第43話「敗れたり!! RX」(1989年8月27日)
冒頭、荒野に立ち尽くしていたRXの前に、愛車ストームダガーに乗ったガテゾーンが現れ、果敢に攻撃を仕掛けてくる。
その様子をクライス要塞のモニターで見物しているジャーク将軍たち。
ボスガン「ガテゾーンめ、どういうつもりだ」
マリバロン「決まっているわ、ゲドリアンの決死の攻撃でさしものRXも弱ってるに違いない、今なら奴を倒し、手柄を独占することが出来る、そう考えての抜け駆けよ」
ジャーク「ううぬっ、ガテゾーンめっ」
マリバロンの分析に、たちまち頭に血が昇るジャーク将軍。
いや、今はガテゾーンの抜け駆けを怒るより、自分たちもすぐ出撃してガテゾーンに協力してRXを倒すことのほうが先決じゃないの?
既に何度も指摘してきたように、クライシスの決定的に駄目なところは、RX打倒と言う最大の目的を達成することよりも、どうやってその手柄を独り占めして出世するかという、本質を離れた競争に血眼になっている点であろう。
一方、RXとガテゾーンの激闘を、感情をまじえず観察しているものがいた。
ダスマダーである。

ダスマダー(奴の生命はキングストーン、逆に言えばそれが奴のアキレス腱でもある……)
そのうち、RXがアクロバッターに乗ったままベルトからリボルケインを生成するが、
ダスマダー「これだっ、ついに分かったぞ!」
RXはアクロバッターからジャンプすると、ストームダガーの前面部分をリボルケインで貫く。

ガテゾーン「おのれ、覚えていろRX、いずれ決着をつけてやる。首を洗って待っていろ!」
「捨て台詞」の三点セットを浴びせると、ガテゾーンは早々に退散する。
破壊されたストームダガーを見ながら悔しそうに呻いていたガテゾーンの前に、ダスマダーが現れる。

ガテゾーン「これは、クライシスチャージャー?」
ダスマダー「そのとおり、皇帝陛下の護衛用マシン専用に作られた、スペシャルチャージャーだ。これをお前のストームダガーにつければ、今までの4倍のパワーを引き出すことが出来る」
ガテゾーン「これを俺のマシンに?」
バイク乗りなら喉から手が出るほど欲しいアイテムに、思わず手を伸ばしかけたガテゾーンだったが、

ガテゾーン「おっと! その手には乗らねえぜ、ダスマダー、条件は何だ?」
ダスマダー「ふっ、お前の作り上げた最強の怪魔ロボット、ヘルガデムだ」
ガテゾーン「なに?」
ダスマダー「ヘルガデムさえあれば、必ずやRXを倒し、地球をクライシス帝国のものにすることが出来る」
ガテゾーン「ヘルガデムは確かに我がロボット大隊最強にして最後のスーパー戦士、俺の技術のすべてを注ぎ込んだ傑作だ。そいつを貸せというからには……」
ダスマダー「我を信じよ! ガテゾーン!」
ガテゾーン「オッケイ、協力するぜ。だがな、覚えておいてくれ。あんたのためにやるんじゃねえ、すべてはあのRXを倒すためだっ」
こうして、四国編に続いて、ガテゾーンとダスマダーがタッグを組むことになる。
でも、四大隊長同士でさえ、ろくに協力して戦うことはなかったのだから、二人が一致団結してRX打倒に邁進する姿は、なかなか感動的である。
結局、クライシスに足りなかったのは、この「協力」の二文字だったんだろうなぁ。
それは、今回のピンチをRXが仲間の「協力」で切り抜けているのを見ても、明らかである。

さて、場面は一転、玲子がとあるガソリンスタンドに給油のために立ち寄るシーンとなる。
店員「いらっしゃいませー」
玲子「満タン、
ボサッと突っ立ってねえで、さっさとやりやがれ!」
店員「……」
玲ちゃんに、こんな裏の顔があったとは……
じゃなくて、
玲子「満タン、急いでね」

店員「はい、かしこまりました!」
それに対し、笑顔でハキハキ答える女性店員が、なかなか可愛いのである。
高橋美樹さんと言うのだが、どこかで見たことがあるような……
玲子が車に乗ったまま待っていると、誰かが小ぶりのメロンをその前に突き出す。
振り向けば、大きな買い物袋を抱えたジョーが立っていた。

