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「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2


 第16話「学校とはなんだ」(1985年1月26日)
 の続きです。

 自分の出生問題について思い煩う圭子に、滝沢は何も考えずに何かに打ち込んではどうかとアドバイス。

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 で、翌日(?)から、圭子は自分の学校が終わった後、川浜ラグビー部の臨時マネージャーとして働くことになる。

 川浜、部員数は少ない癖に、妙にマネージャー陣が充実してるんだよなぁ。

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 大木「森田さん、良かったですねー、これからはずっと圭子さんと一緒だ」
 光男「ばぁかやろう、女なんて目じゃねえよ!」

 大木が早速光男を冷やかすが、光男は胸を反らして心にもない台詞を吐く。

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 圭子「あ、大木君、ごめんなさいね、私たち、もう別れたの」
 光男「………………え?」

 管理人、なーんて展開になったら良いなぁと思いました。やっぱり、圭子には大木クラスの男じゃないと釣り合わないもんね。

 それはともかく、こうやって並ぶと伊藤かずえさんの背の高さが良く分かる。

 ついでに、清美たちと圭子が、「不良少女~」では不倶戴天の宿敵の間柄だったことを思うと、なんか不思議な感じがする。

 とにかく、滝沢の目論見は正解だったようで、マネージャーの仕事をした圭子は「これじゃ悩んでる暇もありません」と、滝沢に笑顔を見せる。

 で、その練習風景を、問題の名村直が金網越しに見物していた。

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 彼はなかなかの通好みで、一目見て、清美ではなく加代に惚れ込んでしまう。

 直「良い子だなぁ」

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 その直後、清川が、急につらそうにその場にしゃがみこむ。

 大木「こいつ、練習と勉強の他にバイトしてんだろ? 三つも掛け持ちしちゃ無理ねえよ」
 岩佐「そのとーりだ! やはり学業とスポーツと、二兎を追うものは一兎も得ずと言うことだな」

 彼らの背後に、神出鬼没の岩佐校長が現れる。

 さらに、目ざとく圭子に近付くと、「君はよその生徒だろう、勝手に学校に入ってはならんと言った筈だ!」

 いやー、園長先生とモナリザ、懐かしの再会ですね。

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 だが、前回、子供たちの為なら「不良教師」と呼ばれても構わないと固い決意をした滝沢は、怯むことなく校長に立ち向かう。

 滝沢「私が許可しました。うちの生徒たちは中間テストで必ず70点以上の点を取って見せます。それまでは多少の我儘は許して頂きます!」
 岩佐「ようし、その言葉、覚えておこう」

 岩佐もそれ以上は干渉しようとせず、笑いながら去って行く。

 清川「先生、練習しましょう」
 滝沢「お前、少し黙ってろ」
 清川「……」

 間違えました。

 清川「先生、練習しましょう」
 滝沢「お前、少し休んでろ」
 清川「大丈夫です、俺、勉強も練習もちゃんとやってみせます」
 滝沢「よし、俺も行くぞ」

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 彼らの熱意に打たれた滝沢、ついさっきした節子との約束をスパッと破り、部員たちと一緒にランパスを始めてしまう。

 予想したことだが、一体何度目の約束破りだろう?

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 しかも今回は、その瞬間を、当の節子さんに目撃されていた。見れば、いつの間にか節子がゆかりを連れてグラウンドの端からこちらを見守っているではないか。

 節子「あなた、生徒たちと駆け回ったりしないって約束なのに、うん、やっぱりぃ」
 滝沢「ラグビーはいくら口で説明してもダメなんだ、体で手本を示さなきゃ!」

 コイツ、謝る気ねえな。

 部員たちは練習に夢中で、二人の会話には全く気付いていなかったが、ちょうど近くにいた加代だけが、滝沢の脚が相当悪いことを知ってしまう。

 さて、練習後、くたくたになって部室に引き揚げてきた部員たちは、今度は帰って勉強しなくてはならないのかと、立ち上がる気力も失っていた。

 滝沢、このままでは活動停止、そして全国大会出場の夢も潰えてしまうのかと絶望に押し潰されそうになる。

 だが、その時、意外な(このドラマでは予定調和的だが……)人物が、この問題を打破するちょっとしたきっかけを提供してくれる。

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 ゆかり「勉強って楽しいのになー」
 圭子「ゆかりちゃんまだ1年生でしょ、高校の勉強はずっと難しいのよ」
 ゆかり「ゆかりの勉強だって難しいよ、でも、わかんないところがあればヨッチャンに聞けばすぐ教えてくれるもん!」

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 節子「ヨッチャンっ? ああ、イカの? 隣の?」
 ゆかり「ヨッチャンが分かんないことがあったら、ゆかりが教えてあげるんだ。そしたらなんでも分かって、勉強、楽しいよ!」

