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「人造人間キカイダー」 第43話「ジローの最期か ダーク全滅か!?」


 第43話「ジローの最期か ダーク全滅か!?」(1973年5月5日)

 いよいよ最終回である。

 ダークのアジトの手術室にて、光明寺博士の大脳をハカイダーから光明寺博士の頭に戻す手術を行おうとしたミツ子たちの前に、ハカイダーすら倒した強敵・白骨ムササビがあらわれる。

 変身機能が故障してキカイダーになれないジローは、手術室から飛び出してサイドカーで逃走し、白骨ムササビを自分にひきつけようとする。

 ミツ子、ジローの身を案じて思わず追いかけようとするのを、マサルが止める。

 
 マサル「姉さん、お父さんの手術が先だ」
 ミツ子「ジローはチェンジできないのよ、あの体では白骨ムササビに勝てないわ」
 半平「ミスタージローにはミスタージローの考えがあるんですよ」
 マサル「ジローの気持ちが分かんないのか?」
 ミツ子「でも、私、じっとしてはいられない!」

 
 冷静さを失っているミツ子の頬を、マサルが思いっきりひっぱたく。

 
 マサル「……」

 弟に殴られたのは初めてのことで、ミツ子もショックを受けて茫然としていたが、マサルが強く唇を噛んで涙を流しているのを見て、漸くミツ子も自分の誤りに気付く。

 
 ミツ子「分かったわ、マサル……」

 と、同時に、この一年近くにわたるダークとの戦いや父親探しの旅を通じて、マサルが確実に成長していることを実感するのだった。

 半平「そうと分かったら、早く光明寺博士の手術を……」

 一方、ギルは、残った戦闘員たちにミツ子たちのサーチ&キルを命じていた。

 でも、手術室には勿論監視カメラもある筈なのに、ギルがなかなかミツ子たちの居場所に気付かないというのはちょっと解せない。

 あるいは、ハカイダーが暴れたときに、モニターも壊れてしまったのかもしれない。

 ジローは空を飛んで追いかけてくる白骨ムササビから必死に逃げていた。

 
 ジロー(俺は多分あいつには勝てない、どうせ奴に殺されるのなら少しでも遠いところへ行って殺されよう……その間にミツ子さんの手術が終わって光明寺博士は逃げることが出来る)

 胸にそんな悲愴な覚悟を秘めて、ひたすらマシンを走らせるジロー。

 もっとも、脳の移植などという厄介なオペが、白骨ムササビがジローを嬲り殺す僅かの時間に終わるなどとは、到底考えられないのだが……

 そもそも、行うのは医者でもなんでもないミツ子ひとりなのだから、それが成功すると考えることさえ途方もない楽観主義の産物と言えるだろう。

 それはともかく遂に白骨ムササビに追いつかれ、ダメモトで変身を試みるが、やはりキカイダーに変身できない。

 ムササビ「げっへへ、こーれはいい、チェンジできないキカイダーとは面白いぞ、ゆっくりと遊び相手になってもらおう」

 白骨ムササビ、ジローが変身できないのを見ると、サディスティックな笑いを響かせて、猫が鼠を弄ぶようにじわじわジローを追い詰めていく。

 一方、気になる光明寺博士の脳移植手術のほうは……、

 
 マサル「終わったんだね」
 ミツ子「うん」

 そんだけかいっ!!

 そう、さすがに手抜きにもほどがあると思うが、戦闘シーンなどを挟んで再びカメラが手術室に戻ってくると、もう手術は無事終了していたのである。

 いやー、いくらなんでもこれは……

 ま、元々用意されていたダークの医療メカがそれだけ優れていたということなのだろうと自分を納得させて、とにかく話を進めよう。

 手術は終わったが、光明寺博士は一向に目を覚まさない。

 ……つーか、脳の移植手術を受けた患者が、そんな簡単に目を覚ますと考える方がどうかしてるんだけどね。

 あと、脳味噌ぶっこ抜かれて、割と頭スースー状態で放置されているハカイダーが凄く哀れである。

 そう言えばミツ子、前回、光明寺が元通りになったら、ハカイダーも立派なアンドロイドに作り直してもらうとか言ってたけど……

 ミツ子「どうしよう、マサル、私、お父様を殺してしまった」
 マサル「まだ分からないよ、姉さん、何か、何かやってみることがあるはずだよ」
 ミツ子「ないのよ! すべてやってみたのよ」

