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「ザ・ハングマン 燃える事件簿」その7

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 第47話「生か死か!?ドラゴン危うし」

 レギュラー(時々いなくなる)のドラゴン(ディオン・ラム)の最期を描いたエピソード。

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 冒頭、原宿の歩行者天国。

 奇抜なファッションで、グループごとに踊り狂っているのは、去年、無形文化遺産にも登録された(註・されてません)、あの、「竹の子族」の皆さんであった。

 その人込みの中に、ラフな格好のドラゴンがぶらぶらしている姿があった。

 ドラゴンはひとりの中年女性とぶつかり、女性の落とした財布を拾うが、何故か泥棒に疑われ、警官が駆けつける事態になる。
 ドラゴンは日本語がほとんど喋れないので、上手く弁解できず、そのまま交番に引っ張られそうになる。

 だが、近くで見ていた可愛い女の子が警官に説明してくれたのでドラゴンの疑いは晴れる。

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 それがきっかけで友達になったドラゴンと千秋。路上でスケボーなどをして遊んでいる。

 ドラゴンは、彼女には「リュウ」と名乗る。香港からの留学生と言う触れ込みだ。

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 スケボーに乗っていた千秋の前方から、暴走族風のバイクの一団が走ってきて、千秋とぶつかりそうになる。

 いいですね、このアングル!

 大人気ない彼らは、ほんの子供の千秋にいちゃもんをつけるが、颯爽と現れたドラゴンにボッコボコにされる。

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 千秋は転んだ際に足を怪我して、病院で治療を受ける。
 ドラゴンは、千秋の両親からも感謝される。

 一方、ゴッドはメンバーに招集をかけ、今度の仕事の説明をする。
 今回は、原子力汚職に絡む事件である。

 ゴッド「原子力発電と言うものが安全な物か危険な物か、専門家ではない我々には良く分からない。ただ西ドイツやアメリカの原子炉メーカーが新型炉の売込みを巡ってしのぎを削っているらしい(中略)検察はロッキード事件より遙かに巨額なリベートが動いたと見ている」

 各方面に配慮したゴッドの前置き。誰の目にも分かる「答え」が出るのは、これから30年後のことである。

 西ドイツとか、ロッキード事件とか、時代を感じさせるフレーズもちらほら。

 特捜部は、大星商事の小津副社長を汚職の黒幕として逮捕、追及していたが、重要な証人が自殺してしまった為、やむなく釈放せざるを得なくなる。

 ゴッドは、特捜部が望みをかけている最後の証人、小津の部下の西田という男の写真をスライドで見せる。それは、偶然にもあの千秋の父親だった。

 西田は既に、とあるホテルで何度も特捜部から事情聴取を受けていた。西田は証言する気持ちはあるが、自分の会社を裏切ることになるので、まだ心の整理がつかないと猶予を求める。

 その西田を、小津と腹心の寺島秘書室長(菅貫太郎)が呼びつけ、会社に不利な証言はしないよう因果を含めて説得する。

 が、西田の決心は固く、会社への辞表を書いた上で、家族揃って北海道へ移住する計画を立て、妻や千秋にも打ち明ける。

 その上で、西田は特捜部指定のホテルへ向かう。タミーとドラゴンが尾行するが、途中で見失ってしまう。

 小津側も、西田を探してその口を塞ごうと焦っていた。

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 で、娘の千秋が友達と学校から出てくるところを待ち伏せるのだが、見分けがつかねえ。

 小津の部下に尾行されているとも知らず、帰宅中の千秋、偶然ドラゴンと再会する。

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 千秋「この前はありがとう」
 ドラゴン「ド、イタシマシテ」

 その後、二人で遊び歩くが、痺れを切らした部下が車で突っ込んできて、強引に千秋をさらってしまう。

 小津側は西田の妻に電話し、千秋の命と引き換えに、西田の居場所を教えろと脅迫する。
 妻からそれを知らされた西田、寺島に電話してディスコで会う。ハングマンたちも、西田家の電話を盗聴して、その動きを全て把握していた。

 西田は、寺島から、自殺すれば莫大な退職金を家族に支払うとも約束し、西田に遺書を書かせる。

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 ハングマンたちは、ホテルでそのやりとりを盗聴し、また、西田と千秋の電話の音声から、千秋が監禁されている場所を割り出す。

 それは横浜港に停泊しているランチだった。
 マイトとドラゴンが、車を飛ばして横浜へ向かう。

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 西田は結局脅迫に屈し、会社の屋上から飛び降り自殺することになる。

 寺島「お、お、待ちたまえ、これをポケットに入れておかなくちゃ」
 と、事務的に話す寺島がとても怖い。

 最近はあまり聞かないけど、昔は会社の為に自殺させられたサラリーマンがわんさかいたのだろう。

 その頃、ドラゴンは千秋が監禁されているボートに単身乗り込み、悪人たちをぶちのめして千秋を助け出していた。

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 西田は覚悟を決めて身を投げようとするが、そこへパンとタミーが現れる。
 パン「死ぬことはありませんよ。今頃お嬢さんは無事に助け出されてる筈だ」
 タミー「死んじゃいけないわよ、千秋ちゃんの為にも」

 ここでデジコンが会社の放送室を拝借し、寺島が西田に自殺を強要している音声を大々的に流す。
 その生々しいやりとりを神妙な顔で聞いている社員たち……。これが「ハンギング」なのだ。

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 ドラゴンは千秋を助け出したが、残った男に銃を突きつけられて身動きが取れないでいた。

 ドラゴンはまず千秋を海へ突き落とし、後からボートで追ってきたマイトに拾わせる。

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 マイトが海に漂う千秋に浮き輪を投げるのだが、投げる前にしっかりブイにつかまっている千秋であった。

 なにしろ、まだ幼い女の子だからね、万一のことがあってはいけないとスタッフの配慮だろう。

 で、ドラゴンは敵と揉み合っているうちに、マイトから貰ったダイナマイトが爆発し、船もろとも海の藻屑と消えてしまう。

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 千秋「リュウさん、リュウさーん! リュウさーん!」
 金切り声を上げて嘆き悲しむ千秋。

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 ラスト、埠頭に並んでドラゴンの散った海を見詰めているハングマンたち。

 デジコン「あいつが死ぬなんて俺には信じられない」
 パン「奴はきっと香港に帰ったんだ。きっとそうに違いない」
 タミー「そうよ、ドラゴンは不死身だわ」
 マイト「バカヤロウ、カッコつけやがって、死んじゃいねえよ、な?」

 こうしてドラゴンは退場となる。
 もっとも、その生死ははっきりと描かれていないので、パンの言うように香港に帰ったのかもしれない。

 ちなみにドラゴン以降、シリーズの「アジア枠」は廃止となる。……ま、ドラゴンとジャガー(誰も覚えてないが)しかいなかったけどね。


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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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