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「時空戦士スピルバン」 第43話「決戦!ワーラー城突入!」


 第43話「決戦!ワーラー城突入!」(1987年3月2日)

 物語もいよいよ大詰めである。

 
 冒頭、グランナスカのモニターに、只事ではない事態の出来を予感させる警告画面が表示される。

 スピルバン「なんだ、これはっ?」
 ダイアナ「英語よ」
 スピルバン「わかっとるわっ! バカにしてんのかっ?」

 じゃなくて、

 スピルバン「なんだ、これはっ?」
 ダイアナ「隕石でもないみたいよ」

 二人はともかく操縦室を出て、船内各所の監視カメラの映像をチェックする。

 スピルバン「エンジンルーム、異常なし。エネルギーコントロールルーム、異常なし」

 
 スピルバン「姉さんの部屋、異常なし!」
 ダイアナ「……って、なんでヘレンの部屋が見れるようになってるのよ!」
 スピルバン「いや、姉さんのことが心配で……」

 じゃなくて、

 スピルバン「アナライジングルーム異常なし」
 ダイアナ「おかしいわね」

 と、通路の向こうからカツカツと靴音が響いてくる。

 グランナスカには三人のほかには誰もおらず、ありえない現象であったが、

 
 スピルバンは壁の収納ボックスのハッチを開くと、

 
 中に仕舞われているレーザースナイパーとレディスナイパーを取り出す。

 この番組、こういう美術や小道具に関しては、呆れるぐらい優れているのだが、それに負けないくらいストーリーも面白ければ、メタルヒーローシリーズ屈指の名作になっていたかもしれないのに……

 まあ、ストーリーだけじゃなく、キャストの問題もあるんだけどね。

 サブタイトル表示後、二人は銃を構え、周囲を警戒しながら船内を探索するが、誰も怪しいものはいない。

 ダイアナ「確かに靴音がしたわ」
 スピルバン「うん、殺気だ」

 ここ、ちょっとおかしいのは、二人がヘレンにこのことを伝えようとしない点である。

 特にシスコンのスピルバンなら、何はともあれヘレンの身の安全を確保しようとするだろうからね。

 そのヘレン、何も知らずにアナライジングルームで仕事をしているフリをしていたが、

 
 部屋の中に忽然と、体が半分透けたようなギローチンがあらわれる。

 
 ヘレン「はっ!」
 ギローチン「心配するな、お前だけは幽鬼にして蘇らせてやるぞ。共に生きるのだ、幽鬼として」

 怯えるヘレンの頬を撫でるような仕草をして、優しく語り掛けるギローチン。

 以前、ヘレンの精巧なラブドール(註・ラブドールじゃありませんっ!!)を作っていたが、どうやらギローチン、ヘレンのことがお気に入りだったようである。

 ひょっとして、30話でみすみすドクターバイオの策に掛かり、ヘレンをスピルバンの元に追いやることになったのも、ギローチンがわざとヘレンを逃がしてやるつもりだったのではあるまいか。

