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「青春オーロラ・スピン スワンの涙」 第23話「ミカ最後の試練」

 第23話「ミカ最後の試練」(1989年9月11日)

 いよいよ物語も大詰め、翔子に連れてこられたとあるホテルの日本庭園で、遂に実の母親との対面を果たしたミカであったが、そこにいたのは、スイミングクラブのオーナー・草薙順子その人であった。

 夢想だにしていなかった意外な事実を前に、思わずその場から逃げ出したくなるミカだったが、少し離れたところから見守っている翔子に励まされ、勇気を出して一歩一歩近付いていく。

 
 順子「ミカ……」

 
 ミカ「草薙先生……あなたが私のお母さんだったんですね」

 
 順子「ミカ、お母さんを許して……」

 順子の瞳からは、早くも滂沱として涙が溢れ出る。

 
 ミカ「許せるもんですか! あなたはシンクロの為に私を捨てたわ! 物心つかない頃から私は母を求めて泣いたわ! どんなに泣いても母は現れない、待っても待っても母は現れない、それがどんなにつらく寂しいものか、あなたには分かりますか?」
 順子「……」

 16年間の怒りを一気に吐き出すミカ。

 拳を握り締め、唇をきつく結んで、順子を、自分を捨てた母を見詰める。

 
 ミカ「どうして私を捨てたのぉ? どうして捨てられたのよ? どうして、どうしてなのよぉ?」

 同じ問いを繰り返しながら順子に詰め寄り、その体に縋りつき、

 
 順子「ミカ……」
 ミカ「う、う、う、お母さぁん!」

 最後は強く抱き締めながら、子供のように泣きじゃくるミカであった。

 OPタイトル後、やや落ち着きを取り戻したミカに、順子が静かに語り掛けている。

 
 順子「ミカ、私があなたと別れたのは、あなたが生後6ヶ月の時だったわ……」

 その時の筆舌に尽くしがたい悲しさ、苦しさ、そしてミカに対する申し訳なさを涙ながらに語ってから、

 順子「もう19年も前になるわ、私はナショナルチームのメンバーとして世界選手権に情熱を滾らせてたんだけど、腰を痛めて、現役を引退せざるを得なかったの、そんな頃、貿易会社に勤めている葉月さんと知り合って、結婚したわ。涼子が生まれ、あなたが生まれた。葉月さんは故郷の仙台に帰って実業家として独立することを望んでいた。私はその頃、シンクロのコーチとして後輩をしごく、いや、育てることに生き甲斐を持ち始めてたの」

 で、それが原因で、夫婦の間がギスギスしだしたのだという。

 
 節也「君はシンクロの為なら、家族を捨てるって言うのか?」
 順子「そんなこと言ってません。私、家族を捨てるなんて、そんなこと言ってません! シンクロの為なら地球の一つや二つどうなったって良いとは言いましたけど」
 節也「同じことだ! 君の気持ちは良く分かった。私は子供を連れて仙台に帰る。君はここにひとり残ってシンクロやったら良い!」

 ※このブログには、ところどころ、明らかな嘘が混じっています。

 夫婦の亀裂は修復しようがなく、遂に、順子が涼子を連れて買い物に行ってる間に、節也はミカを連れてさっさと仙台に帰ってしまったのだという。

 順子「私はすぐに仙台に飛んで行って葉月さんと話し合ったわ」
 ミカ(か、買い物に行ってる間に……)

 そんな雑な感じで母親と引き裂かれたのかとボーゼンとして、順子の言葉も耳に入らないミカであった。

 実際のところ、いくら夫婦仲がこじれていたって、そんな大事なことを、騙し討ちみたいな方法で決行する奴はいないよね。

 それに、子供をひとりずつ引き取るのなら、むしろ、まだ乳飲み子のミカの方を母親が引き取るのが自然だろう。

 それはともかく、二人はそのまま離婚し、結果的に、涼子とミカはそれぞれの親許で、つい最近まで姉妹がいたことすら知らずに育てられてきたのだ。

 
 順子「ミカのことを考えると毎日が苦しくて……生きていけそうもなかった。私はミカを忘れようと思った。ミカを忘れてシンクロに熱中しようと思ったわ、でも忘れることは出来なかった。今の夫である、草薙さんにプロポーズをされて迷ってた頃よ、むしょうにあなたに会いたくなって……」