 途方に暮れる姉と弟であったが、ミツ子が光明寺の頬に落とした涙がドラマティックな奇跡を生む。

 その涙を手で拭った光明寺が、ゆっくりと目を開いたのだ。

 
 ミツ子「お父様!」
 マサル「お父さん!」
 光明寺「ミツ子、マサル……」
 マサル「お父さん!」
 ミツ子「お父様ぁっ!」
 光明寺「私はどうしてここにいる?」
 マサル「お父さん、記憶も戻ったんだね」

 しかも、移植の際の副作用(?)か、光明寺の患っていた頑固な記憶喪失もすっかり回復していた。

 子供たちが、感涙にむせびながらその大きく温かな体に縋りついたのは言うまでもない。

 光明寺「そうか、ここはダークの……分かった、分かったよ、ミツ子、泣くな、マサル、私はもう大丈夫だ」
 ミツ子「お父様……」

 とてもさっきまで脳味噌がなかった人とは思えない頼もしい姿に、言葉に表せない深い感動を覚えるミツ子たちであった。

 と、そこへやっとミツ子たちの居場所を突き止めたギルが、女性アンドロイドマンを引き連れやってくる。

 
 ギル「久しぶりだな、光明寺! とは言ってもワシのほうでは記憶喪失中のお前には何度も会っている」

 
 光明寺「プロフェッサー・ギル、これは何の真似だ? 私にどんな恨みがあろうとこの子供たちには何の関係もない。子供たちには手を出すな」
 ギル「うるさいっ、今までお前たちを殺さないでおいた、ワシが馬鹿だったのだ」

 ごもっとも。

 ほんと、今まで何度も機会があったのに、なんで彼らを殺さなかったのだろう?

 ギル「今日こそはお前たちを皆殺しにしてやる」

 と、ここで例によってあのギターの音が聞こえてきて、戦闘員たちがキョロキョロと周囲を見回す。

 だが、白骨ムササビと戦っているジローがこんなに早く戻って来れるはずがなく、

 
 無人の廊下の向こうからあらわれたのは、

 
 半平「お待たせしました、ギターの服部半平ちゃん、チェーンジ! ではなかった、堂々三度目の登場! うっはっはっ」

 案の定、長坂さんのお気に入りの半平であった。

 省略したが、半平は敵をひきつけるために、ストレッチャーにアンドロイドマンの死体を乗せて(光明寺を運んでいるように見せかけて)アジトの外へ出ていたのだ。

 一方、白骨ムササビは存分にジローをいたぶってから、

 
 ムササビ「この辺でトドメだ、喉笛を食いちぎってやるわ!」
 ジロー「う……」
 ムササビ「冥土の土産に教えてやろう、これがあのハカイダーを倒したムササビ地獄締めだぁーっ!」

 ハカイダーをほふった必殺の噛み付き攻撃を仕掛けてくる。

 このまま何もなければ、ジローは今度こそ殺されていただろうが、

 
 ギルの声「ダーク破壊部隊・白骨ムササビ」
 ムササビ「はぁーっ」
 ギルの声「光明寺と光明寺の子供が逃げた。キカイダーを倒したらすぐに三人を追って皆殺しにしろ」
 ムササビ「承知しました」

 ここでギルが余計な命令を与えたため、またしても命拾いすることになる。

 何故、光明寺たちを捕まえるだけの簡単なお仕事です!! に、白骨ムササビの手を借りねばならないのか?

 つーか、あの状況からミツ子たちに逃げられると言うのは、ある意味、やろうとしてもなかなかできないことである。

 
 ムササビ「俺はトドメを刺さん主義だ、苦しむ奴を見るのが大好きでなぁ……苦しめ、存分に苦しさを味わって、死ぬが良い!」

 白骨ムササビ、いかにもダーク最後の怪人らしく、それこそギルの脳でも移植してるんじゃないかと思える、危ない性癖を告白すると、崖の上からジローを蹴り落とす。

 本来なら、白骨ムササビもしっかりジローの息の根を止めていただろうが、ギルの余計な命令のせいで、それを見届けることなくその場を離れてしまう。

 
 光明寺親子は、アジトから出て必死に逃げ回っていた。

 戦闘員に取り囲まれて絶体絶命となる三人であったが、そこへ半平のスバル360が突っ込んできて、三人を逃がす。

 ま、そこまでは良いのだが、何故か戦闘員たちは、ミツ子たちを追わずに半平の車を追いかけてしまうのだった。

 ……

 ダミだ、こりゃ。

 ダーク、組織として、もう完全に末期状態にあるようだ。

 色々あって、光明寺たちの前に、ジローが覆い被さるようにして乗っているサイドカーが走ってくる。

 
 光明寺「変身回路が外れていた」
 マサル「ふぅん」(興味なし)
 ミツ子「私のせいだわ、私のせいでジローがこんな目に」
 光明寺「よしなさい、ジローは元通りになる」

