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「スーパーロボット レッドバロン」セレクション第37話


 第37話「宇宙から来た父の手紙」(1974年3月13日)

 富士山麓のグリーンパークで、SSIの特別訓練が行われていた。
 まず、レッドバロンを敵ロボットに見立てて、三神、哲也、真理の三人がそれぞれマシンに乗って攻撃する。レッドバロンの健も本気で応戦する、激しい訓練であった。

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 続いて、アーチェリー。

 ……今までそんな武器一度も使ったことないけど。

 単にグリーンパークにそう言う施設があったから遊んでるだけじゃないのかと言う気がするが気のせいだ。

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 的は、真理の頭上のリンゴ。

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 矢は、見事にリンゴを串刺しにする。
 真理「さすがSSI!」

 その後、射撃訓練。

 ひとりずつ、意味もなく回転してから的に向かって撃つ。

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 真理の撃つポーズが、ちょっと色っぽい。

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 最後に、思いっきり気取ったポーズで一斉射撃。
 一同「エス・エス・アーイ!」

 こういうノリは、今まではあまり見られなかったもので、放置しておけばスーパー戦隊を結成しかねない。

 と、彼らの眼前に、新たな鉄面党のロボットが出現する。シリーズ最後のロボットになる、デイモスZだ。

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 健は直ちにレッドバロンに乗り込み、近付くが、デイモスZは何もしないうちにフッと消えてしまう。

 健は「幽霊のようだ」と言い、三神博士は「空気のいたずら、蜃気楼現象ではなかったのかな」と自説を述べる。
 その後、「白鳥の池」と言うレジャー施設(ボート遊びが出来て、白鳥が泳いでいる)に、意外な人物が現れる。

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 鉄之助「哲也ーっ、ははははっ」

 そう、哲也の父・鉄之助であった。演じているのは、なんと、前半の敵ボス・デビラー総統の伊海田弘である。

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 哲也「父ちゃん」
 鉄之助「青野菜でビタミン補給して貰おうと思ってなぁ」
 真理「すいませーん、こんなにたくさん」

 特に説明はないが、この近くに哲也の実家があるのだろう。

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 哲也と鉄之助が久しぶりに相撲を取る。熊野警部が、大根を軍配代わりにして行司役を務める。

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 そんな、仲睦まじい二人の様子を微笑ましく見守る健たち。

 だが、健は鉄面党に殺された両親のことを思い出し、父親と相撲を取れる哲也を羨ましく感じるのだった。

 熱戦の末、哲也は父親に投げられる。
 鉄之助「まだまだ修行が足りねえぞ」
 哲也「はい、オヤジ殿!」

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 上機嫌で帰っていく鉄之助を見送りながら、
 真理「案外親孝行なのね、わざと負けてあげたりして」
 哲也「負けてやらなきゃ一日中食い下がってくるよ。まったくしょうがないオヤジだよ」

 熊野「それは違うぞ哲也、オヤジさんは息子に勝ったなんて思っちゃいないよ。勝てないことを承知で組み付いている。息子の成長を体全体で受け止めたい為にな。その上、わざと負けてくれる息子の優しさがまた嬉しいもんだぁ!」

 年長者の熊野、鉄之助の気持ちを忖度して見せる。

 と、再びあのデイモスZが現れたと、子供たちが大声で知らせに来る。

 健は急いでレッドバロンに乗り込み、戦うが、デイモスZはどんな攻撃を受けても霞のように姿を消してしまう。そして思わぬところに現れ、様々な攻撃を仕掛けてレッドバロンを苦しめる。結局、有効打を与えられないまま、逃げられてしまう。

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 哲也「空気中に溶けちまったぜ」
 真理「フォルギラフィーかなんかの映像なら話は分かるけど、一体どんな仕掛けになってるんでしょうか」
 三神「わからん」
 真理「わからんのかい!」

 真理の言うのは、ホログラフィーのこと。

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 続いて、空からパラシュートを付けた小さなロケットが降って来る。

