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「青春オーロラ・スピン スワンの涙」 第21話「ミカだけは許せない!」

 第21話「ミカだけは許せない!」(1989年8月28日)

 東日本大会の翌早朝、涼子の父・草薙洋平が険しい顔でスポーツ新聞を読んでいる。

 新聞は、デビュー戦を華々しい勝利で飾ったミカを大きく取り上げる一方、散々な結果に終わった涼子を「惨敗」と酷評していた。

 洋平は、あとからリビングに入ってきた妻の順子を、激しくなじる。

 
 洋平「一体君は何をしてるんだ? 葉月ミカにばかり夢中になって涼子のことは忘れてるんじゃないのか? 君は涼子の才能を認めてないのか?」
 順子「認めてますわ、涼子があんな成績で終わるなんて私だって信じられなかった。当然入賞するものと……」
 洋平「だから、ほっといたのか?」
 順子「ほっといた訳じゃありません」
 洋平「ほっといたんだよ、君は。葉月ミカにだけ情熱を注いで涼子には僅かな情熱も注がなかったんだ」
 順子「そんなことは決してないわ」
 洋平「言い訳は聞きたくないね。結果が証明してるじゃないか、結果が」

 しかし、確かに順子が直接指導することもあるけど、普段、選手たちを指導しているのはあくまで翔子たちコーチ陣なんだから、成績についてまで順子のせいにするのは、いささか不当であろう。

 
 洋平「一体葉月ミカは、君にとってなんなんだね?」

 そもそも……と言うように、洋平が核心を衝く質問を放つ。

 順子「……ミカさんは、チームの一選手ですわ」
 洋平「とてもそんな風には思えんね。涼子も言っていたが、葉月ミカに対する君の情熱は尋常なものじゃない」

 
 洋平「君はかつてナショナルチームのメンバーだった。だが腰を痛めて、世界選手権に出場できなかった。その時の夢を私は涼子に託してるのだとばかり思っていたよ。だがそうじゃなかった、君は涼子を裏切り、葉月ミカに夢を託してるんじゃないのか?」

 洋平の台詞にあわせて、壁に飾ってある順子の現役時代の写真が映し出されるが、それが、全然別の人の、たとえばハイレグ水着を着た楳図かずおとかだったら、かなり笑えたんじゃないかと思う。

 そう言えば、全然そう見えないけど、順子も、かつてはシンクロの名選手だったのである。

 しかし、こんな写真がいつも飾られているリビングってヤだなぁ。

 洋平「涼子が優勝できなかったのは母親に見捨てられたと思ったからだ」
 順子「あなた、見捨てただなんて!」
 洋平「ゆうべ一晩中泣いてたぞ。葉月ミカなどどうでもいい、君も母親なら涼子にもっと情熱を注いだらどうだ?」

 かつてないほど厳しく順子を叱責する洋平だったが、まさか、だからこそ順子がミカに情熱を注いでいるのだとは、夢にも思わない。

 
 涼子(ミカ、お前はいったい何者なの? お前を見ると私は嫉妬に駆られる。憎しみを感じる、奈落に突き落としてやりたい衝動をどうすることもできないわ。分かってるの、それはお前が私から何もかも奪おうとする女だからよ。シンクロの女王の座、母の愛まで奪おうとしてるからよ。許せない、ミカ、私はお前だけは許せない)

 その涼子、自室のベッドに座って、双眸から涙を流しながら、ミカに対する憎しみを滾らせていた。

 この、怨念のこもった台詞、全てモノローグだが、やはり、女優と言うよりグラビアアイドルと言うべき武田久美子さんには荷が重かったようで、深刻な内容と淡々とした口調がいかにもちぐはぐである。