 ここで、序盤から何度も繰り返されてきた、ミカのトラウマとなった事件の舞台裏が初めて明らかになる。

 順子は矢も盾もたまらなくなって仙台の節也の家を訪ね、庭先でシャボン玉を飛ばして遊んでいる幼いミカの姿を見て、思わず駆け寄ろうとしたが、

 
 節也「何の真似だ? 私からミカを奪い取るつもりか?」

 その肩をむんずと掴んだのが、鬼の形相をした節也であった。

 
 順子「あなた、ほんの一時で結構です、私にミカを会わせて」
 節也「駄目だ、帰れっ!」
 順子「ミカは私の娘です、私がお腹を痛めて生んだ娘です、一目ぐらい会わせてくれても良いじゃありませんか、減るもんじゃなし

 節也は庭からミカがこっちを見ているのに気付くと、強引に順子を車のそばまで押しやり、

 
 節也「お前はミカを捨てた女だ、ミカに会う権利などあるものか、帰れ! 二度と来るな、今度そんな真似をしたら、許さんぞ!」
 順子「会わせて、一目で良いから会わせて」
 節也「やめろっ!」

 節也、順子を平手打ちすると、

 節也「ミカには、母親は死んだと伝えてある。二度と私たちの前に姿を現すな!」

 無理矢理順子を運転席に押し込め、追い払う。

 しかし、節也の順子に対する態度はいささか厳し過ぎるような気もする。

 あの一件(後述)の後なら、節也が順子を憎むのも分かるのだが、別に順子が浮気をしたとか言うのではなく、むしろ勝手なことをしたのは節也の方なのだから、しばらくぶりに会いに来た元妻に、ここまで強硬な態度を見せるというのは少し不自然である。

 だいたい、ミカは節也が勝手に連れて行ったのだから、間違っても、「お前はミカを捨てた女だ」なんてことは言えないと思うんだけどね。

 まぁ、自身が言ってるように、掌中の珠のように可愛がっているミカを順子に取られるのではないかと、必要以上に警戒し、神経過敏になっていたのかもしれないが……

 
 一方、彼らのやりとりから、それが実の母親だと悟った幼いミカは、母親の名を呼びながら車を追いかける。

 順子、追ってくるミカに気付いていながら、何故かそのまま走り去ってしまったと言う。

 ……

 え、なんで?

 あれだけ必死に会いたがっていたのだから、車を止めて抱き締めてやれば、それで万事OKだったのではないか? もともと、節也からミカを奪おうなどと考えていた訳ではないのだから。

 順子「あの後だったのね、ミカが水溜りに倒れてダンプカーに轢かれそうになったのは……」

 それはともかく、順子の車は直前まで舗装された道路を走っていたのに、

 
 次の場面では、泥だらけの凸凹道を走っているのは、かなり変である。

 で、ミカは転んで水溜りに倒れ、ダンプカーに轢かれそうになるが、追いかけてきた節也によってなんとか助かったものの、その時、死の恐怖と泥水塗れになったことが、ミカを水恐怖症にしてしまったことは以前記したとおりである。

 さっきも言ったように、この一件があった後なら、節也が順子にあんな態度を取るのも理解できるんだけどね。

 
 順子「ミカからその時の話を聞いた時は、胸が潰れる思いだったわ。許してね、ミカ」
 ミカ「……」
 順子「あなたが水恐怖症に苦しんだのも、全て私のせいだわ、私、そんなこと、何も知らずに……」

 どうでもいいけど、ミカがそのことを順子に直接話したシーンってありましたっけ?

