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「スクール☆ウォーズ」 第8話「愛すればこそ」 その4

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 第8話「愛すればこそ」(1984年11月24日)

 川浜ラグビー部は雄雄しく再出発のスタートを切っていたが、賭けに負けた清美と明子は街の中を逃げ回っていた。結局、相模一高の不良たちに捕まり、アパートの一室へ連れ込まれる。

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 不良「兄貴ぃ、どっちからしますか」
 兄貴「そっちのムチムチのチビからだ」
 明子「お母さん!」
 清美「誰か助けてーっ!」

 彼らはどうやら本気で二人の指を詰める気らしく、まな板や包丁まで用意していた。

 ……しかし、そんなことしたら彼らは間違いなく少年院送りになる訳で、そんな一文にもならないことをするだろうか。それより、指の代わりに金を要求するのが現実的な対応だろう。

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 と、そこへ颯爽と現れたのが、朝男、じゃなくて大木だった。なんだかんだ言って、大木は二人のことが心配でそれとなく様子を窺っていたのだ。

 大木「待ちな! よしなよ、そんな娘の小指ちょんぎったって佃煮にもなりゃしねえぜ」
 兄貴「川浜が負けたら指を貰う。約束は約束だ」
 大木「下手なやくざの真似しやがって……女はいたぶるもんじゃねえ、抱くもんだ

 朝男を髣髴とさせるカッコイイ台詞を放つ大木。

 襲い掛かる兄貴を一蹴し、あっさり包丁を奪い取る。
 大木の実力なら、ここに居る全員を軽くぶちのめせていたと思うが、

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 大木「慌てんな、慌てんな、何もタダで勘弁してやれって言ってんじゃねえ。そいつらの指の代わりに俺の片腕くれてやるぜ」
 兄貴「なにぃ」

 大木、ぴしゃぴしゃと自分の腕を包丁で叩きながら、とんでもないことを言い出す。

 あくまで「約束は約束だ」と言う、不良の仁義を通したいのだろう。

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 大木の意外な言葉に驚く清美が可愛いので貼りました。

 大木「ただな、俺も明日試験でよ、手がなくちゃ字がかけねえから今すぐって訳にはいかねえ」

 大木が持ち出した条件は、「来年の県大会で、再び川浜が相模一高に負けたら……」というものだった。
 不良たちもその申し出を受ける。

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 兄貴「いいだろう、その言葉忘れんな!」

 と兄貴は仰るが、一年後、兄貴本人がそんな約束をしたことをすっかり忘れている方に100万ペソ!

 第一、来年また相模一高と川浜が対戦すると決まった訳じゃないしねえ……。

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 その後、土手の上を歩いている三人。

 清美と明子はいつになくしんみりと、

 清美「大木さん、いつものあたいたちのことをうるさいうるさいって言ってた癖にさ、なんで助けてくれたんだよ」
 明子「分かってるよ、あたいたちが親にも見離された子だからかわいそうだと思ってくれたんだ」
 清美「腕をやるなんてだいじょうぶかい、あんなタンカ切っちゃってさ」
 大木「俺も後でしまったと思ったんだけどよ……」

 さて、その相模一高は見事予選を勝ち抜いて、全国大会出場を決めていた。
 その新聞記事を脇に、滝沢が節子にぼやいている。

 滝沢「こりゃ大変だよ、今改めてうちのチームと相模一高の戦力を分析してたんだが、一高は専用グラウンドもあるし、ナイター設備もある、合宿も遠征も思いのままだ。うちは泣きたいくらいに校庭が狭いし、おまけに他のクラブとの共同使用だ」

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 節子「何を言ってるの、しっかりしろ! どんな悪条件も乗り越えなさい」

 夫のらしくないぼやきに、節子はわざと男のような口調で励ますのだった。

 そこへ、いつものように圭子からのレターが届けられる。

 いつの間にか、滝沢は光男と圭子の連絡係みたいなことをさせられていた。

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 滝沢は、(大阪の)親戚の牧場で働いている圭子のところを訪ねる。

 偶然、研修で関西に来たので、様子を見に来たと言う。偶然ねえ……。

 滝沢「森田のことなら心配要らないよ。前にも増して練習に励んでる。森田はこう言ってたよ」
 (と、回想シーンになる)

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 光男「先生、俺さぁ、毎朝圭子に会ってるんだぜ」
 滝沢「うん?」