 洋平とは対照的に、スポーツ新聞をにやにやしながら見ているミカの父・節也。

 そこはシックな、いかにも高そうなレストランで、前回の最後に約束したように、節也がミカと翔子を食事に誘ったのだ。

 
 やがて、ミカと翔子が連れ立って店に入ってくる。

 ミカ「お父さん!」
 翔子「今日はお招きを頂きましてありがとうございます」
 節也「来て頂いて光栄です」

 白いドレスの下から盛り上がるミカの巨乳の重量感・存在感が、いつもながら素晴らしい。

 席に着き、とりあえずオーダーする三人。

 
 ミカ「私、帆立のサフラン風味にする」
 翔子「じゃあ私もそれにする」

 選ぶのが面倒臭いのか、節也は自分も同じにして、三人分オーダーする。

 
 節也「カツ丼三つ下さい」
 ミカ&翔子「おいっっっっ!!」

 ……ま、お約束と言うことで、勘弁してやってください。

 
 節也(ミカの乳を見詰めながら)「森谷先生、ミカをこんなに育ててくださって、お礼を言います」

 節也、改まった口調で、テーブルに頭をつけんばかりにして礼を言うが、

 翔子「葉月さん、まだ全日本がありますわ、今の御言葉は全日本が終わるまで聞かなかったことにします」
 節也「ああ、こりゃ、相変わらず厳しいですね」

 ここで、ミカが千絵に電話してくると言って席を離れるのだが、わざわざこんなところから電話するのは、かなり不自然である。

 
 節也「ミカのことなんですが、誰かミカに会いに来たりはしてないでしょうね?」

 節也は、二人きりになった機を掴んで、翔子に妙なことを尋ねる。

 翔子「誰かと申しますと?」
 節也「いや、つまり、その……」
 翔子「ミカのお母さんのことですわね」
 節也「ええ、ミカを捨てた母親が会いに来たりはしてないでしょうね」
 翔子「私の知る限りでは、そう言うことはありません」

 前回、試合会場で別れた妻らしき女性を見掛けた節也、元妻がミカに会おうとしているのではないかと異常なほど神経を尖らせていた。

 
 翔子「もし、ミカのお母さんが会いに来たら、どうしたら良いんですか?」

 翔子の単刀直入な問いに、

 
 節也「会わせないで下さい、絶対に会わせて貰っては困るんです。ミカを捨てた女ですよ。今更母親だなんて、名乗り出られてたまるもんですか」
 翔子「……」

 温厚な節也の口からかなり激しい言葉が飛び出すのを聞いて、翔子は、節也の元妻への怒りが並大抵でないことを知るのだった。

 やがてミカがテーブルに戻ってくる。

 ミカ「何を話してたのぉ?」
 翔子「ミカには関係ないことよ」
 ミカ「あ、大人と大人の会話ね、私も聞きたかったなぁ」

 ミカのこまっしゃくれた言い草に、

 
 翔子「あ、こいつ、生意気ダゾ!」

 翔子が、若干おどけた口調でその頭を小突く。

 
 舌でも出さんばかりに、笑って首を竦めるミカが可愛いのである!

 ミカ「千絵さんの家もね、家族揃ってお祝いしてるんですって」

 そう言えば、千絵の家族って序盤で一度出て来たきりなんだよね。時間の都合もあるのだろうが、折角、大石吾朗さん(千絵の父親役)を起用しておきながら、もったいない話である。