ジョー「お、お疲れ! 仕事帰りかい?」
玲子「うん。どうしたの、ジョー、そんなに
万引きして買い込んで」
ジョー「訓練は勿論、栄養も必要だってことさ、戦士には」
玲子「単なる食いしん坊でしょ」
しかし、実際、まったく仕事をしているように見えないジョー、どうやって生計を立てているんだろう?
光太郎も、最近はパイロットの仕事をまったくしてないから、ジョーを養えるほどの給料は貰ってないと思うんだけどね。
あるいは、カメラマンの玲子や、親の遺産がある響子にたかっているのかもしれない。
玲子「仕事も終わったし、送ってあげるわ」
ジョー「そうこなくちゃ」
いそいそと助手席に乗り込むジョーだったが、一体どこに帰るつもりなのだろう?

店員「気をつけてどうぞー」
ジョー「あいよ!」
玲子の車は何事もなく給油を終えて出発するが、頭を下げて見送ったさっきの店員が、不気味な笑みを浮かべていた。
そう、彼らはチャップが変身した姿であり、そのスタンドはクライシスの息のかかった施設だったのだ。

果たして、玲子の車は走り出してすぐエンストしてしまい、しかもエンジンルームで爆発が起きてボンネットが開き、黒い煙がもくもくと噴き出す。
ジョー「なんなんだよ、一体」
玲子「やぁだ、もう~」
しかも、彼らの前方には、同じような現象に見舞われて立ち往生している自家用車が何台もあった。
それらの車から吐き出される黒い煙は、合体して黒い大蛇のようになり、何かに吸い寄せられるように、特定の方角を目指して空中をうねうね飛んでいく。
見れば、近くの工場の煙突からも、同じような黒い煙が立ち昇っているではないか。
ジョー「工場の煙まで……こりゃただのエンストじゃないな」
玲子「ひょっとして、クライシスがまた何か企んでるんじゃないかな」

新しいガソリンを求めてゾンビのように押し寄せる客をなだめているスタンドの店員たち。
店員のスカートがかなり短いのがちょっと嬉しい管理人であった。
都内各地で同様の事件が相次ぎ、交通機関が麻痺して街はパニック状態に陥る。
ちなみにこれは、ダスマダーがRX打倒の秘策の下準備としてやらせているのだが、別に人間の車に特殊な煙を出す物質を混入する必要はないので、行きがけの駄賃に東京を混乱させつつ、煙の行く先に光太郎をおびき出そうと言う、一石三鳥を狙った作戦なのだろう。

目論見どおり、光太郎は黒い煙を追ってバイクを走らせる。
各地から集まってきた黒い煙は、人気のない山の上空でひとつになり、紫色のエネルギーの塊になっているようだった。

その光太郎に、万全の態勢で待ち構えていたガテゾーンが攻撃を仕掛けてくる。
光太郎「それは?」
ガテゾーン「ストームダガーは破壊された。だが、ネオ・ストームダガーとして蘇った。クライシスチャージャーのお陰でな」
ガテゾーンは早くもクライシスチャージャーを組み込んだ新しいマシンを完成させていた。
まぁ、単にストームダガーを金色に塗っただけであるが。
光太郎もすぐRXに変身してアクロバッターを呼び寄せ、再びバイク同士の戦いとなる。

このタイミングで、ダスマダーは、自ら改良を加えた最強最後の怪魔ロボット・ヘルガデムを出撃させる。
管理人、今まで、彼らが毎週のように安売りしていた
「最強の戦士」と言うフレーズに何度も痛い目に遭ってきたが、今回のヘルガデムに限っては、造型、実力とともに、文字通り「最強」の名に恥じぬロボット戦士だと思う。

戦場にあらわれるなり、ロケットパンチのように右手首を飛ばしてRXの周りに激しい爆発を起こさせるヘルガデム。
ネオ・ストームダガーの攻撃力も高く、一撃でアクロバッターをダウンさせる。
RX、やむなくライドロンを呼び寄せ、その場を離脱する。
CM後、嬉しいことに、