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 何気なく娘の言葉を聞いていた滝沢、不意に何かに思い当たったような顔になり、部員たちの方を見る。

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 部員たち「……」

 ここで、部員たちが急に静まり返って、何か大発見でもしたかのように振り向くのが、妙に笑える。

 そんなに息を詰めて驚くような発想でもないと思うんだけどね。

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 清美「ねえ、みんな聞いた? あたいたち、ワンワンフォーフォーを忘れていたんじゃないかな」
 大木「ワンワンフォーフォー?」
 明子「ひょっとして、ワン・フォア・オール、オール・フォア・ワンのことじゃないの?」
 清美「それそれ、ひとりはみんなの為に、みんなは一人の為に!」

 ボケつつも、一生懸命喋ってる清美がめっちゃ可愛いのである!

 しかもこの時、山本理沙さんは16才で、まさに役と同じ高1なんだよね。可愛くて当たり前だよね。

 光男「そうか、俺たちひとりひとり勉強してきたけど、練習だけじゃなくて勉強でも助け合えるんじゃないか?」

 清美の言葉を引き取って、光男が部員たちに提案する。

 つまり、みんなで一緒に勉強して、分からないところを教えあおうというものだった。

 ……しかし、みんな同学年で、ひとつの科目を勉強するのならともかく、1年から3年までいて、選択科目もバラバラだろうから、実際にどれほど効果があるか、疑問である。

 それに、中学ならともかく、高校では、分かるやつと分からない奴の格差が激しいからなぁ。

 それはともかく、ぐたっとしていた部員たちも、急に活き活きとしてきてテキパキと帰り支度を始める。

 しかし、この、「滝沢が、ゆかりの何気ない一言からヒントを得る」と言うパターンにちょっと頼り過ぎてないか? 確か、この17話以降でも、同じようなシーンがあったよね。

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 その夜から、部員たちはマネージャーも含めて全員が新楽に(なんで?)集まって、合同でテスト勉強をすることになる。

 でも、はっきり言って、そばにこんな奇麗な女の子がいたら、勉強にならないと思いますよ。

 しかも、合間には下田夫妻が焼きそばの差し入れなんかをしてくれちゃったりして、ますます効率が下がる。

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 夕子「ケチで評判のこのうちがねえ、あんたらみたいながんもどきに差し入れするかいな。先生のおごりや」

 清美の横に座った夕子が、清美に耳打ちして明かす。

 山本理沙さん、こんな大物芸能人と間近で共演していたんだなぁ(しみじみ)。

 それにしても、なんでワシの贔屓の女優さんはすぐに芸能界からいなくなってしまうのだろう。丘野かおりさんしかり、松谷紀代子さんしかり、小沢なつきさんしかり、山本理沙さんしかり、土田由美さんしかり……。

 これは、神々のワシに対する挑戦だろうか?

 みんな喜んでご馳走になろうとするが、トップの成績で入学した優等生・栗原は、「この問題やってからです」と、大木を厳しく指導する。

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 大木「きついなぁ、そりゃ俺は一番出来悪いけどよぉ」
 滝沢「大木、お前、そんなに勉強が苦手か?」
 大木「ああ、ラグビーの練習なら、富士山のてっぺんまで駆け上がれってんならやるけどよ、勉強がなきゃ学校もいいとこなんだけどなぁ」

 諦めきった顔つきでぼやく大木に対し、下田は「世の中に出たら武器になるのは勉強(学力)だ」と励ます。

 大木「ふうん、勉強は喧嘩の武器か、なら、やらなきゃな?(ニヤリ)」

 「喧嘩」と聞いた途端、目を輝かせる大木がステキです。

 新楽の営業終了後も、2階では部員たちによる合同楽手が続けられていた。

 だが、栗原にさんざん教え込まれて、大木が逃げるようにトイレに立った後、

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 栗原「こりゃダメだ」
 明子「何言ってんのよ、大木先輩は今夜は炉端焼きのバイトまで休んでやる気出してんのよ」
 栗原「やる気があってもダメなものはねえ」
 高杉「大木さえいなけりゃなあ」

 と、部員たちの中でも頭の良い栗原と高杉が言ってはならないことを口にしてしまう。

 光男「おい、お前ら、ナニ言い出すんだ?」
 高杉「だって、そうでしょう、みんなが協力してくれるから勉強はどんどん捗ってる。これなら平均70点も夢じゃありませんよ。だけど大木がいたら……」

 高杉は、この際、ラグビー部存続の為に、大木を部から追放して平均点を上げてはどうかと言うのだ。

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 光男「お前ら、大木を切れって言うのか」
 高杉「部全体の為ならそれも止む得ないんじゃ……」

 彼らの利己的な発言を、腹に据えかねた様子で聞いている清美が可愛いのである!

