美女・特撮・ドラマ

仮面ライダー 資料写真集 1971~1973 楽天で購入

　第3話「怪人さそり男」（1971年4月17日）

　ショッカーの秘密基地にて、新たな改造人間（怪人）の手術が行なわれていた。

　ナレ「ショッカーはナチスドイツで研究されたと言う移植手術などの手法で昆虫や動物の機能を持つ改造人間を作っていた……この男もそのひとり、さそり人間である！」

　
　ナレ「そのさそり男の実験に、強制労働させられていた何の罪もない人々が疲労で働けなくなったというだけで、死刑と称して殺されるのだ」

　絶望の呻き声を上げる囚人たちの頭上に、首領の無情な通告が響く。

　首領「君たちは改造人間にもなれず、戦闘員、技術員にも適用しない人間として死刑囚になった。だが、偉大なる支配者ショッカーは君たちに最後のチャンスを与える」

　ここでは、首領が自分自身のことを「ショッカー」と呼んでいる。

　首領は彼らを解き放ち、10分以内に砂漠を走り抜けられたら自由の身にしてやると約束する。

　
　互いに押しのけ合うようにして、必死に砂原をもがき進む囚人たち。

　だが、その足には重い鉄球が結び付けられたままなので、最初から逃げることなど不可能なのだ。

　10分のタイムリミットが来ると、首領の命令で、人喰いさそりなるものが囚人たちの前方に現れ、赤い毒液を次々と囚人に浴びせ、あっという間に溶かして跡形もなく消し去ってしまう。

　このように、最初の頃はショッカーに捕まっている人間が色んな実験の犠牲になることが多いのだが、回を重ねるごとに番組の作風も変わっていき、囚人ではなく、何の罪もない戦闘員が人身御供にされるようになる。戦闘員にとって、受難の歴史の始まりである。

　
　首領「見たか、人体実験は成功だ。この完成によって地球は我々ショッカーのものだ」
　さそり男＆戦闘員(それは違うと思う……)

　いくらなんでも気が早い首領の言葉に、部下たちも思わず心の中でツッコミを入れたと言うが、嘘である。

　で、囚人の中で唯一生き残ったのはひとりだけ遅れていた伊藤老人だったが、冷血無比の首領は、老人をエサとして本郷猛をおびきだし、さそり男にこれを抹殺させようとする。

　一方、本郷猛は、おやっさんの協力の下、その能力を測るデモンストレーションを行っていた。

　その後、おやっさんが撮影した8ミリフィルムを二人で鑑賞する。

　立花「人間の10数倍の体力のもとはこれ（ベルトの風車）だ」
　猛「らしいですね。風圧によってダイナモが回り、エネルギーが蓄積し、エネルギーが改造された筋肉に通じる」
　立花「全く凄い、その力は訓練すればまだまだ伸びるだろう」

　おやっさんの言葉が終わるか終わらないうちに「マスター！」と、愛しのルリ子さんが部屋に入ってくる。

　割と際どい会話を交わしていた二人だったが、その出現にも全く平然としている。まるでルリ子が、本郷が仮面ライダーであることを承知しているかのようにも受け取れるのだが、無論、知らないのだ。

　ルリ子は変なニュースがあると言って、携帯用ラジオを二人の前に置いてスイッチを入れる。

　それは、今朝、房総沖海上で発見された10人の死体が、発見直後消滅してしまったと言うものだった。

　
　二人の顔を鋭く探るように見るルリ子。そうです。貼りたいだけのコーナーです。

　
　なおこのシーンで、おやっさんがラジオを持ち上げた瞬間、

　
　ラジオで隠れていたルリ子さんのパンがチラすると言う奇跡が起きます。

　「仮面ライダー」は、ミニスカ全盛時代（？）と言うこともあってか、パンチラが妙に多い作品なのだ。

　ショッカーの仕業ではないかと睨んだ本郷は、直ちに長浜へ向かおうとする。

　ルリ子が、一時本郷を父殺しの犯人だと疑っていた罪滅ぼしに、自分も行って協力したいと申し出るが、

　猛「もしものことがあったら亡くなった先生は……お断りする!!」

　本郷が長浜警察署へ着くのと入れ違いに、ひとりの老人が喚きながら病院の車へ押し込まれて搬送されていく。警官から、老人が「ショッカーに殺される」うんぬんと騒いでいると聞いた本郷は、すぐその後を追う。

　
　老人は無論、あの伊藤老人で、医者や看護婦は、車の中でたちまち戦闘員に姿を変える。

　初期のショッカーは、女子戦闘員が割と多いんだよね。

　途中からすっかり女ッ気のない職場になってしまうが、全般的な戦闘員の士気の低さは、ここに由来しているのかもしれない。

　本郷はバイクを飛ばしながら仮面ライダーに変身する。

　この、顔だけ人間で、首から下が仮面ライダーと言う姿は、序盤でちょくちょく見られる。

　仮面ライダーとなった本郷は、車のはるか前方の砂利道の上に出現し、

　
　ダッシュで向かってくる。

　なんか、バイク盗まれて必死で追いかけてるようにも見えるが……

　仮面ライダーは、素晴らしいハイキックなどを披露しつつ、戦闘員たちを蹴散らして老人を救出する。

　もっとも、それらは全てショッカーの計画通りの展開だった。

　本郷はとりあえず館山シーサイドホテルに老人を匿う。

　その夜、不気味な影がそのホテルへ入り込み、ワシャワシャと手を振りながら徐々に本郷たちのいる部屋へ近付いていた……

　後編に続く。

関連記事

• 「仮面ライダー」セレクション　第5話「怪人かまきり男」　前編(R版) (2015/12/22)
• 「仮面ライダー」セレクション　第4話「人喰いサラセニアン」　後編(R版) (2015/12/15)
• 「仮面ライダー」セレクション　第4話「人喰いサラセニアン」　前編(R版) (2015/12/14)
• 「仮面ライダー」セレクション　第3話「怪人さそり男」　後編(R版) (2015/12/09)
• 「仮面ライダー」セレクション　第3話「怪人さそり男」　前編(R版) (2015/12/09)
• 「仮面ライダー」セレクション　第2話「恐怖蝙蝠男」　後編(R版) (2015/12/02)
• 「仮面ライダー」セレクション　第2話「恐怖蝙蝠男」　前編(R版) (2015/12/02)
• 「仮面ライダー」セレクション　第1話「怪奇蜘蛛男」　後編(R版) (2015/11/25)
• 「仮面ライダー」セレクション　第1話「怪奇蜘蛛男」　前編(R版) (2015/11/25)