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「吉宗評判記 暴れん坊将軍」傑作選 第22話

 第22話「天下を支える友情」(1978年6月17日)

 シリーズ初期は、当然、若い吉宗が政策を誤ることもある。これはその中の典型的なエピソード。

 ことの始まりは、江戸に入ろうとしていた伊達少将宗村(第6代仙台藩主)の行列が、千住を通り掛かった際、無頼漢の喧嘩沙汰に巻き込まれ、足止めを食うと言う不祥事からであった。

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 血気盛んな吉宗は、関東郡代と忠相を呼びつけ、千住の再開発を断行しようとする。だが、いつになく忠相が吉宗の意向に反対する。
 郡代「越前殿、千住は無頼漢、やくざものどもの巣、悪事の温床になっているのですぞ」
 吉宗「うむ、そう言ったものたちの溜まり場になっている掛け小屋、出店を禁止することが何故いかんのだ」
 忠相「芸人、商人の中にも地道に千住の発展に尽くしているものもおります。悪事を働く人間はほんの一握り、全てを同断に処理するのは乱暴にございます」

 吉宗と郡代は、伊達少将の一件を持ち出し、千住の町をこのままにしておいては幕府の威光にも関わると千住の整備を主張する。
 忠相「その為なら、地道に働くものたちを犠牲にしても構わぬと?」
 吉宗「そうではない。御政道には時として乱暴に見える強引な策も必要だと言っておるのだ」
 忠相「上様!」

 吉宗は、それならば自分の目で確かめてみようと、いつものようにお忍びで城を出る。

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 で、め組のおまちを誘い、デートがてら、千住の見世物小屋などを視察するのだった。

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 たくさんある小屋の中から、おまちが選んだのは……。
 呼びこみ「どうだいこの一間半の大イタチ、そんじょそこらじゃ見られないよ」
 吉宗「ほう、珍しいな。ちょっと見て行こうか」

 二人とも世間知らずなので、口上を真に受けて小屋の中に入って行く。

 で、視聴者の予想に反してほんとに巨大イタチがいて、キシャーッ!などと叫びながら吉宗に襲い掛かり、吉宗も巨大化して激闘を演じ、その為に千住の町が廃墟と化す、と言うような展開だったら面白いのにね。

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 勿論、中にはイタチなどおらず、がらんとした部屋に、赤く塗られた大きな板が置いてあるだけであった。

 つまり、これが1間半の大板・血(大イタ・チ)なのだった。古典的なインチキ見世物であるが、時代劇でほんとに映像化されているのはかなり珍しいのではないか? それにこういうのは(実際のところは知らないが)、そういうシャレを楽しむのが作法なんだけどね。

 大声でインチキだと叫ぶ吉宗に、やくざ風の男たちがイチャモンつける気か? と殴りかかってくる。こいつらはこいつらで、いちいちクレームをつける客に喧嘩を売っていたら、体が幾つあっても足りんぞ。

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 無論、吉宗は無敵属性なので、やくざ者たちを涼しい顔で叩きのめす。

 ……さすがに、扇子で大の男は倒せないと思うけどね。

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 騒ぎを聞きつけて、それとなく護衛をしていた助八(宮内洋)とおその(夏樹陽子)も駆けつける。

 暴れん坊将軍と仮面ライダーV3の最強タッグである!

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 一方、同じ千住の見世物小屋でも、こちらは地道に芸を売っている蝶々亭一座。

 一座の花形・小花(紀比呂子)と、その妹の小菊。小菊を演じるのは、時代劇アイドル遠藤真理子さん。

 遠藤剛之進と言う旗本のバカ息子が来て、ラブホを予約してあるから行こうぜとナンパする。こいつは以前から、小花を愛人にしようと足繁く通っているのだ。ちなみに剛之進を演じているのが、「ズバット」では早川健(宮内洋)の親友・飛鳥五郎を演じた岡崎二朗さんと言うのが面白い。