 光明寺の手でジローの変身機能は修理されるが、その直後、三人は戦闘員に見付かってアジトに連れ戻される。

 ただし、ジローの体は茂みの中に隠されて無事だった。

 CM後、アジトの地下の処刑場に、松葉杖を突いたギルが、よろよろとあらわれる。

 例によってギルは、三人を十字架にかけてじわじわ嬲り殺そうと言う、過去の敗北からまったく教訓を得ていないことを示す、愚行に走っていた。

 悪の皆さん、今まで口が酸っぱくなるほど言ってきましたが、キャッチ&キルが吉ですよ~。

 もっとも、ギル自身、さっきのシーンでは「見付け次第殺すのだ」って、命令してるんだけどね。

 
 ギル「ダークを散々苦しめた光明寺親子め、今こそダークの恐ろしさを知るが良い……」

 ギル、ナギナタを持った三人の戦闘員をミツ子たちの前に立たせると、

 ギル「怖がれ、怯えろーっ、十分に苦しんでから、死んでもらおう」

 と、この期に及んでなお、処刑の内容にリクエストを出す、度し難いほど欲張りなギルやんでありました。

 光明寺「殺せ、殺すなら一思いに殺せ!」

 敵である光明寺も、ギルのために最善の道を示してくれるが、

 ギル「ま、そう慌てるな、ゆっくり痛めつけてやるぞ……」

 あくまでマイペースのギルでありました。

 ダミだ、こりゃ……

 案の定、ここでギターの音が聞こえてきて、

 
 背後の岩の上に、仁王立ちしてギターを弾いているジローの姿が……姿が……

 って、これ、完全に切り抜き写真だねーっ!!(by小峠)

 手ぇ動いてないし……

 だから、一瞬、これも半平のトリックなのかと思ったが、さすがにそんな時間的余裕はなく、

 
 ジロー「ダークの首領、プロフェッサー・ギル、いよいよ最後の時が来たようだな!」

 カットが切り替わり、生身のジローのアップになったことで、やはり本物だったことが分かる。

 でも、うえだ峻さん大好きな長坂さんなら、ちょっとやってみたいお遊びだったのではあるまいか?

 写真の後ろから、半平がジローのふりして喋ったりね。

 ギル、驚きのあまり「悪魔の笛」を吹くタイミングが遅れ、ジローに杖を叩き落され、破壊されてしまう。

 ここからラス殺陣となるが、光明寺に修理されて「完全体」となったキカイダーに怖いものはなく、光明寺たちを助けた後、一旦外へ出て白骨ムササビと戦い、これを難なく撃破する。

 ……

 【悲報】白骨ムササビ、大したことなかった

 じゃあ、その白骨ムササビに負けたハカイダーの立場はどうなるんでヤス?

 それはともかく、キカイダー、再びアジトに突入し、ギルを玉座の間まで追い詰めるが、ギルはそこに仕掛けてあった自爆装置を作動させる。

 
 ギル「あ、ああ……」

 文字通り権力の座にしがみついた、惨めで哀れな独裁者の最期であった。

 逃げ惑う男女戦闘員でごった返す通路の映像の後、

 
 くるっとこちらに顔を向けながら、玉座に力なくもたれたまま、絶命するギルの実にイイ死に顔。

 ……

 安藤三男さんに敬礼!

 
 混乱の中、光明寺親子とジローは無事にアジトから逃げ出し、アジトを覆う山が爆発して崩れ、その下から露出した金属製の建物が吹っ飛ぶのを目の当たりにする。

 
 ジロー「……ところでハカイダーは?」
 ミツ子「あ゛っ!」

 と言うのは嘘だが、ミツ子、ハカイダーにまともなアンドロイドに作り直してやると約束しながら、ハカイダーの体を手術室に置き去りにしてしまったのである。

 もっとも、あの状況ではやむを得ないことだったかもしれないが、脳味噌ぶっこ抜かれて放置されては、ハカイダーが浮かばれないよね。

 もっとも、ハカイダー、この後、ギルの脳を移植されて生き返り、「01」では、ひたすらゲスな悪役として活躍することになる。

 ともあれ、こうしてダークは壊滅し、

 

