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「恐竜・怪鳥の伝説」DVD

[DVD] 恐竜・怪鳥の伝説(期間限定)

[DVD] 恐竜・怪鳥の伝説(期間限定)
価格:2,205円(税込、送料別)



 1977年の東映作品。

 管理人は子供の頃、ケイブンシャとかの小型の怪獣図鑑のような本で、この映画のスチールを見て、その独特の迫力がとても印象に残っていたのだが、つい最近まで実際に見る機会に恵まれなかった。が、こないだちょっとレンタルサイトを見たら、普通にレンタルしてるじゃないか。早速借りて見る。

 ……

 これは(色んな意味で)凄い!
 と言う訳で、是非これは皆さんにも見てもらって警察に被害届けを出して貰いたい。

 冒頭、富士の樹海に自殺に来た女性が偶然巨大な卵と、その中で光る不気味な目を見付け、半狂乱で逃げ出すあたり、そのニュースを出国間際に知った渡瀬恒彦が、現地へ向かうまで、時間にして8分くらいだが、その辺までは迂闊にも期待してしまった。

 が、

 PDVD_000.jpg
 タイトルがバーンと出た後で流れる、

 場違いなほど都会的で軽快な主題歌「遠い血の伝説」が、何か途轍もない嫌な予感を管理人にもたらすのだった。

 その歌詞も「空にいた、飛んでいた、海にいた、漂ってた」と言う、あまりに素朴なフレーズから入り、さらに「あたしは誰? お前は誰?」と言う訳の分からない展開となるのだった。

 ただ、怪獣が実際に出てくるまでは、それでもまだ期待は捨てなかった。えらいぞワシ。

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 アダルティな渡瀬さんも、怪獣映画にはぜんぜん似合ってないけど、これはこれで好きだ。何の商売してるのか、最後までよく分からなかったけどさ。

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 で、彼の元恋人(?)で、西湖の調査をしているヒロイン(沢野火子)も、ちょっと好みのタイプでワクワクしちゃった。

 PDVD_001.jpg
 本筋とは関係ないけど、彼女が飼っているワンコが妙に可愛い。

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 ボートの上で、心配そうにキョロキョロしてるところなんか最高に可愛い。

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 さて、渡瀬さんはあれこれ調査するが、恐竜がいるのか確証をつかめない。

 やがて、竜神フェスティバルなんてのが開かれて、ここもかなりトホホな感じなのだが、ここで若者たちが悪戯をして、ニセの怪獣を登場させてちょっと騒ぎになる。

 で、その後、悪戯をした若者たちが真っ先に怪獣に襲われるというのはお約束ですね。

 PDVD_006.jpg
 ただ、それはいいのだが、肝心の怪獣の造型が……

 あまりといえばあまりであった。

 作ってるほうもさすがに気になったのか、前半は観客にバレないように、一瞬しか映さないように工夫してるんだけどね。ただ、こんなもん一瞬見れば十分じゃ。

 PDVD_007.jpg
 その後は、ドンドン人を襲って食べるようになる首長竜さん。特撮はへぼいけど、人間や動物が殺される無残なシーンは妙に力が入っているのだ。

 ヒロインと一緒に調査をしていた女の子が襲われ、ボートに手を掛ける。ヒロインが手を取って引っ張ると、

 PDVD_008.jpg
 それは頭部と胸部と右腕だけ残った女性の死体だったというショッキングなシーン。わかりづらいけど。

 しかし、そんな状態でボートに手を掛けられるか?

 後半は、当局や地元民総出で、怪獣退治にあたるのだが、

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 怪鳥の方のランフォリンクスの造型、これまたしどいものでした。

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 空を飛ぶシーンも相当情けない。1957年ならともかく、1977年だぜ。

 で、渡瀬とヒロインは独自に怪獣の巣に乗り込んで色々と活躍するのだが、後半からもうまともに見る気がなくなり、管理人は早送りで時間を節約したので、細かい展開は不明だ。

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 終盤はじっくりとそのスタイルを見せてくれる怪獣。ちょっと可愛い。

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 最後は富士山が噴火して溶岩流が流れ出し、こんなどうでもいいスペクタクルシーンがあったりする。

