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「ウルトラマンレオ」第28話


 第28話「日本名作民話シリーズ! 帰ってきたひげ船長! 浦島太郎より」(1974年10月18日)

 正体不明の宇宙船が地球に飛来し、海中に没する。ダンは、ゲンに捜索を命じる。

 ちょうどその付近の港で、珍しくトオルとカオルが二人だけで釣りを楽しんでいた。

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 船長「ダメだなぁ、餌のつけ方が悪いんだよ」
 と、突然現れた男性が、釣りの手ほどきをしてくれる。演じるのは名優・岡田英次。

 船長「君たち東京から来たのかい」
 カオル「ええ、おじさんは?」
 船長「港で大きな船を見なかったか? おじさんはあの船の船長だよ。あの白い船に乗って赤道を越えて遠くまで魚を取りに行くんだ」
 トオル「うわー」

 その時、たくさんの漁師が何かを追い掛け回している騒ぎが聞こえてくる。

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 見れば、緑色の長い髪を生やした奇妙な少年を、よってたかってどつきまわしているところだった。

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 漁師「魚が取れなくなったのはこの野郎のせいだ!」
 漁師「化け物だ、殺しちまえ!」

 リーダー格の漁師の一人を演じるのは阿藤海さん。

 船長が見兼ねて割って入り、漁師たちを宥める。
 容易に引き下がらない漁師たちだったが、船長が自分のお守りだという珍しい真珠を差し出すと、一応納得して船長に引き渡す。

 無論、これは「浦島太郎」の導入部を移しているのだ。

 トオルから「星人の子供がいる」と知らせを受け、ゲンもやってくる。
 船長は子供を彼らの目から隠していたが、結局ひとりで海へ帰すことにする。

 その子供は、海に潜むパラダイ星の子供だったのだ。
 夜、船長が砂浜に座って海を見ていると、あの子供が現れ、「いいところに案内します。2時間後に岩場へ来て下さい」と伝える。

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 子供が去った後、ゲンとトオルがやってくる。
 ゲン「探しましたよ」
 トオル「MACのオオトリさん」
 船長「ああ、MACのことなら良く知ってるよ。宇宙最弱なんだってね

 船長は星人から招待されてこれから行くところだと正直に話す。
 ゲンは「待って下さい、危険ですよ」と止めるが、

 船長「危険? 人間の方がよっぽど危険だと思うがね」

 トオル「船長さん!」
 船長「俺はもう船長じゃないんだ。去年は不漁でね。船から下りろと言われてるんだよ。魚が取れなかったんだ。いや、取らなかったのかな。よその国の権利を侵してまで……」

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 反対側から、阿藤海がすっ飛んできて、「あれー、ほんとだよ、助けてくれよ、きっと親の星人が怒って仕返しにきやがったんだよ!」と、ゲンに助けを求める。今度は成人の星人(シャレ)が現れたらしい。

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 船長が岩場で待っていると、海が泡立ち、亀型の宇宙船が浮上する。そして船長の体を不思議な煙で包んで船内にテレポートさせる。

 当然、竜宮城での歓待シーンとなるべきところだが、なにしろオイルショックなもので、具体的なキャラクターは一切登場しない節約ぶり。

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 乙姫の代わりに、壁にかけられた能面が話し相手になるのが、なかなかのハイセンス。ちょっと怖いけど。

 能面「ようこそ船長さん。ここは潜水艇の貴賓室……」

 船長の前に、漁師に譲った筈の真珠が出てくる。星人が、漁師から取り返したのだ。

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 地上では、あの二人の漁師が、真珠を巡って醜い争いを繰り広げていた。

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 そこへいきなり二人の星人が全速力で突っ込んでくるのが結構びびる。

 星人は、悲鳴を聞いて駆けつけたゲンを見ると、すぐ姿を消す。

 阿藤「あんたMACの隊員だろ、俺たち助けてくれ」
 トオル「おじさんたち、星人の子供を殺そうとしただろう、だから仕返しに来たんだよ」

 トオルやカオルは、自業自得だと言いたげに、冷たい眼差しを二人に注ぐ。

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 そんな騒動が起こっているなど露知らない船長、たくさんのご馳走を前に、ご満悦であった。

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 ここで、半透明なスパゲッティのような料理が出てくるが、ここは普通に本物使えば良かったんじゃないの?

