第1話「処刑人復活 裏で吊して表にさらせ」(1982年6月4日)
の続きです。

オショウ、お経を上げに行った団地で、未亡人よね子(三島ゆり子)に言い寄らせ、そのまま「合体」する。
よね子「この哀れな女にどうかお慈悲を!」
オショウ「奥さん!」
彼女はこの後も、妙徳寺に入り浸り、オショウにつきまとうことになる。
三島ゆり子は似たような役で、3作目「新ハングマン」にもレギュラー出演している。

ニヤニヤしながらスクーターで出て来たオショウに、タミーが声を掛ける。
タミー「楽しそうねえ、お坊さんって商売も」
オショウ「誰かと思えばタミー様」
タミー「あ、マンジ! ゴッドがお呼びよ」
残るデジコンは秋葉原でコンピューター関連の店を開き、客に「これは64キロビットRM、約15万個の素子が組み込まれているLSIです」などと訳の分からないことを説明していた。

カジノバーの支配人の仕事を楽しんでいるマイト。
マイト「エブリバディエンジョイ?」
客「あかん、さっきからこんなんばっかりやで、もっとええ札配ってくれや」
アメリカ人なのに変な関西弁を話すこの客は、浮世亭ジョージと言い、当時、実際に芸人をやっていたものと思われる(2話にも出演)。この作品、他にも酒井くにお・とおるや、春やすこ・けいこなど、若手芸人コンビが客としてちょいちょい出てくるのだ。
ゴッドは改めてメンバーを集め、第五竜神丸の沈没事故が、横田社長が多額の保険金を得る為にわざと引き起こした疑いがあると説明する。
マイト「ゴッドの推理は間違いないでしょう」
ゴッド「だがそれを裏付ける物証は何にもない。しかも日本を数千キロも離れた公海上の事件だからな。警察も立証のしようがないんだ」
オショウ「なるほど、それで我々ハングマンの出番と言う訳ですか」
ゴッド「そうだ、奴らを徹底的に洗って事件の真相を暴いて貰う。それが今度の仕事だ」

マイトは佐竹の友人を名乗って、清子を訪ねる。
調査の過程で、メンバーが遺族のところに焼香に行くのは2では良く見られる光景である。
清子「兄が自殺するなんて信じられません。兄は殺されたんです……」
清子は、事故の時に爆発音を聞いたという兄の話をマイトにする。

同じ頃、横田も清子の存在が気になり、部下の男に、様子を探ってくるよう命じる。
その部下を演じているのが、塩見三省。

部下は、清子のアパートから出て来たマイトのコルベットを見て尾行し、痛めつけようとするが逆に痛めつけられる。
と、そこへバイクで突っ込んできて部下を助けたのは、あの「ヨガ野郎」だった。
彼らの容疑は固まったが、島野と高木の居場所が分からない。二人は山中湖の別荘に身を隠しているのだ。
デジコンは得意のコンピューターを駆使して、横田社長のオフィスの窓に、向かいのビルの屋上から銃で盗聴器を取り付けるシミュレーションをした上で、実行する。
で、横田の電話を盗聴して二人が山荘にいることを知り、マイトとデジコンが急行する。
いろいろあって、島野たちと富士山をバックに大立ち回りを演じる二人。
だが、何故かあの「ヨガ野郎」は戦いに加わらず、傍観していた。

島野と高木の身柄を押さえた上で、タミーが婦警に変装して横田社長を訪ね、適当なことを言って連れ出し、まんまと拉致する。
いやぁ、初回から夏樹さんのコスプレが拝めて、至れり尽くせりですね。

で、いよいよハンギングの時間だが、2では、その前に大抵、遺族や関係者に、ハングマンの一人から招待状が届けられる。
マイトの声「清子様、明日午前十時、新宿中央公園広場に来られたし。第五竜神丸遭難事件の真相、及び佐竹隆男氏殺害犯人に審判が下されます」

毎回、特に遺族と関わりの深いメンバーが差出人になって、封筒にはそれぞれをイメージした切手が貼られているという寸法。今回はマイトだからこの切手が使われている。
おっとその前に、ヨガがやっと彼らの前に現れ、ゴッドに「ハングマン第10号」として紹介される。彼は最初から、事件の内偵の為に横田社長に近付いていたのだ。
ところで「ハングマン」って10人もいたっけ?と、ちょっと気になって指折り数えてみたら、1で、ブラック、バイク、ベニー、ドラゴン、ジャガー、マイト、デジコン、タミー、オショウ(パン)と9人も出ているから、ちょうど彼で10人目になるんだよね。
で、ハンギングに向かう5人の出陣の様子がイメージ的に映し出される。
今回のハンギングは、横田たち三人を船に乗せ、毎度お馴染みニトロで脅し、悪事を白状させるというもの。

彼らはベラベラ喋るが、その途端、周囲の壁が倒れて、彼らが海の上ではなく、東京のど真ん中にいたことが判明する。薬で眠らされているうちに、移動させられていたのだ。さらに、今喋ったことが、ラジカセで何度も繰り返し再生される。
野次馬の背後から、清子が怒りと悲しみに震えながら彼らを見詰めている。

普通、ハングマンたちは遺族に近付くことなく去って行くのだが、今回は珍しく、マイトが清子の後ろに立って、一瞬だけ顔を合わしている。
ラスト、マイトの店で、ルーレットの勝負をしているデジコン。
小型コンピューターで数字を予想して(無理だってば)見事にマイトから大金を巻き上げる。
悔し泣きするマイトの顔を映しつつ、終わり。

EDのタイトルバックは、夜の高層ビル群を映したシンプルなもの。
曲は「ミッドナイトフライヤー」で、歌は滝ともはる(南回帰線で堀内孝雄とデュエットしてた人)。
1の「あ・れ・か・ら」も良いけど、こっちも好き。CD出してくれ。
「鏡に映る微笑みが俺を狂わせる~」
「今お前求めて空駆け巡る~」
の辺りが好き……と、文章で書いても伝わらんな。