 ついでに、その父親と言うのが、あの関東郡代なのだった。

 吉宗は実情をこの目で確かめたと自信たっぷりで、城に戻ると早速関東郡代に政策の実施を命じる。

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 忠相「なんと言う軽率なことをなさるのです」
 吉宗「俺はこの目で千住を見てきた。遠藤の言うとおり、ひどいものだったぞ」
 忠相「恐れながら、一度や二度ご覧になったくらいで何が分かりましょう? 上様は千住の本当の姿をご覧になっておりませぬ。どうかご再考を」
 吉宗「どうしたというのだ。千住の件になるとバカに逆らうではないか」
 忠相「上様のご判断が間違っているからでございます!」
 忠相のいつにない痛烈な諫言に、吉宗も「口を慎め! 何の為にこの俺がたびたび城を抜け出していると思う? 町のものが何を望み、何を嫌っているかぐらいこの俺にも分かる!」と声を高める。

 忠相は吉宗が政策を撤回しないなら、南町奉行の御役御免も辞さない覚悟を見せる。
 吉宗「それはならんぞ」
 忠相「ではご再考なさいますか」
 吉宗「それもならん。お前少し疲れておるのではないか、しばらく登城は遠慮して、休養いたせ」

 吉宗は冷たく言い捨てると、忠相の前から去って行く。

 無論、関東郡代はワルモノで、千住から見世物小屋を追い出した後の土地の利権を狙っているのだった。この手のパターン、時代劇では腐るほどあるんだよね。貧乏人を追い出して歓楽街にしようとか。

 関東郡代は上様お声がかりということで、掛け小屋・見世物小屋の禁止の高札を掲げる。

 蝶々亭の一座も大打撃を受け、それを機に千住から去っていく座員も多かった。
 さらに、容易に立ち退こうとしない蝶々亭の座頭が、剛之進に斬り殺されるという悲劇も発生する。

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 吉宗が、め組に行くと、辰五郎(サブちゃん)は大変に不機嫌であった。彼は、見世物禁止のお触れが、他ならぬ吉宗の指図だと知って、立腹しているのだ。

 サブ「そりゃ公方様にとってはね、出店の商人や芸人より、町を作り直す方が大事かも知れねえ。だがその商人や芸人にも上様と同じ真っ赤な血が流れてるんですぜ! そんなことがわからねえお人が、世の中を治められる訳がねえ!」

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 吉宗は、小花・小菊の姉妹と膝を交えて話し、彼らが何故千住にこだわるのか、その真情をやっと理解する。

 流れ者の彼らにとっては、千住はかけがえのない故郷なのだ。

 この画像は単に管理人が貼りたいだけである。

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 め組にて、自分の甘さに気付き、すっかり落ち込む吉宗。
 吉宗「頭、俺は大変な間違いをしでかしたらしい。泥(千住)の中にも綺麗な花が咲くということを見逃していた」
 サブ「ドジだねえ。今頃気がつくとは……それは人間には誰だって間違いはある。そう気がついた時、改めりゃいいんだ」
 吉宗「もう遅い!」
 サブ「遅くない!」
 吉宗「俺が迂闊な指図をしたため、座頭は……」
 サブ「そうじゃねえ。そうじゃねえ。てめえの過ちを認めるってことは勇気のいることだ。まして上様となりゃ尚更のことだと思う。けどね、そんな時こそ、腹をさらしてぶち当たるんですよ。格好や体面を気にしてる時じゃねえでしょ。あんたはそれができる人なんだ」
 吉宗「頭……、ありがとう」
 吉宗、涙ぐみながら頭の手を握り、生まれ変わったような足取りでめ組を飛び出して行く。

 翌日、力尽くで見世物小屋などを追い出そうとする役人たちの前に、編み笠姿の武士が現れ、語気鋭く彼らを叱責する。
 忠相「何故期限まで待てぬ? 待ってやるのが人情だろう。今日のところは引き揚げるが良い」