 
 光明寺が生きていたことが分かったので、ジローは無罪放免となり、手配書も撤去される。

 もっとも、40話の段階でマサルたちもジローの潔白を信じてくれたので、正直、今更と言う感じがしなくもない。

 
 熊野「ジローさん、なんと申し上げてよいか……」
 ジロー「いいえ、どうか気にしないで下さい、あの場合なら僕が刑事さんでもやはりあなたと同じことをしたでしょうから」
 熊野「面目ない、あんたにそう言われるとどうも……」

 それでも、最後の最後に再び大前さんが出てくるのは、ちょっと嬉しい。

 熊野は男らしくジローに謝罪して握手を求め、ジローも快く受け入れる。

 熊野「で、光明寺博士はこれからロボット工学のご研究を?」
 光明寺「いやぁ、まだまだ今の世の中では優秀すぎるロボットを作り出すことは悪用されることだけだと気がつきましてね、しばらく外国でのんびり暮らそうかと考えてるんです」
 マサル「えーっ?」
 ミツ子「えっ、外国で?」
 光明寺「お前たちにはまだ言ってなかったが、スイスに家が買ってあるんだ、みんなと暮らすためのな」

 
 ミツ子「みんな一緒にスイスで暮らすのね。素晴らしいわ」
 ジロー「……」

 光明寺の粋なサプライズに、ミツ子もマサルも目を輝かせるが、ジローはむっつりと押し黙ったまま。

 その後、自宅で半平と一緒に荷造りをしているミツ子とマサル。

 
 ジロー「……」

 彼らの和気藹々とした話し声と笑い声を聞きながら、ジローが博士の書斎にやってくる。

 博士も、蔵書の整理に大童だった。

 
 ジロー「光明寺博士」
 光明寺「おお、このうちともこれでお別れかと思うとなんだか淋しくなるよ」
 ジロー「博士、ミツ子さんたちには何も言わずに行きます」

 突然の別れの表明であったが、内々に話してあったのか、博士の顔に驚きの色はなかった。

 光明寺「うん、私も君の良心回路を完全にしてやれなかったことだけが心残りだ」
 ジロー「いいえ、僕はこのままが良いんです、欠点の多い人造人間のままで……完全な機械にはなりたくありません」

 
 光明寺「ジロー君、色々と苦労をかけたなぁ」
 ジロー「とてもためになりました」
 光明寺「で、これからやはり修業に出るのか?」
 ジロー「はい、全国を回って不完全な良心回路に負けない、精神力を身につけてきます」
 光明寺「うーん、君が来ないと知ったらミツ子やマサルはがっかりするだろうが、まぁ、私からうまく話しておこう」
 ジロー「では」
 光明寺「うん、頑張りなさい」

 光明寺、本当の父親のように、ジローの肩を抱いて励まし、送り出す。

 ジローはそのままサイドカーで走り去る。

 その後、ミツ子たちの出発の日がやってくる。

 半平も、花束を手に、光明寺親子の見送りに駆けつける。

 
 半平「マサル君」
 マサル「ハンペン!」
 半平「はっはっ、我が愛する助手よ」

 マサルの体を抱き上げて、最後の別れを惜しむ半平。

 実際、マサルの神谷さんはうえださんになついていたそうだから、神谷さんにとってもうえださんと別れることが一番つらかったんじゃないかなぁ?

 
 ミツ子「……ジロー」

 その様子を笑顔で見ていたミツ子だが、いつまで経ってもジローがあられないので不安そうな顔になる。

 あれ、光明寺博士、ジローのこと、まだミツ子たちに話してないの?

 それとも、見送りに来てくれないことを気にしているのか。

 結局、ミツ子たちは三人だけで飛行機に乗り、遠くヨーロッパへ向けて大空に飛び立つ。

 それを空港のそばから見上げながら、

 
 ジロー(パスポートないからなぁ……)

