第8話「溶けるなライダー!とどめの電キック!!」(1975年5月24日)
「溶けるな」って言われてもなぁ……

さて冒頭、数人の住民が狂ったように暴れ出し、乗用車からドライバーを引き摺りだしてぶん殴ると、その車をめちゃめちゃに壊してしまう。

車をひっくり返して嬉しそうな、ピンクのセーターがぜんぜん似合ってないおやじ。
ちなみに肝心のドライバーは、黒い犬を抱いてそれを離れたところから見ていて、割りと無事でした。
これじゃあ、人を襲っていると言うより、単に車が憎くて壊しているだけの、昔、アメ車が売れないので日本車に八つ当たりをしていたアメリカ人みたいである。
彼らは例によってブラックサタンの流したしょうもない毒によって凶暴化しているのだが、ゾンビと同じで凶暴化したもの同士では何故か喧嘩せず、

男「おーし、次だーっ!!」
妙に統制が取れている暴徒なのだった。

ところが、突然、電池が切れたロボットのように意識をなくし、その場に一斉に倒れてしまう。
ちなみにこのシーンは、女性たちの足元のほうから撮って欲しかったと言うのが、2021年も全く進歩のない管理人の願いであった(註1)
註1……この記事は、2021年の正月に書いたものです。
あと、右側のチェックのスカートを履いた女の子の動きに注目しながら見ると、なんか心がほんわかします。
その仕草ひとつひとつが、いかにも女の子だなぁって感じで……
なお、予告編では彼らは全員死亡したと言っていたが……
一方、山奥のダム施設では、三田と言う男がさっきの住人同様バーサーカーモードになって、長い木の棒を手に自分の息子を追い掛け回していた。
ちょうどそこへ駆けつけたのが、事件を知ってその付近をバイクで走っていた茂で、

三田「邪魔するな、この野郎」
茂「愛の鞭にしちゃ、ちょっと度が過ぎやしませんか」
三田「うるせえ」
茂「酔っ払ってるのかい?」
タツオ「ううん、急に目付きが変わって暴れ出したんだ」

茂がなんとか男の体を押さえていると、彼の上司らしい田川と言う男が来て、棒を奪い取る。
田川「どうしたって言うんだい?」
茂「隣の町じゃ、街の人が急に暴れ出して、そのあと死んでしまったって聞いたんですがね」
などと話していると、三田もさっきの人々同様、急に意識を失ってしまい、茂たちはひとまず事務所のような建物にその体を運び込む。
茂の聞いた話が正しければ、三田も死ななければおかしいのだが……
茂、念のため、三田の耳たぶを調べるが、サタン虫に寄生されている様子はなかった。
茂とタツオが鎮静剤を買いに出て行った直後、

いつの間にか、部屋の反対側に奇怪な化け物が立っていた。
今回の奇械人モウセンゴケである。
奇械人の中ではかなり秀逸にデザインで、

口の中からギョロリと覗くスーツアクターの目が、その恐ろしさを引き立てている。
モウセンゴケ、頭部に咲いた赤い花から白い毒ガスを吹きかけ、その場にいた罪のないワンコをドロドロに溶かしてしまう。
さらに、サタン虫となって田川の耳の中に入り込み、田川の精神を乗っ取る。