 それは、「愛の鐘」と言う、観光名所(?)に引っ掛かっているところを回収される。
 ロケットの表面には、「紅健殿 紅健太郎より」と宛名が書いてあった。親切だね。

 真理「紅健太郎……、健のお父様じゃない」
 健「バカな、父さんは鉄面党に殺されたんだ。まさか天国から送る訳もあるまい」

 ロケットの中には、手紙、幼い頃の健と健一郎の映った写真、健一郎愛用のパイプ、フィルムが入っていた。

 手紙には、「私は今火星でこの便りを書いている。監視の目が厳しく、このロケットも実験用ロケットに紛らわせて打ち上げるしかないのだ。私はデビラーに捕えられ、母さんと共に死刑にされたが、気がついてみれば火星基地に連れて来られていた。私はロボットの設計などをやらされているが、人類を攻撃する為の作業はつらい。健、レッドバロンで助けに来てくれ。私は毎晩のように夢を見る、お前が赤い不死鳥に乗ってやってきてくれる夢だ」とあり、「愛する息子へ 父より」と結んであった。

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 同封のフィルムには、健一郎が盗み撮りした火星基地の様子、そして健一郎自身の姿が映っていた。

 健「間違いなく父さんだ」

 意外な事実に衝撃を受ける一同。もっとも、三神博士は「鉄面党の陰謀かも知れん」と全面的にその手紙を信じてはいない。
 当然、健はレッドバロンで火星に行き、奴隷のように頤使されている父を助けたいと三神博士に訴えるが、
 三神「まず無理だな。月に行くのとはワケが違うんだ。スペースウィングスに補助タンクを付けたとしても、片道、辿り着くのが精一杯だ」

 健は、帰れなくなってもいいから火星に行きたいと言うが、あくまで三神は許さない。
 三神「火星は宇宙鉄面党の本拠地だ。飛び込んで戻れなければ……」
 健「じゃあ、どうしろって言うんですか?」
 三神、目を反らして、「俺にもわからん。ただ、レッドバロンは我々人類の守り神であることだけは忘れないで欲しい!」

 さすがに直情径行の健も、勝手にレッドバロンで飛び出すほど無謀ではない。

 その後、形見のパイプを手に川面を見詰めている健に、真理が話しかける。

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 真理「そのセーター、死ぬほど似合ってないわよ」
 真理「私も三神博士と同じ気持ちよ。あなたとレッドバロンを失いたくないわ」
 健「レッドバロンは人類最後の砦でもあるんだ。無茶は出来んよ」

 口ではそう言ったものの、健の心は火星に飛んでいた。

 そして、ロケットの中にビームストーンなる鉱石が隠されていることが判明すると、事態は一変する。

 三神「太陽光線を光子エネルギーに変えてしまう石だ。これさえあればロケットは宇宙空間を永遠に飛び続けることが出来る。ビームストーンはいわば伝説の石だ。宇宙の何処かにあることは分かっていたが、まさか火星にあったとは……」

 三神博士によれば、火星でビームストーンを入手できれば、それを使ってレッドバロンが地球に戻ってこれるらしい。

 真理「健、良かったわね」
 健「哲也、今一番俺がやりたいことが何か知ってるか?」
 哲也「一番やりたいこと?」
 健「ああ、オヤジと相撲を取ることだよ」
 哲也「ようし、どれくらい強くなったか見てやる」
 哲也、急に健の父親になって、健と相撲を取る真似をする。

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 そんな二人の様子に、笑顔を見せる真理。

 三神博士は「火星の小惑星フォボスとデュモスに火星と間違えて着陸しないように」と、小学生に言うような注意をして、健を送り出す。また、レッドバロンには、新たな武器レインボーショットが用意されていた。

 こうして健はレッドバロンで遙かなる火星へ向けて飛び立つのだった。

 その間に、デイモスZが地球を攻撃してきたらどうすんのよ?


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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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