 乗りたくても乗れないのだった。

 それ以前に、金属探知機がフィーバーするのでどう足掻いても無理なのだった。

 見る見る小さくなっていくジャンボ機の映像に、

 
 ミツ子「ジロー、ジロー、ジロー!」

 涙を噛み殺しながら叫ぶミツ子の悲しそうな顔がオーバーラップする。

 うーん、ヒロインの最後のアップが泣き顔と言うのは、ちょっと淋しいなぁ。

 捨てられた子犬のような目でミツ子たちを見送った後、ジローはひとりサイドカーを走らせる。

 
 ナレ「プロフェッサー・ギルの率いる巨大な悪の組織ダークはキカイダーによっで全滅した。光明寺博士の体は元に戻り、ミツ子マサルの兄弟と共に幸せな生活を送るべくスイスへ旅立った。そしてジローは今日から明日へ、そして未来へ向かって力強く自分の道を進む。頑張れキカイダー、さようならジロー」

 その姿に感動的なナレーションが被さり、「おわり」となる。

 ヒーローには孤独が似合うと言うことを知っている長坂さんらしいクロージングであった。

 ……

 終わった。

 さすがに感無量だが、最終回にしては、割りとあっさり風味だったと言うのが正直な印象である。

 やはり、最後に、キカイダーとハカイダーの最終決戦が見たかったな、と。

 ともあれ、「キカイダー」のレビュー、これにて終了です。

 最後までお読み頂き、ありがとうございました!!
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コメント

ありがとうございました😊

管理人様、先ずはキカイダーのレビューありがとうございました😊相変わらずギル(ダークは)は詰めが甘いですね😓折角の好機を得ながら何度も始末出来ずにいるのは、この組織の限界を感じますね😅とっと片付けた方が良いかと思うのですがね

ダークは最後までエグかった

キカイダーを全話視聴したのは2003年です。
写真を見ていて思い出したのですが、ダークが組織としては末期症状で、ギルの狂気で自滅したような感じでした。
今では放送できませんね。
配下のアンドロイドがコミカルで無感情でないことが視聴者には救いであった感じです。増岡弘さんは特に良い味をだしていました。

高速紙耐久対決

そもそもハカイダーって銀河ハリケーンで大ダメージ受けてたのを見るに防御面はあまり強くなかったですからね、ハカイダーを倒したといっても不意打ちでの初見殺しだから白骨ムササビって「こいつは強い!」って感じはあんまりしない、クロガラスの方がよっぽど強敵だったイメージです(もちろん実績を上げたのには変わりませんが)

お疲れ様でした

こんばんは。
「キカイダー」レビュー終了、お疲れ様でした。36話から最終回43話まで8話にわたるジローの試練が、やっと終わりを遂げましたね。
マサルくんのミツ子さんへの平手打ち、初めて観た時はビックリしましたよ。マサルくん自身、取り乱しているお姉さんを前にどうしたら良いか分からなかったと思います。目を覚まして欲しかったのでしょうね。
全話を総合的に見ても、ジローの事になると我を失うミツ子さんより弟のマサルくんの方が冷静に物事を見ていたように思えます。ただ、ミツ子さんもジローを最後まで信じていた点は褒められますが。
手術後、目覚めた光明寺博士と姉弟が抱擁を交わすシーン。突っ込みどころは置いておいて、3方の演技に力が入っているのも相まって本当に心の底から良かった!!と思いました。この日が来るまで長い間、2人ともジローと共に苦労してきましたからね。
最終的にプロフェッサー・ギルは自爆スイッチを入れて基地と運命を共にしますが、道連れにされたアンドロイドマン達が逃げ惑う姿がリアルで、本当に哀れに思えてきました。

やっと潔白が証明されて、ジローと刑事さんが和解するシーンもホッとさせられますが、伴大介さん、後に「イナズマン」でも、無印・F共に名誉棄損な目に遭いますね・・・・・・(汗)。
結局ジローとミツ子さんは結ばれずに終わりますが、ジローとしてはロボットと人間が結ばれても、年月が経つごとにその隔たりが痛手になっていく事を感じたのだと思いますので、これで良かったと思います。
光明寺博士に良心回路を完全にしてもらわなかったのも、完全なものを求める甘えが博士への潜在的な憎しみを生み出し、冤罪を招く結果になってしまった事を痛感したからなのでしょうね。
ともかく、長い試練を終えて旅立つジローにエールを贈りたいです。これからも頑張ってね。

ミツコ&マサルは…

「01」最終回で帰国したのは光明寺博士だけでしたけど
「仮面ライダー」のルリ子さんのように投げっぱなしでない分、マシでしょうか。
ちなみにアニメ版ダーク基地壊滅シーンはキカイダーとハカイダー(頭部)の立場が逆(笑。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm3043286

