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「大戦隊ゴーグルファイブ」 第12話「嘘から出た砂地獄」



 第12話「嘘から出た砂地獄」(1982年4月24日)

 特撮ヒーロー番組のホームグラウンド・採石場で、アリジゴクモズーによる巨大アリジゴクの実験をしているデスギラーたち。例によってその犠牲者は、忠実なる戦闘員たちであった。何も悪いことしてないのに、次々と土砂の中に吸い込まれていくマダラマンの皆さんに黙祷。

 デスギラー「東京中をアリジゴクにして、1千万都民を飲み込んでやる」

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 さて、公園を通り掛かった黄島は、子供たちが地面に描いたサークルの中に座り込んでいるのを見て、「どうしたんだい?」と声をかける。

 その中で一番年嵩の少年・正彦が「UFOを待ってるんだ」と朗らかに答える。

 この子役、実に味わい深い顔をしている……

 正彦「この丸の中でこうやって目をつぶって待ってるとね、テレパシーが通じてUFOが飛んで来るんだ」
 黄島「へー」

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 と、二人の会話を聞いていた誠と大助(どちらもコンボイのメンバー)が、「あの子ね、嘘つきマー坊って有名なんだ」とニヤニヤしながら耳打ちする。

 黄島「嘘つきマー坊?」
 誠「嘘ばっかりついてるから、友達も誰もいなくなっちゃって、それであんなチビたち集めて……」
 大助「UFOなんて来る訳ないよねー」

 黄島は、そんな正彦を気になるように見詰めるのだった。

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 その後、土管工場の敷地内を妹のトモ子と二人でとぼとぼ歩いている正彦。

 トモ子「UFO来なかったね、お兄ちゃん」
 正彦「うん、ちょうど今日はエンジンの調子が悪かったんだ」

 心に訴えかける可愛らしさを持つトモ子を演じるのは、「バッテンロボ丸」のヒロイン・富岡香織さん。

 ちょうどその時、マズルカとモズーたちが土管の中を移動中だった。正彦は一瞬その姿を目にして、慌てて妹の手を引っ張ってその場から逃げ出す。

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 翌日、コンボイたちに熱心に怪人を見たと興奮した様子で話している正彦。

 正彦「頭のところにこんなカニみたいなハサミがあって……動物図鑑で調べてみたら、アリジゴクにそっくりだったよ」
 達也「アリジゴクに?」

 だが、日頃から彼のことを嘘つきマー坊などと冷ややかな目でみている誠などは「UFOが来なかったもんだから、今度はアリジゴクの怪獣かい」と頭から信じようとしない。

 正彦「嘘じゃないったら、絶対に見たんだから。一緒に朝日町の土管工場に行ってみれば分かるよ。なんだい、君たち、信用してくれないのかい」
 達也「出来たら信用したいんだけどね……」

 温良な達也も、普段の正彦の言動が言動なだけに、迂闊に飛びつけないのである。

 正彦「いいよ、いいよ、僕はどうせ嘘つきマー坊さっ。行こっ、トモ子」

 正彦は腹を立て、近くで遊んでいたトモ子を連れて去って行く。

 コンボイたちは未来科学研究所で、一応そのことをゴーグルファイブに伝える。

 誠「だけど、マーちゃんの言うことだからね。ははははっ」

 一笑に付す子供たちだったが、黒田は「朝日町の土管工場ってのがちょっと引っ掛かるな」と真剣な顔になる。

 みどり「そう言えばあの土管工場は確か10日ほど前に作業員の人が3人も行方不明になったままで仕事を中止してる筈だわ」
 赤間「正彦君はそこへひとりで出掛けたのか?」
 誠「だと思うけど」
 黄島「なんだか気になるな、俺、行って見るよ」

 その頃、正彦はバットを持って、土管工場に来ていた。トモ子も一緒である。

 怪人を見付けて、自分が嘘つきでないと証明するつもりなのだ。

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 だが、マズルカたちも彼らに見られたことを知っていて、待ち構えていた。

