fc2ブログ

記事一覧

獅子の瞳が燃えて「ウルトラマンレオ」第22話 前編


 第22話「レオ兄弟対怪獣兄弟」(1974年9月6日)

 カオルが「お姉ちゃん早く早くったらー」と、嬉しくてたまらないように百子の手を引っ張ってゲンの部屋(?)へ連れ込む。

 百子が怪訝そうにドアを開くと、

 PDVD_000.jpg
 ゲンや猛たちが、口々に「おめでとう」と言いながら、拍手で百子を迎え入れる。

 ベタベタやねえ。

 PDVD_001.jpg
 百子「ありがとう、嬉しいわ。私のお誕生日をこんなにお祝いしてくれて……」
 カオル「ゲン兄ちゃんが言い出したのよ、百子姉ちゃんのお誕生日パーティーをやろうって」

 PDVD_003.jpg
 百子「ありがとう」

 PDVD_002.jpg
 ゲン「うへへ……」

 トオル、ゲンを見上げて「赤くなった赤くなった」と囃し立てる。

 ゲン「い、いや、ただ僕はだね……、みんなの気持ちを代表して」
 トオル「へっ、照れない照れない」
 ゲン「こいつぅ」

 ベタベタやねえ。

 ゲン「そろそろ始めようか」と、蝋燭にマッチで火をつけようとする。
 猛「あ、ちょっと待った、大村さんがいないじゃなぁい」←ややオネエっぽい
 百子「何処行っちゃったのかしら?」

 PDVD_004.jpg
 カオル「あたし、知ってるわー、またこれ」
 上目遣いで腕をクルクル回してみせるカオル。可愛い……。

 ゲン「これって……、自転車? 参っちゃうよなー、肝心な時にいつもいないんだから」
 トオル「まぁ、いいじゃない、お姉ちゃんは(ゲンの顔を見て)いればいいんだもんねっ」

 百子「あっ……、トオルちゃん!」
 トオルの言葉に困ったような声を上げる百子さんがとても可愛いのである。

 改めて蝋燭に火をつけようとするゲンだったが、折悪しく、そこへMAC本部から怪獣出現の緊急連絡が入る。

 PDVD_005.jpg
 ゲン「百子さん、わりぃわりぃ、仕事ができちゃった、ごめんね!」
 ゲン、さっさと部屋を飛び出して行く。

 百子「うんっもう! オオトリさんだってそうじゃない、ふんっ!」

 あの、百子さん、東京に怪獣が現れたんですよ?

 毎度のことなので、みんなもう不感症になっているらしい。外出している大村のことを1ミリ秒たりとも心配しないし。

 それはさておき、怪獣ガロン、工場地帯で大暴れ。
 逃げ惑う市民の中には、ロードレース中の大村の姿もあった。

 MACの戦闘機が出撃するが、ガロンの吐く炎で順調に撃ち落とされて行く。

 PDVD_006.jpg
 ゲン「チクショウ、これで4機目だ。隊長、このまま行くと全滅です!」
 ダン(いつものことだろーが)

 ダン、ゲンにレオに変身して戦えと命じる。

 ゲンは怪獣に向かって走るが、ちょうど大村と行き会う。

 PDVD_007.jpg
 ゲン「大村さん、こんなところで何をしてるんですか?」
 大村「この中でな、悲鳴が聞こえたような気がすんだよ!」
 ゲン「じゃあ、気のせいでしょう」(註・言ってません)

 PDVD_008.jpg
 ゲン「分かりました。僕が調べてみます。さ、早く逃げて」
 大村「おい、あの怪獣名前なんて言うんだ?」
 ゲン「ガロンです!」

 なんでそんな質問するの? そしてなんで知ってるの?

 聞く方も聞く方だが、即答する方も即答する方である。

 大村が行った後、塀の向こうから、
 アスカ「レオ兄ちゃん、助けてー」
 レオ「アスカ、頑張れー」
 と言う、子供の声が聞こえる。

 PDVD_009.jpg
 ゲンは怪獣はほっといて、声の主を探して炎の中に突き進む。

 これ、夏の撮影でめっちゃ暑かっただろうなぁ。

 PDVD_010.jpg
 見れば、弟のアスカ少年が岩の下敷きになり、それを兄のレオ少年が必死に持ち上げようとしているところだった。
 ゲンは岩を持ち上げ、レオに弟を助け出させる。

 ダンは、なかなかゲンがレオに変身しないので苛立っていた。
 ダン「本部、本部、モロボシだ」
 白川「MACの被害はこれまでで最大の物です。死者3名、負傷者16名、マッキー2号機2機破壊、3号機4機破壊……」
 ダン「なんとしても倒さねばならん。全員出動態勢に入れ!」