 
 ギローチン、その場で実体化すると、恐怖のあまり竦んでいるヘレンに向かって短剣を振り上げるが、背後の扉が開いてスピルバンたちが駆けつける。

 スピルバン「はっ、姉さん!」

 スピルバン、レーザースナイパーを撃つが、ギローチンは素早く幽鬼化してビームを素通りさせる。

 ギローチン「お前たちを抹殺するために来た、私は地獄に落ち、地獄で幽鬼としての能力を身につけた」

 
 スピルバン「ギローチン!」

 ヘレンを庇いつつ、油断なく銃口を向けるスピルバンとダイアナ。

 
 ギローチン、再度実体化すると、右手を緑色のエイリアンのような形状に変えると、いきなりそれを体から分離させて飛ばしてくる。

 
 この不意討ちにはスピルバンも反応できず、ヘレンの肩をがぶりと噛まれてしまう。

 スピルバン「姉さん!」
 ダイアナ「ヘレン!」

 何とかヘレンから引き剥がして投げ付けると、怪物はギローチンの右腕にすっぽりおさまる。

 スピルバン「ダブルスナイパーだ!」
 ダイアナ「オーケイ!」

 二人がすかさずダブルスナイパーを放つが、瞬時に幽鬼化したギローチンには通用しない。

 ギローチン「地獄で幽鬼と化すことがどんなに苦しいことか、身を引き千切られ、肉体が滅び、魂だけで生きるようになる。それが幽鬼だ。スピルバン、お前を倒すためにどうすれば良いか、考えあぐねた末に到達したのだ。時空クレバスで幽鬼と化すことを」

 二人はひとまずヘレンを連れてその部屋から逃げ出すが、ヘレンは途中で動けなくなってしまう。

 と、彼らの目の前に、怪物と化した右手を翳したギローチンがあらわれる。いわば幽霊となったギローチンは、どこでも好きなところに瞬時に移動できるらしい。

 ギローチン「ヘレンは間もなく死ぬ、俺の毒が回ってな。ふっふっふっふっふっ」
 スピルバン「貴様、よくも!」

 シスコンのスピルバンの怒りに火がつき、「結晶」して一気にアークインパルスでケリをつけようとするが、違う次元に住んでいるギローチンにはまったく効き目がない。

 
 ギローチン「地獄の苦しみはこんなものではない」

 スピルバン、ヘレンをダイアナに任せてしばらくギローチンと戦うが、やがて尻尾を巻いて二人のところへ逃げ戻る。

 
 スピルバン「姉さん! どうだ?」
 ダイアナ「脈拍がどんどん弱くなってるわ。このままじゃ……」
 スピルバン「メディカルビームを試してみよう」

 スピルバン、レーザースナイパーのオプションのメディカルビームをヘレンの体に当てるが、効果はなかった。

 スピルバン「ダメだ」
 ダイアナ「どうしたらいいの?」

 前代未聞の事態に二人が成す術もなく立ち尽くしていると、再びあの靴音が聞こえてくる。スピルバンがホバリアンの格納庫に行くと、ギローチンが悠然と歩を進めながら、

 ギローチン「幽鬼の毒は幽鬼と共に滅びるものなのだ。スピルバン、ヘレンを助けたければ早く私を倒すことだ。さもないと幽鬼になってしまうぞ」

 ヘレンのことになると冷静さを失うスピルバン、無駄なのはわかりきってるのに、そこにあったホバリアンに乗ってギローチンに何度もぶつかっていくという愚行を繰り返す。

 さて、今回のこのギローチンのやや唐突な捨て身の攻撃、これだけ見ればなかなか面白いのだが、これって、同じ上原さんが書いた「宇宙刑事シャイダー」終盤で、一度倒されたギャル1が幽霊となってバビロス号の中に入り込み、アニーを苦しめたのと全く同じプロットなんだよね。