 千絵の家族の扱いと言い、このドラマ、全体的に奥行きが感じられなくて、その辺が不満と言えば不満である。

 ミカ「私も同じね、お父さんとお母さんにお祝いして貰ってる気分だわ」

 ミカ、千絵のことにかこつけて、さりげなくそんなことを口にする。

 
 娘から、いきなりそんなことを言われて、節也、恥ずかしそうに下を向く。

 
 翔子も、プールサイド以外の場所では妙に大人しいと言うか、控え目で、思わず目を伏せてしまう。

 
 二人の様子を交互に眺めてから、

 
 ミカ「ふふふっ」

 いたずらっぽく笑うミカ。

 別に、父親と翔子が本気で結婚してくれたら良いと考えた訳ではなく、単に二人がお似合いだと思ってわざとそんなことを言ってみたのだろう。

 もっとも、かつては翔子のことを実の母親だと思い込んでいた時期もあるミカである、節也と翔子がほんとに再婚することになっても、さほど抵抗は感じなかっただろう。

 
 続いて、原宿かどこかの雑踏の真ん中を、武田久美子さんがのし歩くと言う、今ではまずありえない街頭ロケ。

 涼子、向こうからミカたち三人が連れ立って歩いているのを見て、何故か慌てて適当な店の中へ飛び込み、隠れると言うシーンとなる。

 偶然じゃないと思うが、三人は涼子が息を潜めている店に入ってくる。

 
 節也「おい、ミカ、これ良いな」
 ミカ「私にはちょっと……」

 節也が手に取ったアクセサリーに否定的な見解を示すミカだったが、

 
 節也「お前じゃないよ。森谷先生だよ」
 ミカ「……」

 それはミカではなく、翔子の為に選んだものだった。

 
 翔子「あら、あたしなら結構です、ミカのものを選んであげてください」

 翔子、大人らしく辞退しようとするが、
 
 節也「いえいえ、これは私の気持ちですから、是非、受け取ってください」

 
 ミカ「お父さん、必死でプロポーズしてるみたいよー」

 ミカ、純情な父親をからかう。

 
 節也「そんな、馬鹿馬鹿しい……ミカには何も買ってやらんぞ」

 この、少し翔子に嫉妬してるような、むにっとした口が可愛いのである!

 
 節也「これに決めましょう、これに」 

 そして、このアヒル口もめっちゃ可愛い!

 翔子「でも」
 節也「い、いや、これに……よし、二人とも、ダッシュだ!」
 翔子「万引きかい!」

 ……嘘である。

 節也、店員に代金を払って(当たり前だ)包装して貰ったものを、その場で翔子にプレゼントして、中学生のように初々しい笑顔をのぞかせる。

 ミカ「お父さん、良かったね。ふふ。行きましょ」

 左右から翔子と節也の腕を取って、嬉しそうに店を出て行くミカ。

 三人の様子は、店の奥から見ていた涼子の目には、まるっきりほんとの家族のように映ったことだろう。

 
 店を出たところで、節也は仕事があるからと二人と別れる。

 翔子「一度ミカの練習を見にいらっしゃいませんか」
 節也「ああ、そうですね。そう言えばまだ一度もミカの練習を見たことなかったな」
 ミカ「そーよー、お父さん、オーナーにだってちゃんと挨拶してくれなきゃ」
 節也「わかった、わかった」

 節也、翔子に言われて、仙台に帰る前にスイミングクラブに寄ることを約束する。

 翔子は、完全な善意から提案したのだが、その何気ない一言が、大映ドラマ的怒涛の展開に自分たちを巻き込むことになろうとは、夢想だにしていなかった。

 もっとも、遅かれ早かれ、いずれは発覚していたことではあろうが……

 この後、街中で、節也と涼子がばったり会って言葉を交わすシーンなどもあるが、涼子が店の中に隠れるシーンとあわせて、意味のない、不要なシーンだったと思う。

 
 もっとも、節也と別れたあとで、涼子が、店先に飾ってあるメリーゴーランド(要するに、ベビーベッドに吊るすガラガラ)を見ているうちに、不意に、封印されていた幼い頃の記憶がフラッシュバックすると言う、重要な事件が起きる。

 それは、3才くらいの涼子が、ベビーベッドで寝ている赤ん坊を見ていると言うイメージだった。

 頭上では、メリーゴーランドが回っていて、うるさいほどに子守唄が流れていた。

 同じ頃、スイミングクラブの事務室にいた順子は、夫から、川村と言う彼女の古い友人が訪ねて来ている言う電話を受け、即座に帰宅する。

 
 川村「ごめんなさい、突然お邪魔しちゃって……(親戚の)結婚式がこの近くだったの。あなたのことが急に懐かしくなって」
 順子「何年ぶりかしら」
 川村「もう16、7年ぶりよ」
 順子「もう、そんなに?」

