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「不良少女とよばれて」第9話

 第9話「ジューン・ブライド」(1984年6月12日)

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 前回のラスト、少年院で偶然生き別れの妹・葉子(モナリザ)と再会し、驚きを隠せない哲也。
 だが、モナリザはあくまで自分は長沢真琴で、哲也とは赤の他人だと言い張り、その場を立ち去る。

 その様子を見ていた笙子、哲也からモナリザが妹だと聞かされ、哲也同様、驚愕する。
 
 哲也はそのことを学園長に訴え、妹が何をしでかしてここに来ることになったのか教えてくれるよう頼むが、学園長はプライバシーに関わることだからと話してくれない。
 学園長「ワシは今、あなたと長沢に何があったのか聞かんことにします。何故ならばまず長沢とあなたとが心を開いて何もかも話し合うこと。これが肝心であると思うからです」

 笙子は、モナリザに会いに行き、哲也と良く話し合うべきだとすすめるが、モナリザは「久樹哲也は私の敵!」と言い切り、自分たちの問題に干渉するなと釘を刺す。

 その後、哲也(ほぼニート)はしたたか酒を飲んで、男谷弁護士(仕事する気なし)に抱えられるようにしてジョーズのドアを叩く。

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 おまいら、他に行くところないんか?

 無論、哲也が珍しく深酒しているのは、妹の一件が原因である。
 気が昂ぶっている哲也は、ジョーズのおアキにも、少年院で妹に会ったことなどをべらべら話す。
 哲也「だが、僕を兄だと認めてくれなかった。それだけじゃない、妹は久樹葉子と言う名前を捨て、長沢真琴と名乗っていたんだ」
 おアキ「長沢真琴? あんた今、長沢真琴って言ったわね」

 その名を聞いて、おアキの顔色が変わる。

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 瞬間、おアキの脳裏に、カミソリマコとして恐れられたかつてのモナリザの姿が像を結ぶ。

 おアキは、モナリザと旧知の間柄だったのだーっ!

 大映ドラマにおいては、この程度の偶然は偶然のうちには入りません。

 哲也もそれを見抜き、しつこくおアキに妹のことを聞く。

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 哲也「僕の妹のことを話してくれ!」

 そんなに口、尖がらさなくても……。

 しかし、おアキは(ストーリーの都合があるので)「マコのことは話せないんだ。不良の仁義なんてもんじゃないんだ。私には口が裂けても言えない恩義があるんだ」と、後々大々的に発表する含みを持たせつつ、頑強に拒絶する。

 ここで、男谷が、葉子が何故非行に走ったのか、その原因を哲也に尋ねる。

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 男谷曰く「葉子さんは物静かで音楽の好きな少女だった」

 ここで、清純少女だったモナリザの姿が回想される。

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 ついでに、必要以上に爽やかな、哲也と男谷のツーショットも。

 こいつら、他に友達いないんだろうな……。

 哲也は虚ろな目で、「葉子は僕と結婚することを強く望んでいたんだ」と爆弾発言をする。

 落涙する哲也を見て、男谷もおアキもそれ以上追及することがためらわれるのだった。

 一方、葉山は探偵を使って哲也の妹が不良少女だったと知り、家門に傷が付くことを嫌って、一転、哲也の、と言うか、久樹家との縁談を破棄しようと言い出す。

 だが、まだ哲也に愛されていると勘違いしている恭子は、あくまで哲也と結婚すると言い張り、

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 「それが許されないなら、私は一生結婚しません!」と宣言する。

 もっとも、男親の葉山にとってはむしろ嬉しい宣言かもしれない。一人娘だしね。

 哲也の父は父で、昔のことを思い出しつつ、娘の写真にあれこれ語りかけていた。

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 そこで一瞬だけ、バイクの後ろに乗って騒いでいる不良少女時代のモナリザが映し出される。

 久樹「葉子、許しておくれ。私はお前に対して取り返しのつかない過ちを犯してしまった……」

 彼も、後々大々的に発表したい秘密を抱えている様子。

 少年院では、笙子が、モナリザが人知れず涙を流しているのに気付き、心を痛めていた。
 ナレ「笙子は真琴とだけは争いたくないと思っていた。何故ならいつかきっと哲也、葉子、笙子の三人が憎しみやいがみ合いのない世界で光に包まれて共に生きられる日が来る……」

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 今度は笙子の空想の中で、明るさと素直さを取り戻しているモナリザの姿が出てくる。

 1話の中で、これだけ色んなキャラに扮する人も珍しい。

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 さて、朝男は、少数の幹部たちと山荘に身を潜めていた。
 山崎「東京に残った幹部はほとんどパクられちまったよ。配下のグループもびびっちゃって、俺たちにアジトを提供しねえって言うのさ」
 朝男「潰されてたまるかよ。俺たちはただ好き放題に生きたいだけだ。それが目障りだって言うなら、とことん戦ってやるまでよ!」

 朝男たちは早晩その山荘にも警察の手が及ぶであろうと、すぐそこを離れ、長い放浪の旅に出る。
 朝男(バイクを飛ばしながら)「笙子ーっ、お前に会いてぇーっ!」

 少年院で、丹精込めた農作物の収穫をしている笙子たち。

 弥生たちの関心はどうしても妊娠中の景子のことに偏り勝ち。
 不意にミドリが、ダメケイに「赤ちゃんはどうして生まれるんですか?」と際どい質問をする。

 ダメケイ「なにっ」

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 目を白黒させて、思わず一緒にいた瀬戸先生の顔を見遣る。瀬戸先生、クスリと笑って目を反らす。
 二人は、互いを憎からず思っているのだ。

