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「俺たちは天使だ!」 第20話 後編


 第20話「運が良ければ別れも愉し」(1979年11月4日)
 の続きです。

 ホテルの一室で、ヤクザたちにピストルを突きつけられて身動きが取れない麻生、タマ、銀子たち。

 タマ「5億円、出せばいいんですね」
 カルロス「イエス!」
 タマ「そうですか、命には換えられません」

 タマに銀行で金を引き出させる為、カルロスたちはタマや麻生、桂馬にピストルを突きつけたまま、ロビーへ降りてくる。銀子だけ、部屋に残っているのだ。

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 まだロビーにいたジュン、麻生を見て「キャプ……」と話しかけようとするが、麻生は素早く変なポーズを取って合図する。

 腕組みして考えていたジュン、とりあえずダーツとナビに応援を求める。

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 ジュンから電話を受け、大張り切りでホテルへすっ飛んでいくダーツとナビ。

 二人を送り出したユーコ(お前も行かんか)、立ち上がってニコッと微笑む。特に意味はない。

 カルロスは、タマだけ連れて、麻生にカマロを運転させて銀行へ向かう。
 そして首尾よくタマに5億円を引き出させることに成功する。

 カルロスの要求額が、麻生たちへの報酬とピッタリ同じと言うのは、話をスムースに進める為の作為的な偶然である。

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 さて、南雲たちは(時間がないので)一気に銀子が監禁されている部屋に突入し、下っ端たちを逮捕して、銀子を救出する。

 カルロスは、麻生に銃を向けて、このまま成田へ行けと命じる。5億円を独り占めして高飛びするつもりなのだ。だが、麻生は脅しに屈しず、「このスピードじゃお前も一緒に死ぬぞ」と、予定通りの場所(港の倉庫?)へ向かう。

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 そこがどこなのか、いまひとつはっきりしないのだが、とにかくビルの地下駐車場のようなところである。
 結局、麻生のカマロは、クマたちが待っているその場所へ戻ってくる。

 クマ「上手く行ったようだな」
 麻生「こいつは金を独り占めしようとしたんだ!」
 クマ「なにっ」
 カルロス「いや、そんなことないよ、俺が……」

 麻生の言葉に、一瞬二人が揉める。その隙を逃さず、麻生はカルロスの銃を蹴り上げる。

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 群がる下っ端たちを撃退する麻生。

 手前の車に、人質の桂馬少年が無表情で座っているのがなんか笑える。

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 麻生を狙ったカルロス(?)の銃を、駆けつけた桂がかっこよく撃ち落とす。

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 麻生「桂! おうっ」
 思わず投げキッスで感謝する麻生。

 そして南雲たち警察と、竜神会との激しい銃撃戦が繰り広げられる。

 やがてパトカーの後を追ってきたナビ、ダーツも加わり、大乱闘になる。

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 逃げようとするカルロスに、麻生の最後のブーメラン投げが炸裂する。
 ちなみにジュンは、カマロのトランクに隠れていたらしい。

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 カルロス、服を剥ぎ取られ、最後はこんな目に遭うのだった。

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 事件解決後、タマは引き出した5億円を前に、「これみんなあなた方の物よ」と事も無げに言う。

 麻生「えっ」
 タマ「ええ、そりゃまあね、初めのうちは私もね、あなた方がどれくらい親身になって下さるか試してみるつもりだったんですけどね。桂馬や銀子さん見付け出してくれた上に命懸けで悪党から救ってくれたでしょう。だから当然あなた方の物よ」
 麻生「お、おばあちゃん!」
 ゴリラ「そんなバカな、こんな奴にそんな大金渡したら、ど、どうせろくなことには……」
 タマ「お黙りチンパンジー!」
 ゴリラ「チ、チンパンジー……」
 きつい一言に涙ぐむゴリラ。

 タマ「早く持ってらっしゃいよ、あ、娘さんね、あの人と5人でお分けなさい」
 麻生「ありがとう……」

 ま、作り事だから別に良いんだけどさ、全く何も事件解決の役に立ってないユーコにも1億円が転がり込むというのは、なんとなく釈然としないのでありますよ。役に立つどころか、ユーコ、今回は事務所から一歩も外に出てないんだけどね。

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 いつもなら、何か邪魔が入って大金もパーとなるのがパターンだったが、最終回なんだから麻生たちにもいい目を見させてやろうと言う配慮か、ほんとに5億円が彼らの物になるのである。

 ダーツ&ナビ&ジュン「夢じゃない!」
 麻生「そうだ、俺たちは億万長者だ!」

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 ここで、南雲たちのラストカット。狂喜する麻生たちを前に、
 「俺たちはなんなんだ?」

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 桂は、親友の幸運を祝福するように、爽やかに敬礼をしてオールアップ。

 事務所で、葉巻をくゆらせながら、ひとりひとり1億円の使い道を想像する。
 ユーコ「私、断然世界一周」
 ナビ「グランプリを取るぜ」
 ダーツ「酒と女とバクチだな」
 ジュン「レマン湖の別荘で、一大長編小説を書くぜ」

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 葉巻を手にうっとりするユーコ。

 煙にむせてから、「キャプテンはどうするの?」

 麻生はそれには答えず、「記念写真だ」と、カメラの外へ。4人も続く。

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 ラスト、それぞれ正装(?)した5人が、最後のポーズを決める。
 麻生「では」
 5人「俺たちは天使だ!」

 5人のアップを映した後、

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 こんな映像で締め括り。

 ああ、終わっちゃった。感無量。

 ほんと、「またいつか」があればどんなにか良かっただろう。
 もっとも、これっきりでお開きになったからこそ、価値があるとも言える。

 ともあれ、長い間、乱文にお付き合い下さりありがとうございました。


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コメント

管理人様
「俺たちは天使だ!」のレビュー、ありがとうございました。
キャストは全員が魅力的といっていいですが
やはり、沖雅也さんが一番輝いていたと思います。
この作品の数年後に鬼籍に入られましたが、その輝きは永遠です。

Re:沖雅也さん(10/07)  

影の王子様
>「俺たちは天使だ!」のレビュー、ありがとうございました。
>キャストは全員が魅力的といっていいですが
>やはり、沖雅也さんが一番輝いていたと思います。
>この作品の数年後に鬼籍に入られましたが、その輝きは永遠です。

こちらこそ長い間のご愛読ありがとうございました。
自分もこの作品を通して、沖さんの魅力に気付かされました。

Re:「俺たちは天使だ!」 第20話 後編(10/07)  

はじめまして。
楽しく拝見させて頂いてました。
ドラマはほとんど忘れてしまっていましたが
とてもわかりやすくて目に浮かぶようでした。
更新されてるかな。。。と時々覗いてましたが
最終回なんて少し寂しいです。
本当にありがとうございました。

Re[1]:「俺たちは天使だ!」 第20話 後編(10/07)  

mamin*様
はじめまして、コメントありがとうございます。

長い間お読み頂き誠に感謝の至りです。
自分もレビューしてとても楽しい作品でした。

沖雅也さん

沖雅也さんはこの後数年後に鬼籍(いわゆる😇)に入ってしまうわけですが、小生には最近ハマっている“必殺仕置人”のストイックな殺し屋の役が印象的ですね☺️

Re: 沖雅也さん

いい役者さんでしたね。

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