 懐かしい旧友と再会して、順子も女学生時代に戻ったような気分になり、珍しくはしゃいだ声を上げる。

 
 川村「新潟の16年間は子育てに追われてあっという間よ。あなたとデュエットを組んで全日本で優勝したのが私の人生の華だったわねえ」
 順子「そんなことないわよ、これからじゃない」

 若々しい美熟女・川村女史を演じるのは、「メガロマン」で、恥ずかしいレオタード姿を披露されていた、今もバリバリ活躍中の高林由紀子さん。

 そう見えないが、実は柏木由紀子さんの方が年下だったりする。

 二人が盛り上がって話していると、涼子が魂の抜けたような顔で帰宅する。

 
 川村「あ、そうそう、東日本の記事、読んだわ、涼子さん、残念だったわねえ」
 順子「ええ、でも、涼子にとっては良い薬になったと思うわ」

 客間から聞こえてくる二人の会話に、つい耳をそばだてる涼子。

 そして、川村女史が口にした何気ない一言が、涼子に激しいショックを与えることになる。

 
 川村「涼子さんの妹さんも、シンクロやってるの?」
 涼子「……!」

 まさに青天の霹靂であった。

 順子も、一番聞かれたくないことを聞かれて、一瞬、顔が強張る。

 川村「ほら、妹さんがいたじゃない、私は生まれたばかりの赤ちゃんしか見てないけど、確か、女の赤ちゃんだったわよねえ」
 順子「……あ、コーヒー淹れるわね」

 川村女史も馬鹿ではないので、順子が露骨に話題を変えようとするのを見て、自分の失言に気付く。

 
 川村「この話、してはいけなかったのかしら?」

 いえ、川村さん、番組的には100点満点のタイミングでしたよ!

 順子「あの子のことは話したくないの……涼子なの?」

 と、部屋の外を足早に立ち去る気配に、順子はもしや今の話を聞かれたのではないかと青褪める。

 
 涼子「私に妹が……妹がいたなんて……」

 自室に戻って鍵をかけ、初めて知った驚愕の事実に、なんとか向かい合おうとしている涼子。

 再びさっきの幼い頃のビジョンが甦り、あの赤ん坊が、紛れもなく自分の妹だと言うことを思い出す。

 
 涼子(そうだ、私には妹がいたんだ!)

 
 同時に、何故かミカの顔が浮かび上がる。

 
 涼子(ミカ、まさかミカが……そんな馬鹿なっ、そんな馬鹿なことがあってたまるもんですか。いいえ、ミカよ、ミカだわ、お母様は何もかも承知でミカを……)

 体に流れる同じ血のなせる業か、涼子は、一足飛びに、あの赤ん坊の成長した姿こそ、にっくき葉月ミカだとほとんど確信する。

 そう考えれば、母親のミカに対する異様な眼差しも、尋常でない肩の入れようも、すべて辻褄が合うではないか。

 あるいは、涼子は無意識のうちに、もっと早い段階からミカが自分の妹だと言うことに気付いており、だからこそ、自分でも不思議なほど、執拗にミカを追い落とそうと躍起になっていたのかもしれない。ミカに、いつか、草薙順子の娘としての地位まで奪われることを恐れて……

 それにても、で、でけえ(何が?)

 
 ミカが自分の妹だったと言う事実(?)は、涼子にとっては、天地がひっくり返るよう衝撃だった。

 身悶えするほど懊悩し、ベッドにその巨乳を押し付けて、慟哭する涼子。

 ここは、大映ドラマ的にはひとつのクライマックスとなるべきシーンなのだが、前述のシーンと同様、武田さんの演技力不足のせいで、あまりそうなってないのが残念だ。

 
 涼子(確かめなれば、ミカが私の妹なのかどうか確かめなければ……)