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 ダメケイ「そりゃあ、つまり、おしべとめしべが……」
 五月「ごまかすなよ、ダメケイ、ちゃんと教えて!」
 ダメケイ「だから、つまりだな、景子先生助けて下さいよー」
 ミドリ「ダメケイが照れたーっ」

 情けない声を上げるダメケイを囃し立てる五月たち。無論、彼女たちは百も承知でダメケイをからかっているのだ。

 こういうシーン見ると、ほんわかするなぁ……。

 しかし、モナリザと哲也の和解に心を砕く笙子はそれどころでない。
 その上、脱走中に笙子がレディース流星会(笑)の会長に任命されていたことを知った麻里が、ますます憎しみの炎を滾らせて、笙子に陰険な意地悪を仕掛けてくる。

 折しも、多賀子(恭子の母)や信子(哲也の母)が参加している「湘南婦人友の会」と言うボランティアグループが、少年院を見学に来ることになる。

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 笙子は、作業中のところを多賀子や信子に見られ、泣きそうになる。

 ナレ「恋人と恋人の婚約者の母の視線の中で、身の縮むような羞恥と屈辱を感じている。恋する乙女にこれ以上の拷問があるだろうか?」

 そして、今度はモナリザと信子が顔を合わせてしまい、互いの存在に気付いてしまう。
 モナリザはふてぶてしい顔を崩さなかったが、信子はショックのあまり気絶しそうになり、そのまま帰宅してしまう。笙子はその様子を見て、哲也が家族にモナリザのことを話していないこと、音楽講師をしていることも、誰にも秘密にしていることなどを察する。

 しかも運悪く、その日は哲也の音楽の授業のある日だった。
 笙子は、多賀子に哲也が音楽講師をしていることを知られたら、哲也にとって良いことにはならないと、なんとか二人を会わせないで見学を終わらせることは出来ないかと考える。

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 心ここにあらずという顔で、ケーキを作っている笙子。

 調理実習で作ったケーキを、婦人たちと一緒に試食するという段取りになっているのだ。

 と、笙子に嫌がらせをすることが生き甲斐になっている麻里、彼女に近づいてそのボールの中にパッと砂をぶちこんでしまう。

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 「なんじゃこりゃーっ!」と言うような目付きになる笙子。

 だが、笙子はそれを利用して、素早く計画を組み立てる。
 それは、砂入りのケーキをわざと多賀子に食べさせ、彼女を怒らせて哲也が来る前に帰らせようと言うものだった。

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 怒るどころか、嬉しそうに生地をかきまぜる笙子を見て、「こいつ気でも狂ったのか?」と言うような顔をする麻里。

 で、試食タイム。笙子は多賀子に特製ケーキを食べさせ、さらに自分が作ったと名乗り出て多賀子を怒らせようとするが、海千山千の多賀子は一口、口にすると、「こんな美味しいケーキありがとう。私ひとりで食べるのは勿体無いくらいだわ。娘にも食べさせましょう」と、残りをナプキンで包んでしまう。

 笙子の捨て身の作戦だったが、見事に失敗してしまう。
 刻々と、音楽の授業の時間が近付いて来る。

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 やむを得ず、笙子はこいつ↑に頼んで、哲也に「今日は休講にしてくれ」と伝えさせようとするが、大磯に邪魔をされ、それも失敗に終わる。

 結局、笙子の努力も実らず、哲也と多賀子は遂に顔を合わせてしまう。

 生きた心地のしない笙子の顔を映しつつ、10話に続くのだった。


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コメント

本放送時(自分高校生)は「世間体を気にする嫌な大人」に見えていた葉山・父の行動も
「娘と家庭の平和を守るため」の「当然の行為」に思えてしまいますね。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第9話(09/24)  

影の王子様

なるほど。でもやっぱり嫌な奴にしか見えません。

初めてコメントします!
7年前にCSで第1話だけ見て、忘れていたドラマだったのですが、最近YouTubeでようやく12話まで見終わりました。

ケーキ作りで麻里が針かボタンか何を入れたのか映像では不鮮明で分からず、調べようとして、たまたまこちらで拝見できました(笑)まさか砂だったとは(笑)

葉子が非行に走った引き金になった、事務員として万死に値する2人でしたね(笑)

ここまで見てきて、トキコや山田邦子などに比べたら、朝男と葉子は非行に走った最初の理由がかなり弱いですね。まあシナリオですけれども(笑)

特に朝男は継母からいじめられたわけでもないのに勝手に自滅しました。幼稚園くらいならともかく、10才くらいなら常識分かるだろうに、弾込めた猟銃で親父撃つかフツー!?

Re: タイトルなし

はじめまして。ご訪問&コメントありがとうございます。

> まさか砂だったとは(笑)

えぐいですよね。

> 特に朝男は継母からいじめられたわけでもないのに勝手に自滅しました。幼稚園くらいならともかく、10才くらいなら常識分かるだろうに、弾込めた猟銃で親父撃つかフツー!?

まあ、それくらい繊細な男だということなんでしょう。

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