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「星雲仮面マシンマン」 第32話「争いを呼ぶ鳥の声」


 第32話「争いを呼ぶ鳥の声」(1984年8月31日)

 夏休み最後の日に放送されたエピソード。テレビの前に並んだ子供たちの虚ろな表情が目に浮かぶようだ。

 高層ビルをバックに、公園で元気良くサッカーをして遊んでいる勝たち。

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 一休みしていると、ローラースケートを履いたちょっと痛い格好をした青年が突然やってきて、「よおっ、君たちに珍しい鳥の声を聞かせてあげよう」と話しかける。

 何故か美佐たちは妙に食いつきが良く、「聞かせて聞かせてー」と群がる。
 青年はリュックから人数分のカセットプレーヤーを取り出し、ヘッドフォンで子供たちに鳥の声を聞かせる。

 最初は心地良さそうに耳を傾けていた勝たちだったが、途中から急に様子がおかしくなる。イライラと怒りっぽい表情になり、プレーヤーを叩き付けて小突き合いを始める。

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 健や亀太たちが争いをやめさせようとするが、子供たちは今度は二人に襲い掛かってくる。
 特に、普段から遺恨でもあるのか(註・ありません)、亀太は、原作者の息子だと言うのに徹底的にボコボコにされてしまう。

 やがて子供たちは憑き物が取れたように正常に戻る。

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 一方、週刊ヒットの編集部。編集長が何か言い企画はないかと嘆いている。
 真紀「バードウォッチングなんかどうですか?」
 編集長「なにウォッチング?」
 ルミ子「あきれたー、編集長の癖にバードウォッチングも知らないんですか?」
 真紀「探鳥ですよ、探鳥!」
 編集長「……ああ、タンチョウ鶴か?」
 真紀「鳥を探すことですよ! 野原や山へ行き、大自然に棲息している小鳥を観察し、カメラに撮ったり、鳴き声をテープに収めたり……、つまりもう一度自然を見直し、愛そうってことですよ」

 当時、バードウォッチングが流行ってたんだろうなぁ。

 編集長はたちまちその気になり、真紀がその取材をすることになる。

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 んで、さっきの青年は勿論、オクトパスの手先・戦闘アンドロイドのカセット男が化けたものであった。
 カセット男、右腕に巨大なラジカセをつけていると言う素敵なデザインである。

 トンチンカンが、そのラジカセで二種類の音を出させながら、今回の作戦の要諦を説明している。
 ト「人間は音に敏感で、好きな音、嫌いな男がございます。たとえば(ここで美しい音楽を流す)これは誰が聞いても好ましい音、逆に(金属を削るような音を流す)、ふふん、この嫌いな音を低周波にして鳥の声にミックスして子供たちに聞かせてましたところ(モニターに勝たちの様子を映す)ご覧の通り仲間同士喧嘩を始めました」
 M「この不愉快な音を子供たちに聞かせれば仲間割れを起こし、お互いに争い」
 ト「そして憎しみ合い、自滅するのです。さすれば、レディMの子供アレルギーもたちどころに解消!

 オクトパスにしては壮大なグランドデザインを描きつつ、最終的にはM個人のアレルギーを治すと言う、実にこじんまりした目的に到達してしまうのが「マシンマン」独特の世界観である。

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 カセット男はとても仕事熱心で、ミキサー室にこもってより効果的な音を作り出す研究に没頭していた。
 カ「色々調べたところ、孔雀のオスの鳴き声なんかは最高でしょうね」
 ト「あの綺麗な鳥が?」
 カ「孔雀のオスは見かけとは違って途轍もない鳴き声を出しますからね! それを利用してもっと嫌な音を作り出しましょう。明日、孔雀のオスの声を収録に行きましょう」

 この辺はもうベテランの音声さんのような頼もしさである。

 そして、案の定というか、同じ日に、真紀と健と子供たちが同じ山にバードウォッチングに訪れるのであった。

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 真紀「私はこれでバッチリ撮りまくるわ!」

 可愛いから貼りました。

 一方、山の斜面を駆け上がる孔雀のオスを感心したように見ているトンチンカン。

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 ト「しっかし、こんなところに孔雀がいるとは」
 カ「この近くの遊園地で放し飼いにしてるんですよ」

 真剣に孔雀のオスの声を録音するカセット男。

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 カ「この声を低周波に変えて、別の鳥の声にミックスして流せば、知らずに聴いた奴がきっとダメージを受けること間違いなし!」

 ……あれ、どっかで見たことあるような……って、誰かと思ったらメギド王子ではないか!

