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「不良少女とよばれて」第8話 後編

 第8話「ラブ・ララバイ」(1984年6月5日)
 の続きです。

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 その頃、例によって暇で暇でしょうがない哲也と男谷、ジョーズに来ていた。落ち込んでいる哲也に、
 男谷「笙子さんにも会えない。お前の気持ちも分かるけど、元気出せよ!」

 かつてこれほど心のこもってない慰めの言葉があっただろうか? いや、ない!

 そこへ玉子たちが駆け込んで来て、少年院で、音楽講師の口が開いていると知らせる。
 晴子「音楽なら、哲也さんの専門だよ」

 晴子の意味ありげな言葉に、哲也の目がキラーンと光る。

 思い立ったが吉日の恋の暴走列車・哲也は、即座に園長に電話して、自分を音楽講師として雇ってくれと直訴する。講師として少年院に入り込み、笙子と会おうと言う魂胆であった。
 だが、園長は、うちでは、音楽講師は3回も持たずにやめてしまうことが多いので、哲也には務まらないだろうと、あっさり電話を切ってしまう。

 と、恭子が店に入って来る。
 恭子「音楽講師になって笙子さんのそばに行きたい、そういうことですのね」
 哲也「恭子さん、もう少し余裕を下さい」
 恭子「分かってます。私はあなたを信じるほか、何も出来ない女です」

 それだけ言うと店を出て行く恭子。
 ほんとにそれだけ言いに来たらしい。いかにもドラマだよね。コーヒーでも飲んでいけばいいのに。

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 グラウンドで走っているモナリザたち。景子が苦しそうに座り込み、吐き気を訴えるのを見て、
 さと子「あんた、まさか出来たんじゃないの?」

 と、ドラマでは定番中の定番の台詞が放たれる。

 景子「出来たって何が?」
 弥生「赤ちゃんよ~、景子、ここに入る前に男に抱かれた?」
 景子「うん、3人ほど」
 五月「3人も?」
 景子「男の人に抱かれたら、赤ちゃん出来るの?」
 緑「ひどい無知!」

 さすがにそんな奴おらへんやろ。

 モナリザ「とにかく病院で診察して貰うことね」
 景子が他のみんなに運ばれて行った後、ひとり残ったモナリザに、麻里が石を投げてみる。

 麻里は「魔物」を探していたが、依然として見付からず、ひょっとしてモナリザではないかと考えたのだ。

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 案の定、モナリザは咄嗟にその石を受け止め、タダモノではないところを垣間見せる。

 麻里、夜中に職員室に忍び込んで、生徒たちの履歴書を盗み見する。モナリザの書類には、長沢真琴と言う名前以外、個人情報は一切書かれていなかった。まさに謎のモナリザである。

 景子は、懲罰房の笙子へ食事を持ってきて、妊娠したことを知らせ、どうすべきか相談する。
 そこへ、大磯と江田の仲良し極悪コンビが入ってきて、大磯「懲罰房の者と話してはならん!」と、いきなり景子を引っ叩くのである。ひでー。

 笙子は仲間の、特に身重の景子のハンストをやめさせる為、哲也に手紙を書いて、これっきり一切会わないと宣言するという、「懲罰房より苦しい罰」を自らに課すことを二人に告げる。

 笙子は目に涙を溜めながら「面会に来ないで下さい、二度と会うつもりはない」と心にもない文辞を連ねた手紙を書く。

 手紙を読んだ哲也は「とても笙子さんの本心とは思えない」と、矢も盾もたまらず、再び学園へ向かう。

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 懲罰房に入れられてから18日目、笙子は哲也への告別の手紙を条件に、やっと大部屋に戻されていた。
 当然、みんなはハンストをやめる。だが、そんな手紙を出した後なので、笙子の顔色は冴えない。

 笙子は、景子が子供を産むべきかどうか意見を聞かれる。
 五月「優しい笙子のことだもん、絶対産むべきだって意見だよね」

 だが、その時、笙子の脳裏に母親からひどい一言を言われて非行に走った灰色の青春時代がよぎり、発作的に、心にもない言葉を口から出させてしまう。

 「冗談じゃないよ、ガキなんか産んでどうするのさ? 産むのは簡単だけどさ、どうやって育てるのさ? あんたたちの中で、生まれて来てああ良かったって言えるほど良い思いをしてきたのが一人でもいるのかい? あたしはねえ、子供のことを考えて言ってるのさ。ろくでもない世の中に生まれたって、目から血が出るほど苦労するだけさっ。それならいっそ産まない方が思いやりってもんじゃないの?」

 「目から血が出るほど」て……斬新な表現ですね。

 思い掛けない笙子の激越な言葉に、景子は泣きながら「やめて、もうやめて……」と叫ぶのだった。

 そして景子は、中絶の同意書にサインをしてしまう。
 景子はその日のうちに中絶することになる。

 それはそれとして、新しい音楽講師がやってくる。トキ子たちも五月たちも、またすぐ追い出してやろうとてぐすね引いて待ち構えていたが、教室に現れたのは、誰あろう、愛の戦士・久樹哲也その人であった。

 そう、園長に談判して、強引に講師として雇って貰ったのだった。

 その顔を見て、当然、笙子もモナリザも愕然とする。特にモナリザは、哲也に見られるのを避けるように、授業前の混乱にまぎれてそっと部屋を抜け出てしまう。

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 弥生「久樹哲也? じゃあ、笙子のコレ(と親指を立てる)?」
 びっくり仰天する弥生が可愛いのである。