 ま、翔子の口から伝え聞いたのを、本人から聞いたように錯覚していたのかもしれない。

 

 
 無言で順子の話を聞いていたミカ、悲しそうな目で母親を見遣ると、ベンチから立ち上がり、

 
 ミカ「もういいんです、死んでいると思っていた母が生きていると知って、ショックだったけど、私は心のどこかでいつかお母さんに会えるかもしれないって思ってたんです」
 順子「ミカ……」

 翔子の信じたとおり、シンクロを通して様々なことを学び、人間として成長したミカは、あっさり順子のことを許し、受け入れるのだった。

 そんな親子再会の感動の場面を離れたところから見ていた翔子は、

 
 翔子(晩ごはん、何食べようかしら?)

 嘘はさておき、順子の打ち明け話はまだ続く。

 
 順子「東京に帰った私は、草薙さんのプロポーズを受けて再婚したの。彼の援助で草薙シンクロクラブを設立して、シンクロに没頭したわ。今度こそミカを忘れようと思った。誤解しないでね、ミカが愛しくてたまらないから、ミカを思うとたまらないから忘れようと思ったのよ。でも出来なかった。杜の都の天才バレリーナとして活躍するあなたを写真を見たときは、もうたまらなかった。ミカを身近においておきたい、ミカが成長する姿を毎日この目で見届けたい、そう思って、ミカのこと、森谷先生に頼んだわ。まさかあそこまでやるとは思わなかったけど……
 ミカ「えっ?」

 途中から嘘だけど、翔子や順子にとって都合の良過ぎるタイミングで起きたミカのアキレス腱断絶事故が、何者かに仕組まれたものではないかと言う説を、管理人は第1話から辛抱強く唱えているのである。

 だいたい、バレリーナとして華々しく活躍している娘を自分の手元に置きたいからって、シンクロの鬼のような翔子を差し向けるだろうか? これが、アキレス腱断絶の後ならまだ分かるんだけどね。

 順子「勝手な母親よね、どうしようもないほど身勝手な母親だわ。許してね、ミカ、こんなお母さん、許してね」
 ミカ「……」

 ま、実際、順子って、シンクロにかまけて(娘はともかく)夫を捨て、どう考えても金目当てで洋平と再婚し、自分のエゴの為にミカを強引にシンクロの世界に引きずり込んだ身勝手な女に見えなくもない。

 順子は最後に、全日本大会が終わったら、夫や涼子に、ミカのことを話すつもりだと告げ、

 順子「だからそれまで、私たちのことは」
 ミカ「分かっています、お母さんのことは誰にも話しません。お母さんが私のことを思っていてくれたことが分かっただけで、私はもう十分です。明日から全日本に向けて頑張ります」

 心の中ですっきり整理をつけたミカ、いつもの草薙オーナーに対する態度に戻って、深々と一礼すると、しっかりした足取りで順子の前から去っていく。

 ミカ「ありがとうございました」
 翔子「……」

 離れたところから見守っていた翔子に、礼を言うミカ。

 
 翔子は胸が詰まって何も言えず、いとおしそうにミカの頭を掻き寄せるのだった。

 だが、彼らがホテルから出て行くのを、富山から戻ってきた涼子が目撃してしまう。

 しかも、順子とミカがいかにも親しげに手を振って別れるところも。

 
 涼子(ミカはお母様と会っていたんだ、私の思ったとおりだわ、ミカもお母様も何もかも承知で……)

