第29話「海賊の宝を探せ!」(1984年7月27日)
冒頭、夜の海岸に伝説の海賊フック船長と手下のリトルジョンが手漕ぎゴムボートで上陸する。

二人はそのままオクトパスのアジトへ直行。
ネグリジェ姿のMが、欠伸まじりに起きてくる。
M「良い気持ちで寝てたのにぃ」
フック「いつ見てもお美しい~」
M「フック船長!」
彼らは旧知の間柄で、Mは服を着替えて船長をもてなす。
船長は、自分の祖先が100年前に日本の何処かに隠した財宝を探しに来たのだと言う。
M「でも、その隠し場所を書いた地図が何処にあるか分からないって……」
船長「ところが見付けたんです、とうとう、これです!」
船長は、持参した古めかしい地球儀を二つに割って、中に隠されていた地図を取り出して見せる。Mも、たちまち目を輝かせて乗り気になる。

翌朝、健や勝たちは、電車で旅行へ出掛けていた。
70~80年代特撮、海、夏休み、と言えば、そう、行川アイランドですね。
勝「健さん、行川アイランドまであとどのくらい?」
健「そうだな、15
年分くらいじゃないかな」
だが、車内には肝心の真紀の姿がなかった。

その頃、真紀は週刊ヒットの編集室で、ルミ子と二人で夏休みのおねだりをしていた。
編集長「ダメだーっ、俺が休みが取れんと言うのに、お前らだけ楽しませてたまるか」
真紀「そんなー」
編集長(ワシだって海へ行きたいんだ……)
ちょうどそこへ、フック船長が現れたと言うニュースが飛び込んでくる。途端に編集長、喜色満面になって、「喜べ、海へ行けるぞ。あの有名な海賊フック船長が行川アイランド付近に現れたと言う情報が入ったんだ!」と叫ぶ。編集長はフック船長などどうでも良くて、取材にかこつけて自分も遊びたいだけなのだった。
健たちを乗せた電車は無事行川アイランド駅に到着、彼らは何はさておき、名物のフラミンゴショーを見に行く。が、このブログで何度も紹介してきた(例・
「スカイライダー」39話)こともあるし、今後も「シャイダー」などで紹介する機会もあることだし、全部割愛させて頂きます。
その後、ホテルへ行き、チェックインするが、フロントから真紀たちも後から来ることを知らされ、益々盛り上がる。

健たちがプールで泳いでいると、真紀たちも水着姿でプールサイドに降りてくる。
二人ともワンピースなのが少し残念であるが……。真紀の水着は、28話でも使われていたものである。
真紀「フック船長の取材、しなくていいんですか」
編集長「そんなものは後だ後だ。それ行くぞー」
編集長、率先してプールへ飛び込む。
真紀は健をプールから少し離れた海に面した展望台(「快傑ズバット」28話でミドリさんたちがボートの爆発するのを目撃したところ)へ連れて行き、フック船長のことについて話す。実は健も、園内でトンチンカンらしき男の姿を見掛けて、気にしていたのだ。
健「ひょっとしたらオクトパスが関係してるかも」
真紀「えーっ」

プールへ駆け戻る健と真紀、特に真紀の肢体に注目している者がいた。
船長「ひゃはははは、水着姿のカワイコちゃん! 素敵なプロポーションだぁ」

M「何見てんのよー、宝の隠し場所はまだ見付からないの?」
M、思わず船長の頭をはたく。
やがて、船長の望遠鏡に、キラキラ光を反射するオブジェのようなものが見える。「ズバット」28話で、ズバットが立っていた奴である。地図と照らし合わせると、その物体の下に財宝が埋まっているらしい。……って、財宝が埋められたのって100年前じゃなかったっけ? 行川アイランドって、そんな前から営業してたの?

その頃、健たちは行川アイランド名物、なんとか太鼓を見ていた。いや、見させられていた。
こういうのって、子供が見ても全然楽しくないと思うが……。つーか、大人が見ても……。
別行動を取っていた勝たち、偶然、トンチンカンとリトルジョンが地面を掘っているのに出くわす。勝は前回、トンチンカンに捕まったくらいだから、当然、彼のことを知っていた。勝たちは慌てて逃げ出し、トンチンカンは捕まえようと追って来る。
勝たちの悲鳴を聞いて、健はすぐマシンマンになって助けに行く。
リトルジョンは、その正体、ボクシング男になってマシンマンと戦う。
勝たちは何とかその場から逃げ出すが、ふと気がつくと、勝の手に古ぼけた地図があった。トンチンカンと揉み合っているうちに、偶然勝の手に入っていたのだ。

今回、珍しくMも現地へ来て、水着姿まで披露している。
言うまでもなく、スタッフ、キャストの慰労も兼ねた撮影なので、当然だろう。
トンチンカンたちが来て、マシンマンの登場、そして地図まで取られたことを報告する。Mは激怒するが、船長は、勝たちに財宝を探し出させ、それを横取りしようと言う、昔の悪の組織がしばしば用いるセコい計画を進言する。
つづく。