 さてどんな授業をするのか、興味深いところであるが、哲也はとりあえず笙子の顔をじっくり、ねっとり、心行くまで視姦凝視してから、「さて、何から話したらいいかな……とにかく音楽を聴いて貰おう」

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 哲也「では、天下の名曲を」
 哲也、持参したフルートか何かを構えると、ある曲を吹き始める。

 そう、哲也が厳かに吹き始めたのは、屋台のラーメン屋のあのお馴染みのメロディであった。
 チャルメラで鳴らす、ちゃららーらら、ららららららーと言うアレね。

 意外な選曲に、生徒たちは大受け。

 さらに「君たちも子供の頃は音楽が大好きだった筈だ。何故、嫌いになったのか。それは学校の授業で嫌いにさせられたんだよ。よく学校の授業で詰め込む音楽はこういう音楽だ」と、黒板に「音学」と書いてから、「学」にバツをつけて、「音楽」と書き直す。
 哲也「音楽とは本来、楽しむものなんだ」

 それを聞いて、哲也に生卵やトマトを投げつけようとしていた一部の生徒の手から、それらが一斉に落ちる。
 ちょっとわざとらしいけど、こうして哲也は多感な不良少女たちの心をがっちり掴むことに成功する。さすが、宇宙最強と謳われた愛の戦士・哲也である。

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 その頃、大磯は(笙子が哲也に二度と会わないと言う)約束が違うと、園長に抗議していたが、

 園長「あれは面会ではないな。部外者と生徒とが会うのが面会だろう。久樹先生はうちの準職員だ。先生と生徒が会うのを、面会とは言わんだろう」
 と、軽くいなされる。

 その頃、哲也と笙子は、

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 二人きりで抱き合っていた。

 確かに、これは面会ではない。逢引と言うのである。

 「恭子がいるからダメ」と自ら体を離す笙子に、哲也は「もう少し待って欲しい。恭子さんは今、ガラス細工の器だ。優しく包んであげないと壊れてしまう。いずれ君にも僕の気持ちは分かって貰えると思う」と、恭子と結婚する気は全くないことを匂わせる。

 その頃、恭子は、哲也の男前スナップを見詰めながら、

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 恭子「哲也さん、私、信じていいのね?」

 いくないと思います。

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 で、久しぶりに哲也に会えて、すっかり気持ちがほぐれた笙子、景子のことを思い出して、慌ててその部屋を飛び出す。

 そしてまさに病院へ連れて行かれそうになっていた景子の前に立ち、江田先生を悪竜会会長の迫力で黙らせてから、
 「子供始末しちゃいけないよ、産むんだよ。昨日はあたし、懲罰房暮らしが続いて落ち込んでたもんだからさ、ひどいこと言ってごめんよ。つらいことがあっても、生きてるって良いことも一杯あるよ。あんたのお腹の中で赤ちゃんはそれを見たがってるんだよ! (中略)不良少女だって立派にお母さんになれるってこと、みんなに見せてやるのよ。景子、お母さんにおなり」
 と、説得する。

 江田は渋々同意書を景子に返す。景子はそれをビリビリに引き裂いてみせる。それを見ていた周りの少女たち、盛んに景子の決断に拍手を送るのだった。

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 モナリザ、ひとり庭に出て赤いスカーフを手に、物思いに沈んでいた。

 彼女こそ「魔物」だと確信する麻里が、手下と共に彼女に襲い掛かるが、モナリザは手近にあった傘を武器にして、彼らを全員撃退する。

 ま、そこまではいいんだけど、建物から出てきた哲也が、モナリザのスカーフを拾い上げ、それが妹の持っていた世界にひとつだけのスカーフだと気付くのが、いくらなんでも偶然の度が過ぎる。

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 哲也「葉子、葉子じゃないか」
 モナリザ「何かの間違いじゃない? あたしには哲也なんて兄はいないもの」

 深刻な顔で向かい合っている二人を、遠くから笙子が見ていると言う状況で、9話へつづくのであった。


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コメント

管理人様

「最初は”堕胎すべき”→後で”産まなきゃダメ”」ってのもドラマの「定番」ですね
(まぁ、堕胎を推奨するワケにはイカないので)。

いとうまい子・国広富之・伊藤かずえ・松村雄基は今もドラマで見かけます。
すでに主役級ではないにせよ、31年後も現役ってのはスゴい。

Re[1]:「不良少女とよばれて」第8話 後編(08/12)  

影の王子様
>いとうまい子・国広富之・伊藤かずえ・松村雄基は今もドラマで見かけます。
>すでに主役級ではないにせよ、31年後も現役ってのはスゴい。

そうですね。でも自分にとっては「不良少女」が彼らの永遠の代表作です。

岡田奈々さん  

管理人様

映画「里見八犬伝」(1983年)を観ていましたら
八犬士の犬塚 信乃(京本政樹)の妹・浜姫役で岡田奈々さんが出演されていました。
最初と最後のほんの少しだけでしたが、本当にお綺麗でした。
岡田さん×悲運の女性で美しさが倍増します。
岡田さんのお美しさは時代を超越してますね。

Re:岡田奈々さん(08/12)  

影の王子様

岡田さんがその手の映画に出てるのは珍しい気がします。出番は少ないですが、とても悲劇的な役でしたね。

それにしても今見るとめちゃくちゃ豪華なキャスティングですね。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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