 死者3名で過去最大の被害と言うのは、今までの惨憺たる戦績からすると違和感を覚える。

 だがその頃ゲンは、手術室に運び込まれるアスカ少年にレオ少年と共に付き添っていた。

 PDVD_011.jpg
 ゲン「僕はMACのオオトリって言うんだけど、君は確かレオ君だったよね」
 レオ「岡村レオです。あれが弟のアスカです」
 ゲン「君たちはなんであんなところにいたんだ?」
 レオ「お父さんの会社です。今日はアスカの誕生日で、どっかで一緒に食事しようって……そしたら、怪獣が……」
 少年の両親は怪獣に殺されてしまったらしい。

 ちなみにこのレオ少年、髪型といい顔立ちといい、女の子みたいで可愛いんだよね。

 レオ「アスカが死んだら、僕は、僕は……」
 ゲン「きっと助かるさ、元気出せよ! 僕は君の気持ちが誰よりも良く分かるつもりだよ。僕にも弟がいたんだ。でも怪獣の為に、炎の海の中で行方不明になってしまったんだ。両親と共にね」
 レオ「えっ、オオトリさんも?」
 ゲン「君にはまだアスカ君がいる。君の力で助けたんじゃないか。頑張れよ!

 何をどう頑張ればいいのだろう?

 ゲン、必ず怪獣を倒すと少年のつぶらな瞳に誓う。

 それはそれとして、いつものようにお説教の時間です。

 PDVD_013.jpg
 ダン「ゲン、何故変身しなかった?」
 ゲン「あの子たちを助ける為に」
 ダン「どうして知らせなかったんだ? 子供たちは我々に任せるべきだ。お前の使命は、レオに変身することではなかったのか? お前以外に奴を倒せる者はいない」
 ゲン「すいませんでした」
 ダン「勿論、子供の命も大切だ。しかしその為により大きな犠牲が生まれている。ゲン、どんな理由があろうとも、戦うべき時には戦わねばならん。私はMACの隊長としてはレオなどに頼りたくはない。だが、同じ宇宙人としてはお前だけを信頼してるんだ」
 ゲン「隊長!」

 ゲンは、ダンに「お前なら必ず勝てる相手だ」と励まされ、病院を飛び出し、漸くレオに変身する。

 実際、ガロンは特に必殺技などもない、平凡な敵であった。

 PDVD_018.jpg
 MACの支援もあり、レオは終始押し気味に戦いを進める。これは、後ろから思いっきり足を払っているところ。

 ところが、その最中、ガロンの弟リットルが地中から現れる。

 ダンはまずガロンの息の根を止めろと指示するが、リットルがちょうどあの兄弟のいる病院に向かっているのを見て、レオはガロンを打ち捨ててリットルに戦いを挑んでしまう。

 PDVD_019.jpg
 結局、二体を相手に戦うことになり、袋叩きにされてしまう。
 仕方なく、ダンは「ウルトラ念力」を使って怪獣の動きを止める。

 兄弟怪獣は地中に潜って逃げてしまう。

 つづく。


関連記事
スポンサーサイト



コメント

2006年に放送された「ウルトラマンメビウス」は「80」の最終回から25年後の話で
「ウルトラマン」~「レオ」「80」と昭和のウルトラマン・シリーズが「地続き」であり
これが「公式設定」となっているそうなのですが
そうすると、何故、防衛組織が毎回変わるのか?という疑問が出ます
(スタッフも何も考えてない・・・でしょう)。
特にZATからMACに代わってメチャクチャ弱くなった気がします。
「ウルトラマン」最終回でゼットン星人の侵略にビビッて
科特隊を解散させ、地球防衛軍(ウルトラ警備隊)を発足させた・・・
のだけは納得がいくのですが・・・

Re:防衛組織の謎(06/11)  

影の王子様

MACの弱さって、誇張されているような気がしていましたが、レビューしているうちに本当に弱いのが分かって、目頭が熱くなります。

それを踏まえた上で、ほりのぶゆきのコミック「宇宙喜劇M774」収録の「あぶない宇宙刑事」を読むと爆笑できますよ。

「宇宙喜劇M774」  

管理人様

>それを踏まえた上で、ほりのぶゆきのコミック「宇宙喜劇M774」収録の「あぶない宇宙刑事」を読むと爆笑できますよ。

「絶版マンガ図書館」というサイトで読みました。
さりげなく「ウルトラセブン」第14話のワンシーンまでありました(しかもTACで描くという・・・)
タイトル自体が「ウルトラQ」第21話のパロディなんですね・・・
笑えました。ありがとうございました。

Re:「宇宙喜劇M774」(06/11)  

影の王子様
そんな便利なサイトがあるとは知りませんでした。

ほりのぶゆき氏の漫画は、昭和の特撮ファンには堪らないネタの宝庫です。

No title

今から47年前の今日、放送されました。ウルトラマンレオの弟であるアストラの初登場です。

Re: No title

結構早い登場でしたね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

zura1980

Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

カテゴリー

カレンダー

02 | 2023/03 | 04
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

FC2カウンター