 涼子、まさかついさっき、二人が初めて親子の名乗りを上げたとは思わず、てっきり、ずっと以前から二人が親子としてたびたび会っていたのだと思い込んでしまう。

 何も知らずに帰宅した順子は、涼子が最近練習を休んでいることを非難するが、

 
 涼子「だったら私を除名にしたら良いわ、お母様はミカがいればそれで満足なんでしょう?」

 涼子も喧嘩腰で激しく反発する。

 順子「涼子……涼子、ミカさんのことであなたに話さなければならないことがあるの」
 涼子「聞きたくないわ、ミカのことなんて何も聞きたくないわ」

 順子、咄嗟にミカのことをこの場で打ち明けようとするが、涼子は先回りしてそれを拒絶する。

 翌朝、順子がスイミングクラブに出勤しようとしていると、いきなり節也が現れ、強引に人気のない公園に連れて行かれる。そばにいた翔子もついていく。

 
 節也「卑怯だぞ、順子、君は森谷先生を利用して私からミカを取り戻す気か?」

 節也は7年前と同じく、順子が自分からミカを奪うのではないかと、ほとんど被害妄想に近い警戒心を抱いているようだった。

 
 節也「森谷先生も森谷先生だ。順子がクラブのオーナーならオーナーだと、一言言ってくれれば、私はミカをあなたに預けることなどなかったんだ」

 節也の憤懣は、関係のない翔子にまで向けられる。

 順子「葉月さん、森谷先生は、私とミカのことは何にも知らなかったんです。全て私の責任です。私がミカのこと忘れることが出来なくて……でも、ミカのこと、あなたから取り戻すつもりはありません。ミカの成長を見守ることが出来さえすれば……」
 節也「身勝手なこと言うな!」

 ごもっとも。

 節也「君はシンクロの為に、私やミカを捨てた女なんだぞ!」
 順子(そうだっけ……?)

 さっきも言ったけど、どっちかって言うと、順子がミカを捨てたと言うより、節也が順子(と涼子を)捨てたと言う方が正しいよね。

 
 節也「ミカは君には渡さん、今日にでも連れ戻すつもりだ」
 翔子「葉月さん、ミカは草薙先生が母であることを知りました」
 節也「なんだって? 順子、君は、君と言う女は……許さない、勝手なことばかり言って!」

 節也、遂に我慢できなくなって順子に掴みかかるが、ランニング中、たまたま現場に居合わせて一部始終を聞いていたミカが、たまらず飛び出して仲裁に入る。

 
 ミカ「お父さん、やめてえーっ、やめてっ!」
 節也「ミカ」

 
 ミカ「お父さん、私は今までずーっとお母さんを恨んできました、憎んできました。でも、それは自分だけの世界に閉じこもって、自分のことだけを考えて生きてきたからなんです」
 節也「……」
 ミカ「私はシンクロをやることで、色んなことを学びました。それは人の喜びや悲しみを知ることが出来るようになったということなんです」

 シンクロの素晴らしさを讃え、父親を説得しようとするミカ。

 ま、これはシンクロのドラマなんだから当然だが、ミカが、シンクロより遥かに長い間やっていたバレエからは人生について何も学べなかったようにも聞こえ、バレエ関係者が憮然としそうな台詞である。

 ミカ「練習に没頭していると、水とひとつに溶け合う瞬間があって、その瞬間、私の悲しみは私を捨てたお母さんの悲しみと同じだと感じたことが何度もありました。私は今、お母さんを恨んでいません。お母さんが懐かしくて、お母さんが身近にいることが、たまらなく嬉しいんです」
 節也「ミカ……」

 
 ミカ「でもね、お父さん、私はお父さんの娘よ、今だってそうだったし、これからだって、ずーっとずーっとお父さんの娘よ。だから、これからも、一緒にお風呂に入ってあげるし、裸エプロンだってしてあげるわ!

 
 翔子「あーら、そんなことしてたのぉ、ミカ……」
 節也(やべぇ……)

 節也がミカをどうしても手放したくない理由が、やっと腑に落ちた翔子であった。

 ……嘘である。

 
 翔子「葉月さん、私はバレエをやっていた頃のミカには母の世界が欠けていると思っていました。アキレス腱切断後の絶望と水恐怖症も、母を求める魂の叫びだったと思ってます。でも、今のミカには母が溢れています
 節也(???)