白骨ムササビは特撮版オリジナルなので影も形も無し。
この時点では「01」編のアニメ化は未定だったらしく、
『最終兵器』『量産型ハカイダー』といった要素を盛りこんでいますが
特撮版に比べても暗い演出の締めであります。
いくらヒーローに孤独が似合うと言っても…。

ちなみにアニメ版でジロー君の不完全な良心回路に負けない戦いは
更に、より過酷に続いていたりします。伴大介コラボレーション!

https://www.nicovideo.jp/watch/sm3003179


Re: ありがとうございました😊

こちらこそ最後までお読み頂き、感謝です。

しかし、少々時間を掛け過ぎましたね。反省しております。

Re: ダークは最後までエグかった

安藤さんの演技は素晴らしかったですね。

Re: 高速紙耐久対決

確かに、白骨ムササビより強そうな怪人はたくさんいますね。

Re: お疲れ様でした

こんばんは。

> 「キカイダー」レビュー終了、お疲れ様でした。36話から最終回43話まで8話にわたるジローの試練が、やっと終わりを遂げましたね。

ありがとうございます。終盤はクライマックスの連続で、書くのが大変でした。

> 全話を総合的に見ても、ジローの事になると我を失うミツ子さんより弟のマサルくんの方が冷静に物事を見ていたように思えます。

長坂さんの描く子供って、ただの添え物じゃなくてちゃんとドラマの中で役割を果たすことが多い気がします。

> 手術後、目覚めた光明寺博士と姉弟が抱擁を交わすシーン。突っ込みどころは置いておいて、3方の演技に力が入っているのも相まって本当に心の底から良かった!!と思いました。この日が来るまで長い間、2人ともジローと共に苦労してきましたからね。

そうですね。これだけ長丁場のドラマは、他の特撮ではちょっとないですよね。

> 結局ジローとミツ子さんは結ばれずに終わりますが、ジローとしてはロボットと人間が結ばれても、年月が経つごとにその隔たりが痛手になっていく事を感じたのだと思いますので、これで良かったと思います。

まあ、あくまで子供向けドラマですから、あれくらいが限界でしょうね。

Re: ミツコ&マサルは…

貴重なリンクありがとうございます。

> 「01」最終回で帰国したのは光明寺博士だけでしたけど
> 「仮面ライダー」のルリ子さんのように投げっぱなしでない分、マシでしょうか。

ルリ子さんは、ほんとひどい扱いですよね。

海外進出

>ジロー(パスポートないからなぁ……)乗りたくても乗れないのだった。
>それ以前に、金属探知機がフィーバーするのでどう足掻いても無理なのだった。
以前に書いたように漫画版ではジャンボの中ではなく外に乗っかる形で海外出奔。
人間じゃないので密入国者扱いにもならないんですね(笑。
でも、すぐ戻ってきたので何の意味があったのか良く解らなかったです。
そもそも特撮版では次回作で月の兄貴向けにダブルマシーンを
オートで発進させている訳でハイスペック過ぎますね。

ちなみに漫画では「01」キャラが前倒しで登場し既に次の戦いが始まっていたので
空港に向かう車に泣きながら乗りこみフェードアウトしていくミツコを
ジローはイチローと共に演奏しながら見送るという形でした。

Re: 海外進出

> 以前に書いたように漫画版ではジャンボの中ではなく外に乗っかる形で海外出奔。
> 人間じゃないので密入国者扱いにもならないんですね(笑。

まあ、その気になればいくらでも方法はありますよね。

> ちなみに漫画では「01」キャラが前倒しで登場し既に次の戦いが始まっていたので
> 空港に向かう車に泣きながら乗りこみフェードアウトしていくミツコを
> ジローはイチローと共に演奏しながら見送るという形でした。

いずれにしても悲しい結末ですね。

マサルの成長

他の方が仰る通り回を重ねる毎にヒロインのミツ子よりもマサルの方が客観的に物事(或いはジロー)を見ているようですね😅他の子役にはない芸当ですね。次回もミツ子共々出演するのでしょうか?