 今回、こればっかりである!

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 悪いことに、彼らのやりとりは全てトイレから戻ってきた大木に聞かれてしまう。

 普通の人なら、居たたまれなくなってそのまま家に帰っちゃうところだが、なにしろ、誰だと思ってんだ、大木さんだぞ。

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 何のためらいもなくずかずかと部屋に入ってきて、

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 大木「高杉、栗原、お前ら、俺がラグビー部のお荷物だってんだなぁ?」
 栗原「いや、そんな」
 大木「てめえ、勉強がトップだからってなぁ、でけえツラすんじゃねえよ!」

 凄んでみせると、いきなり栗原と高杉をぶん殴る。

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 大木「てめえ、なんか言ってみろよぉぉぉーっ!」
 圭子「大木君、栗原君の教え方が気に入らないのなら私が代わるわ。だから勉強しましょ手書きハート
 大木「はい、勉強しましょう!」
 部員たち(ズドドドドドドド!)

 ……じゃなくて、大木は完全に切れてしまい、そのまま新楽を飛び出してしまう。

 大木の怒りはそれだけでは収まらず、滝沢に退部届を提出すると、それっきり部に顔を見せなくなる。恐らく学校にも来なくなったのだろう。

 その3へ続く。


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コメント

Re:「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2(07/08)  

>それにしても、なんでワシの贔屓の女優さんはすぐに芸能界からいなくなってしまうのだろう。
田山真美子さんもいなくなってしまいましたね。

しかし高校生が勉強を教え合うってあまり見ませんね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2(07/08)  

ふて猫様
>光男&圭子より大木&圭子の方がどうもしっくりきますね😅

ま、大映ドラマのベストカップルですからね。

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2(07/08)  

影の王子様
>田山真美子さんもいなくなってしまいましたね。

そうですね。でも、田山さんは子役からやってるから、まだマシな方ですね。

Re:「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2(07/08)  

笙子が教えてくれれば、きっと朝男は・・・。(涙)

>じゃなくて、大木は完全に切れてしまい、そのまま新楽を飛び出してしまう。

ここで、グッとこらえて勉強してほしかった・・・

Re[1]:「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2(07/08)  

Biromi様
>笙子が教えてくれれば、きっと朝男は・・・。(涙)

やっぱり朝男は笙子とくっつかなきゃダメですか。

Re[2]:「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2(07/08)  

しつこいですが、こちらにもお返事です。

>やっぱり朝男は笙子とくっつかなきゃダメですか。
はい、だめです・・・っていうか、報われない恋でも、思い続ける朝男がいいのですね、きっと。報われなくても思い続ける朝男に男気を感じるというか、無償の愛を見てしまうというか・・・ (決して、しつこいよ、あきらめろ!とは思えないのです。なんでだろう。。。あ、かっこいいからですね)

なので、くっついたら、だめなんです。朝雄にはいつまでも笙子に片思いしていただかないと・・・

Re[3]:「スクール☆ウォーズ」 第16話「学校とはなんだ」 その2(07/08)  

Biromi様
返信ありがとうございます。

>はい、だめです・・・っていうか、報われない恋でも、思い続ける朝男がいいのですね、きっと。報われなくても思い続ける朝男に男気を感じるというか、無償の愛を見てしまうというか・・・ (決して、しつこいよ、あきらめろ!とは思えないのです。なんでだろう。。。あ、かっこいいからですね)

なので、くっついたら、だめなんです。朝雄にはいつまでも笙子に片思いしていただかないと・・・

なるほど。そう言えば、笙子も朝男もモナリザも恭子さんも、最後まで誰とも結ばれないままでしたね。

川浜高校ラグビー部マネージャーは杉本清美と西村明子に続いて富田圭子加入おめでとうございます。3代目キャプテンは高2で赤点を取って留年した森田光男です。森田光男にとって、もう1年ラグビーが出来て楽しいと言う事が良く解りました。富田圭子は気が優しい森田光男を咎めた経験が有ります。滝沢賢治の妻節子は夫が膝を痛めたにも関わらず部員と練習に付き合った事を咎めては部員全員全国大会初出場を目指して猛練習に取り組みつつ部活と勉強を両立させました。岩佐邦靖校長は次回の試験ではラグビー部の平均点が70点以上に上がるまでは廃部とまで決めました。滝沢賢治にとって、ラグビー部が停部にならなかったからと言って油断大敵です。このままではラグビー部の練習に悪影響を及ぼします。部活と勉強を両立させる方が最優先なのだから、スカート捲りの回想シーン等と悠長な事を言ってられません。僕の前に道は無い、僕の後に道は出来ると言う気持ちで前進して下さい。

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