 おまけに、どちらも襲われるのは森永さんと言う、計ったようなマンネリズム。

 ついでに、特殊な空間をさまよって体の一部が怪物になると言うのは、「チェンジマン」のスーパーギルークみたいだし。

 一方、ガメデスでは。

 パンドラが、弾むような足取りで、ドクターバイオの部屋に入って来て、生命維持装置の水槽の中に浮かんでいる脳髄と眼球と脊髄だけのドクターバイオに上機嫌で話し掛ける。

 パンドラ「ドクターバイオ、こんな小さな水槽の中で……出してあげましょうか?」
 ドクターバイオ「それはまことでございますか?」

 
 パンドラ「ほうら、これがあなたのデーターよ」
 ドクターバイオ「データー?」

 パンドラ、即座に壁面のメカにそのカードを差し込み、スイッチを押すと、一瞬でドクターバイオの肉体が再構築され、

 
 久しぶりに、ドクターバイオ本来の姿となる。

 このように、脳さえ残っていれば、データベースのデータをダウンロードして、何度でも肉体が再生できるという発想は、当時としてはなかなか先進的だと思う。

 なお、パンドラが突然そんなことをしたのは、仏心を出したと言うより、取り巻きがすっかりいなくなって心細くなったからであろう。

 ドクターバイオ「おお、まるで夢のようです。命の限り、女王様に忠誠を尽くします」

 案の定、元々パンドラには忠実なドクターバイオは、その恩義に感じ入り、ますますの忠勤を誓うのだった。

 パンドラ「いらっしゃい、いいもの見せてあげます」

 一瞬、パンドラの下着姿でも見せられるのかと思って警戒するドクターバイオであったが、そうではなかった(当たり前だ)

 玉座の間にドクターバイオをいざなうと、巨大モニターにグランナスカの中を徘徊しているギローチンの姿を映し出して見せる。

 
 パンドラ「ギローチン皇帝が自ら幽鬼となって戻ってきたのです。スピルバンもダイアナもヘレンも間もなく息を止められてしまうでしょう。勝ったのです。恩赦ですよ、ドクターバイオ、ワーラー帝国の勝利を祝ってあなたを元通りにしてあげたのです」

 まだ戦いに勝ってもないのに恩赦を出してしまう気の早いパンドラであったが、やはり、話し相手(と言うか、自慢する相手)が欲しかったと言うのが本音だろう。

 続いて、ギローチン目線で逃げ惑うスピルバンたちの姿も映し出される。

 ドクターバイオ「おお、へレン!」
 パンドラ「喜びなさい、ヘレンは間もなくここに来ますよ。ギローチン皇帝の花嫁としてね」
 ドクターバイオ「チンコの花嫁ぇ?」

 父親として聞き捨てならないことを耳にして思わず絶叫するドクターバイオであったが、嘘である。

 で、さっきも言ったように、ギローチンはヘレンに思し召しがあったらしい。

 うーん、だったら、なんでもっと早い段階……ヘレンがガメデスの中にいる間に自分のものにしようとしなかったのだろう?

 ギローチンが願えば、パンドラだって簡単に許可しただろうに……

 そう言えば、こないだはダイアナがデスゼロウに求婚されて弱っていたが、ヒロインが二人とも悪の幹部に惚れられる言うのは珍しいかもしれない。

 スピルバンたちは手の打ちようがなく、ギローチンからただ逃げ回るだけであったが、そうしている間にもヘレンの容態は刻々悪化していく。

 
 ダイアナ「ギローチンを倒す方法はないの? 早くしないとヘレンは……」
 スピルバン「ひとつだけある。奴を仕留める方法が」
 ダイアナ「どんな方法?」
 スピルバン「クリンエネルギーを放出する、いっぺんに」
 ダイアナ「ええっ」
 スピルバン「危険な賭けだ。だがそれしかないんだ」

 議論をしている余裕はなく、スピルバンは直ちにその作戦を開始する。

 まず、ギローチンをクリンエネルギー制御室(?)に誘い込むと、

 
 スピルバン「クリンエネルギー放射!」

 剥き出しになっている大きなボタンを押し、グランナスカの動力源であるクリンエネルギーを一気に放出する。

 でも、そんなに大事なボタンが、なんの安全対策も施されずに、何かの拍子で押してしまいそうなところに設置してあるのは、あまりに物騒だなぁ。

 せめて暗証コードを打ち込むくらいのことはして欲しかった。

 
 さすがの幽鬼ギローチンも、この凄まじいエネルギーの奔流には耐えられず、

 
 磁石で吸い寄せられるように、エネルギータンクを囲う柵に背中を押し付ける。

 でも、この場合、逆に吹っ飛ばされるんじゃないかと思うんだけどね。

 ギローチン「ぐわあーっ!」

 ギローチン、最後は赤いエネルギーの塊となって激しい爆発と共に消え去る。

 厳密には生死不明で、恐らく時空の彼方に飛ばされたのだろうが、実質的には死んだも同じであった。

 派手好みのギローチンにしては随分地味な退場の仕方であったが、これによってグランナスカを航行不能に追い込んだのだから、最期に大幹部としての意地を見せたと言う感じであろうか。