 翔子の意味不明の説明に、どういう意味なのか問い質したくなる節也だったが、なんとなく怖い世界に連れて行かれそうな気がしたので、あえて何も言わずに聞いている。

 翔子「ミカは本当の意味で、シンクロの選手としてスタート台に立ったんです。お願いです、ミカにシンクロを続けてさせてください」
 ミカ「お父さん、ミカにシンクロを続けさせて!」

 
 二人の痛切な願いを聞いていた節也、やがてほろ苦い笑みを浮かべると、何も言わずにその場を立ち去り、無言のうちにその願いを聞き入れてやるのだった。

 無論、順子のことまで許した訳ではないだろうが、ぶっちゃけ、節也にとっては、ミカさえ手元に置けるのなら、シンクロのことなんかどうでも良かったのではないだろうか。

 怒涛の大映ドラマ的展開に押されて、その肝心のシンクロのほうはすっかりドラマの後景に退き、視聴者の関心も薄れていたが、一応、練習シーンなどが挿入される。

 だが、涼子はすっかり練習に出なくなり、取り巻きの典子や明子たちにさえ見限られる有様だった。

 しかも、毎晩ディスコに入り浸りで、外泊を続けていると言う噂である。

 ミカは思い余って、ファミレスでバイトしている冴子に相談する。

 
 ミカ「涼子さんのことなんだけど、ここのところ、練習に出てきてないの……冴子さん、涼子さんを見付けられないかしら。私、涼子さんに会って説得したいの」
 冴子「私が会って見る。ミカさんは涼子さんに関係しないほうが良いよ」
 ミカ「そうもいかないのよぉ」
 冴子「私に任せて!」

 涼子とは付き合いの長い冴子、何か当てがあるのか、自信たっぷりに涼子探しを引き受ける。

 シリーズ後半の冴子は、ミカにとって、実に頼もしい存在なのである。

 噂どおり、涼子は毎晩ディスコで踊り倒していたが、常にその心はうつろで、周囲の客や音楽(TMネットワーク)も関心の外だった。

 
 涼子(父に知られる前にミカを、ミカを、ミカを何とかしなければ……)

 そして遂に、精神的に追い込まれた涼子は、ある重大な決断をする。

 一方、冴子は夜の街を奔走し、涼子の立ち寄りそうなところを虱潰しに探し回っていたが、なかなか出会えずにいた。

 
 それもその筈、既に涼子はクラブに帰っており、無人のミカの部屋に忍び込むと、手にナイフを煌かせていたのである。

 
 事務所にいた翔子に、その冴子から電話が掛かってくる。

 翔子「はい、冴子さんなの? ミカ? ミカは練習が終わって部屋に戻ってる頃だけど……え、涼子さん? いえ、涼子さんの姿は見掛けてないわよ」

 
 冴子「これは私の直感なんですけど、涼子さんがミカさんに危害を加える恐れがあります」
 翔子「なんですってぇ?」

 さすが涼子の性格を誰よりも良く知っている冴子である、涼子の行動パターンを正確に予測していた。

 だが、一足遅かった。翔子が注意する前に、ミカは何も知らずに自室に入ろうとして、ドアの横に張り付いていた涼子に足を引っ掛けられ、

 
 前のめりにベッドの上に倒れ込む。

 こんな美味しいシーンなのに、ミカがゆったりした服を着ていて、あまり胸が強調されないのが実に惜しい。

 
 涼子は、何かに憑かれたような目付きで、何も言わずにナイフを手にミカに襲い掛かる。

 もっとも、何もミカの命まで奪おうというのではなく、

 
 ミカのアキレス腱を切って、今度こそクラブから追放しようと言う、大映ドラマとは思えぬ生温さであった。

 これが「赤いシリーズ」や「不良少女とよばれて」などだったら、確実にタマ取りに来てるよね。

 どうせなら、宮沢りえちゃんにはミニスカで撮影に臨んで欲しかったところだが……

 
 ナレ「順子が母と知り、身も心も晴れ晴れとしたミカに、新たな試練が待ち受けていたのである……」

 ミカ「いや、これ、試練とかじゃなくて、単なる傷害事件じゃないの?」
 ナレ「おだまりっ!」

 と言う訳で、ミカの抗議も空しく、24話へ続くのであった。

 しかし、サブタイトルに「最後の試練」ってあるけど、ほんとの最後の試練は、24~25話の伝説のダンスバトルじゃないかと思うんだけどね。
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コメント

