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「宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION」 その1



 「宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION」は、去年、東映Vシネマ作品としてリリースされた。
 1983年のテレビシリーズ「宇宙刑事シャリバン」のリメイクと言うより、次世代版と言った感じである。

 作品世界的には、2012年公開の「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」を踏襲している。

 ……で、発売当時、セル版を買うほど興味(とお金)のなかった管理人、先日やっとレンタルして見ました。
 最初に結論を書くと、なかなか面白かったです。アクションもドラマも、しっかり作られているという印象です。

 と言う訳で、今からレビューをします。ネタバレ注意!

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 巻頭一発目から、二代目ギャバンがド派手に登場する。ちょっと白過ぎる気がするが……。

 バックには串田アキラの「宇宙刑事ギャバン」が流れ、(管理人を含めた)おっさんたちの胸を熱くしてくれる。ただし、オリジナルではなく、「Type G」である。

 ロケーションは人里離れたのっぱら……ではなく、何処かの外惑星の荒野である。

 トゲトゲの一杯生えたリザードダブラーの攻撃をかわしながら、ファイナルキックを放った後、

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 回転しながら後方へ飛びすさる。ここの着地の時のポーズがとてもカッコイイ。

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 そしてトドメは勿論、レーザーブレードによる「ギャバン・ハイパーダイナミック!」

 そのCGを駆使した映像効果も、ゲームのように綺麗である。

 画質からして、30年以上前のオリジナル版とは比較にならない高精細なのだ。
 コンバットスーツにしても、常にピカピカ光っていて美しい。ビジュアル重視の素材のせいか、あまり地面を転げまわったりしないけど。

 特に管理人、最近の特撮モノはほとんど見ないので、この冒頭のビジュアルに圧倒されてしまった。

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 ダブラー「ドン・ホラーに栄光あれ!」
 叫んで倒れた後、大爆発を起こすダブラー。

 ギャバン「へっ、銀色の輝きは伊達じゃないぜ」

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 ただ、次のシーンで、ダブラーが原形をとどめてひーひー言ってるのは、どうなんだろ?
 「栄光あれ!」とか叫んで生きてんじゃねえよ。

 二代目ギャバン(typeG)こと、十文字撃(石垣佑磨)がゆっくり近寄ると、その手に手錠を嵌めて逮捕する。

 あくまで刑事だから、殺さずに逮捕しなくちゃいけないと、変なリアリティを持ち込んでいるようだが、そんなの気にしないでスカッと爽やかにぶっ殺しちゃって下さい。管理人からのお願いです。

 その頃、マクー、マドー、フーマと言った過去の犯罪組織の名称を模した犯罪組織の活動が活発化していた。特に、ガイラー将軍率いるネオ・マドーのばらまく、人間をマシーンに変える薬物・ハイパーMの被害が甚大であった。ハイパーMは、人間の筋力を増強し、痛みを感じさせなくなる効果があるが、解毒しなければ短時間で死に至る兇悪な薬物であった。

 撃は、バード星の銀河連邦警察本部へ戻って事件の報告をする。

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 新任のゴードン長官を演じるのは、嬉しいことに藤堂新二さんではないですか。

 藤堂さんは、オリジナルの「ギャバン」にミミーをたぶらかす偽白バイ警官としてゲスト出演していたが、まさか30数年後に宇宙刑事たちの上司を演じることになるとは夢想だにしなかっただろう。

 わざわざ新任とあるのは、「THE MOVIE」にもコム長官で出演していた西沢利明氏が他界され、その後任と言う意味である。

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 意味もなく脚を露出しているエリーナ秘書官を演じるのは、穂花さん。

 なお、自慢ではないが管理人、DVDを見てからこのレビューを書く為に下調べをするまで、彼女のことを石橋貴明の娘「穂のか」だとばかり思っていた。「まるで別人みたいだ」と思っていたら、ほんとに別人だったので驚いた。

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 ゴードン「マクーやマドーの残党が事件を引き起こしているのか?」
 撃「いいえ、何処か不自然です。表面的と言うか……」

 この制服、はっきり言ってダサい。入院患者か?