 それでも、なんとか冷静さを取り戻した涼子、ミカが本当に妹なのかどうかをまず確認しようと決意する。

 さて、翌日、ダンスのレッスン室へ向かっているレオタード姿の生徒たち。

 先頭を行くミカがみんなを引き連れているようで、すっかり涼子のお株を奪ってしまった感じだ。

 
 典子「まるで女王気取りだわ」
 明子「仕方ないよ、涼子さんの成績は散々だったもの。草薙シンクロクラブの女王はいまやミカさんよ」

 最後尾の二人は、まだ旗幟を鮮明にしていないようだったが、明子は諦め顔で言うと、

 明子「あっ、ミカさん、待って!」

 自分もミカを追いかけて駆け出す。

 典子「もう調子いいんだから」

 その変わり身の早さにあきれつつ、いかにも明子らしいと、笑いを含んだ声でぼやく典子。

 要するに、明子は定見や信念と言うものを一切持たず、ひたすら強いもの、人気のあるものに憧れ、従い、ヘコヘコするという、人間として最底辺に属する性格なのだろう。

 
 その後、レッスンルームで、宮沢りえさんはじめ、和久井映見さんや桜井幸子さんたちがハイレグレオタード姿で集合する、夢のような光景が繰り広げられる。

 翔子は、関東大会で好成績を収めて緩みがちの選手たちに改めて喝を入れて、次なる全日本大会へ向けての練習をスタートさせるのだった。

 だが、涼子の姿が見えず、不審に思った藤木コーチが事務室の順子に知らせに行く。

 その頃、涼子は、シンクロどころではなく、両親の寝室に勝手に入り込んで、アルバムなどを調べていた。だが、昔の写真を見ても、妹らしい子供の写真は一枚もなかった。

 その一方で、抽斗からバレリーナ時代のミカの写真が数枚出てくるが、

 涼子(こんなものじゃ、ミカが私の妹の証明にはならない。もっと確実なものを見付けないと……)

 再びスイミングクラブ。

 順子が翔子のところへ来て、

 順子「ごめんなさい、涼子と連絡がつかないの」
 翔子「涼子さん、東日本の成績にショックを受けてるんだと思います。気がおさまるまで休ませてあげたらどうでしょう?」
 順子「ええ、今夜涼子と話し合ってみるわ」

 どうでしょう、ミカに対するのと比べて、この、涼子に対する翔子の素っ気なさ!

 その態度からは「ミカ以外の選手が死のうが生きようが知ったこっちゃねえ!」と言う翔子の本音がひしひしと伝わってくるようだ。

 冒頭で、洋平が、涼子を放置していたことで順子を非難していたが、一番非難されるべきは、ミカのことにかかりっきりで、涼子のことを他のコーチに任せていた翔子ではないのかと言う気がする。

 ちょうどそこへ最悪のタイミング……番組的には最高のタイミングで、約束どおり、節也がミカの練習を見にスイミングクラブにやってくる。

 そして、裏階段を登り、ダンス練習フロアに直行したのだが、

 
 節也「……」

 ミカたちの前にいる女性を見た途端、顔色を一変させる。

 さらに、そばを通りがかったスタッフに尋ね、その女性こそが、草薙オーナーだと知る。

 節也「草薙シンクロクラブのオーナーだと言うのか……」

 節也、ミカの練習を見物するところではなくなり、ミカに声も掛けずにその場から出て行く。

 幸か不幸か、順子は節也の存在には気付かなかった。

 練習後、ミカは受付の女性から、父親が外で待っていると聞かされ、迎えに行くが、

 
 ミカ「お父さん、どうしたの?」
 節也「ミカ、お前の荷物はお父さんが持って来た、仙台に帰るぞ、良いな?」

 節也は既にミカの私物をまとめて手提げカバンに入れており、そのままミカを仙台に連れて行こうとする。

 ミカ「お父さん」
 翔子「葉月さん、どう言うことなんですか?」

 
 節也「森谷先生、あなたひどい人だ、私はあなたを信頼してミカを預けたんだ、それなのに、あなたは私を騙した。私の信頼を裏切った」
 翔子「葉月さん!」
 節也「もうあなたの顔なんか見たくもない。ミカにシンクロなど、二度とさせん。ミカ、仙台に戻るんだ」
 ミカ「お父さん……」

