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「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第35話


 第35話「今明かされる!! 恐るべき鉄仮面の謎」(1986年8月14日)

 全国の高校制覇(してどうすんだ?)を狙う青狼会と、サキ率いる梁山連合の戦いが始まろうとしていた。

 ……が、

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 和気藹々と、「梁山連合」と貼り紙された会議室へ入るサキの盟友たち。

 おめーら、これは放課後のクラブ活動じゃねえんだぞ。命を賭けた戦いなんだぞ。

 サキのところに、盟友レイファ(8話に登場)の部下がやってきて、青狼会の関東第一支部を攻撃したが、失敗してレイファが重傷を負ったと話す。
 驚くサキの脳裏にかつて共に戦ったレイファの顔が、ぼんやりと浮かび上がる。実はあんまりよく覚えてないのだった(管理人が)。

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 一方、父「鎌倉の老人」の前に端座している息子「影の総統」。やな親子だなぁ。

 鎌倉「随分と派手にやっておるようではないか。全国の高校を牛耳ってどうするつもりぢゃ?」
 総統「この手で日本と言う国を弄んでみようかと」
 鎌倉「はははは、一人前のことを言うようになったの(どこが?)、が、しかし、思い上がるでないぞ」
 総統「はい、父上にマスコミと警察を抑えて頂いているお陰です」

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 と、総統の前に神主のような衣装をまとった少年が現れお茶を出す。総統の弟・蘭丸である。

 蘭丸「兄上、お元気そうで何よりでございます」
 総統「貴様も、達者なようだな」

 弟に向かって「貴様」て……。ま、「うぬ」よりはマシか。

 老人の前では恭順を装う総統であったが、影では、「おいぼれに動きがあったらすぐに知らせろ」と、信頼する蘭丸に告げるのだった。

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 サキたちは出陣前に誓いの水杯を交わす。
 サキ「万一斃れることがあっても、それは天命、斃れた者の遺志は残ったものが必ず受け継ぐ……最後の一人が斃れるまで戦い抜くことを誓って……」

 杯の水を口に含むと、各々は杯を床に投げ付け、担当(地元)の高校へ出発する。
 サキは、お京と雪乃に横浜へ行ってレイファの手助けをするよう頼む。お京はサキも一緒に行こうよと駄々をこねるが、サキはひとりで青狼会の本部を探すのだと言い張り、お京は雪乃に引っ張られるようにして渋々部屋を出て行く。

 再び、鎌倉。
 老人の前に僧形の鬼界坊が座っている。

 老人、数枚の写真を鬼界坊に見せる。

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 それは、幼い頃のサキの姿を映したものだった。

 うーむ、何度見ても強烈だ。ギャグでやってる訳じゃないのが凄い。

 鎌倉「志織ぢゃ、早乙女が我が娘に自ら鉄仮面を被せたのぢゃ」
 鬼界坊「何故そのようなことを?」
 鎌倉「分からん、恐らくワシが欲しがっている例の物と関係がある筈ぢゃ」
 鬼界坊「例の物?」

 二人の会話に、そばに控えている蘭丸が耳をそばだてる。

 鎌倉の老人は、早乙女が「例の物」の秘密を志織(サキ)に託したのだと考え、志織の所在を知りつつ、迂闊に鉄仮面を割って志織を傷付けることを恐れ、手を出さないでいたらしい。だが、鬼界坊が調べた限りでは、志織は何も知らされていなかった。

 鎌倉「ワシの読みは外れた。例の物の秘密、娘の被った鉄仮面にあるようぢゃ。あの鉄仮面、奪って来い」

 さて、梁山連合は連戦連勝、テツとコウジは白銅高校、たい子は千葉の各高校、要は共嶺女子学園をそれぞれ青狼会の手から奪い返す。

 ま、ここまでは良いんだけど、

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 工藤美紀が麗心女学園で戦っているのが、ちょっと解せない。美紀が生徒会長を務める麗心女学園は、前回まで青狼会から何の侵略も受けていなかった筈である。美紀が上京してる間に、あっさり占拠されてしまっていたのだろうか?

