「仮面ライダー」における「悪の組織」の法則 不完全版その2

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　（私の脳内で）大絶賛企画の第2弾です。

　その16　ライダーが出てくる前の実験だけは成功する

　
　地獄大使「テストは大成功です」（「仮面ライダー」第55話より）

　
　地獄大使「（実験は）成功だな」（「仮面ライダー」第56話より）

　
　地獄大使「首領、実験は大成功です！」（「仮面ライダー」第62話より）

　
　地獄大使「実験は大成功だ」（「仮面ライダー」第64話より）

　
　死神博士「実験は大成功だ」（「仮面ライダー」第68話より）

　君たちの幸せそうな笑顔をずっと見ていたい……。

　その17　レギュラーライダーひとりさえ倒せないのに、ちょくちょく他のライダーが客演する

　子供たちは大喜びだが……

　
　初めての共同作業（「仮面ライダー」第40話より）

　その18　ほんとは泣きそうなのに「二人まとめて片付けてやる」などと、できもしないことを言わされる

　
　地獄大使「ちょうど良い、二人のライダー、まとめて片付けろ！」
　怪人（……無理だと）
　戦闘員（……思いますけど！）
　（「仮面ライダー」第73話より）

　その18　下手すると、過去のライダー全員で襲ってくる。助けて！（ストロンガー、スカイ、ＲＸ）

　その19　アジトから逃げ出した裏切り者は97パーセントの確率でライダーか、その関係者にでくわす

　その20　北海道と沖縄で同時に作戦を行えば必ずどちらかは勝てそうな気がするのに、スポンサー首領が許してくれない

　その21　結局、本当にライダー側のレギュラーキャラを倒せたのは、タックルとモグラ獣人だけ

　その22　10年かかって、16才のムチムチギャルとモグラだけ……

　
　タックルこと岬ユリ子（ストロンガー）

　
　モグラ獣人（アマゾン）

　しかし、どちらも管理人のお気に入りなんだよね。

　その23　海外の作戦は順調らしいが、海外では放送されてない（仮面ライダー）

　ショッカーも、仮面ライダーのいない海外支部は好調らしい。

　もっとも、シリーズ作品が増えるごとに、ライダーも増えていき、日本にいないライダーはたいてい、海外でショッカーと戦っていると言う設定になり、海外での優位性も崩れてしまう。つらいなぁ。

　
　首領「ショッカーの世界征服計画はヨーロッパやアメリカに比べて日本支部が一番遅れている」
　（「仮面ライダー」第13話より）

　その24　幹部が足を引っ張り合う（ストロンガー、スーパー1、ＲＸ）

　特にストロンガーのデルザー軍団や、ＲＸの4隊長の醜い手柄争いは見ていて悲しくなる。

　その25　組織から逃げ出した奴ほど有能（1号、2号、ライダーマン、ストロンガー、スカイ）

　その26　たまにクーデターを起こされる（アマゾン、ストロンガー）

　その27　首領も幹部も怪人も戦闘員も、誰ひとり結婚してない（できない）

　唯一望みがあったのが、「Ｖ3」のドリルモグラ（純子さんと挙式寸前まで行く）と、「スーパー1」のメガール将軍か？
　人間の時に既婚者だったと言う怪人は結構いるけどね。

　もっとも、その点についてはライダー側も一緒だけど。

　その28　ボーナスがない

　その29　出張手当が出ない

　その30　そもそも給料がない

　その31　時々、心底つらいなぁと言う仕事をさせられる

　
　いくら子供たちを誘拐する為とは言え、お化け屋敷のチンドン屋をやらされる怪人と戦闘員
　（「仮面ライダー」第24話より）

　
　ただの営業じゃねえか！
　（「仮面ライダー」第37話より）

　その32　怪人や、時には幹部が、死んだ後にも亡霊やクローンとして甦って戦わされて、もう一度丹念にヒーローに殺される

　死人を甦らせてしまうと言う、悪の組織の科学力の高さが良く分かるプロットであるが、一度使った着ぐるみを倉庫の奥から引っ張り出すスタッフの献身的な努力に支えられていることを忘れてはならない。

　
　怪人「改造人間は死なん、貴様にやられた箇所を直せばな」
　1号（気の毒に……）
　（「仮面ライダー」第13話より）

　
　再生怪人に囲まれて、絶体絶命のピンチ！……に見えないのは何故だろう？
　（「仮面ライダー」第66話より）

　その33　慰安旅行がいつも行川アイランド

　慰安旅行に行ってるのかどうか不明だが、彼らが「行川アイランド」をこよなく愛しているのは確かである。

　遂には、秘密基地をその地下に作ってしまったことも。これなら毎日フラミンゴショーが楽しめる。

　
　死神博士「ショッカー日本支部の基地が行川アイランドの地下にあるとは、さすがは地獄大使、良いところに目を付けた」
　戦闘員（マジかよ……）
　（「仮面ライダー」第61話より）

　その34　ヒーローは捕まえてもなかなか殺さないのに、ヘマをした戦闘員や怪人は迅速に殺す

　裏切りや謀反ならともかく、単に失敗しただけで大切なメンバーを処刑して何の利益があるのか。

　「鉄の掟」は、組織の結束を高めるのには有効であるが、この場合、どうやっても仮面ライダーを倒せない鬱憤を、彼らをプチッと殺すことで晴らしているだけじゃないのかと言う気がするのである。

　特に、「アマゾン」のゴルゴスやゼロ大帝は感情のままに怪人や戦闘員を殺すシーンが多い。

　
　首領「コブラ男、その女を殺してしまえ！」（「仮面ライダー」第10話より）

　首領の命令による初めての指揮官クラスの処刑

　その35　ヒーローの捕虜になった戦闘員の口封じは100パーセント成功

　そんなどうでもいいことだけは必ずやり遂げる怪人たち。
　なお、記念すべき捕虜第1号の戦闘員を演じるのは、石橋雅史さん！

　ごくまれに、捕虜が助け出されるケースもある。

　
　怪人「今回だけは助けてやる」
　戦闘員「あざーっす」
　（「仮面ライダー」第15話より）

　その36　捕まえたヒーローに逃げられなかったためしがない

　むしろ逃げて欲しいのか？

　その37　ヒーローに一族ごと殺されることがある（キバ一族、ツバサ一族）

　
　ことに、自ら棺桶に入って息絶えるツバサ大僧正の姿には涙を禁じ得ない。

　その38　首領の正体にガッカリさせられることが多い

　長い戦いの末、遂にショッカーの首領がその正体を明らかにする。

　
　首領「ライダー、とうとう俺の正体を見たな？」
　1号「……」
　2号「……」

　
　1号「一瞬変な空気になったじゃねえか！」
　2号「このっ、このっ！」

　そりゃ、ダブルアイアンクローされても文句は言えないよね。

　もっとも、

　
　その下にはまた別の顔があって、ライダーも途中で帰りたくなるのだった。

　以上、「仮面ライダー」第98話より

　その3へ続く。