 たちまち戦闘員達に囲まれる二人。

 トモ子「お兄ちゃん、怖いよー」

 緊迫の場面なのに、子役が笑ってると言うのは、昔の特撮ではちょいちょい見られるケースだ。

 マズルカはその場で二人を始末しようとするが、ちょうどそこへ黄島が駆けつけ、二人を連れて逃げる。

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 だが、戦闘員に足を取られて土砂の山を転げ落ち、さらにアリジゴクに飲み込まれてしまう。

 正彦はまだしも、幼いトモ子まで転げ落とすとは、鬼である(スタッフが)

 三人はそのまま地下の牢獄へ直行。

 その頃、他のメンバーは黄島と連絡が取れないので心配していた。

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 ミキ「電波妨害されてるんだわ」
 青山「朝日町の土管工場にやっぱりデスダークが!」

 4人は直ちに土管工場へ行き、三人の行方を捜すが見付からない。

 三人は何故か処刑されることもなく監禁されていた。ただし、黄島はブレスレットを奪われているので、変身できず、仲間にも連絡ができない。

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 正彦「ごめんなさい黄島さん、僕が嘘つきだったばっかりに」
 黄島「嘘なんかついてないじゃないか、アリジゴクの怪獣は本当にいたじゃないか」
 正彦「でも、僕がいつも嘘ばっかりついてなければ、達也君も誠君たちも信じてくれて、みんなで探しに来れたのに」
 黄島「気にするなよ、これからはもう嘘なんかやめちまえばいいんだ」

 落ち込む正彦を懸命に励まし慰める黄島。

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 トモ子が涙で顔を濡らしながら「お兄ちゃんはね、私を喜ばせようとして嘘をついていたの」と話す。

 トモ子「私たちはパパがいないの。だからママが昼も夜も働いてて、いつもお兄ちゃんと二人きり、とっても寂しかったの」

 そんな二人の様子が、短く回想される。

 正彦「本当は友達が欲しかったんだ。みんなに気に入られたくて、それでつい嘘を……」

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 黄島「ならもう大丈夫だよ、友達だったらほれ、ここにもうひとり出来たじゃないか」

 黄島の言葉に、正彦もトモ子も笑顔を見せる。

 デスギラーは彼らを囮にして、他のゴーグルファイブをおびき寄せ、一挙に始末しようなどと、出来もしないことを夢見る。いつまで経っても夢見がちな年頃のデスギラーであった。

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 牢獄の前では、マダラマンが黄島から奪ったブレスレットでゴーグルイエローに変身しようとあれこれ試していた。だが、黄島以外の人間が使っても変身できない仕組みになっているのだ。

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 黄島「バカだねー、それちょっと貸して見て」
 戦闘員「お願いします」
 黄島「うん、いいでしょう。ゴーグルイエロー!」

 おバカな戦闘員は、黄島にブレスレットを渡してお手本を見せて貰う。微笑ましいですね。

 黄島はイエローに変身すると、その剛力で鉄格子をねじきって脱獄する。

 だがイエローとトモ子は途中でアリジゴクモズーに捕まり、正彦だけなんとか外へ逃げ出す。

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 マズルカ「おのれーっ」
 デスギラー「待て、行かせてやれい。面白くなる。ふふふふっ」

 何故か正彦をわざと行かせるデスギラー。てっきり何か罠を仕掛けているのかと思ったが……。

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 未来科学研究所では、誠が「僕がマー坊の言うことを信じてさえいれば……こんなことには」と、涙を流して反省していた。

 レッドたちは逃げてきた正彦と会い、彼らの基地へ案内して貰う。

 デスギラーはイエローを拷問にかけていたが、4人はやすやすとアジトの内部に到達してしまう。

 しかも、一切罠らしいものは用意していない。

 デスギラーの言う「面白いこと」とは結局なんだったのか、不明のまま、アリジゴクモズーは5人によってたかって撲殺される。

 あるいは(台本では)正彦がレッドたちに話を信じて貰えない、みたいな展開が用意されていたのかもしれない。

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 ラスト、再びUFOの来るのを待っている正彦たち。

 今度は赤間たちもそれを嘘だと決め付けず、一緒に円の中にしゃがんで「UFO来い」と叫ぶのだった。

 ナレ「信じあえることは素晴らしい。愛と友情と平和を守る為に、戦え我らの大戦隊ゴーグルファイブ!」
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コメント