タイタン「この一滴を飲めば、人間どもは意識を失い、暴れ出すんだな」
田川「はい」
タイタン「しかし、城茂、相手は仮面ライダーストロンガーだ」
田川「タイタン様、いかにストロンガーでもこのモウセンゴケにかかれば赤ん坊みたいなモンですよ」
モウセンゴケ、大言壮語すると耳の穴から出て、本来の姿となる。
タイタン「いちいち出て来なくて良いんだよ」 モウセンゴケ「はぁ……」
じゃなくて、
モウセンゴケ「げっへっへっへっ……」
タイタン「油断するなよ」
モウセンゴケ「ブラックサタンでも指折りの私の悪知恵を信用してください」
モウセンゴケ、タイタンからフラスコを受け取ると、その中の無色透明の液体をダムの中に注ぎ入れる。
モウセンゴケ「このダムの水は、町の水道に使っているのです。水道の水を飲んだ人間は、さっきの男のように意識を失い、暴れ回りストロンガーを襲います。薬を三回飲めば人間どもは暴れ疲れて死にます。あとニ回です」
モウセンゴケ、毒薬の効能を詳しく説明するのだが、だとすれば、さっきの住人たちは死んだのではなく、意識を失っただけと分かり、予告ナレーションおよび茂の言葉と矛盾する。
ただ、結局住人を殺すことが最終目的だとすれば、それを三回も飲ませなければならないと言うのはいかにもまどろっこしく、普通に致死性の毒を撒いた方がよほど手っ取り早いのではあるまいか。
暴徒化したところで、その持続時間は僅かなので、それによって町を恐慌状態に陥れると言うのも難しそうだし……
一方、タツオを後ろに乗せて団地付近の道路を走っていた茂は、同じくバイクに乗ったユリ子と出会う。

茂「よお」
ユリ子「あら、あなたも出場するの?」
茂「出場?」
ユリ子「モトクロスよ」
タツオ「オートバイ競走だろう? お姉さん、出場するの? かっくいいなーっ」
ユリ子「素晴らしい賞品が出るのよ」
茂「あーあー」
ユリ子「でも無理かもね、どうせ優勝はあたしって決まってるんだもん」
茂「やれやれ」
茂、返事をするのもバカらしいとユリ子を追い抜いてドンドン先に進む。
しかし、「素晴らしい賞品」って聞くと、反射的に笑点の、座布団10枚集めたら貰えるしょうもない賞品を連想してしまうので、ここは景気良く100万円とか言って欲しかったな。
どうせ実際に出す訳じゃないんだから。
と、前方から、おやっさんのジープが物凄い勢いでバックしてくる。
ジープは二人とすれ違って数メートル走ったところで停まり、茂たちも何事かとバイクを停め、振り向く。

茂「何処見て走ってるんですか、おやじさん」
ユリ子「藤兵衛さん、初心者マーク貼ったほうがいいんじゃない?」
まだ16才の娘っ子に熟練の運転テクニックをからかわれるおやっさんであったが、
立花「冗談言ってる場合じゃないよ、あれ見ろ、あれ!!」
おやっさん、それどころじゃないとばかりに、血相変えて前方を指差す。

ひょいと振り返れば、手に手に物騒な得物を持った住人たちが、こちらに向かって迫ってくるではないか。
これはなかなか心臓に悪い。
立花「町中の人間が急に暴れ出したんだ。何がなんだか分からん、とにかく、相手構わず殴りあいだ」
と、おやっさんは言うのだが、狂ったもの同士は絶対喧嘩せず、真っ直ぐ彼ら目掛けて突っ込んでくるので、なんとなく釈然としないものがある。
4人は三十六計逃げるにしかずと、Uターンして反対側に走り出すが、

意地悪く、通路の出口にバリケードが張られていて、彼らの脱出を阻む。
立花「ちくしょう、ああ、袋叩きにされちまうよ」
これもゾンビ映画に良くあるシチュエーションで心臓バクバクもの……と言いたいのだが、
おやっさん、何、フツーにバリケード越してんのよっ!! せっかくの緊張感を自分から壊しちゃダメでしょう。
ま、車で逃げられないことには変わりはないので、それなりにハラハラドキドキではあるんだが。
茂「あの人たちはブラックサタンにどうにかされちまってるだけだ。戦いにはならん」
ユリ子「でも」
茂「俺に考えがある、あの人たちをここへ引きつけといてくれ」
ユリ子「OK、まかしといて」
で、茂は何か思惑ありげに言うと、ユリ子をその場に残してさっさとその場から離れるのだが、

いくらユリ子が改造人間とは言え、か弱い女の子ひとりを暴徒の群れの前に置き去りにする行為は、どう見てもヒーローのそれではないよね。
暴徒たちが遠慮がちだったからいいけど、ユリ子が、巨大なハンマーでいきなり頭を叩き潰されていたら、一体どう責任をとるつもりだったのだろう?
ヒーローイズムの観点から、また、この後の展開から考えても、ここは茂ひとりが残るのがベターだったろう。
と、タイミングが良いのか悪いのか、暴徒たちは例によってバタバタと倒れていくが、前回と違って今度は住民の中にピカチュウ戦闘員たちが紛れ込んでいたようで、