 船長、愛用のパイプをなくしたことに気付く。と、すぐ目の前に、黄金製のパイプが出てくる。
 能面「でも、そのパイプでタバコを吸わないで下さい」
 船長「大事にするよ。しかし、どうしてこんなに親切にしてくれるんですか」
 能面「殺されそうになった私たちの子供を助けてくれたからよ」
 船長「地球の人間だったら誰だって助けるさ」
 能面「しかし、私たちの子供を殺そうとした人間もいた。地球には心の中に悪魔の住んでいる人間もいる。我々は悪魔を憎む。見ているが良い!」
 話しているうちにコーフンする能面。

 地上では、人間の心を試すように、再び星人の子供が阿藤海たちの前に現れる。
 全く何も反省していない阿藤海たちは、躊躇なく子供を殺そうとする。

 子供「女王様、地球の人間はやはり悪魔です。また僕を殺そうとしました」

 大人の星人二人が再び出てきて、漁師(上田忠好)を襲うが、ゲンが駆けつけるとまた逃げてしまう。

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 上田「村が襲われる。俺の子供が村にいる……」
 ゲン「あんた、星人の子供を殺そうとしたんだぞ」
 上田「悪かった、何もかも俺たちが悪かったんだ……」

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 二人のパラダイ星人は合体し、星獣パラダイキングに変身し、暴れる。

 すぐにMACが出動する。

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 白土「それにしても凄い怪獣だな」
 梶田「お前の顔の方が凄いよ」(念の為、嘘です)

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 順調に撃墜されるマッキー各機。

 しかし、こう毎回毎回撃ち落とされてたら、マッキーを作ってる工場や整備の人たちもたまったもんじゃないな。

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 ただ、MAC隊員のパラシュート技能だけは何故か世界一になったと言う。

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 気絶していたゲン、やっとレオに変身して荒れ狂う怪獣の前に立ちはだかる。

 今回のレオは妙に頼もしい感じがする。

 殆ど苦戦することなく、パラダイキングを粉砕する。

 結局、パラダイ星人の宇宙船がどうなったのか、一切説明はない。恐らく、故郷へ帰ったのだろう。つーか、そもそも何しに来たのよ? 観光?

 船長もいつの間にか地上に戻されていたが、彼は船に戻らず、汽笛を上げて出航する船を見送る。

 何の気なしにあの黄金のパイプをふかすと、不思議な煙に包まれ……、そして、

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 ゲンは、東京の真ん中で、子供たちを集めて自分の経験を話している船長らしき老人を見掛ける。

 船長「絶対にこのパイプでタバコを吸っちゃいけないって言われてたのに忘れちゃってさ……おじさんの黒い髪は見る見る真っ白になっちゃった」

 トオル「どうしたのオオトリさん」
 ゲン「いや……」

 この後、船長が「オオトリさん、確かオオトリさんと言われましたね」と言い、彼が紛れもなくあの船長の変わり果てた姿だと明示されるのだが、ここは、その辺は曖昧にしたままの方がまさっていただろう。

 とにかく、船長はぷかぷかパイプをふかしながら、雑踏の中へ消えて行くのだった……。

 ファンタジックなストーリーの中に、鋭い人間批判を織り込ませた秀作……だと管理人は思うのだが。


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コメント

DVD借りて観ましたが、やはり岡田英次さんの存在感、半端じゃないです。
「演技している」のを感じさせない「自然さ」は凡百の俳優とは訳が違いますね。

全体としては「ノンマルトの使者」と「怪獣使いと少年」を足して二で割った印象ですが
「一番怖いのは人間」というテーマは胸に突き刺さります。

Re[1]:「ウルトラマンレオ」第28話(09/23)  

影の王子様
>DVD借りて観ましたが、やはり岡田英次さんの存在感、半端じゃないです。
>「演技している」のを感じさせない「自然さ」は凡百の俳優とは訳が違いますね。

ほんと、良い役者さんですね。

>全体としては「ノンマルトの使者」と「怪獣使いと少年」を足して二で割った印象ですが
>「一番怖いのは人間」というテーマは胸に突き刺さります。

意外と深いお話でしたね。

Re:「ウルトラマンレオ」第28話(09/23)  

読んでみると最初は“現代版浦島太郎”と思いましたが、どうやら単純な展開にならないようですね😅それにしても人間社会の闇はかなり深いようですね😓

Re[1]:「ウルトラマンレオ」第28話(09/23)  

ふて猫様

深くてついでにどんよりしてしまうのが「レオ」の特徴ですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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