明かされた真実とお家騒動、それをつなぐ鬼コーチの構図

サブタイトル「ミカ最後の試練」から好奇心を搔き立てますね。そしてこのドラマもいよいよ最後を迎えようとしているのかと思うと寂しさも感じます。

>最後は強く抱き締めながら、子供のように泣きじゃくるミカであった。

ちょっと感情移入して泣けてきますね(´;ω;`)

そしてついに明かされましたなぁ、順子と節也の過去が。

>それに、子供をひとりずつ引き取るのなら、むしろ、まだ乳飲み子のミカの方を母親が引き取るのが自然だろう。

なんと運命のいたずらだろう、もし、涼子が節也に引き取られたらどうなっていただろうか、それこそ”不良少女”となっていた可能性大ですな。って姉妹でなんで性格が対称的なんだろう。

>あっさり順子のことを許し、受け入れるのだった。

管理人様の「許すんかいっ」ってツッコミがなかったのが意外ですなぁ、ミカはずっと(これまでもドラマの中でも)心の中でトラウマ的に水恐怖症と共に母を恨み続けて生きてきたのに。これも翔子のシンクロを通した指導によるミカの成長ということで、翔子の株が上がると思うと「ぐぬぬぬぬ」

> 翔子は胸が詰まって何も言えず、いとおしそうにミカの頭を掻き寄せるのだった。

翔子の満面の笑みに、「ぐぬぬぬぬ・・・」
なぜか翔子を敵視している私なのである。

>だが、彼らがホテルから出て行くのを、富山から戻ってきた涼子が目撃してしまう。

涼子、帰っていたのか。

>翔子や順子にとって都合の良過ぎるタイミングで起きたミカのアキレス腱断絶事故が、何者かに仕組まれたものではないかと言う説を、

ここで川崎ぃの出番です。(誰だよ川崎ぃって(笑))いや、金を積めばなんでも引き受けてくれる便利屋です。裏の人間です。きっと舞台のミカの着地地点に画びょうなりオイルなりを仕込み、それを避けようとしたミカがジャンプステップを誤り、グキッ。
翔子が思わず立ち上がり「よくやった、川崎っ!」と心の中で叫んでいたに違いない。そう見えなくもないのがどこか不思議だ。パラレルワールに入ってますね(笑)

>ミカ「練習に没頭していると、水とひとつに溶け合う瞬間があって、

なんということだ、この表現は翔子の受け売りではないか。

>今のミカには母が溢れています」
 節也(???)

父、節也ついに敗北に。いや、悲しいかな、すでに翔子の”謀略”によって勢力図が順子のほうへ流れ始めていったと考えるのが自然だろう。節也は2人によって嵌められたんです。

>何も言わずにその場を立ち去り、無言のうちにその願いを聞き入れてやるのだった。

節也、行かないでくれーー、私の”最期の試練”も虚しく撃沈(笑)

>ミカは思い余って、ファミレスでバイトしている冴子に相談する。

おおぉ、冴子がウェイトレス姿、これは・・・ついにわしの冴子へ、もっと冴子の画像が~!!
それにしても、前半の千絵ちゃんに変わり、後半に冴子の味方は実に頼もしい。

>そして遂に、精神的に追い込まれた涼子は、ある重大な決断をする。

なぜに、涼子はそこまで精神的に追い込まれるのかが不思議だ。義父洋平と順子との家族3人の関係が崩壊してしまうのが怖いのか、でも、真実を知った以上、事実だから受け入れないと。もはや、シンクロ云々の話ではなくなってしまっているような。
本来なら、血の繋がった妹と再会できているのだから喜ばしいはずなのになぁ。あまりに10何年の歳月は長すぎたのか。やはり、こういうところは節也と順子の子、思い立ったら実力行使、血は争えませんな。

>手にナイフを煌かせていたのである。

ひぇぇー、妄想してたことが現実に・・・。ミカが殺される。

>涼子は、何かに憑かれたような目付きで、何も言わずにナイフを手にミカに襲い掛かる。

涼子、もう何かに取り憑かれている(怖)涼子にはまず、お祓いにいったほうがよさそうだ。

>と言う訳で、ミカの抗議も空しく、24話へ続くのであった。

ミカはどうなった・・・・

それにしても、最後の試練はシンクロの水中の勝負とかではなく、骨肉の肉弾戦、このドラマの本題シンクロはどうなったんだ・・・もう複雑なお家騒動ですね(汗)
更新お疲れさまでした。いよいよ最終回ですか。