耳の中から出て来たピカチュウたちが、ユリ子の体を取り押さえる。

戦闘員「電波人間タックル」
ユリ子「うっ」
戦闘員「さあ変身してみろ」
住民の一人が持っていた棒で、そのお腹や頭をガンガン殴るのだが、いくらなんでも大人気ない行為だと言わざるを得ない。
それでも泣き言を言わず、健気に応戦するユリ子姉さんの姿に胸が熱くなる管理人であったが、

茂「やっぱりブラックサタンが町の人に混じっていたな」
戦闘員「城茂!!」
茂「俺の名前を売れてきたなぁ、感激だぜ」
それとは対照的に、相棒の苦闘を悠々見下ろしながら、茂がいつもと同じように登場したのを見て、いささか幻滅してしまうのだった。
茂「しかし、城茂が女の子に後を任せて、逃げちまったとでも思ったのかい? ばっかだねえ!!」
一応、茂本人もそのことを弁解しているが、女の子にその場を任せて逃げたのは事実なので、あんまり弁解になってないような……
つーか、「俺に考えがある」の、「考え」は結局なんだったんだ?
戦闘員たちをおびき出すため?
でも、その場に残ったのが茂だとしても、結果は同じだったと思うのだが?
もっとも、ユリ子もいちいちそんなことでおヘソを曲げるほど僻みっぽい人間ではないので、一言も文句を言わず、タックルに変身してストロンガーと一緒に元気に戦うのでありました。

おやっさんとタツオは、戦闘員に追われて公園の芝生の上を走り、鉄条網のついたフェンスの前まで来る。
これをどうやって乗り越えるのかが問題であったが、

ストロンガーのアクションシーンを挟んで、
はい、あっさりクリアしちゃいましたーっ!! ……
頼むから、もう少し真面目にやってくれ。
こう言うのは「省略技法」とは言わない。ただの「手抜き」である。
なお、薄々お察しの方もおられましょうが、今回のシナリオ、ぜんっぜん面白くありません!!
毎回言ってるような気もしますが……

ライダー「エレクトロファイヤー!!」

戦闘員「キュウッ!!」
戦闘員「キュウッ!!」
二人を追いかけようとする戦闘員に金網伝いに電気ショックを与えて吹っ飛ばすストロンガーであったが、なんとなく、フェンスの上に仲良く腰掛けてお喋りしていたカップルに嫌がらせをしているようにも見える。

三田「タツオ、無事か」
タツオ「父ちゃん、治ったの?」
と、そこへ、視聴者も管理人もすっかりその存在を忘れていたタツオの父親が、田川と一緒に駆けつける。
ナレ「緑の毒液を飲んだ人間は、1時間経つと元通りに元気になる。しかし、三度にわたって飲むと元の状態には戻らない、恐ろしい毒なのである」
すかさずナレーターが解説を入れるのだが、あの毒薬、「緑」色してましたっけ?
あと、死ぬとは言わず、「元の状態に戻らない」とだけ言うのも、いささか混乱を招く表現であろう。
つまり、凶暴化したままなのか、意識を失って倒れているままなのか、どちらにも取れるからである。
ま、タイタンたちの台詞から考えて、最終的に死亡するのは間違いないようだが。
と、ここで何を思ったか、田川に取り付いているモウセンゴケがいきなりストロンガーに掴みかかり、その首を絞めようとする。

タックル「ストロンガー、こいつは人間じゃないわ、奇械人よ」
そこへタックルが来て、田川の正体を指摘する。
ま、厳密に言えば、人間であることには違いないんだけどね。体を乗っ取られているだけで。
モウセンゴケ、すぐに田川の体から抜け出て本来の姿になると、引き続きストロンガーの背後を取りながら、

