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「俺たちは天使だ!」 第20話 中編


 第20話「運が良ければ別れも愉し」(1979年11月4日)
 の続きです。

 その(どの?)頃、新妻署の面々が深刻な顔で話し合っていた。殺人強盗誘拐なんでもござれの凶悪犯で国際指名手配されているカルロスなる男が、日本に潜入した形跡があるらしい。

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 そのカルロス、実は金髪のカツラをつけた石橋蓮司なのだったが、竜神会と言う小さな暴力団事務所を訪れ、ずかずかと組長クマの部屋に押しかけていた。

 実はカルロスは、トラと言う日本人で、クマとは昔馴染みの間柄なのだった。

 石橋蓮司と江幡高志が抱擁すると言う、実に美しいシーンである。

 さて、茜台ハイツの駐車場でナビと話している麻生。
 彼の調査によると、銀子たち親子が南伊豆にいる可能性が高いらしい。

 自転車で走り出そうとする麻生を、ナビが慌てて止める。

 ナビ「ちょっと待てよ、まさかこのセカンドカーで?」
 麻生「当節は汽車賃も馬鹿にならんだろう」
 ナビ「ちょっ待って、待って、説得力があり過ぎるんだよなぁ。今、車都合つけてくるから……」

 なんだかんだで友情篤いナビが車を調達に行こうとするが、そこへ原田が現れてカマロのキーを麻生に投げて寄越す。
 原田「キャプテン、貸し賃は1億円入ってからで良いよ」
 ナビ「説得力あるなぁ、お父ちゃん! 愛してる!」

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 粋なはからいに感動したナビ、原田の頬に熱烈なキスをするのだった。

 渡辺篤史と下川辰平が抱擁すると言う、実に美しいシーンである。

 で、麻生はナビと二人で、カマロを飛ばして雨に濡れる南伊豆へ。

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 二人は割と簡単に、銀子を探し出すことに成功する。
 だが麻生の話を聞いた銀子は……、

 銀子「あなたがた一体どんなつもりでそんな冗談言いに来たんですか?」
 麻生「冗談?」
 ナビ「冗談言っちゃいけないよ、何の為に高いガソリン代払ってこんなところまで来たと思ってるんだい?」
 麻生「品良く」
 ナビ「思ってるんですか?」
 銀子「決まってるじゃありませんか、おばあちゃまは去年死んだんですよ!」

 意外過ぎる銀子の言葉に、麻生とナビ、声を合わせて「冗談!」と笑う。

 しかし、冗談ではなかった。

 二人は銀子に、倉持カネの眠る墓まで見せて貰い、信じざるを得なくなる。

 銀子「3年前に主人が死んだ時にせめて先祖のお墓に入れてあげようと思ってお母さんに相談したんです……」
 銀子はその時の情景を語る。

 カネはあくまで銀子を、息子(金太郎)の人生を狂わせた元凶だと激しく罵り、責め、孫の桂馬すら抱こうとせず、追い返してしまう。

 銀子「お母さんその頃からだいぶ弱ってる様子でした。ですから私、アパートの人にお願いしてそれとなく様子を知らせて貰ってたんです」
 麻生「なるほど、それでお母さんが亡くなってから、あなたが葬式を出してここへ埋葬したわけですか」
 銀子「ですから、倉持カネって人はもうこの世には……」

 首尾よく銀子たちを探し出したものの、思い掛けない展開に麻生も困惑を隠せない。

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 その倉持カネ……を名乗る老婆は、とあるホテルの中へ入っていくと、まるで別人のような身なりになって出てくる。

 その頃、カルロスは、クマにその老婆の写真を見せ、「5億にはなる大事な金蔓だ」と話していた。カルロスは老婆を追って、ブラジルから日本に来たのだが、見失ってしまったとかで、地元のクマの力を借りたいと言うのだ。

 麻生はカネが住んでいたおんぼろアパートを訪ね、管理人から話を聞いていた。
 やはり、銀子の話に嘘はないようで、倉持カネは去年の暮れに確かに亡くなったらしい。

 麻生は以前宴会をした時に撮ったと言う写真を見せて貰うが、その中のカネは、あの依頼人と瓜二つの顔をしていた。

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 ナビ「こいつはどう見てもばあさんそっくりだな」
 麻生「うん、悪いがな、先に事務所へ帰ってくれないか」
 ナビ「キャプテンは?」
 麻生「ちょっと調べてみたいことがあるんだ」

