第38話「友情のアタック!」(1982年10月30日)
ゴーグルブルーこと青山が、翼のついたロケットのような機械を誇らしげにみんなに見せに来る。

青山「携帯ロケットですよ、これを背負えばですね、自由に空が飛べるんだ。どうだい? 俺の計算によれば高さ1000メートル、時速200キロ」
黄島「こりゃすげーじゃねえかよ」
青山「はっはっはっはっ、我ながら自分の才能が恐ろしいよ」
年長者の赤間と黒田、顔を見合わせてニヤニヤ笑う。
青山は、黄島を誘って実験しようとするが、コンボイたちに危ないからと止められる。

黒田「あの出来じゃねえ~」
さゆり「さぁ、コーヒーが入ったわよ」
さゆりの声に、赤間たちもコンボイたちも二人を放って行ってしまう。

青山「いいですか、これが成功すれば、ゴーグルファイブは強化されるんですよ。空からの攻撃が自由自在になれば、デスダークなんか目じゃないんですよ」
黄島「なるほどねえ」
青山「黄島さん、空を飛んで見たいと思いませんか。新しいゴーグルファイブが誕生するんです。それを俺と黄島さんがやるんです」
青山の口車に乗せられて、結局黄島は実験に協力することになる。

人気のない採石場で、携帯ロケットを背負って崖の上に立つ黄島。
下にいる青山が、リモコンで操作するのだ。
青山「黄島さん、行きますよ、いいですかーっ」
黄島「おおーっ」
青山「ほんとにいいんですねーっ」
黄島「ああーっ」
青山「ほんとにだいじょぶなんですねーっ」
黄島「お前な、あんまり不安になるようなこと言うなよ!」
青山「ほんじゃ、覚悟決めて行きましょう!」

青山がスイッチを入れると、ロケットに点火、見事に黄島の体が上昇する。
興奮する二人だったが、それも束の間、すぐ噴射が止まってしまい、黄島は青山目掛けて落ちてくる。

幸い、大した怪我もなかったが、黄島は怒ってロケットを蹴飛ばす。
と、近くから見ていたデスギラーたちが現れ、それを拾う。
デスギラー「はははは、仲間割れかい?」 やってることは超カッコ悪いのに、気取った台詞を放つデスギラー。
二人はロケットを取り戻そうとするが、サイモズーの凄まじい攻撃力に圧倒される。他の三人もすぐ駆けつけるが、サイモズーは普通に走るだけでゴンゴンと地響きが起き、追跡する車両もまともに運転できなくなるほどの怪物だった。結局、ロケットは敵に奪われてしまう。

青山は、ロケットが悪用されなければいいがと心配するが、
黄島の分際で美女二人に介抱されている黄島は、「そんな深刻になるなよ、あんなロケット、何の役にも立たんから」と慰める。
しかし、青山の不安は的中し、デスダークは携帯ロケットの技術を応用したサイモズーのサイミサイルで、次々と施設を破壊して行くのだった。
5人はすぐ現地へ飛ぶが、サイモズーの破壊力の前に手も足も出ない。

総統タブー「素晴らしい、まるで生きている重戦車だ」
デスマルク「その上、サイミサイルはゴーグルブルーから奪ったエンジンを利用しております!」 おまいらには暗黒科学2000年のプライドはないのか? ないんだろうなぁ……。 
破壊された施設へ足を運ぶ5人。これは、取り壊し途中の廃墟だろうが、なかなか上手いロケーションだ。

救急隊員と一緒に怪我人を運ぶピンク。勿論、みんなの視線はその足に釘付け(註・お前だけだ)。

青山は、自分のハンパな発明が悪事に利用されていると知って、激しく自分を責める。
黄島はそんな青山の肩を叩き、
黄島「こんなことで挫けるなんてお前らしくねえぞ、やってやろうじゃねえか、俺とお前でサイモズーを倒す方法を考えるんだよ」
青山「黄島さん!」

で、二人は実際に動物園のサイを見に行き、飼育係からサイの特徴を尋ねるのだった。
係員から、サイはその角を失うと覇気がなくなると聞いて、サイの遺伝子から作られたサイモズーも、角を折れば勝てるのではないかと言う結論に達する。
黄島がサイモズーの突進を受け止め、青山が空中から角を攻撃すると言うプランが立てられ、黄島はその為の特訓を行い、青山は携帯ロケットの改良に励むことになる。

黄島は、黒田にクレーンで巨大な鉄球(通称モンケン)を動かして貰い、サイモズーに見立てて受け止めると言う壮絶な特訓に挑む。
ミキが見兼ねてやめさせようとするが、黄島は何度も鉄球に体当たりをする。
もっとも、

振り子のように向かってくる鉄球が、

黄島と一緒に映ると、割と小さいことがバレてしまうのが、ちょっと残念。

「仮面ライダーV3」7話でも、似たようなことをやっていたが……。

青山も、必死にロケットの改良に取り組む。
ミキ「大丈夫かしら」
赤間「ああ、あの二人なら必ずやってくれるさ」
他の3人も温かく彼らの奮闘を見守るのだった。

そして、万端整ってから、5人はサイモズーに挑戦状を叩き付ける。
サイモズーは
のこのこと指定の場所に来て、イエローに突進を食い止められている隙に、ロケットを付けたブルーに頭上から剣で角を斬られるのだった。
角を失ったサイモズーが怯んでいる隙に、5人はゴールデンスピアでサイモズーを撃破する。

事件解決後、再び携帯ロケットの実験を行なう二人だったが、ドリフのコントのような目に遭う。

黒田「やれやれいつになったら完成するんだろうねえ」
ナレ「男同士の友情がいつの日か、夢の携帯ロケットを完成させる日も来るだろう。頑張れゴーグルファイブ!」
終わりです。