モウセンゴケ「ヒッヒッヒッヒッ、食虫植物モウセンゴケから改造された奇械人の腕から逃れられると思うのか?」
モウセンゴケ、ストロンガーの体にツタを巻きつけ一方的にボコッていたが、自由を取り戻した田川が勇敢にも怪人に体当たりをかます。
だが、例の毒ガスを浴びせられ、あえなく溶けて死んでしまう。
神田隆さんほどの俳優が、こんな中途半端な形で退場させられるのは珍しいことである。
で、その田川の献身とはあんまり関係なく、ストロンガーは形勢を逆転させ、モウセンゴケを撃退する。
CM後、モトクロスレースが開催されるが、興味のなかった筈の茂がいるのを見て、
ユリ子「オートバイ競走なんかしてる場合じゃないっつったの、茂じゃない」
茂「そうだったかな?」
いや、ユリ子さんこそ、この非常時に、何フツーにレースに参加してはるんすか?
無論、茂は「素晴らしい賞品」が欲しいのではなく、そうやってブラックサタンをおびき出すのが狙いだったのである。
この後、待ち伏せていたピカチュウオートバイ部隊と茂たちとのバイクチェイスシーンとなるが、相変わらず、番組的には人命よりバイクの方が大切なので、バイク同士が全く接触しない、安全第一のチェイスシーンとなっているので、見ててもちっともエキサイトできない。
つーか、これじゃあ、普通にモトクロスレースしてるのと大差ないような気がするのである。
ともあれ、つつがなくチェイスシーンを終え、屋外の水道で手を洗おうとしていると、おやっさんがジープでやってくる。
立花「町のほうは異常なしだ、あー、喉渇いた」
挨拶もそこそこに、その蛇口から水を飲むのだが、バイク狂のおやっさんにしては、モトクロスレースに全然関心を示さないのはなんか変だよね。
初めて茂を見掛けた時も、「あいつこそ俺が捜し求めていたレーサーだっ」みたいなこと言ってたのに……

立花「ぐうう」
茂「どうしたんです?」
おやっさん、たちまち凶暴になって、遮二無二茂に襲い掛かる。
茂「やっぱり水道だ、水道の水に薬を入れたんだ」
ユリ子「タッちゃんたちが危ないわ」
茂、やむなくおやっさんに当身を食らわし、その処置をユリ子に任せてダム施設へ向かう。

モウセンゴケ「へーっへっへっ、さあ、町の奴らよ、第二回目の毒だ。たっぷりと水を飲め。飲んで暴れまわれ、暴れ疲れて死んでしまえ」
そのダムに、モウセンゴケが呪いの言葉を吐きながら毒液を垂らしていた。
……いや、三回目じゃなかったっけ?
ドラマ開始時点で、既に最初の毒を盛られた住民たちが暴れていて、その後、タイタンと一緒に毒を入れてたから、これで都合三回目になるんじゃないのかなぁ?
それとも、最初の暴徒は一回目ではなく、三回目の毒を飲まされて暴れていて、あれっきり死んでしまったのだろうか?
とにかく、今回のシナリオ、わからないことが多過ぎる。
その途中、茂が邪魔に入り、ストロンガーに変身して戦うが、三田親子を人質に取られてしまったので、抵抗をやめて捕まる。
さっさと殺せば良いのに、

モウセンゴケ「へっへっへっ、どうだ?」
プレハブ小屋にストロンガーを逆さに吊るして殴りつけると言う、中途半端な方法でいたぶるモウセンゴケ。

戦闘員「持ってきました」
モウセンゴケ「よし」
そこへ戦闘員が液体の入ったフラスコを持ってきたので、モウセンゴケは頭部の赤い花から例の白い毒ガスを注入し、人を凶暴化させる毒液に変異させる。
モウセンゴケ「さあ、これで三回目、最後の薬だ。どんどん水の中に入れて来い。町の奴ら、これで暴れ死にと言う奴だ」
と、矢継ぎ早に三回目の投入を命じるのだが、いや、さっき投入してからほとんど時間が経ってないのだから、意味ないのでは?
ま、そもそも、この、薬を三回服用したら死ぬと言う薬理作用自体が謎だし、水道の水を飲むタイミングで、人によって何回目か違ってくると言うのも、見ていてイーッとなるほど曖昧な仕組みで、ストレスが面白いように溜まるのである。
ライダー「毒を作るのも大変だなぁ」
モウセンゴケ「なにっ」
ライダー「つまり、モウセンゴケが虫を溶かす成分で、人間の脳の一部を溶かしてるわけか」
それを見ていたストロンガー、世間話のように毒の仕組みをつぶやくのだが、それは電波によって遠くにいるタックルにその秘密を伝えるためであった。