 撃「それぞれにある筈の思想性や大いなる意思の存在といったものが感じられないんです」

 撃は、カリスマ犯罪者の模倣犯、コピーキャットによるものではないかと自分の推論を述べ、彼らに共通する要因を突き止めて見せると宣言する。

 ただし、撃はあくまで脇役と言うか、狂言回しなので、今回の出番はこれだけ。

 そう言う前ふりを経てから、主役である二代目シャリバン・日向快(三浦力)の登場となる。

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 快は、ガイラー将軍が地球でハイパーMの取引を行うという情報を得て、地球に向かっているのだ。

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 快の相棒は、女宇宙刑事リリィではなく、科学捜査官のシシー(桃瀬美咲)である。

 新世代の宇宙刑事たちは、ギャバンが熱血、シャリバンがクール、シャイダーがお調子者と言うように、分かりやすく性格設定がされている。

 快「シシー、地球の基本情報頭に入れたか」
 シシー「オフコース、シャリバン、君の名前のルーツの星だし、こっちもきっちり」
 と、グルメガイド本を取り出して見せる。

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 快「無駄な情報は入れなくていい。俺の計算じゃそんなところに寄ってる時間は一切ない」
 シシー「ゆとりのない子、お姉さん嫌いだぞ!」

 テレビの前の管理人「……」

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 二人は、あっという間に地球に降下、別の宇宙刑事二人と合流する。

 この辺のいかにもCGですと言う映像、いつになったら改善されるのだろう?

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 セイギ「よう、快、メッカ・トーヤ」

 快と、宇宙刑事エステバン(笑)ことセイギは、初代シャリバンの伊賀電が再興したイガ星の出身で幼馴染なのだった。
 シシー「なんて言ったの?」
 セイギ「俺たちの星の言葉で、久しぶりって意味」

 なごやかに旧交を温める二人。
 快「覚えてるか、電さんの言葉?」
 セイギ「ああ、『宇宙刑事ってなんだ?』って、あれか」
 快「お前、見付けたか、答え?」
 セイギ「まぁ、俺なりにそれなりにな。お前は?」
 快「完璧な計算を元に決断し行動できるもの、それが答えだと思ってる」

 再会して早々、そんな話するか?

 後ろで聞いていた宇宙刑事アイリーンが、聞こえよがしに「ふんっ」と鼻で笑う。

 セイギは慌てて彼女を二人に紹介する。
 アイリーンは、快の差し出した手を無視して歩き出し、「挨拶くらいしましょう」と、肩に手をかけたシシーを思いっきり投げ飛ばすのだった。

 アイリーン「気安く触らないで」

 そんな社会人、おらへんやろ。

 アイリーンを見詰める快の視線は険しい。それは、出発前にゴードン長官から、アイリーンがネオ・マドーのスパイかもしれないので、それを確かめるよう特命を受けていたのだった。

 でもねえ……、

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 どう考えても、こいつ↑がスパイだろ。

 管理人、見た瞬間にそう思いました。そして正にその通りだったので大笑い。

 つづく。


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コメント

管理人様

「シャリバンNEXT」のレヴュー、ありがとうございます。
この「NEXT」2作、「ギャバン THE MOVIE」の不評を反省したのか?
脚本は「ゴーカイジャーVSギャバン」の荒川稔久氏を起用し
「ウルトラ」「ライダー」「戦隊」も演出している坂本浩一氏を監督・アクション監督に迎えました。
ネット上では(私も)それで期待が膨らみ、同作も好評でした。

ただ、「スカッと爽やかにぶっ殺しちゃって下さい。」にはまったく同感です。
「殺さず逮捕」は宇宙刑事じゃありません!!
これがこの2作の最大の欠点です。

穂花、百瀬美咲、矢吹春奈(アイリーン)と女性陣が綺麗なのも嬉しいところ。

なお、新ギャバンの活躍は「特命戦隊ゴーバスターズ」31・32話も良かったです。
「スーパーヒーロー大戦Z」はお薦めしませんが、こちらは観て損は無いと思います。




Re[1]:「宇宙刑事シャリバン NEXT GENERATION」 その1(06/12)  

影の王子様

>なお、新ギャバンの活躍は「特命戦隊ゴーバスターズ」31・32話も良かったです。
>「スーパーヒーロー大戦Z」はお薦めしませんが、こちらは観て損は無いと思います。

最近は番組ごとの境界線がゆるゆるですね。まぁ、それはそれで楽しいと思いますが。

二代目シャリバン 引退  

日向快役の三浦力さん、この3月末で引退だそうです。
今作はなかなかカッコ良かったのに残念・・・
今度の新作には代わりに、電=渡洋史さんが出る可能性は?

Re:二代目シャリバン 引退(06/12)  

影の王子様

情報ありがとうございます。

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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