Re: 明かされた真実とお家騒動、それをつなぐ鬼コーチの構図

いつも長文コメントありがとうございます。

> このドラマもいよいよ最後を迎えようとしているのかと思うと寂しさも感じます。

自分も2年以上にわたって書いてますから、やっぱり一抹の寂しさがありますね。

> 管理人様の「許すんかいっ」ってツッコミがなかったのが意外ですなぁ、ミカはずっと(これまでもドラマの中でも)心の中でトラウマ的に水恐怖症と共に母を恨み続けて生きてきたのに。

期待を裏切ってすいません(笑)

> ここで川崎ぃの出番です。(誰だよ川崎ぃって(笑))いや、金を積めばなんでも引き受けてくれる便利屋です。裏の人間です。きっと舞台のミカの着地地点に画びょうなりオイルなりを仕込み、それを避けようとしたミカがジャンプステップを誤り、グキッ。

まあ、そんな想像もしたくなるほどタイミングが良過ぎますよね。

たまたま翔子が事故の瞬間を見ていて、その後、初めて順子からミカのことを頼まれた……と言うのなら分かるんですけどね。

> 父、節也ついに敗北に。いや、悲しいかな、すでに翔子の”謀略”によって勢力図が順子のほうへ流れ始めていったと考えるのが自然だろう。節也は2人によって嵌められたんです。

確かに、節也があまりにあっさり引き下がってる感じはしますよね。

> なぜに、涼子はそこまで精神的に追い込まれるのかが不思議だ。

そうですよね。別に順子が洋平を裏切ったわけでもないのに。

> いよいよ最終回ですか。

いえ、あと2話です。

No title

>順子はシンクロの道で頑張りたい。節也は仙台で事業を始めたい。
どちらもそれぞれの野心があって順子を無視してるように見えるのでどっちもどっちだと思いますが、仮に順子が娘2人を引き取って2人とも節也の顔をわからない状態で育ったら、「母から捨てられた」ではなく「知tから捨てられた」ということになるんじゃないですかね。


>シリーズ後半の冴子は、ミカにとって、実に頼もしい存在なのである。

涼子にとっても使いやすい存在でしたしね。
既にクラブを脱退した冴子ですが、クラブで一番敵に回して怖い人が涼子であれば、敵に回して一番面倒くさいのが冴子なのではないでしょうか?(笑)
(ミカにとっては味方につけると姉貴分的な存在で)


今までは自らを捨てた母を見返すために一流のシンクロ選手を目指す勢いで頑張ってきましたが、真実の母と会って和解した今後のシンクロに対するモチベーションがどうなるか気になるところです。

それと真実の母とわかっても、絆は順子<翔子のままですね。

それと涼子が勝手に部屋に入ってナイフを構えるシーン。部屋に鍵はついてないのでしょうか?セキュリティの甘さどころではないですね・・・

ミカが「キャー」と言って、最初刺されたのかな?と思ったのでそのシーンは緊張しました。
(あのナイフで東日本大会時にミカの水着を切り裂いたか?)

冴子の言う通り「涼子がミカに危害を加える」・・・まさにそうでした。

Re: No title

> どちらもそれぞれの野心があって順子を無視してるように見えるのでどっちもどっちだと思いますが、仮に順子が娘2人を引き取って2人とも節也の顔をわからない状態で育ったら、「母から捨てられた」ではなく「父から捨てられた」ということになるんじゃないですかね。

どっちにしても遺恨が残りますよね。

> 今までは自らを捨てた母を見返すために一流のシンクロ選手を目指す勢いで頑張ってきましたが、真実の母と会って和解した今後のシンクロに対するモチベーションがどうなるか気になるところです。

正直、最後まで好きでやってるようには見えなかったです。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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