 ついこないだのラブラブムードも何処へやら、節也は翔子に対しても一方的に激しい非難を浴びせかける。

 そして、詳しい説明は一切せず、戸惑うミカの手を引いて強引に歩き出す。

 ミカも翔子も、節也の豹変に、茫然とするばかりであった。

 いよいよ大映ドラマの醍醐味が味わえそうになってきたところで、22話へ続くのだった。
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コメント

節也のタイミングが悪かった・・・

更新楽しみにしてました。
1話で終わる単発のようなドラマはドラマでスッキリしやすいのですが、続編ものだと次回が気になりモヤモヤしたものが残りますよね(笑)

まず、サブタイトルから、「ミカだけは許せない!」。
こえぇ~、涼子のやつ、ついにミカを殺さないまでも、また、以前のように、謀略を企て、いや、もはや、直接、涼子の手によって再起不能にさせられるのではとヒヤヒヤしましたが、読み進めて、アレっ、これって、私が望んでいた結末に(ニヤリ)

> しかし、確かに順子が直接指導することもあるけど、普段、選手たちを指導しているのはあくまで翔子たちコーチ陣なんだから、成績についてまで順子のせいにするのは、いささか不当であろう。

確かに洋平は順子を責めすぎですね。順子はあくまでスクールのオーナーだし、直接、コーチとして指導してる感じではなかったので。洋平も実際、見学しに行ってはなさそうですし、結果だけ判断されては困りますなぁ。そもそも、涼子はシンクロの練習を怠けて、ミカを陥れることばかりに執念を燃やしていたのだから”惨敗”の結果は涼子が全て悪いのである。ガッテンですなぁ。
まあ、見方を変えれば、涼子への愛情が深いのとミカへの嫉妬心なのかなぁ。

>ミカに対する憎しみを滾らせていた。

やばいぞ、やばいぞ、いよいよ、くるゥ~、くるぅ~きっとくるぅ~(貞子か(笑))

>翔子も、プールサイド以外の場所では妙に大人しいと言うか、控え目で、思わず目を伏せてしまう。

あの鬼コーチ翔子がこの回で恋する乙女の表情になってるぞ。

>涼子、向こうからミカたち三人が連れ立って歩いているのを見て、何故か慌てて適当な店の中へ飛び込み、隠れると言うシーンとなる。

ついに片方の手に光モノが・・・(何が始まるの(笑))

> 三人の様子は、店の奥から見ていた涼子の目には、まるっきりほんとの家族のように映ったことだろう。

ほんと、涼子の家とは対照的になって、スクール内も全てが逆転してしまった感が。さらに、それが涼子のミカへのさらなる憎しみを募らせ追い込まれていくと、おもいきや・・・まさに青天の霹靂、涼子とミカの姉妹疑惑!!
一言、涼子がお姉さんって、嫌だぁ~、怖い~。しかも似てない(似てるのは〇乳だけ)

>その変わり身の早さにあきれつつ、いかにも明子らしいと、笑いを含んだ声でぼやく典子。

ついにすべてのスクール生がミカ派に。両親やコーチ(解説にもありますが、コーチ《特に翔子》はミカばかり贔屓?)にも見放され涼子の孤立感が益々深まる。(いや、涼子の自爆のような気が、あと藤木コーチはちゃんと指導してくれてましたよね。)ちょっと涼子の思い過ごしもありますよね。

そして・・・

> 節也「ミカ、お前の荷物はお父さんが持って来た、仙台に帰るぞ、良いな?」

やったぞー、私が待ち望んでいたことが~。ちょっと、タイミングが遅かったが、ミカが仙台に帰ってバレリーナに復帰に~~!!
きっと管理人様のことなので、私がこのシーンで、かいやを叫ぶことは予想されていたことでしょう(笑)そう、私は翔子に勝ったのだ!!(笑)

まあ、ぬか喜びでしょうけど(泣)

> 節也「森谷先生、あなたひどい人だ、私はあなたを信頼してミカを預けたんだ、それなのに、あなたは私を騙した。私の信頼を裏切った」

いいぞいいぞ~(何がいいんだ(笑))そうです、翔子はひどい人なのです。ちょっと気づくの遅いよ、父、節也。
何も知らないミカ、当然、納得していないでしょうね。より物語は複雑になってきましたなぁ。
このまま危険人物、涼子から離れれば安全なのですが、何しろ、もうミカはシンクロを極めて、新聞に掲載されるレベルにまで到達してしまったので、もう引くに引けない。