 スピルバンはグランナスカを森の中になんとか不時着させると、ベッドに横たわっているヘレンに駆け寄るが、ギローチン自身が言っていたように、ギローチンの「死」とともに、へレンもすっかり元気になっていた。

 
 ダイアナ「もうだいじょうぶよ、ギローチンは消滅したわ」
 ヘレン「どうやって?」
 スピルバン「簡単さ、姉さんの脱ぎたてのパンツを与えて成仏させたのさっ!!」
 ヘレン「えっ……? ギャーッ、履いてない!!

 じゃなくて、

 スピルバン「クリンエネルギーを使った。その代わり、もう飛ぶことは出来なくなった」
 ヘレン「じゃあクリン星へはもう帰れないの?」
 スピルバン「仕方なかったんだ」
 ヘレン「結晶は?」
 ダイアナ「それは大丈夫、マザーコンピューターはまだ作動しているわ」
 スピルバン「ワーラーを倒し、この星を第二の故郷にするしかないな」

 宇宙から来たヒーローが、故郷に帰れなくなってしまうという、なんとなく「フラッシュマン」の終盤を連想させる展開となるが、スピルバンたちは割りとサバサバした様子で、その運命を受け入れる。

 考えたら、故郷と言ってもクリン星はワーラーの手でめちゃくちゃに破壊されているのだから、実はそんなに未練はなかったのかもしれない。

 しかし、マザーコンピューターが無事だから結晶できるとダイアナは言うが、ハイテククリスタルスーツだって、その力の源はクリンエネルギーなのだろうから、いささか虫の良い話に聞こえる。

 まあ、「結晶」まで出来なくなってしまっては番組が成立しなくなるので、大目に見よう。

 CM後、当然ながら、片腕とも頼んでいたギローチンの敗死に激しいショックを受けているパンドラ。

 その割に、飼い主に死なれたポスが平気な顔をしているのが解せないが、まあ、元々クソハムスター野郎だからね。

 と、ショックのあまり肉体的苦痛を感じたのか、パンドラが胸を掻き毟るような仕草をして、その場に膝を突く。

 パンドラ「苦しい……」
 ドクターバイオ「しっかりして下さい」
 パンドラ「ワーラー様、ワーラー様」
 ポス「水が汚れたんだ、奇麗な水を」

 パンドラ、ドクターバイオに支えられながらコントロールパネルの前に行くと、メカを操作してガメデスを手近な湖の中に沈降させる。

 だが、その動きはまだ生きているグランナスカのレーダーにキャッチされる。

 スピルバン「熱源だ。剣岳、星影湖に降りている」
 ヘレン「もしかして、ワーラー城?」

 パンドラ、湖の奇麗な水を飲むと、すぐ健康体に復する。

 守護神ワーラーの前に来て、

 
 パンドラ「死ぬかと思いました」

 あまりに身も蓋もない言い方に、ちょっと笑ってしまった管理人であった。

 それに「悪の組織」の大幹部(実質的な首領)が言うべき台詞じゃないよね。

 ついで、スピルバンたちの接近を知ったパンドラは、何やら呪文を唱えると、自らの体を戦闘機械人に変化させる。

 
 そして、ダム湖の施設にやってきたスピルバンたちの前に、パンドラ戦闘機械人が傲然と立ちはだかる。

 パンドラ「はっはっはっはっ」

 で、残念ながら、このスーツのデザインがイマイチなんだよなぁ。

 無理に曽我さんが顔出しで演じずとも、それっぽい形の戦闘機械人にして、声だけ吹き替えたほうが良かったのではないかと思う。

 パンドラ「ヘレン、スピルバン坊や、ダイアナ、ようこそ」

 そろそろ最終回だと言うのに、いまだに「坊や」呼ばわりされるスピルバン。

 でも、まあ、姉同伴で戦ってるだから、そう言われても仕方ないか。

 パンドラ「さあみんなでペンペンしましょ!」

 いかにも楽しそうにキンクロンたちに号令をかけるパンドラ。

 キャリアの長い曽我さんだが、考えたら、こんなスーツを着て前線に出てくるのは、ひょっとして初めてのことではなかろうか?