Re: マサルの成長

残念ながら「01」には出ません。

お疲れ様でした

キカイダーレビュー終了お疲れ様でした。
第27話「バイオレットサザエの悪魔の恋」をDVDで見直した時にネット検索し、
このサイトにたどり着いたのでした。
その頃は、DVDの見直しと連載がオンタイムだったのですが、
いつの間にか追い越してしまい、
「キカイダー」はおろか「キカイダー01」まで観終わったところです。

話はそれますが、「キカイダー」は最後まで楽しめましたが、
「01」の見直しは、かなり苦痛でした。
隅田和世さんという魅力的な存在をあまり生かせておらず、
さらに彼女が降板してからは苦痛でしかなく、
惰性で最後まで見た、という感じです。
ハカイダーは段々変な存在になっていくし。
その点キカイダーは、シナリオが良く、
メインキャストが、プロフェッサーギル・ハカイダーを含めて良く生かせていた。
東映のヒロインはぞんざいな扱いが多い(いてもいなくてもあまり関係ない)ですが、
水の江じゅんさんは、きちんと描けていました。
彼女のラストの表情と「ジロー」と呼びかける声の悲痛さを忘れることはできない。

Re: お疲れ様でした

> キカイダーレビュー終了お疲れ様でした。
> 第27話「バイオレットサザエの悪魔の恋」をDVDで見直した時にネット検索し、
> このサイトにたどり着いたのでした。

ありがとうございます。この作品がご縁なんですね。

> 隅田和世さんという魅力的な存在をあまり生かせておらず、
> さらに彼女が降板してからは苦痛でしかなく、
> 惰性で最後まで見た、という感じです。

そうなんですか。

自分は逆に後半が好きですけどね。

半平

忘れがちではありますが、ハンペン(半平)は何処へ行ったのでしょうか?彼も最後の見送りに登場して欲しかったですね😅

Re: 半平

いや、見送りに来てますが……

半平の件

確認したらラストでマサルと会話してるシーンを確認しました。小生の勘違いのようですね😅申し訳ありませんでした

Re: 半平の件

お気になさらずに。

No title

次作01で光明寺博士が帰国して、ミツコとマサルは再登場しないで思い出したのは、グレートマジンガーのラストで兜甲児と弓さやかの帰国です。マジンガーシリーズならでは、みさとはどうした?とのことです。

Re: No title

そうですか。恥ずかしながらマジンガーシリーズはほとんど見たことないんです……

No title

(1)自分は光明寺博士にものすごくイライラしました。だっていくらダーク基地からの脱出した際に記憶を失っていたとはいえ彼がホットドッグ屋、タクシードライバー、警備員など次々に職業を変えながら全国各地を放浪していたせいで話が全然進まないし、ややこしくなりましたし。あちこちフラフラせずにとどまれやと何度も思いました。

(2)ジローにもイライラしました。だって普通に良心回路を完全なものにすればギルの笛に苦しめられなくて済むのに「完全な機械にはなりたくない」からって拒み続けるんですから。それはわかるんだけどだったらダークを壊滅させた後に良心回路を不完全なものにすればいいだろうと思いました。やろうとおもえばできるのに良心回路を完全にしなかったせいでギルの笛に耐え切れず操られてしまったことが何度もありましたし。そのせいで終盤は警察に追われる羽目になりましたし。

(3)正直良心回路が不完全な設定とギルの笛は失敗だったと思います。劇中を見ても完全に設定を持て余していてギルの笛の音の遮断方法とかどれも突っ込みどころだらけですし。良心回路が完全な設定でギルの笛はダークロボットを狂暴化させる設定だけで良かったと思います。

(4)せめて最終回だけでもいいから完全な良心回路を持ったキカイダーの姿を見たかったです。たしかそうなると赤色で機械が露出した左半身が青色の右半身と同じデザインになって左右対称になるそうです。「パーフェクトキカイダー」で調べてばどういう姿か見れます。

Re: No title

> (1)自分は光明寺博士にものすごくイライラしました。だっていくらダーク基地からの脱出した際に記憶を失っていたとはいえ彼がホットドッグ屋、タクシードライバー、警備員など次々に職業を変えながら全国各地を放浪していたせいで話が全然進まないし、ややこしくなりましたし。

光明寺が色んな職業を転転とするのは、ほとんどギャグになってましたね。

> (2)ジローにもイライラしました。だって普通に良心回路を完全なものにすればギルの笛に苦しめられなくて済むのに「完全な機械にはなりたくない」からって拒み続けるんですから。それはわかるんだけどだったらダークを壊滅させた後に良心回路を不完全なものにすればいいだろうと思いました。

まあ、理屈だけ考えればそうなんですが、そういうもどかしかさがドラマとしての面白さにはなってると思います。

> (3)正直良心回路が不完全な設定とギルの笛は失敗だったと思います。劇中を見ても完全に設定を持て余していてギルの笛の音の遮断方法とかどれも突っ込みどころだらけですし。

まあ、それは認めます。

> (4)せめて最終回だけでもいいから完全な良心回路を持ったキカイダーの姿を見たかったです。たしかそうなると赤色で機械が露出した左半身が青色の右半身と同じデザインになって左右対称になるそうです。「パーフェクトキカイダー」で調べてばどういう姿か見れます。

それは知りませんでした。なかなかカッコイイですね。

劇場版関連

こんにちは。キカイダーの劇場版「飛び出す人造人間キカイダー」&(立体映画&主演繋がりで)イナズマンの劇場版「飛び出す立体映画 イナズマン」のレビュー予定はございますか?

