第46話「呪いのワラ人形」(1979年12月15日)
今回もまずエゴスの新しい怪人が怪人製造機によって誕生する。
だが、製造機から出て来たのはただのワラ人形であった。

サロメ「ワラ人形?」
ヘッダー「たわけ、ただのワラ人形ではない。呪いの釘を打ち込んだ時、皇子となられるのだ」
サタンエゴスは、サロメに呪いの5寸釘を打つ者を探せと命じる。

サロメ、次のシーンで早くも手頃な少年を見付けだす。
林の中で、一人の少年が一心不乱に人形(ひとがた)に釘を打ち込んでいる。
サロメ「こんな紙切れじゃ呪いは通じないわよ」
思わずあとずさる少年だったが、サロメにあのワラ人形を渡され、今度はその胸に釘を何度も何度も打つ。
少年の呪いを受けるやワラ人形はたちまち大きくなり、ノロイ怪人として生まれ変わる。
で、その様子が、

いくつものワラ人形を使って撮影されているのだ。
何も全部貼らなくても……と思われるかもしれないが、当時のスタッフの良心的な仕事に敬意を払って、漏れなく貼らせて頂いた。
怪人「怖がることはない。呪いたい奴の写真を持って来い!」
ノロイ怪人はまず、育ての親とも言うべき少年・卓郎の願いを叶えてやろうとする。
卓郎が呪っていた相手は、偶然にも、バトルフィーバー隊の連絡員トモコと、その妹ユキであった。
怪人は護摩壇のようなものを設け、二人の写真を前に、「キリキリバサラン~」と呪文を唱える。
さらに、自分の胸に刺さった呪いの釘を木槌で打ち、その痛みをマンションで寝ていたトモコとユキに与えるのだった。
翌日、仕事を休んだトモコを心配して、マリアとケイコがマンションにやってくる。
ケイコ「仕事休んで一体どうしたの?」
トモコ「呪われてるの」
ケイコ「ええっ呪われてる?」

ユキ「電話よ」
準レギュラー、と言うほどでもないが、過去何度か登場しているユキを演じるのは佐藤三千代さん。
見ての通りの美少女だが、声がまた、アニメ声優が吹き替えしてるんじゃないかと思えるほど可愛らしい。

マリア「電話?」
(貼りたいだけ)
トモコ「この頃ね、毎日のように変な電話がかかってくるの……」
あれ、昨夜の胸の痛みはどうなったの? ……ま、いいか。

そんな話をしていると、早速電話が鳴る。

その途端、弾かれたようにベッドに飛び込むケイコ(のお尻)が可愛いのである!

マリアが受話器を取るが、それは本部からケニアがかけてきたものだった。
マリア「ジャパンに代わって!」
マリアのこういう顔がとても好き(知るか)。
話を聞いて、
ジャパン「じゃあいたずら電話でノイローゼになって呪われていると思い込んでるんだな」
そこで、ケニアがマンションへ行き、電話に逆探知機を取り付け、いたずら電話の主を突き止めることにする。果たして、電話を掛けていたのは卓郎少年だった。

マンションの近くの公衆電話から掛けていたのだが、警察顔負けの迅速さでケニアがその場所を割り出して現場を押さえる。
ケニア「いけないなぁ、こんないたずらしちゃあ」
咄嗟に逃げようとした卓郎だったが、ケニアに捕まり、さらにマンションからトモコたちが出てきて、彼女たちにもばっちり見られてしまう。

ユキ「あっ、井川君!」
(貼りたいだけ)
卓郎少年は、ユキの同級生だったのだ。
憤懣やるかたないトモコは、即座に卓郎を学校へ連れて行き、担任の教師や母親に厳しく叱って貰う。
逆にケニアやマリアが「そんなに叱らなくても……」ととりなすが、

卓郎「先生もママも、みんな呪ってやる! 覚えてろ、午後3時、呪ってやる!」
卓郎は反省するどころか、そんなことを叫びながら校長室を飛び出して行く。
その後、予告の午後3時が近付く中、ケニアは公園で様々な遊具をチェックするように使っていた。その様子を、トモコたちが心配そうに見守っている。
トモコ「四郎さん、あんまり動き回らない方が良いんじゃない?」
ケニア「おいおいよしてくれよ、あんな子供のでまかせ」
ケニアは健康であることを誇示するように、タイヤにぶらさがって滑空する。

だが、午後3時ジャスト、ノロイ怪人の呪いが発動し、突然四郎がタイヤから落ち、そのまま動けなくなってしまう。
それを見て女性たちが一斉に駆け寄るのだが、マリアの走法だけ妙に本格的だ……。
マリア「ケニア、どうしたの?」
ケニア「体が金縛りに……」
その様子を見たマサル、

「ほんとだ、動かないぞ」
いや、そこ笑うところじゃないんですが……。 つづく。