 あるいは、「レインボーマン」で似たようなことやってるのかなぁ?

 それはともかく、まず生身のまま、キンクロンたちを蹴散らす三人。

 考えたら、スピルバンも最初はキンクロンにも苦戦していたのだから、これまでの戦いを経験値として、戦士としての能力が格段にレベルアップしているのは間違いない。

 が、そんなことはどうでもよくて、

 

 

 

 

 
 ダイアナ「えいっ」

 今回の最大の見所は、もう残り僅かなので、いつも以上に景気良くパンツを披露しているダイアナの勇姿であろう。

 ダイアナのパンチラ、日本パンチラ史上、ベスト5に入るパンチラだとは思うが、その頻度があまりに高く、本人があまり恥ずかしがっている様子が見えないのが憾みである。

 読者諸賢もご存知のように(ご存知じゃねーよ)パンチラで大事なのは、

 一、材質および色合い

 二、部位(股間とか、お尻とか)

 三、角度

 四、タイミング(偶発性)

 五、羞恥性(敵にめくられるとか)

 の五つであるが、ダイアナの場合、四と五を除く三項目については評価が高いのである。

 勿論、その女性が奇麗であることが大前提である。

 ちなみにベスト5は、

 1 沙織(快傑ライオン丸)

 2 松原真理(レッドバロン)

 3 渚さやか(チェンジマン)

 4 アニー(シャイダー)

 5 ダイアナ

 あたりになろうか(註・この記事は『大全集』を書く前に執筆したものです)

 
 一方、ヘレンのほうは、もともとあまり戦闘力が高いと言う設定ではないので、せいぜいこれくらいである。

 それに続けて、

 

 
 ダイアナ「ヘレン、こうやるのよ!」

 とでも言いたげに、パンチラのお手本を示すダイアナであった。

 が、ここで、スピルバンの「結晶だ!」と言う、不粋な言葉で、お楽しみタイムの終わりが告げられる。

 今回は、やりたくてもグランナスカが使えないのでミニチュアバトルシーンは一切なく、すぐにラス殺陣に突入する。

 
 さすがはパンドラ、その戦闘能力は極めて高く、さらに、パンドラ生命体と言う、自分の分身を作り出して、そのコンビネーションプレイで三人を翻弄する。

 ま、正直、見てるほうはあまり楽しくないのだが、

 
 一人二役までこなして、スピルバンたちを痛めつけている曽我さんが、実に楽しそうな顔をしておられるので、よしとしよう。

 だが、パンドラの快進撃も、スピルバンがツインブレードを出すまでの命であった。

 ツインブレードを伸ばして再びひとつになったパンドラの体を貫くと、

 
 スピルバン「アークインパルス!」
 パンドラ「あっあっ……」

 必殺技で一気に片をつける。

 どうでもいいが、終盤になると「俺の怒りは爆発寸前」って、あまり言わなくなったな。

 

 
 こうして曽我さん、初めて(?)の爆死を経験される。

 パンドラ「ふふふふ、これくらいのことでは私は死にませんよ!」

 だが、さすがパンドラ、パンドラ生命体の巨大な花びらのようなパーツだけとなって、空の彼方に消えてしまう。

 ドクターバイオ、急いでガメデスのハッチを開いてパンドラを迎え入れようとするが、慣れないことをしたせいで計器盤が爆発して、

 
 なんと、そのショックでベン博士の姿に戻ってしまう。

 ……

 おい、さすがに都合が良過ぎないか?