ネットの掲示板で「ゴーグルファイブ」を「駄作」扱いする意見があります。
確かに、目新しさやエキセントリックな展開はありませんが
「安心して観れる」「王道さ」こそが魅力だと思います
(「普通に良いモノ」を貶す人って割といる気がします)。
結果、それらが受け入れられて高視聴率を記録し、シリーズを地固めしたのは事実。

やっぱり主役5人の爽やかさが大きな魅力だと思います。
僕はなんといっても春田純一さんに尽きますが。

あと最後の「戦隊」となった渡辺宙明先生の音楽もやはり素晴らしい。

Re:「ゴーグルファイブ」は王道(08/19)  

影の王子様
>ネットの掲示板で「ゴーグルファイブ」を「駄作」扱いする意見があります。
>確かに、目新しさやエキセントリックな展開はありませんが
>「安心して観れる」「王道さ」こそが魅力だと思います

何と言うか、他の作品と比べると、すごく生真面目なんですよね。ストーリーも演出もキャラクターも。
その分、素直に燃えたり感動したりできる良作だと思います。

Re:ああ「大戦隊ゴーグルファイブ」 第12話(08/19)  

「仮面ライダー」の地獄サンダーのお話に「グレートマジンガー」の「救出不可能 ホラ吹き少年の恐怖」を加味した様なお話ですね。
 特に後者には噓つきマー坊ならぬホラ吹きシンイチ(声はつかせのりこさん)なる男の子が登場!但し嘘をついていたのも、母子家庭な上妹のトモ子ちゃんを喜ばせるためだったり、嘘ではない事を立証するため単身アリジゴクモズーに立ち向かおうとする男気も見せるマー坊に対し、単なる見栄から
「ウチには、(マジンガー級の)ロボットがあるんだぜ♪」
等と大嘘をつき親に巨大ロボットを買ってくれと泣きついたりしたシンイチには紆余曲折の末戦闘獣の体内に監禁されてしまっても全く情状酌量の余地なしです!事実同級生でもある兜甲児の実弟シローも
「シンイチの奴、いい気味だっ!」
とマー坊を噓つき呼ばわりした事を反省する誠みたいな様子は一切見られませんでした。

Re:ああ「大戦隊ゴーグルファイブ」 第12話(08/19)  

一方で、マー坊やシンイチが小学生の男の子であったのに対し、それをそっくりお婆さんにした様な物に大岡越前第8部「噓つき婆さんの恩返し」と言うお話がありました。
噓つきで有名なおとら婆さん(菅井きんさん)が、小遣い稼ぎに同心の駿介(和田浩治さん)や兵助(森田健作さん)にガセネタを流し続けていた処、悪侍による芸者殺しの一件に巻き込まれてしまうとお話でした。しかしおとら婆さんが嘘をついていたのも身寄りがない辛さを紛らわすためであり(駿介などはそれを察して嘘と知りつつ小遣いを渡していました)、どことなくマー坊に通じる物も感じます。

Re[1]:ああ「大戦隊ゴーグルファイブ」 第12話(08/19)  

笑太郎様
詳細な内容までよく覚えておられますね~。

いわゆる「オオカミ少年」モノのエピソードは色んなドラマでありますね。

Re:ああ「大戦隊ゴーグルファイブ」 第12話(08/19)  

今回は比較的地味な黄島が主人公のようですね😅(どういう意味だ❗)戦闘員も黄島に変身ブレスレットを与えてしまい相変わらずマヌケですね😓

Re[1]:ああ「大戦隊ゴーグルファイブ」 第12話(08/19)  

ふて猫様

ほんとに悪の方たちのアホさ加減には毎度驚かされます。

実験台

一番最初に戦闘員の皆さんが何もしていないのに、アリジゴクモズーの実験台にさせられるシーンはショッカーの戦闘員のような悲哀を感じてしまいました😅これでは何の為に悪の組織に就職したのか分かりませんね

Re: 実験台

まあ、戦闘員の悲しいさだめですね。

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