再びあの可愛い女性店員が登場する。
スタンドに乗りつけたのは、廃車寸前のポンコツ車だったが、店員は変わらぬ笑顔で応対する。

ジョー「ガソリン、5リットルね」
車に乗っていたのは、アロハシャツを着て、完全なバカになりすましたジョーであった。

店員「5リットルぅ?」
そのせこい注文に、さすがに天使のような店員も、顔をしかめて聞き返す。
おまけに車はガタガタで、給油口のキャップが開かず、店員が総がかりで対処にあたることになる。
その隙に、近くに隠れていた玲子が事務所の中に忍び込み、そのうちジョーも入ってくる。
案の定、事務室からは秘密の通路が地下に伸びており、地下室では、何やら得体の知れない装置が作動していた。
が、すぐにダスマダーに発見され、

ジョー「ダスマダー! ふっ! あっ……」
玲子「ジョー!」
慌ててサイを取り出したつもりが、ペロペロキャンデーだったので、

それを放り投げて、改めてサイを構えると言う、ハヤタみたいなギャグをかますジョーであった。
無謀にもダスマダーに切りかかるジョーだったが、

あえなく弾き飛ばされ、玲子ともども、壁に吸い寄せられて身動きできなくなる。
ダスマダー「怪魔ロボット・ヘルガデムが、RXを追い詰めつつある。奴を仕留め次第、お前たちも処刑してやる」
……
ほんと、「V3」の8話じゃないけど、こういう時こそ、
「いつやるの? 今でしょ!」と、ダスマダーの耳元で叫んでやりたくなる。
今まで色んな作品の中で、口を酸っぱくして言ってきたことだが、全国の悪の皆さん、敵を捕まえたら、即座に殺すのが吉ですよ。
特に今回は、ジョーたちを生かしておいたせいで、折角のRX打倒を阻止されてしまうことになるのだから、このダスマダーの判断ミスは、「RX」の中でも最悪のものだったと言えるだろう。
一方、クライス要塞に戻ったガテゾーンは、ジャーク将軍からめっちゃ怒られていた。

ジャーク「うぬぼれるな、ガテゾーン!」
ガテゾーン「うぬぼれじゃねえ、RXはこの俺が倒す。奴さえ倒せば地球攻略は成ったも同じ、ま、楽しみに見てろ」
真に優れた指揮官なら、ガテゾーンの抜け駆けを咎めず、むしろ彼の作戦に協力していたと思われるが、四大隊長と五十歩百歩の器しか持っていないジャーク将軍は、

ジャーク「お前の背後に誰がいるか、この作戦の本当の立案者が誰か、余が知らぬとでも思っているのか? そこにいるのは分かっておる、いでよ、ダスマダー」
命令系統の統一と言う、心底どうでもいいことに拘り、柱の陰に隠れていたダスマダーに呼びかける。
マリバロン「ではこの作戦はやつめが」
ボスガン「なるほどな、そういうことか」
ガテゾーン「誰の指揮であろうと構わねえ、俺はRXを倒したいんだっ!」 ほんと、ガテゾーンの言うとおりだと思う。
だが、頑迷かつ狭量なジャーク将軍は、

ジャーク「ガテゾーン、後悔はせんな?」
ガテゾーン「……」
ジャーク「本日ただ今をもって、ガテゾーンを隊長の座から外す! 我が指揮下からも追放する!」
ガテゾーン「……」
とうとう、ガテゾーンをクライス要塞から追放すると宣言する。
ガテゾーン、さすがにショックだったのか、立ち止まり、悔しそうに拳を握り締めていたが、何も言わずに出て行く。
でも、このままガテゾーンがRXを倒していたら、ガテゾーンあるいはダスマダーが遠征軍司令官に抜擢され、逆にジャーク将軍たちはクライス要塞から追放される事態になっていたのではないかと思う。
だとすれば、ジャーク将軍がこのタイミングでガテゾーンを首にしたのは、お世辞にも賢明な判断とは言えないだろう。ガテゾーンを形式上でも四大隊長の地位にとどめておけば、RX打倒の功績も、結局はジャーク将軍に帰することになるのだから。
それに、だいたい、既に四国編で、ガテゾーンがダスマダーの指揮で働いたこともあったのだから、首にするのなら、その時点でしないと不合理であろう。
それはさておき、再びRXとガテゾーン&ヘルガデムのバトルとなる。
苦戦するRX、バイオライダーに変身し、反則気味のゲル状化で形勢をひっくり返そうとするが、
ガテゾーン「無駄だ、無駄だ、こいつは貴様を倒すことを目的にこの俺の技術のすべてを注いだバイオロボットなのだ!」
驚いたことに、ヘルガデムも同じく自分の体をゲル状に変えて、空中で絡み合い、