 どういうことかと言うと、

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 光男は毎朝、グラウンドで、馬に乗った圭子と一緒に走る夢を見ているのだと言う。

 光男「圭子はいつでもそばにいてくれるって気がするんだ。だから頑張るんだ」
 滝沢「そ、そうか」(引いている)

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 滝沢「どうだ、相当気持ち悪いだろう?」
 圭子「ええ、相当気持ち悪いです」

 じゃなくて(相当気持ち悪いのは事実だが)、

 滝沢「君それ何か分かる?」
 圭子「ジャージのボタンですね。ゴムで出来てるからわかります」
 滝沢「森田のだよ、よく練習する選手ほどどうしてもジャージのボタンが取れるんだよ」

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 滝沢「そのボタンには森田の血と汗が滲んでる」
 圭子「……」

 圭子は、光男がラグビーに打ち込んでいる証のボタンを握り締め、「光男さんぐわんばって!」と呼びかけるのだった。

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 滝沢が川浜に戻ると、清美たちが大木と不良たちとの約束について相談にやってくる。

 大木「なんか用ですか……お前たち、話したな」
 甘利「大木、お前なんて馬鹿な約束したんだ。どうせ不良との約束だろう、守る必要はない」
 大木(シカト)

 入学から半年、いまだに担任の甘利先生は大木に口を利いて貰えないのだった。

 ……嘘です。

 大木「チャラって訳にはいきませんよ!」

 が、さすがに夢見がちな滝沢も、現時点で「来年、一高に必ず勝ってみせる」とは断言できないのだった。

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 甘利「じゃあ大木の腕はばっさりってことに……」
 清美「やだぁー、やだよそんなの、先生、なんとかならないのーっ」

 言うまでもないが、いきなり泣き顔になって滝沢に縋りつく清美が可愛いのである!

 野田「滝沢先生だってねえ、手品師じゃないんだから。109対0を一挙にひっくり返せと言ってもねえ」

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 ここで、滝沢が、「いっそお前がラグビーやらないか?」と言い出す。

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 大木「俺が?」

 言うまでもないが、急に明るい顔になって涙を拭きながら大木を見上げる清美が可愛いのである!

 滝沢「前から目に止めてたんだが、お前は瞬発力も体力もある。ラグビーにはもってこいだ」
 大木「先生、人間と着物には柄ってもんがある、俺には喧嘩しか能がねえよ」
 滝沢「ラグビーもボールを取り合う喧嘩だ、今のチームには闘争心が欠けてる。お前のようなファイトマンが必要なんだ。来年お前の腕で一高ぶっ倒して見ろ」

 滝沢に勧められ、大木は割とあっさりラグビー部へ入部することになる。

 個人的には、大木が入部するまでにはもうちょっと紆余曲折あったほうが良かったと思うけどね。
 もっとも、あまりのんびりしていると、あっという間に1年が経ってしまうドラマだから、しょうがない。

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 早速、部員たちに紹介される大木だったが、のっけから、

 「いいか、一高なんて目じゃねえぞ、俺一人でたくさんだぁ……まぁ来年は俺に任せろ」
 と、傲慢な態度を取る。

 滝沢「ラグビーはお前が考えるほどなやましいもんじゃない。嘘だと思うんだったらこのボール蹴ってみろ」

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 芝生に突き立てられたボールを蹴れと言われ、
 大木「なんだこんなもん……」

 余裕たっぷりに助走をつけて思い切り蹴飛ばそうとするが、

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 わざとやってるんじゃないかと思えるくらい豪快に外し、

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 大木「ふぁうっ、あいてっ」

 靴を飛ばして、その場にひっくり返ってしまう。

 うーん、上手く蹴れないというのならまだ分かるけど、かすりもしないというのはさすがに嘘っぽいよね。

 それを見ていた星は、「靴飛ばすんじゃねえんだよ、ボール飛ばすんだよ!」と復帰時の約束を奇麗に忘れて、大木を馬鹿にする。

 が、今度の相手はおとなしいイソップではない。

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 大木「野郎!」
 星(あ……)

 起き上がると、いきなり星をぶん殴る大木であった。

 果たしてこの後も、大木はその性格から様々なトラブルを巻き起こすことになる(よく覚えてないが)。

 ……と言ったところで、怒涛の第9話へ続く!