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 そして、お京と雪乃は相楽さんの「ヴァージン・ハート」をバックに、関東第一支部に二人だけで殴り込み、あっさり攻略してしまう。

 サキはサキで、青狼会系の高校を襲撃しては、「影の総統」の居場所を聞き出そうとするが、下っ端ばかりで何の手掛かりも得られない。

 そんな失意のサキの前に、鬼界坊が立つ。
 鬼界坊「似ている、目の辺りがそっくりじゃ」
 サキ「おまん、誰ぞね」
 鬼界坊「そうか、やはりお前は早乙女七郎の娘、志織であったか」

 前回、ナメラの操り人形になったサキを鬼界坊は助け、「鉄仮面の秘密」を探ろうとしたのだが、サキは夢うつつの状態で、鬼界坊のことは全く記憶にないようだ。身なりも全然違うしね。

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 サキは鬼界坊の後を追って、詳しい話を聞かせて貰う。

 鬼界坊「お前の父上は実に立派な人だった。考古学者で武道家だった。ワシも少しばかり拳法を使うが、ワシなどかなわぬ技を持っていた。生きていれば、こんなに立派に成長した娘を見て、どんなに喜んだことか」
 サキ「お坊さん、うちの志織と言う名前は、どう書くがかね?」
 鬼界坊「本当に知らんのか?」

 鬼界坊は、木の枝で地面に「志織」と書いてみせる。

 サキ「うちの名は早乙女志織……」
 鬼界坊「志を織る、実に良い名だ」
 サキ「もしかして、うちには男の子の幼馴染みがおらんじゃったろうか?」
 鬼界坊「恭志郎のことか?」

 なんでも知っていて、しかも西脇のように出し惜しみしない鬼界坊によって、サキがこれまで散々悩まされてきた謎があっけなく明らかにされる。

 鬼界坊は、サキの名前の横に「恭志郎」と書き加える。

 サキ、「志」と言う時を指でなぞり、「うちと同じ字が名前に……」
 サキ(影の総統の名は恭志郎、どうして、うちと同じ志と言う字が名前の中に……どうして?)

 ただの偶然だと思いますが。

 鬼界坊「お前と恭志郎は実に仲が良かった。恭志郎はお前の母、道子に甘えてのう……」
 サキ「やめとうせ、それ以上話すのはやめとうせ!」
 鬼界坊「知りたくはないのか?」
 サキ「うちはいまどうしても戦わニャならん男がおる。その男を倒さん限り、うちは自分の手でうちの運命の謎を解き明かすことは出来んちゃ」
 鬼界坊「その運命の謎とは鉄仮面! あの鉄仮面には隠された謎があるのだ」
 サキ「お坊さん、あの鉄仮面の謎を知っちゅうが?」

 鬼界坊は法泉寺と言う寺の住職だと名乗り、詳しい話が聞きたかったら鉄仮面を持って訪ねなさいとサキに告げる。

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 サキ、自分の部屋にひとり閉じ篭もり、過去の名場面集を回想しつつ、どうすべきか迷いの霧の中にいた。

 サキ「こんなことではいかん、何の為に、みんなが戦おうとしちょるんじゃ……みんなの気持ちを踏みにじるようなことはしちゃいかん、いかんのじゃ、いかんのじゃ……

 今更だけど、サキの方言って可愛い。

 梁山連合のリーダーとしての責任感と、個人的な希求の間で果てしなく懊悩するサキ。

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 サキ(知りたい、鉄仮面のことも、父上のことも、胸が張り裂けそうなほど……母上、うちはどうしたらええんじゃろう?)

 ちょうどそこへ、鬼界坊から電話がかかる。彼はしばらく旅に出ることになったと嘘を言い、サキの焦慮を誘う。翌朝、サキは仲間たちに「ゆるいとうせ」と心の中で詫びてから、鉄仮面を持って法泉寺へ向かう。

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 鬼界坊、サキの鉄仮面に手を伸ばそうとするが、サキの様子がおかしいのに薄々勘付いていた西脇がかっこよく登場する。
 西脇「待て、久しぶりだな、鬼界坊!」
 鬼界坊「お前も今までよう生き長らえておったのう」
 西脇「サキ、最初からこいつはお前の仮面を狙っていたんだ!」

 その後、色々あり、鬼界坊は鉄仮面を持って逃げようとするが、

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 蘭丸の放った吹き矢を浴び、あっさり絶命してしまう。もうちょっと活躍するかと思ったが。

 蘭丸、鉄仮面を持ち去ろうとするが、サキに奪い返されてしまう。

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 鬼界坊の失敗を知り、習字で怒りを紛らす鎌倉の老人であった。

 ラスト、西脇が理由も言わずにサキと鉄仮面を、最初にサキがぶちこまれた牢獄へ押し込める。

 36話へつづく。


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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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