ユリ子「モウセンゴケが虫を溶かす成分、これで解毒剤が出来るわ」
専用の無線機で、その電波を受信しているユリ子。
今回のシナリオで評価できるのは、このシーンだけである。
しかし、モウセンゴケの溶解液をそのまま使ってるわけじゃないんだから、それが分かったからってすぐに解毒剤を作るのは無理なんじゃないかなぁ?
つーか、脳が溶けたら、もう元には戻らないのでは?
ともあれ、モウセンゴケはストロンガーを外へ連れ出し、木に縛り付けるのだが、そこへ例によって暴徒たちが押し寄せてくる。
ナレ「三度目の薬を飲んだこの人たちは、もはや元には戻らず、ただ暴れまわるのみなのである」
それにナレーションが解説を加えるのだが、これまた彼らが最終的にどうなるのか、不分明でイライラさせられる表現だ。
死ぬのか、狂うのか、はっきりせいっ!!
あと、三度目って言うけど、前述したように二度目をついさっき流したばかりで、それを飲んだら1時間は眠り続ける筈なので、三度目の人間がこんなにたくさんいる訳がない。
つーか、水道の水って、流しそうめんみたいに、一回目、二回目、三回目ってまとまって流れてくるんじゃないんだから、地域によっては、それぞれが混じり合って飲む場合もあるんじゃないの?
この薬三回ストラックアウト方式、是非ボツにして欲しかった。

モウセンゴケ「ストロンガーは電気人間だ、ゴムの鎖で縛れば絶縁体になって電気は使えない。お前はあいつらに殴り殺されるんだ。仲間の人間にな」
モウセンゴケ、ストロンガーをその場に放置して、暴徒と化した人間たちにストロンガーを嬲り殺させようとする。

暴徒に好き放題に殴られるストロンガー。
これも、茂の状態なら、かなり凄惨なリンチシーンとなった筈だが、何しろストロンガーに変身しちゃってるので、見てるほうもあんまりハラハラできないんだよね。
これくらいの打撃で、ストロンガーが死ぬ訳ないんだから。

それはともかく、このお嬢さんがちょっと可愛いなと思いました。
あえて貼りませんが、こちらに向かってくるとき、胸がゆさゆさ揺れるのも要チェックです。
されるがままのストロンガーであったが、その時、頭上から赤い雨が降ってきたかと思うと、それを浴びた住人は、憑き物が落ちたように大人しくなる。
モウセンゴケ「誰だ、この雨を降らせているやつは? 出て来い」

ユリ子「解毒剤が出来たのよ」
立花「この水にかかりゃみんな元に戻るぞ!!」
見上げれば、枝の上にユリ子とおやっさんがいて、手動ポンプで解毒剤を散布していた。
……
解毒剤作るの早過ぎっ!! 数時間どころか、1時間くらいで作っちゃったよ!!
しかも、直前にナレーターが「もはや元には戻らない」って重々しく断言していたのに、あっさり正気に戻っちゃうというのも、典型的な膝カックンだよね。
この後、ストロンガーがモウセンゴケを倒し、事件は解決する。
以上、とにかく不可解なことの多い上に無味乾燥の極致のようなシナリオで、正月ボケした頭では、泣きたいくらい書くのがしんどく、思い切ってスルーしとくんだったなぁと後悔しても手遅れなのだった。
結局、最初に出て来た人たちが死んだのかどうかもはっきりしないままだったし、これほど人をイラつかせられるというのは、ある意味、ひとつの才能であろう。
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