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コメント

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第8話「愛すればこそ」 その4(12/10)  

ふて猫様
>圭子さんと節子さんの存在は、一服の清涼剤ですね〜どちらも欠かすことの出来ない存在ですね〜😅

そうですね。個人的には清美が一番好きですが。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第8話「愛すればこそ」 その4(12/10)  

>滝沢「どうだ、相当気持ち悪いだろう?」
 圭子「ええ、相当気持ち悪いです」

非常に気持ちが悪いです・・・やめてほしい。


やっと朝男が入部・・・よかったです。ラグビーのユニフォーム、似合うな、素敵。

>先生、人間と着物には柄ってもんがある

渡鬼の岡倉大吉が言いそうな、セリフ・・・高校生がいうでしょうかね。恐るべし大映。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第8話「愛すればこそ」 その4(12/10)  

Biromi様
>非常に気持ちが悪いです・・・やめてほしい。

しかもそれを得々と人に話すのがまともな神経とは思えません。ついでに、それを圭子に話す滝沢も。

>渡鬼の岡倉大吉が言いそうな、セリフ・・・高校生がいうでしょうかね。恐るべし大映。

朝男、じゃなくて、大木はなんとなくおっさん臭いところがありますね。トレンディとか言う言葉とは遥か彼方にあって、孤高を保って輝いている……。

Re[2]:「スクール☆ウォーズ」 第8話「愛すればこそ」 その4(12/10)  

管理人様

>しかもそれを得々と人に話すのがまともな神経とは思えません。ついでに、それを圭子に話す滝沢も。

おっしゃる通り!!キモいの三段跳び。ホップステップジャンプ。

>朝男、じゃなくて、大木はなんとなくおっさん臭いところがありますね。トレンディとか言う言葉とは遥か彼方にあって、孤高を保って輝いている……。

大木ってイメージじゃないんで、申し訳ないですが、朝男と呼ばせていただきます(っていうか、朝男もイメージじゃないっちゃ、ないですよね)。

孤高を保って輝いている・・・・ 素晴らしい、まさにこれが大映。ブレない大映、トレンディを追求しない大映。眩いほどに輝いていますね・・・素敵。

あまりの気持ち悪さに書くのをうっかり忘れてしまいましたが、困ったときに助けにくる朝男。。素敵・・・。惚れ直しました。

-----

Re[3]:「スクール☆ウォーズ」 第8話「愛すればこそ」 その4(12/10)  

Biromi様
返信ありがとうございます。

>おっしゃる通り!!キモいの三段跳び。ホップステップジャンプ。

更に付け加えるならば、それをわざわざ映像化するスタッフ……。

>孤高を保って輝いている・・・・ 素晴らしい、まさにこれが大映。ブレない大映、トレンディを追求しない大映。眩いほどに輝いていますね・・・素敵。

時期的にはそろそろ中山美穂のドラマとかが作られ始める頃ですが、大映ドラマはそんなトレンディには目もくれません。でも、だから今でも見られてるんだと思います。

>あまりの気持ち悪さに書くのをうっかり忘れてしまいましたが、困ったときに助けにくる朝男。。素敵・・・。惚れ直しました。

いざと言うときには必ず駆けつけてくれるスーパーヒーローみたいな頼もしさがありますね。

川浜高校ラグビー部が県大会で相模一高に109対0でボロ負けした後星孝彦再入部おめでとうございます。星孝彦は人を侮らない事を誓います。大木大助中途入部おめでとうございます。大木大助はボールを蹴る練習中に間違えてスパイクを飛ばしてしまいました。相模一高に勝つために猛練習に取り組んでいる合間を縫って滝沢賢治が富田圭子が働いている牧場に行った場面が見所満載!川浜高校は相模一高に勝つために猛練習に取り組む事が最優先なのだから、スカート捲りの回想シーン等と悠長な事を言ってられません。相模一高男子高校生が大木大助の中学時代の後輩で当時中3だった杉本清美と西村明子を指詰めにする時に大木大助が自分の腕を詰めようとします。相模一高男子高校生は指詰めの刑及び腕詰めの刑を辞めました。杉本清美と西村明子が川浜高校が相模一高に負けたら指詰めと言う賭けをしなければ良かったのでしょう。だからと言って相模一高男子高校生が川浜高校川浜高校が負けるとヤジを飛ばさなければ良かったのでしょう。

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