個人的には後者がTV版とパラレルワールド扱いだったこともあり、そちらに登場したミサイルデスパーはTV本編の方にも(史実での15話の再生ドリルデスパーor17話の2代目ジェットデスパーの役回りで登場)して欲しかったです。

Re: 劇場版関連

こんばんは。

> キカイダーの劇場版「飛び出す人造人間キカイダー」&(立体映画&主演繋がりで)イナズマンの劇場版「飛び出す立体映画 イナズマン」のレビュー予定はございますか?

うーん、見たことないです。

No title

キカイダーシリーズですがキカイダー01は制作せずに人造人間キカイダーで終わるべきだったと思います。正直なことを言うとキカイダーシリーズ自体がジローの物語であってそれを考えるとキカイダー01という番組(物語)自体が完全に蛇足ですし(実際石ノ森章太郎先生の原作漫画はイチローが登場した後もジローが主人公のままです)。

Re: No title

「キカイダー」はしっかりひとつの世界観を作ってましたからね。

涙😂

キカイダーの最終回は少し湿っぽいような気がしますね😅まるで二度と会えないようなラストが少し切なかったですね😅

Re: 涙😂

だからこそ名作になったんだと思います。

全くだ!

無料配信で最終回までこぎつけましたが…。

>光明寺「ジロー君、色々と苦労をかけたなぁ」
いや、ホント。ギルと並んでジローに負担をかけた張本人でありながら
何のお咎めもなく最後だけ美味しい所を持って行った光明寺博士。
漫画&アニメでのスイス行は脳手術後の療養のためだったのに
特撮版はバカンスみたいなノリで、ここまで来たら、いっそ天晴。

Re: 全くだ!

ジローもほんとはツッコミ入れたかったんでしょうね。

子供心に

本放送時、キャラクターとしては仮面ライダーの方が断然好きでしたが
ドラマの見応えはキカイダーだよな・・・と子供心にも思っていましたし、今も同じですね。

一方、ギルは…

>ハカイダー、ギルの脳を移植されて生き返り、
>「01」では、ひたすらゲスな悪役として活躍する
アンドロイドマンから奪った長刀を投げつけて落とした笛も無事だったので、
ギル・ハカイダーとなって多少は仕返しもしましたね。
これは漫画&アニメ版のハカイダー=サブローの口笛が
ギルの笛と同じ効果を発揮する展開から着想を得たのかもしれません。
こちらのハカイダーはマジで天敵キャラなんだけどなぁ…。

漫画&アニメではキカイダー状態でも笛に苦しめられますが、
アニメ版最終回では、動じずに笛を破壊するので少年ジローが
特撮版の青年ジロー的精神力を身に着けるまで成長したというニュアンス。

もっとも漫画&アニメは「01」編終盤でギル・ハカイダーに捉えられて
服従回路(=常時、ギルの笛を鳴らされている状態)を埋め込まれてしまう。
特撮版「01」のギル・ハカイダーによるギルの笛や
ビジンダーに良心回路を埋め込んだ展開の逆展開を意識したのかな?
漫画、アニメ、特撮と別なストーリーですが色々、影響は与えあっているようです。

Re: 子供心に

大人の鑑賞にも堪えるドラマですよね。

Re: 一方、ギルは…

> 漫画&アニメではキカイダー状態でも笛に苦しめられますが、
> アニメ版最終回では、動じずに笛を破壊するので少年ジローが
> 特撮版の青年ジロー的精神力を身に着けるまで成長したというニュアンス。

そうなんですか。自分は特撮版しか知らないので、そう言う比較が出来ないのが駄目ですね。

余計な命令

何故後一歩でトドメを刺せたのに(プロフェッサー)ギルは余計な命令をムササビに出してしまったのでしょうか?完全体になる前なら勝機はあった筈ですがね😅

Re: 余計な命令

首領は余計な命令するのが得意ですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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