 続いてガメデスが浮上し、パンドラのために光の通路を作り出すが、逆にスピルバンたちに利用され、遂にガメデス内部への侵入を許してしまう。

 
 ワーラー「おお、よくきたな、スピルバン」

 一気に玉座の間に降り立った三人に、パンドラの椅子の丸いオブジェのようなものから、壮年の男の声が語り掛ける。

 スピルバン「貴様がワーラーか?」
 ワーラー「さよう、ワーラーだ」

 最初は渡部猛さんの声だけであったが、そこにパンドラの顔が重なり、

 パンドラ「私がワーラーだ」

 声も、曽我さんと渡部さんの混声となる。

 スピルバン「同一人物!」
 パンドラ「ほっほっほっほっほっ」

 これまた唐突な展開だが、今までそんなことを匂わせるような伏線は全くなかったので、これも番組の終了が早まったために、急遽考え出された苦し紛れのアイディアだったのではないだろうか。

 ふと見れば、パンドラの足元にベン博士が倒れているではないか。

 ヘレン「お父様!」
 スピルバン「父さん!」
 ダイアナ「ベン博士!」

 
 ナレ「守護神ワーラーと女王パンドラは同一人物であった。ドクターバイオも元通りのベン博士に戻った。さて、最後の対決はどうなるか。意外な結末が待ってるぞ!

 こうして、ヒーローと首領が睨み合ってる部屋の隅に、水木アニキが寝ていると言う、滅多にない状況のまま、最終話へ続くのだった。

 ま、今回、多少腑に落ちない点はあるが、それなりに盛り上がりを見せたエピソードであったが、ナレーターが自慢げに言い放った「意外な結末」が、すべてを台無しにしてしまうことになろうとは……
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コメント

地球の水も枯らしてやるのさ

守護神ワーラーと女王パンドラは同一人物だった!・・・・・・で?それが何か?
組織のトップが実は○○○だった、という展開は仮の姿が下っ端だったり味方側のキャラだったりと意外な存在でこそ衝撃的なのであって、組織のNo.1とNo.2が実は同一の存在でしたと言われても特にショックでも何でもないんですけど

あまりにも寂しいラスト上原メイン作

1年間の放送を全うできず44話。
そのためか?前4作までのラストシークエンスの「物語」が無い。
前回はデスゼロウ将軍の退場のみ。今回もBパートから急に決戦・・・
まぁ、上原先生の努力が「空回り」したとか言いようがない。

まあ…

>守護神ワーラーと女王パンドラは同一人物であった。
腸捻転の煽りをモロに受けた「仮面ライダーアマゾン」ラストの
ゼロ大帝一人二役よりはマシかも。

個人的には

個人的には(ヘレン姉さんには悪いですが👎)ギローチン皇帝の毒牙にかかって、ヘレンが亡くなった方が良かったですね😅ワーラーとパンドラ女王が同一人物ですか?
この展開はアマゾンそっくりでしたね

曽我町子さん

曽我町子さんは、特撮界のコメディエンヌですね😅どうも着ぐるみがたけちゃんマンに登場するブラックデビル並みのコスに見えてしまうのは、小生の気のせいでしょうか?