バイオライダーがRXに戻ったところで、背後からまとわりつき、

そこで実体化して、RXを羽交い絞めにする。
そう、ガテゾーン、なんと、バイオライダーと同じ能力をロボットに付加することに成功していたのだ!
対RX戦の切り札になりそうな技術であり、これをクライシスの中で共有できていたら、これ以降のRXとの戦いもだいぶ楽になっていたと思われるが、他のもの同様、強固なセクショナリズムに毒されているガテゾーンは、それを他者に継承させることなく、死んでいくことになる。
ま、既にクライス要塞から追放された身のガテゾーンにしてみれば、今更ジャーク将軍に忠義立てをして虎の子の技術を遺してやる義理などないと考えても不思議ではなく、これを見ても、ジャーク将軍の厳し過ぎる処置が、何のプラスにもなっていないことは明らかである。
もっとも、ガテゾーン自身はRXに倒されるなどとは夢にも思っていないだろうから、自分の死んだ後のことにまで考えを巡らせる余裕はなかっただろうが。
RX、今度はロボライダーにチェンジして反撃に転じ、ボルテックシューターの連射で、

何とか、ネオ・ストームダガーを破壊することに成功する。
再びRXに戻ると、リボルケインを抜き放つが、
ダスマダー「この瞬間を待っていたのだ。ヘルガデム!」
高所から戦いの様子を見守っていたダスマダーが、すかさずヘルガデムに指示を出す。

と、ヘルガデムの背後の弁当箱のようなメカが開き、その中にあったタービンが回転を始める。

周辺に漂っていた、あの黒い煙を吸い込むと、

あの紫色のエネルギー波を拳から放ち、RXの体に注ぎ込む。
RX、苦しそうに呻きながら膝を突くと、リボルケインのブレード部分が見る見る小さくなっていき、遂には消滅してしまう。

ガテゾーン「やった、やったぜ」
ダスマダー「ヘルガデムの吐き出した煙、すなわち、デス・スモークは今、RX、お前の体内へと侵入、お前の命であるキングストーンを包囲している。その力を半減させつつあるのだ」
RX「キングストーンが……」
そう、あの黒い煙は、この時のために用意されていたRX打倒の為の必殺の武器だったのだ。
無論、背中のパーツは、ダスマダーが今回の作戦のために後から付け加えたものなのだろう。
ちなみに、前回も、キングストーンのエネルギーを吸収されて戦闘能力を失ったが、その時は太陽の光を浴びてあっさり回復しているが、今回はサンバスクから太陽エネルギーを得ても、それをキングストーンに注入できないので、まさに絶体絶命のピンチであった。
ここでジャーク将軍たちが、今までの行きがかりを捨て、青春ドラマのクライマックスのように無意味に歯を光らせながら応援に駆けつけていれば、クライシスのほんとのほんとの大勝利だったと思われるが……
ま、それは期待できないとしても、勝利を確信したダスマダーが、RXの死も見届けずにその場から立ち去ってしまったのは、あまりに迂闊な行為であった。
戦闘不能のRXにトドメを刺そうとするガテゾーンだったが、響子ちゃんに助けられたジョーと玲子が崖の上に現れ、その邪魔をしようとする。
怒ったガテゾーン、ヘルガデムに二人を攻撃するよう命じるが、それが敗着となってしまう。
何故なら、次の瞬間、ヘルガデムの無防備な背中に物陰に隠れていた響子ちゃんが渾身の矢を放ったからである。
矢は見事に命中し、タービンが止まってRXの体に入り込んだデス・スモークも放出されてしまう。
いや、タービンを壊したからって、RXの体内に入り込んだ物質が排出されると言うのは変だと思うが。

それはともかく、殊勲の響子ちゃんの飛び切りの笑顔を貼っておこう。
パワーを取り戻したRX、リボルケインでヘルガデムの体を貫くが(それこそゲル状になれば良いのに……)、

