「吉宗評判記 暴れん坊将軍」傑作選 第6話

【楽天ブックスならいつでも送料無料】吉宗評判記 暴れん坊将軍 第一部 傑作選 VOL.1 [ 松平健 ] 価格：4,212円（税込、送料込）

　第6話「天晴れ！芋侍」（1978年2月11日）

　実に1年以上ぶりの「暴れ」のお時間です。
　いっそ気持ちが良いくらいに豪快にサボってしまったのには色々と理由はなく、単に面倒だったからでぇす。

　第6話は、「暴れ」シリーズで何度となく取り上げられることになる、青木昆陽による甘藷（さつまいも）栽培を扱った最初のエピソードである。

　巻き狩りの途中、忠相とふたりで茶店に立ち寄った吉宗は、そこで初めて甘イモと呼ばれている見知らぬ食べ物を口にする。

　
　早くも6話目にして、毒見のことなど気にしなくなってる忠相であった。いいのか？

　吉宗「どうだ」
　忠相「はぁ、ほんのりとした上品な甘味でございますな」

　
　吉宗は近くで甘藷の栽培を行っている青木文蔵（左右田一平）に会いに行き、甘藷について詳しく聞かせて貰う。

　吉宗は城に戻ると、関東郡代を呼び寄せて凶作の際の救荒作物として甘藷栽培の奨励を諮るが、郡代を始め、幕臣たちは米作に固執して、そう言う新しい物を毛嫌いする。

　
　例によって、口うるさいじい（有島一郎）から小言を言われながら、弓の稽古をしている吉宗。

　シリーズを重ねるにつれ、やがてマツケンも肉付きが良くなって、弓を引く姿も様になるのだが、さすがにまだ胸板が薄く、弓を引くのが精一杯と言う感じである。これが6などになると、江戸城から飛ばした矢が、尾張の宗春（中尾彬）の額に突き刺さるようになる（註・なりません）。

　
　吉宗「じい、風呂の支度が出来たようだ。久方ぶりに一緒に入るか」
　じい「滅相もございません。他人にでも聞かれでもしたら……」

　なんとなくヒワイな会話だ……。

　その後色々あって（手を抜くな）、既得権益を守る為、甘藷を目の敵にする悪徳商人や役人のところへ、初期のレギュラーだった山下幸内（浜畑賢吉）と二人で乗り込み、バコバコ懲らしめる吉宗であった。ただし、その際は編み笠をかぶって、最後まで素顔を隠している。

　その上で、江戸城で将軍として彼らの悪事を暴き、断罪する。

　
　面白いのは、江戸から逃げ出そうとした郡代を、お庭番の助八（宮内洋）とおその（夏樹陽子）が待ち伏せし、必殺仕事人のように、暗殺してしまうこと。これが後に「成敗！」に変化する訳だ。

　「お庭番」って、本来こんなことする仕事じゃ絶対ないと思うんだけどね。

　なお、青木昆陽は55話にも再登場している。

　ほんとは22話と一緒に紹介するつもりでしたが、長くなったので分けて書きます。