ベスト5

非変身+捕まる率高し が良いですね。

ちょっとだけネタバレご容赦ください

ジャンプ風予告
「ハムスターと格闘する水木アニキが観れるのは「時空戦士スピルバン」だけ!
アニキへの励ましを送ろう!宛先は郵便番号106テレビ朝日まで!」

※画面の右側に縦書きで

Re: 地球の水も枯らしてやるのさ

終わりが早まったので、急遽そういうことにしたんですかね。

Re: あまりにも寂しいラスト上原メイン作

メインライターは交替すべきでしたね。今更言っても仕方ないですが。

Re: まあ…

> ゼロ大帝一人二役よりはマシかも。

あれもひどかったですね。

Re: 個人的には

後半になると、ヘレンが全然輝くなるんですよね。

Re: 曽我町子さん

確かに、バラエティーっぽくなってますね。

Re: ベスト5

これも今更ですが、ダイアナやヘレンは変身させるべきじゃなかったですね。

ヒーローはひとりだからこそ輝く。

Re: ちょっとだけネタバレご容赦ください

アニキには励ましは要らないでしょうけど……

しかし、ポスが最後まで出るとは予想外でした。

No title

是非ともヘレン姉さんの脱ぎたてパンティを謙譲してほしかった。
そして、ドラゴンボール初期の悟空とブルマの様に、以下略。

偉大な勇者と三つの心

ヒーローを一人にして孤高の存在にするのは単発なら良いのですが、シリーズ物で何でも一人で出来る単独ヒーローが続くと前作と変わらなくなってしまいマンネリに苦しむことになるので複数のヒーローを出そう、というのは継続して作品を作る上では正しいです
ただスピルバンの失敗はそれまで単独ヒーローだったメタルヒーローシリーズの文法で何の工夫も無く複数ヒーローをやった事ですね、(戦闘において)ダイアナとヘレンに出来ることは全部スピルバンにも出来ますから、複数ヒーローで最もやってはいけないメンバー内での完全上位/下位互換が発生しています

後年のメタルヒーローでは得意分野や専用武器などでメンバーの差別化を行っているのでスピルバンについて一応反省はしたみたいですね
・・・・・・いや、スピルバンでもやっとけという話ですが、10年以上前の『アクマイザー3』で出来てた事でしょうに

視聴者のテンションは鎮火寸前

すみません、さっきのコメント名前入ってませんでした

「俺の怒りは爆発寸前」のシーンですけど、あれは戦闘中にいきなり無言の回想シーンが10秒も入って水を差された気分になるので視聴者から不満のお便りでも届いたんではないでしょうか
後、「俺の怒りは爆発寸前」ってフレーズは歌詞ならともかく毎回言う決め台詞としてはあまり格好良くなかったので言わなくなったのは正解じゃないかと

>メインライターは交替すべきでしたね。

「スカイライダー」はそれで成功しましたね。

>ヒーローはひとりだからこそ輝く。

平成の「失われた30年間」はヒーローもアイドルも「集団化」させ
一人一人の価値が「デフレ化」というか有難みが無くなりました。

>しかし、ポスが最後まで出るとは予想外でした。

ギローチンよりも長生きしたという・・・
もう、ワーラーの正体はこっちの方が良かったのでは?
パンドラと同一は意味無かったし。
「ラスボスはハムスター!!!」と「伝説」となったぞ!

Re: No title

我ながらくだらないこと書いてるなぁと思いました。

Re: 偉大な勇者と三つの心

> ダイアナとヘレンに出来ることは全部スピルバンにも出来ますから、複数ヒーローで最もやってはいけないメンバー内での完全上位/下位互換が発生しています

そうですね。せめてダイアナとヘレンの違いくらいは明確にして欲しかったですね。

ヘレンの場合、ヘルバイラっぽくなるのもありだったんじゃないかと思います。

Re: 視聴者のテンションは鎮火寸前

> 「俺の怒りは爆発寸前」のシーンですけど、あれは戦闘中にいきなり無言の回想シーンが10秒も入って水を差された気分になるので視聴者から不満のお便りでも届いたんではないでしょうか