ガテゾーン「お前の命は後10秒だ、RX」
RX「なにっ」
ガテゾーン、挿入の最中にその背後から掴みかかると言う、人の道に外れた挙に出ると、

ガテゾーン「俺のボディが貴様を地獄に連れてってやるぜ」
自分の首だけ分離させ、胴体に仕込んだ爆弾でヘルガデムもろともRXを吹っ飛ばそうとする。
だが、当然のことながら、爆発の瞬間、RXはバイオライダーにチェンジして空を飛んで逃れ、そのままガテゾーンの首に蹴りを入れる。
ガテゾーン「く、くお、俺の負けだ。だがひとりでは死なん」

ガテゾーン「ふんっ」
ガテゾーン、残ったエネルギーを掻き集めてモノアイに集中させると、

そこから太いビームを放ち、最後の攻撃を試みる。

だが、必死の攻撃もリボルケインに受け止められ、弾き返される。
ガテゾーン「地獄で待ってるぜ、アァルエーックス!」 力尽きたガテゾーン、火花を散らしながら地面に落ち、断末魔の雄叫びを上げて爆死する。

ジョー「やったぜ!」
RXの逆転勝利を喜ぶ三人。
今回は、ほんとに三人の助けがなければ負けていただろうから、彼らがお飾りではなく立派な戦力であることが証明されたわけである。
それにしても、ライダーが客演ライダー以外の仲間に命を助けられるって、他ではちょっと思い付かないほどレアなシーンではないだろうか。
一方、ゲドリアンに続き、ガテゾーンまで失ったクライス要塞は、お通夜のように沈鬱な空気に包まれていた。

マリバロン「おのれ、ガテゾーンまでも……」
ガテゾーンとは割りと仲の良かったマリバロン、さすがにショックを受けた様子だったが、
ボスガン「気を落とすな、マリバロン」
マリバロン「ふっふっふっふっ、気を落とす? 誰が? ガテゾーンはあくまで功を焦って自滅したまで」
ボスガンに慰められると、再びいつもの調子に戻ると、公平に見て、後一歩のところまで追い詰めたガテゾーンの善戦を冷たく切って捨てると、

マリバロン「将軍、私にRX打倒のご命令をください。私めの緻密さとこの偉大な妖力をもってすれば、RXなど……」
ボスガン「何を言う、マリバロン、その御命令ならこの私めに……私、自ら出向き、必ずやRXめの息の根を……」
ボスガンともども、性懲りもなく、何の根拠もない自信をひっさげて、打倒RXの名乗りを上げるのだった。
ジャーク「黙れ! めーめーめーめーうるさいんじゃっ! 羊か、お前らは?」 じゃなくて、
ジャーク「黙れ! 二人とも、お前らのその驕りがこれまでの失敗を招いたのだ」
と、最終回間際になって、ようやく四大隊長の根本的な欠点を指摘するジャーク将軍であった。
そう言うことはもっと早くに言ってあげて欲しかったですね。
ジャーク将軍、急に元気モリモリになると、
ジャーク「ボスガン、マリバロン、クライシスは今ここに全面戦争を布告する!」 カメラに向かって吼えると、
ジャーク「支度せぇーいっ!」 マリバロン&ボスガン「はぁっ!」
残った二人の部下に命令を下す。
反射的に「はぁっ!」と応じてしまった二人だったが、
マリバロン(……って言われてもねえ) ボスガン(具体的にどうせえっちゅうねん……) 勇んでその場から立ち去るその胸中は、暗澹たるものであった。
数時間後、二人は恐る恐るジャーク将軍のところに戻って来て、
「あの、具体的に何をすればいいんでしょうか?」と聞いて、めちゃくちゃ怒られたそうです。
などという嘘はともかく、今回も本編のあと、アリゾナの砂漠あるいは、RXたちの戦ってる横で収録されたような10人ライダーたちの念の入り過ぎた特訓風景が流れるが、最後にようやく日本に向かうことになって、管理人もホッとするのだった。
次週、
「10人ライダーVS金属探知機」にご期待ください!(嘘)
それにしても、今回レビューして初めて気付いたけど、「RX」の終盤って結構面白いのね。ちょっと見直した。
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