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 それは謹慎中の忠相であった。町奉行の出現に、役人たちが畏れ入って退散した後、小菊は「お奉行様はどうしてもっと早く私たちを助けて下さらなかったのですか? 郡代様のお役人がしたい放題でした。こんなに私たちが苦しんでるのに、どうして……」と、逆に忠相を責める。

 忠相はひたすら謝罪し、罵言に耐えるのだった。

 そしてその様子を、物陰から吉宗がじっと見詰めている。

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 その後、吉宗は忠相の前に現れ、率直に自分の非を認め、頭を下げる。
 吉宗「小菊に詰られながら、じっと辛抱していたお前を見てよく分かった。お前と言い、辰五郎と言い、俺は幸せ者だ……。明日からは堂々と登城しろ」

 で、ラストは郡代の屋敷に乗り込む。後には、相手が上様だと気付いて大騒ぎするものだが、ここでは、
 吉宗「俺だよ」
 郡代「上様!」
 と、かなりあっさり処理されている。

 剛之進は剛之進で、「貴様が評判のバカ将軍か。800万石の当主が相手なら不足はない」と、刀を構えるのである。とても正気とは思えない。

 この頃は、まだお庭番が戦いに加わらない。

 代わりに、屋敷の奥へ逃げようとした悪玉たちの前に、助八とおそのが現れ、

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 やはり仕事人のようにクールに彼らを始末するのだった。

 夏樹陽子さんの仕事人って、一度見たかったなぁ。

 ちなみに今回、

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 調子に乗って夏樹さんの目が光ります。きらーん。


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コメント

初代ウルトラマン役の黒部進さんも三匹が斬るシリーズにも出演されて魔物用語の味見の意味も美味いか不味いかで部下が口封じに殺害しようとしたのを止めてレイプして主人公の殿様に撃退されましたね。

初代ウルトラマン役の黒部進さん
http://art-promotion.jp/prof_male02_kurobe.html" target="_blank">http://art-promotion.jp/prof_male02_kurobe.html

その黒部進は体型的にはストリートファイターシリーズのケンと同じ175cm・72kgですが、これも筋肉と脂肪の違いで、ケンは自分が気に入った強者は強引に洗脳手術を施して法律では裁けずプロトタイプと肥満タイプを持つシャドルーの総帥でローズとは違う悪のサイコパワーによる青い炎が得意なベガに洗脳されたバージョンも存在して、上昇中は無敵で降下中は弱い昇竜拳は相撲にてモンゴルトライアングルを形成した白鵬の昔バージョンの175cm・68kgの主人公リュウと違い横にズレて隙も大きくなり追い詰められるとヤケ起こして連発しますが、スーパーストリートファイターからは賢くなって降下後に打撃技の膝地獄を御見舞いします。

黒部進さんにも娘さんの吉本多香美さんが刑事ドラマ「相棒」シリーズにて一人二役による一卵性の双子役で出演された時は基本的には双子だからと弄んだ被害者が悪く雨天時に歩道橋の階段から突き落とされて大怪我して入院した事件で黒いコートを着用していた犯人役を演じて、特命係の任意同行には逃げたり抵抗したりは一切しませんでしたが、問題は一卵性双子の為にDNA鑑定も出来ず2人とも同じ供述して無限ループとなるのでマンションの2人の部屋にある白い傘が決め手で最初に任意同行に応じた姉が犯人で、妹は無実でも被害者に弄ばれた事を許せず気が収まらなかったので病院に入院して身動きが取れない被害者を包丁で刺し殺そうとしてそこに居合わせた特命係2人に止められました。

黒部進さんの娘の吉本多香美さん
https://ameblo.jp/takami-yoshimoto" target="_blank">https://ameblo.jp/takami-yoshimoto

Re[1]:「吉宗評判記 暴れん坊将軍」傑作選 第22話(08/05)  

クッカリス様
コメントありがとうございます。

色々と見てられてるんですねえ。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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