>>ちょうどそこへ最悪のタイミング……番組的には最高のタイミング

まさにこの1文が全てで、節也の登場が遅すぎだ。私にとっては最悪のタイミングというより、狙ったタイミング(汗)

>いよいよ大映ドラマの醍醐味が味わえそうになってきたところで、22話へ続くのだった。

ともあれ、ミカは仙台に帰るので、次回、最終回、サブタイトルは「ミカ、バレリーナ復活!!」でお願いします。
って、冗談はさておいて、いよいよ大詰めですなぁ、涼子とミカはこれからどうなるのか、順子と節也、順子とミカ、翔子、それぞれが交錯していく。
ドラマの端々の管理人様の適格な解説、読み応えがありました。それぞれの感情をうまく表現に表していますね。
更新お疲れさまでした。
個人的には内容はとても楽しいのですが、この回は遠藤コーチとわしの冴子(わしのではない(汗)がでてくれなかったのが惜しいですな。
爽やか稔は完全に消されたようですな。健吾はまだでるようですけど、もう存在感薄いですね(汗)健吾は瀕死ながらかろうじて、存在している(笑)




Re: 節也のタイミングが悪かった・・・

いつも長文コメントありがとうございます。

> 更新楽しみにしてました。
> 1話で終わる単発のようなドラマはドラマでスッキリしやすいのですが、続編ものだと次回が気になりモヤモヤしたものが残りますよね(笑)

すいません、いつもお待たせして……なにしろ紹介してる作品が多いので

> 確かに洋平は順子を責めすぎですね。順子はあくまでスクールのオーナーだし、直接、コーチとして指導してる感じではなかったので。洋平も実際、見学しに行ってはなさそうですし、結果だけ判断されては困りますなぁ。

まあ、順子を責めたくなる気持ちも分からなくはないですが。

> あの鬼コーチ翔子がこの回で恋する乙女の表情になってるぞ。

このドラマって恋愛要素がほんとに希薄で、翔子と節也の関係ぐらいしかないんですよね。その辺が物足りない原因か。

> 一言、涼子がお姉さんって、嫌だぁ~、怖い~。しかも似てない(似てるのは〇乳だけ)

ま、はっきり言って似てないですよね。

> まあ、ぬか喜びでしょうけど(泣)

残念ながらその通りです(笑)

> いいぞいいぞ~(何がいいんだ(笑))そうです、翔子はひどい人なのです。ちょっと気づくの遅いよ、父、節也。

ミカの失踪事件のことを知ったら、翔子を絞め殺していたかもしれませんね。

> ドラマの端々の管理人様の適格な解説、読み応えがありました。それぞれの感情をうまく表現に表していますね。
> 更新お疲れさまでした。

お褒めに預かって光栄です。

> 個人的には内容はとても楽しいのですが、この回は遠藤コーチとわしの冴子(わしのではない(汗)がでてくれなかったのが惜しいですな。

まあ、さすがに登場してない人の画像までは貼れませんからね。

No title

レストランでのドレス姿は10話で翔子から買ってもらったピンクのワンピースを着てくればよかったのに(笑)
(もしかして白にカラーリングしたのかな?)

>ダンスの練習に向かうシーンで
典子や明子の言う通り、ポジション(女王)が涼子と入れ替わってますね(笑)
むしろ涼子よりミカがリーダーだったらクラブの雰囲気が明るく且つ輪っかにおさまりそうな感じがしそうですが。

最後、草薙先生の今にも「ヤバいよヤバいよ」的な表情が。

Re: No title

> むしろ涼子よりミカがリーダーだったらクラブの雰囲気が明るく且つ輪っかにおさまりそうな感じがしそうですが。

涼子はリーダーと言うより女王様みたいな感じでしたからね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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