でも、一応アークインパルス前の「溜め」になってるから、多少は効果があったんじゃないかと思います。

まあ、毎回じゃなくてもいいから、ここぞと言う勝負のときにやるとか。

Re: >メインライターは交替すべきでしたね。

まあ、それだけで「スピルバン」が名作になるとも思えませんが……

いまさらだけど、渡さんじゃなくて全くの新人を起用すべきだったかも。

Re: >ヒーローはひとりだからこそ輝く。

ヒーローはともかく、アイドルがあれだけいるって不気味ですよね。

ファンは区別がついてるんだろうか。

Re: >しかし、ポスが最後まで出るとは予想外でした。

これもいまさらですが、「ポス」って名前もどうかと思います。発音しにくいんじゃ。

シスコン

「姉さんガー」じゃなくて「妹」だったら(「ZZ」と被るが)この作品の評価はどうなるか?
「いつまでも姉から自立できない」➡「妹を守るために!」
おお、大分前向きになったぞ!
それこそ上原先生の大好物で・・・

Re: シスコン

まだそっちの方が良いですね。

森永さんじゃ新鮮味がないし。

それが片岡みえさんだったら上原先生も大喜び。

シスコンと書いてしまえば

姉も妹も変わらないですが。森永さんの方が渡さんより一つ年下なので、
この辺りは過去の主人公(笑)と差別化を図ろうとする意識の表れでしょうか。

「シャイダー」の反省からアクションのデキるシャリバンとアニーを
生き別れの兄弟で戦わせる設定はそれなりに面白くなりそう。
70年代なら、まだ良かったですが既に明るい作劇がモットーの80年代後半。
上原先生のキャパ枯渇もあってキャラが暗くて地味で上手く動いていない印象。

レビューを読んでいてもロリコンネタの継承以外は個性がイマイチ伝わってこないというか…。
「ギャバン」レビューで”カッコイイ!”、「アニーシャイダー」レビューで”可愛い!”
といった形容詞が何度も出てきて、それを裏付けるキャプ画像があると
こちらもDVDで観直したくなりますが「スピルバン」レビューではそれが無いかな…。
アニー人気はアクションを魅せるのにギャル軍団という良い絡み相手がいる事も大きかったので
森永さんが今度はそちらポジでスピルバン達を苦しめた方が良かったかも。

Re: シスコンと書いてしまえば

> レビューを読んでいてもロリコンネタの継承以外は個性がイマイチ伝わってこないというか…。
> 「ギャバン」レビューで”カッコイイ!”、「アニーシャイダー」レビューで”可愛い!”
> といった形容詞が何度も出てきて、それを裏付けるキャプ画像があると
> こちらもDVDで観直したくなりますが「スピルバン」レビューではそれが無いかな…。

うっ、鋭い……

確かに、レビューのネタとしては楽しんでますけど、ドラマとして見た場合、琴線に触れるところがあまりない作品ですね。

あと、過去の主役級の俳優が二人も出てるというのは、やっぱり飽きますね。

デザイン関連

こんばんは。

>で、残念ながら、このスーツのデザインがイマイチなんだよなぁ。

>無理に曽我さんが顔出しで演じずとも、それっぽい形の戦闘機械人にして、声だけ吹き替えたほうが良かったのではないかと思う。

それこそ、史実では次回登場したパンドラ生命機械人のマスクをパンドラ戦闘機械人のスーツアクターが被って完全ガワキャラになれば、パンドラ生命体と正面向きで並んだ時に曽我さんの顔を合成する手間が省けたかと思います。

Re: デザイン関連

こんばんは。

> それこそ、史実では次回登場したパンドラ生命機械人のマスクをパンドラ戦闘機械人のスーツアクターが被って完全ガワキャラになれば、パンドラ生命体と正面向きで並んだ時に曽我さんの顔を合成する手間が省けたかと思います。

そうですね。なんか最後まで残念な作品でした。

似てる

管理人様が仰る通り此処でヘレンが死んだ方がストーリー的には盛り上がったでしょうね😅ギローチン皇帝に毒牙にかかって“俺の怒りは最高潮💢”と言って欲しかったと思いました。確かにシャイダーの第44話と似た展開でしたね😅

Re: 似てる

最初はめちゃくちゃハードなんですが、途中から甘くなってしまいました。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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