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「人造人間キカイダー」 第9話「断末魔!妖鳥レッドコンドル」



 第9話「断末魔!妖鳥レッドコンドル」(1972年9月9日)

 今回、長坂さんのシナリオとは思えないほど内容がなく、よっぽどスルーしようかと思ったのだが、ま、たまにはこういうのもありかと、書くことにした。

 冒頭、山奥の天神村と言う小村に、レッドコンドルと言う巨大な鳥の化け物があらわれ、村人たちを皆殺しにする。

 逆らったものだけ殺すとか、監禁するとかじゃなく、皆殺しだからね……70年代の悪はハードである。

 
 怪人「天神村の人間どもは残らず殺しました」

 
 ギル「……」
 
 本部に戻ったレッドコンドルの報告を聞いたギルは、キリストのような穏やかな顔で満足気に頷く。

 
 ギル「ごくろうだったレッドコンドル、これでお前が開発中の生物兵器の研究は誰にも邪魔されずに続けられる」

 しかも、彼らが目論んでいるのが「生物兵器の研究」と言う、オ○ム真○教も真っ青の、ガチガチのテロリストの発想なのが、ますますもってハードである。

 もっとも、肝心の生物兵器とやらについて、最後まで具体的な説明がないままなのが残念である。

 ところがその村に、偶然迷い込んだのが、記憶喪失になった光明寺博士であった。まさに飛んで火に入るなんとやら、光明寺はレッドコンドルにあえなく捕まってしまう。

 
 その翌日、同じく天神村にやってきたのが、半平の車に乗ったミツ子とマサルであった。

 これは偶然ではなく、光明寺博士らしき人物の行方を追って、この村を訪れたのである。

 ミツ子「ここで良いわ、ハンペン」
 半平「あのね、半平って呼んでくんないの? 我輩、おでんじゃないんだから」
 マサル「わかったよ、ハンペン、ハンペンも一緒に来るかい?」