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 愛しのメギド王子(科学戦隊ダイナマンより)

 そう、林健樹さんですね(クレジットは林田健二)。

 その後、機材のある山小屋へ意気揚々と向かうカセット男の姿を、勝たちが目撃する。

 勝「健さん、昨日僕たちに変なテープを聞かせた男がいたんだ」
 健「えっ」
 美佐「あっちに行ったのよ」
 健「君たちはあっちでバードウォッチングを続けてくれ。俺が探してくる」

 健は器材を子供たちに渡し、ひとりで男の後を追う。

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 カ「見てろー、みんなの頭がダメージを受ける音を作り出してやる!」

 カセット男、耳栓をした上で試しに出来上がった音を大音量で鳴らしてみる。
 と、健に頼まれて山小屋の中を覗いていたボールボーイがそれに影響され、子供たち同様、訳もなく癇癪を起こし、健に向かってくる。

 健はすぐボールボーイを掴み、分解して修理する。
 山小屋に踏み込むが、カセット男は既に何処かへ出掛けていた。

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 ト「これが新しいムカツキ音か」
 カ「これまでより一段と強烈ですよ」
 ト「よし、この音を使って子供たちを大喧嘩させてやる」

 二人、声を揃えて笑うが、彼らの話は、勝たちの集音マイクで全て拾われていた。
 子供たちは果敢にも、彼らの前まで走っていき、
 美佐「あなたたちのわるだくみは集音マイクを通して全部聞いたわ」
 カ「なにぃっ!」
 豊「警察に行こう!」

 怪人(アンドロイド)に向かって言う台詞じゃないが、彼らは相手が人間だと思っているのだ。

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 カ「ええい、ぐわぁぁぁーーーっ」

 気合を込めて、カセット男本来の姿に変わる。

 後は、危急を知って駆け付けてきたマシンマンとの戦い。

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 カセット男は、超音波テープと間違えて「白鳥の湖」を流し、自分で踊ってしまうお茶目な奴であった。

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 しかし、なかなか手強い。

 それでも最後はマシンサンダーでお星様になる。

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 戦闘後、いつもの質問コーナー。
 今回は「ドルフィンの運転席は狭くないですか」と言う、恐れを知らない子供ならではの剛速球の質問だった。質問する方もする方だが、取り上げる方も取り上げる方だ。

 それに対して健は、

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 健「狭いに決まってんだろ、バカヤロウ!」
 と、こちらも負けじと剛速球で答えるのであった、と言うのは嘘である。

 正解は、健「ドルフィンは僕の体の大きさに合わせて作ってあるんだ。だから全然窮屈じゃないよ」でした。

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 そのシーンも流れるのだが、説得力のカケラもない。

 ラスト、真紀の取材した週刊ヒットのバードウォッチングの記事をみんなで見ている。
 さりげなく、この物語は真紀がカメラマンとして成長していく姿にもなっているのだ。


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コメント

誰かと思ったらメギド王子ではないか!…とは、光栄、よくぞ気づいて下さいました、ありがとう!

佐久田君とはわたくしが劇団青年座に入る前に劇団いろはで…そして最近某DVDでご一緒させていただいていますがナント若い!カワイイ佐久田君でした。

Re:「星雲仮面マシンマン」 第32話「争いを呼ぶ鳥の声」(10/15)  

追伸

恐れながら最近の林 健樹です!
http://www.tiny.jp/~kazenoushiro/" target="_blank">http://www.tiny.jp/~kazenoushiro/

Re[1]:「星雲仮面マシンマン」 第32話「争いを呼ぶ鳥の声」(10/15)  

林 健樹様
コ、コメントありがとうございます(緊張気味)

まさか御本人様からコメントを頂けるとは夢想だにしていませんでした。感激で震えております。

ブログやってて良かった!

>佐久田君とはわたくしが劇団青年座に入る前に劇団いろはで…そして最近某DVDでご一緒させていただいていますがナント若い!カワイイ佐久田君でした。

お二人はそんな間柄だったんですね~。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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