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「ウルトラマンレオ」 第31話「地球を守る白い花」 後編


 第31話「日本名作民話シリーズ! 地球を守る白い花 花咲か爺さんより」(1974年11月8日)
 の続きです。

 ゲンに銃を突きつけられた老人、悠然と温顔を取り戻す。
 ゲン「お前だな、トオル君たちを眠らせたのは?」
 老人「その通りだ、だがワシの何処が悪い? この汚れた東京を花で美しくし、勉強で疲れた子供たちに安らかな眠りを与えただけだ」
 ゲン「嘘だ。お前の目的は地球侵略だ」
 老人「いいや、ワシは花と子供を愛してるんだ……」

 あくまで自分は善意の宇宙人だと言い張るが、
 カオル「嘘よ、花を愛してるんなら何故私の花を踏み潰したのぉ?」
 と、表情豊かに難詰され、途端に険しい面持ちになる。

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 老人「うやうやうや……ああーっ!」

 あっさりと土俵を割り、両手を広げて奇声を発する老人。演じるのは名優・仲谷昇さんでした。

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 老人の体が光に包まれ、

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 巨大な怪獣に変身する。

 だが、ゲンは即座に「○○地区に星人が現れました!」と報告している。

 怪獣と星人の呼び習わし方の基準が分からん。

 暴れまわる昆虫星人バーミンに対し、MACも直ちに撃ち落とされに、いや、迎撃に上がる。

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 白土「撃て!」
 松木「はいっ」

 今回も、我らが松木隊員の出番と台詞はこれだけ。

 マッキー各機はこれでもかとばかりに砲撃を加えるが、星人は涼しい顔。

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 星人、指先から緑色のスプレーを発射し、マッキーのキャノピーを草花で覆ってしまうという、ファンタジックな技を披露する。

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 一瞬で視界を塞がれ、「あっれえ、困ったぞぉ」と言う感じで泣きそうになるダン。

 結局、マッキーは全て順調に撃墜され、隊員たちの芸術的なパラシュート脱出技能に更に磨きがかかる。

 ゲン、いつものようにレオに変身して星人と戦う。

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 触覚から緑色のビームを放つ星人。

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 空中へ逃れたレオに直撃。

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 爆煙をまといながら落下するレオ。

 ここは、爆発や煙が実に良い感じの「絵」になっていると思う。

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 そしてオイルショックの最中ご苦労様です! の凝りに凝ったミニチュアセットも素晴らしい。

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 星人はレオに対しても、特殊な光線を浴びせ、草花のロープでその動きを封じようとする。

 が、レオは、例によって困った時のウルトラマントを使い、拘束を解くと同時にマントを星人の腕にかぶせ、ビームを封じる。

 最後は胸のカラータイマーからビームを放ち、星人の体を粉砕する。

 しかし、いつものことだが、星人、わざわざ遠い星から何しに来たんだ?

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 戦いの後、あの花の精がレオの手のひらから東京じゅうに水を注いで、老人の作り出した悪魔の花々を綺麗さっぱり消滅させる。

 ちなみにこの手、実物大模型らしいが、レオの手にはちゃんと爪があって、人間と同じような構造だと分かる。

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 このミニチュアとか、気が遠くなるほど手間隙がかかってる感じ。

 これで視聴率が10パーとかでは、報われないね。

 花が消えると、子供たちも全員目を覚ます。

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 トオルも、百子さんに付き添われて退院する。
 ゲンとカオルが出迎えるが、「お兄ちゃん!」と、満面の笑みで差し出されたユリの花束を見て、トオルは悲鳴を上げて逃げ回るのだった。

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 終了間際、「もう~」と言う感じに動く百子さんの唇がキュートなのじゃい。

 しかし、百子さんとの別れは刻々と迫っている……。


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コメント

確かに星人と怪人の区別は曖昧ですね😅変身したのは、ダンではなくゲンではないでしょうか?

Re[1]:「ウルトラマンレオ」 第31話「地球を守る白い花」 後編(11/10)  

ふて猫様

あ、間違えてますね。直しておきます。

オイルショックというハンデ(ピンチ)が有りながら、ギリギリの予算の中で精一杯の特撮が素晴らしいですね😅(どういう意味だよ😔)

Re: タイトルなし

> オイルショックというハンデ(ピンチ)が有りながら、ギリギリの予算の中で精一杯の特撮が素晴らしいですね😅(どういう意味だよ😔)

レビューではよくネタにしてますが、ほんと、当時は大変だったと思います。

No title

こんにちは。このエピソードが土曜(4/25)に再放送されていたので、コメントいたします。

>このミニチュアとか、気が遠くなるほど手間隙がかかってる感じ。

 これで視聴率が10パーとかでは、報われないね。

私も同感ですが、ただこのエピソードでは、冨永みーなの服は最初から最後まで変わらないし、我らが丘野さんの服も、病室とラストで同じですね。さすがに設定では違う日だと思うんですが、ミニチュアとかに食われて、そういうところまで気が回らなかったんですかねえ。いや、それは撮影日は同じだったんでしょうけど(苦笑)。

>しかし、いつものことだが、星人、わざわざ遠い星から何しに来たんだ?

やり方もまだるっこしいし、いまひとつねらいがわかりませんね。まあ花咲か爺さんにかこつけたストーリーがむりやりだったってことですよね。

ところでやっぱり杉田かおるは、この回での出演がカメラテストを兼ねていたんですかね。そつのない演技です。

以下、そういうことしか興味ないんかよといわれそうですが(否定しません)、この時代、ほんと女の子のスカートの短さが半端でなく、冨永みーなもパンツ丸見え連発ですね。見せパンかどうかはともかく、先日見た鶴田浩二の遺作「シャツの店」でも、2回目で同じようなシーンがありました。86年の放送(撮影はたぶん85年)のドラマ、しかもNHKでも、当時はそういうことにおおらかだったというより、これといった意識がなかったんでしょうね。

Re: No title

お久しぶりのコメント、嬉しいです。

> 私も同感ですが、ただこのエピソードでは、冨永みーなの服は最初から最後まで変わらないし、我らが丘野さんの服も、病室とラストで同じですね。

そうでしたか。まあ、正直なところ、丘野さんの魅力を十分引き出せているとは言えない作品ですね。

> 以下、そういうことしか興味ないんかよといわれそうですが(否定しません)、この時代、ほんと女の子のスカートの短さが半端でなく、冨永みーなもパンツ丸見え連発ですね。見せパンかどうかはともかく、先日見た鶴田浩二の遺作「シャツの店」でも、2回目で同じようなシーンがありました。86年の放送(撮影はたぶん85年)のドラマ、しかもNHKでも、当時はそういうことにおおらかだったというより、これといった意識がなかったんでしょうね。

そうですね。大人はともかく、子供は丸出しですから、ロリコン戦士にとっては夢のような時代だったのかもしれませんね。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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