 
 ミツ子「ねえ、手伝ってよ、この近くでお父様らしい人を見たって言う人がいるんだから……これを見せて村の人に聞いて回るの」

 ミツ子、車から降りながら、半平にも協力を求めるが、

 半平「ま、ごめんこうむりたいですな、我輩のモットーは一に仕事、ニに仕事ですからな。こんな辺鄙な村じゃ、金儲けにならんですわ」

 管理人なら、こんなミニスカ美女にお願いされたら、ダークに殺されても構わず同行するところだが、色気よりも金儲けの好きな半平は、すげなくミツ子の頼みを断る。

 もっとも、それなら、二人をこんなところまで連れてくること自体、断りそうなもんだけどね。

 二人は歩いて天神村の入り口に立つが、妙に静まり返って人の気配がまったくない。

 
 マサル「どうしたんだろう」
 ミツ子「猫の子もいないわ」

 今回のミツ子の衣装、かなりのチラが期待できそうだったが……

 二人はとある藁葺き屋根の民家の庭に入り、家人に光明寺博士の行方を尋ねようとするが、そこへ早くもレッドコンドルがあらわれ、ミツ子とマサルを空から追い掛け回す。

 何回かチャンスがあったものの、はっきりしたチラは一度もないまま、二人はその民家の人に導かれ、家の中に避難する。

 無論、村人は全員死んでいるのだから、彼らはダークの一味に決まっていた。

 この後、いつものようにジローがあらわれ、キカイダーに変身してひとしきりレッドコンドルたちと戦い、これを退ける。

 一方、ミツ子たちは民家に閉じ込められ、さらに民家が地震でも起きたように崩れ出すが、駆けつけたジローによって間一髪助け出される。

 このシーンも有望であったが、チラはなし。

 その後、道を歩いていたジローたちがいきなり何者かに発砲される。

 ジローは二人に(天神様の)お堂に行けと命じてから、撃った人間を追いかける。

 ミツ子とマサルが神社の境内にいると、さっき彼らを家に入れてくれた人たちや、他の村人たちがわらわらと集まってくる。

 
 女「すいません、私たちだけ逃げてしまって」
 ミツ子「いいんです、そんなこと、それより、この人を知りませんか? 私の父なんですけど」

 ミツ子、光明寺の写真を取り出して村人に見せる。

 
 女「父? さぁ?」
 男「見たことないなぁ」

 ちらっと写真を見て、男と意味ありげな目を見交わす女。

 目元涼しげな、なかなかの美女である。

 ぶっちゃけ、今回は彼女がいなかったらほんとにスルーしていただろう。

 演じるのは夏みやこさん。

 
 その頃、光明寺博士は村の地下にあるアジトで、戦闘員たちから拷問を受けていた。

 戦闘員「決心がつきましたからね? ミスター光明寺」
 光明寺「なんのことだか分からん、水を、水をくれ」

 戦闘員たちは、光明寺にダークへの協力を誓わせようとするが、記憶喪失になっている光明寺にはチンプンカンプンであった。

 ギル「どうだ、光明寺はうんと言ったか?」
 怪人「それが、記憶喪失症のふりをしているようで」
 ギル「強情なやつめ」

 幸か不幸か、ギルもレッドコンドルも、それが光明寺の芝居だと思い込み、光明寺がほんとに記憶喪失になっているとは夢にも思わない。

 ……うーん、でも、ダークから逃げ出してから今までの光明寺の奇妙な行動や振る舞いを見ていれば、分かりそうなもんだけどね。

 
 一方、ジローは自分たちを撃った人間を森の中で追い詰めていたが、それは意外にもマサルと同じくらいの男の子だった。

 ジロー「本当だ、俺の目を見ろ、俺は君の味方なんだ。村の人たちはどうなったんだ?」
 キュウイチ「や、やられちゃったんだよう」

 子供はそう言うなり、ジローの胸板にショットガンを撃つが、人造人間であるジローは服に穴が開いただけで平気な顔をしている。

 しかし、至近距離でショットガンを浴びてもへっちゃらなのに、前回、ダークの女医にピストルを突きつけられたときには、身動きできなくなっていたのは変である。

 ケイイチ「まただ、お前もやっぱり化け物なんだ」
 ジロー「違う!」

 子供は怯えたようにそう叫ぶと、再び逃げ出すが、境内に駆け込んだところで、村人たちに取り押さえられる。

 
 男「キュウイチ、またお前、誰か騙したな」
 キュウイチ「嘘だ、お前たちはみんなニセモノなんだ、化け物なんだ!」
 男「キュウイチ、そんなこと言うと、また入院しなきゃなんないぞ」
 男「こないだ退院したばかりだってのに」

 
 男「被害妄想狂なんですよ」

 村人たちは、よってたかって子供をキチガイ扱いにして誤魔化そうとする。

 しかし、ジローがそれを鵜呑みにして、村人に「ミツ子たちが峠で待ってる」と言われても、唯々諾々と彼らについていくと言うのは、いささか物足りない。

 あと、子供の名前をなんて呼んでるのかはっきり聞こえないのがすげーイライラする。

 キュウヒチとも、キュウイチとも聞こえるのだが、良く分からない。Wikiでは洋一となっているが、とてもそうは聞こえないのである。

 CM後、村人たちと一緒に峠に向かったジローだったが、その途中、戦闘員の姿になった村人たちに襲撃される。

 無論、キュウイチは被害妄想などではなく、ただひとりの村の生き残りだったのだ。

 一方、ミツ子たちは、本性を現した村人たちに捕まり、地下のアジトに連れて来られる。

 
 女「連れて参りました、プロフェッサー・ギル」

 ここであの女が本部にいるギルに報告するのだが、その声が、男(戦闘員)の声になっているのが、「チェンジマン」のシーマみたいで面白い。

 ギルは、ミツ子とマサルを光明寺の前で痛めつけろと命じるが、女がさっきの拷問室のドアを開けると、既に光明寺は縄を解いてトンズラした後だった。

 しかし、いくら縛っているとはいえ、見張りが誰もついていなかったと言うのは、あまりに迂闊である。

 
 ギル「ちっ、レッドコンドル!」
 怪人「うやぁああー」
 女「……」

 と、背後からギルの命を受けたレッドコンドルが入ってきたので、思わず立ち尽くす女。

 
 振り向いた時、その胸が割りとでかいことが分かって、是非この胸を劇中で有効活用して貰いたかったと思う管理人であった。

 女は、戦闘員の姿に戻ったところを、レッドコンドルに処刑されてしまう。

 しかし、レッドコンドルは「責任を取ってもらう」と言っているのだが、今までの流れからして、女はずーっと地上にいてミツ子たちと一緒にいたのだから、責任は、彼女にではなく光明寺博士を拷問していた連中にあるのではないだろうか。