 麻生はナビをおろすと、いずこかへ向かう。
 ナビが事務所に戻ってくるとちょうど藤波が荷物をまとめて軽トラで退去するところだった。

 藤波「色々世話になったな」
 ナビ「とんでもない、僕たちのほうこそ。あれ、娘達は?」
 原田「二人とも、泣きたくないからって……」
 原田、指で上階を示す。

 久美子が姿を見せないのは理由があるからなのだが、ユーコがこの場にいない(事務所で泣いている)と言うのはさすがにちょっと不自然だ。なにしろ、藤波の実の妹だからね。どう考えても、多岐川裕美さんのスケジュールの都合だろう。

 ナビと原田の「ばんざーい」と言う声に送り出されて茜台ハイツをあとにした藤原。

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 と、荷台から久美子が悪戯っぽく顔を覗かせる……。

 藤波「うわー、出たーっ!」
 思わずハンドル操作を誤り、電柱に激突して二人とも即死と言う最低のオチに……なりません。

 藤波、やれやれと言う顔をなるが、何処かホッとした様子であった。
 これが、素敵なカップルの見納めとなる。

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 さて、テレビ局の仕事に専念しているジュン、とあるホテルのロビーで、タレントが来るのを待っていた。
 ジュン「コメディアンの渡裕次郎さんと打ち合わせの約束してたんですよ。どうもね、すっぽかし食っちゃったみたいで……もう少し探してみます(ガチャ)。全くいい加減な芸能人だぜ」

 「渡裕次郎」と言うのは勿論、神田正輝ならではのギャグである。

 しかし、一介のADに過ぎないジュンが、こんなところでタレントと打ち合わせすると言うのはいかにも不自然だ。ジュン、ここで偶然にもカルロスと擦れ違い、また、自称・倉持カネらしき老婆がエレベーターに乗り込むのを目撃する。

 ちなみにここでジュンが言い放つ「発音が悪かったかな、アイム・ソーリー、アイス・クリーム、発音は間違ってないな」と言うギャグは、「俺天」では珍しい氷河期クラスの寒さである。

 麻生は倉持カネの生地まで足を伸ばし、より突っ込んだ調査をして戻ってくる。
 ついでに、銀子と桂馬も事務所に連れてくる。

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 ナビ「ブラジルの大富豪?」
 麻生「そうだ、あのおばあちゃんの名前が坂田タマ、タマさんとカネさんは双子の姉妹なんだ。坂田タマさんは昭和の初めに今はなき御主人とブラジルへ渡った。今やおしもおされぬ大コーヒー園の経営者だ。そして薄幸のうちに亡くなった妹のカネさんに血を分けた孫がいることを知って、是非とも引き取りたいと考えて日本へ戻ってきた……」
 ユーコ「でもどうして妹のカネさんに化けたの?」
 麻生「恐らく用心したんだな。ブラジルの大富豪が孫を探してるなんてことが世間に知れたらニセモノがうじゃうじゃ現れる。あえて警察に頼まなかったというのもきっとその為だ」
 掘り出してきた事実と自分の推測をつき合わせて、カネいやタマの心底まで見抜いてしまう麻生、最終回にふさわしい名探偵ぶりである。

 ナビ「ってことは、俺たち一人頭1億って話は?」
 麻生「夢じゃ、ない!」
 麻生の言葉に思わず失神しそうになるユーコとナビ。

 麻生「しっかりせい!」

 次のシーンでは、さっきのホテルのロビーでジュンとゴリラが話している。
 ジュンが、カルロスを見掛けたとゴリラに電話で知らせたのだろう。

 ……ただ、ジュンが何故カルロスの顔を知っていたのか、その辺が謎である。
 大々的にマスコミで顔写真が公開されていれば、ジュンが気付く前にとっくに通報されていただろうし。

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 ダーツ「ほんと?」

 1億円の報酬がデタラメでないと聞かされ、びっくりするダーツ。
 ……と言っても、ナビはともかくダーツは全く何も協力してないんだけどね。

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 タマは、ホテルの一室で、銀子・桂馬と感動の対面を果たしていた。
 タマ「これからは私がこの子のおばあちゃん、あなたは大事な嫁ですよ」
 銀子「おばあさま!」

 感極まって涙ぐむ二人。
 銀子がいきなり大富豪に引き取られるというのは虫が良過ぎる気もするが、その前に、彼女があんなに罵られてもカネのことを恨まず、葬式まで出してやった出来た嫁さんだと言う伏線が張ってあるので、見てるほうもすんなり受け入れられる。

 その場にいた麻生も思わず手を叩くが、そこへカルロスと竜神会の連中がピストルを持って闖入し、彼らを人質にしてしまう。

 同じ頃、ゴリラから知らせを受けた南雲たちも、カルロスを逮捕すべく、ホテルへ向かっていた。

 つづく。


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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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