 こうして事件はなんとなく解決したのだった。たぶん、そうである。

 と言う訳で、子供の頃の思い出(?)が無残にも踏み潰された管理人であった。想像してる間が一番だ。

 ところで管理人が一番怖かったのは、DVDに収録されている予告編であった。

 もう予告の時点でダメ映画だと分かるのだが、恐ろしいことに、


 PDVD_014.jpg



 「ぎゃーっ! やめてくれ、日本の恥だーっ!」と、私は35年以上前の映画と知りつつ、心の中で本気で叫んでしまいましたとさ。

 ま、しかし、ある意味こういう映画は貴重かもしれないね(註・そんなことはない)。



 なお併映は「実写版ドカベン」でした。


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コメント

内ゲバでも起こってるんだろうか

一応海外で結構売れたみたいです、ただし完成前に脚本見せて売り込んでの結果らしいので限りなく詐欺みたいなもんですが
一言でいうと「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」という感じでしたね、主に造形と音楽が問題有りです
騒ぎを起こしたのが偽物だと分かった後で「舞台が壊れたのは何故だ?」という所に触れて緊迫感を高める所は好きなんですが、その後のプレシオサウルスの造形と場違いに明るいBGMで頭を抱えました
しかもクライマックスに持って来て長々やってるのがヒロインの豚の丸焼き(小学生が鉄棒でやる奴)って・・・・・・

さて、なんで9年前の記事にコメントしているかというとですね、2月4日に怪獣の死骸処理を題材にした映画『大怪獣のあとしまつ』が公開されるのを記念してですね、怪獣絡みの作品10本をYoutubeの東映特撮チャンネルで期間限定で無料配信しているんですよ、『ジャスピオン』とか『キャプテンウルトラ』とか『怪竜大決戦』とか
・・・・・・ええ、もう察したと思いますがこの作品も配信ラインナップに入っています

なんでそんなリベンジポ〇ノまがいの事をするんですか?

怪獣絡みならいくらでもあっただろうがっ、『ジャイアントロボ』とか『仮面の忍者 赤影』とかあっ、何の恨みがあってこれを選ぶ?!
ついでに言うと『キャプテンウルトラ』も巨大怪獣が出るエピソードではなく、宇宙バクテリアでロボットが変異した金属人間メタリノームの回でした(メタリノームは後に再生怪獣軍団を引き連れて再登場しています、なんでそっちではない)
ラインナップ決定した奴は東映からの待遇に不満でもあったんだろうか

Re: 内ゲバでも起こってるんだろうか

> 一応海外で結構売れたみたいです、ただし完成前に脚本見せて売り込んでの結果らしいので限りなく詐欺みたいなもんですが

まあ、その辺はお互い様ですよね。

> 騒ぎを起こしたのが偽物だと分かった後で「舞台が壊れたのは何故だ?」という所に触れて緊迫感を高める所は好きなんですが、その後のプレシオサウルスの造形と場違いに明るいBGMで頭を抱えました

序盤はちょっと期待できるんですけどね……

でも、子供の頃、怪獣大百科みたいな本で、恐竜の頭が湖から出てボートを襲っている(うろ覚え)スチールを見て、「これはきっと物凄い映画に違いない」と、本編を見るまでは思ってました。

> さて、なんで9年前の記事にコメントしているかというとですね、2月4日に怪獣の死骸処理を題材にした映画『大怪獣のあとしまつ』が公開されるのを記念してですね、怪獣絡みの作品10本をYoutubeの東映特撮チャンネルで期間限定で無料配信しているんですよ、『ジャスピオン』とか『キャプテンウルトラ』とか『怪竜大決戦』とか
> ・・・・・・ええ、もう察したと思いますがこの作品も配信ラインナップに入っています

そ、そうだったんですか。

まあ、みんなで突っ込みながら見る分には楽しいかもしれませんが。

造形 大橋史典 特撮監督 矢島信男なら見たはず

自分もyoutube配信を今更ながら知り、拝見しましたが、冒頭の青木ヶ原に迷い混む女性のくだりに管理人さんのお好きなパンモロ?パンチラ?が確認できましたね。https://youtu.be/zX6XEV96Ouk
プレシオサウルスとランフォリンクスの造形を手掛けたのは大橋史典さんで、以下のwikiのリンクによるとディズニーランドの美術スタッフや洋画では「007は二度死ぬ」と「猿の惑星」に参加されたり東宝映画「獣人雪男」で雪男、マグマ大使や怪獣王子で造形を手掛けた経歴の方だそうです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%A9%8B%E5%8F%B2%E5%85%B8

Re: 造形 大橋史典 特撮監督 矢島信男なら見たはず

> 冒頭の青木ヶ原に迷い混む女性のくだりに管理人さんのお好きなパンモロ?パンチラ?が確認できましたね。

そうでしたか。是非チェックせねば。

> プレシオサウルスとランフォリンクスの造形を手掛けたのは大橋史典さんで、以下のwikiのリンクによるとディズニーランドの美術スタッフや洋画では「007は二度死ぬ」と「猿の惑星」に参加されたり東宝映画「獣人雪男」で雪男、マグマ大使や怪獣王子で造形を手掛けた経歴の方だそうです。

情報ありがとうございます。「獣人雪男」、見たいなぁ。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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