 その後、色々あって、ミツ子とマサル、キュウイチは、偶然アジトに入り込んだ半平に助けられ、複雑に入り組んだアジトの中を逃げ惑うのだが、ここでもチラはなし。

 一方、ジローはギルの「悪魔の笛」に苦しめられるが、サイドカーのエンジン音でそれを掻き消すと、キカイダーに変身、レッドコンドルを撃破するのだった。

 
 火災が発生したアジトから、慌てて逃げ出すミツ子たち。

 ここでも、チラはなし。

 そう、今回は、何度もチャンスがありながら、チラが一度も発生しないという最悪の結果に終わったのである。

 これを専門用語で、「ちくしょう」と言う。

 
 ミツ子「もしかしたら、お父様があの中に」
 半平「心配するなって、我輩、くまなく探したが、お父様の姿は全然なかった」
 マサル「するとお父さんはまた……」
 ミツ子「逃げたのよ、お父様、何もかもが怖いのよ」
 半平「無理もないさ、記憶喪失で誰が敵なのか誰が味方なのか分からないんだから」

 こうして事件は無事解決するのだが、村人が皆殺しにされて、子供一人生き残ったと言うのに、無事もへったくれもないよな。

 ほんと、7話で両親を殺された少年もだが、このキュウイチ少年も、これからどうやってこの世を生きていくのだろうかと心配になる。

 以上、途中でやっぱりスルーしとくんだったなぁと後悔の念に襲われつつ、なんとかレビューをでっち上げた管理人であった。
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コメント

似たような展開

この作品が何となく“仮面ライダーの78話”のような展開だと思ったのは小生だけでしょうか?何故あの女性を殺してしまったのでしょうか?記憶喪失の人間が真実を言うかどうかも分からないのに“強情な奴め"のプロフェッサーギルの台詞もどうも噛み合っていませんね😅

女性型アンドロイドマン

 …がまだできてないせいか、この回や後の11話では男性型が女性にも化けていたんですね。

 3話で代役(?)だった五島 義秀も、今回はOPにキチンとクレジットされてます。

ワンピがにんじん🥕じゃねえか(怒)

健全な少年たちの特撮ヒーロー番組にも係わらず、
AV のゴミ出し奥さんシリーズのような(笑)
せっかくのミツ子さんの挑発的軽装のお姿に、
ドキドキした小生の汚れた本当に恥ずかしい(笑)

赤服の女性

「仮面ライダー」のウニドグマのお話に似ているとご指摘されている方もいらっしゃいますが、僕的にも「V3」のユキオオカミのそれ(本郷&一文字助太刀回の前編)にも似た展開だとも思えました。
そのため、赤服の女性も単に戦闘員の変装ではなく、ユキオオカミに狼女(?)にされいた女性の様にレッドコンドルに半傀儡化されており(同時にキュウイチくんの唯一の家族でもある姉さん)、家にミツ子姉さんとマサルを匿ったと見せかけ
「暑い中、大変だったでしょう?さあ、これでも飲んで♪」
と二人に睡眠薬入りの麦茶等を飲ませてた処に
「よくやってくれた。今度はこれを家に仕掛けろっ!」
と時限爆弾を片手に現れるレッドコンドル!彼女が
「眠らせるだけだって言ったじゃないのっ(困)!!」
と共謀を渋ると
「嫌がっているな?!弟がどうなってもいいのか(怒)!!!」
と彼女を恫喝します!しかしそこへ
「こんな事だろうと思ったぜ!やっぱり人質かっ!!」
と現れるジロー!!そして彼女がジローに
「作戦に手を貸さないと弟を只ではおかないって脅かされたのっ!許して~(泣)。」
と助けを乞うと言う展開もあり(後半で半傀儡化されているふりをしてジローたちに協力します!)だったとも思えます。

Re: 似たような展開

> この作品が何となく“仮面ライダーの78話”のような展開だと思ったのは小生だけでしょうか?

確かにそっくりですね。あっちの方が面白かったですが。

Re: 女性型アンドロイドマン

>  …がまだできてないせいか、この回や後の11話では男性型が女性にも化けていたんですね。

そうですね。悪役とはいえ、女性キャラの正体が男の戦闘員だったと分かると、ちょっとがっかりしちゃいます。

Re: ワンピがにんじん🥕じゃねえか(怒)

> AV のゴミ出し奥さんシリーズのような(笑)

思わず笑ってしまいました。

Re: 赤服の女性

確かに似てますね。

仮面ライダーやV3と比べると、レッドコンドルの話はドラマ要素が希薄ですよね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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