第48話「バンリキ魔王反乱」(1981年1月10日)
最近、スロットで1万円スるとか、スロットで1万円スるとか、スロットで1万円スるとか、ろくなことがない管理人であっだが、頑張ってブログを更新するのである。
さて、この48話から最終51話まで、バンリキ魔王の反乱に端を発するベーダー内部の混乱と崩壊、そしてデンジマンとの決戦と言う、怒涛のストーリーが続く。
これ以降の戦隊シリーズでは、中盤から終盤にかけて悪の組織内部で権力闘争や裏切りが頻発して、それがひとつの見せ場になるのだが、その濫觴がこの「デンジマン」だと言えよう(管理人が適当な知識をもとに適当に言ってます)。
さて、冒頭から、何の脈絡もなくヘドリアン女王が部下を集め「デンジマンと決戦の時は来た!」と檄を飛ばしている。そして作戦の指揮を、ベーダー怪人サッカラーに取らせる。

で、早速ベーダー軍は、空と陸から総攻撃を仕掛ける。
と言っても、その相手はデンジマンではなく、防衛軍であった。ま、彼らはデンジマンの基地の所在地を未だに突き止めていないからね。
防衛軍の陣地はベーダー軍に蹂躙されるが、そこへ機敏にもデンジマンが現れ、応戦する。
森の中から監視していたミラーとケラーは、戦闘機に攻撃させるが、デンジマンもデンジタイガーを繰り出し、次々と戦闘機を撃ち落として行く。

そのうちのひとつが、ちょうど二人のところへ落ちてくる。
爆発で吹っ飛び、パンツを見せながら転がり落ちるケラーとミラー。

しかし、早まってはいけない(何を?)。これはスタント(野郎)なのだ。
やむなく、ベーダー軍は撤退する。
ナレ「ベーダーのこの作戦を予め知らせてきたものがあった、その為に敵を撃退することが出来たのだ」
と、ナレーションだけで説明しているが、予告編では、実際にそのデータを基地で受け取っているデンジマンたちの姿がちょっとだけ出てくる。

ケラーとミラーの報告を受け、当然、情報漏洩源として、バンリキ魔王に疑惑の目が注がれる。
ヘドリアン「魔王は一日あそこにおった。ひねもすぐーたら寝ておったし、油断のならぬ奴じゃが……」
ヘドラー「バンリキ魔王め、いずれ正体を暴いてやる」
ヘドラー将軍、今度は「霧作戦です」と、女王に耳打ちする。
それは、ベーダーガスと言う恐るべき猛毒ガスのボンベを、デンジマンたちのジョギングコースに仕掛けて一挙に抹殺しようと言う物だった。
ちなみにベーダーガスの効用は、ヘドラーによれば
「脳の中枢神経をやられ、30秒以内で呼吸困難に陥り、消滅」するというものだった。
最初の二つは分かるんだけど、「消滅」って……。だったらその「消滅」機能だけで十分だろ。

翌朝、そんな仕掛けがされているとも知らず、デンジマンの5人、子供たちと一緒に早朝のトレーニングをしていた。
何故か、今回は5人とも指導に当たっている。いつもは赤城だけなんだけどね。
時限装置が作動し、6時ジャストにガスが噴射される。赤城たちはガスに巻かれるが、
あきら「霧が濃いわね、今日はー」
と言う程度で、何の異変も起きない。
結局デンジマンと子供たちは、そのまま元気良く森を駆け抜けて行ってしまう。
固唾を飲んでその様子を見守っていたヘドリアン女王、これ以上ないほど苦り切る。

ヘドラー将軍も、そばにいた科学班を「この愚か者めが!」と蹴り飛ばす。
やむなく、現地にいたサッカラーたちにデンジマンを襲撃させるが、そんな行き当たりばったりの攻撃で倒せる筈もない。

ヘドラー「サッカラー、貴様裏切ったな」
と、逃げ戻ってきたサッカラーを追及する。
ヘドラー「毒ガスの容器を入れ替えることが出来るのは貴様しかいない」
サッカラー「め、滅相もございません。それは誤解です」
ヘドラー「無論、電子戦隊に通報したのも貴様だ」
サッカラー「ひどい、それはあんまりだ」
ヘドリアン「裏切り者は死あるのみ」
ヘドラーは即座に剣を振り上げて、サッカラーを処断しようとするが、それを防いだのはバンリキ魔王だった。
日頃から険悪な仲だった二人、そのまま本気で斬り合いを始めてしまう。
白熱のバトルを繰り広げる二人。互いの強力なエネルギーのなせるわざか、ベーダー城から、

巨大化して外へ飛び出して戦ったり、

あるいは、走行中の電車内(本物)にテレポートして戦ったり、このシーンの演出はユニークだ。

ヘドリアン「サッカラー、ヘドラー将軍に助勢するのじゃ、バンリキ魔王を倒すのじゃ!」
サッカラー「はい、あ、あ、いや、あ……」
ヘドリアン「どうしたのじゃ、命令に背くのか?」
サッカラー、柱にしがみついて戦おうとしない。
その時、バンリキ魔王が「サッカラー、見せてやれ、お前の真心を」と声をかける。
サッカラーは直ちに巨大なサッカーボールの姿に化けると、ベーダーガスを撒き散らす。
そう、案の定、サッカラーが裏切り者だったのだ。
バンリキ魔王と彼に寝返った戦闘員達は予めガスマスクを用意していたので平気であった。ヘドリアン女王たちは、全員地下牢に閉じ込められてしまう。

ヘドリアン「この裏切り者めが、バンリキ魔王に伝えろ、この恨み必ず晴らしてやるとな」
ヘドラー「おのれ、バンリキ魔王め!」
バンリキ魔王はヘドリアン女王の玉座に座り、たちまちベーダー城の支配者気取りになる。
宴の用意をさせ、戦闘員達に「歌え、踊れ!」と吠える。
戦闘員達、テーブルの周りを踊りながら回り、酒を飲んで騒ぐ。
綺麗どころのひとりもいない、悲しい宴であった。
サッカラーも戦闘員達も、バンリキ魔王に勲章をやると言われて、あっさり寝返ったらしい。
地下牢のヘドリアン女王は、彼らが油断しているのを見ると、ミラーに水晶玉に変身させ、それを使って玉座の近くの怪人製造装置を遠隔操作し、一挙に二人の怪人を作り出す。

ケンダマラーとカラクリラーである。
今回は3体も新しい怪人が登場して豪華な印象だが、48話から51話まで、彼らを含めて4体の怪人しか登場しないので、1話あたりの怪人の数は普段と同じである。

サッカラーたちは外へ出て、巨大化して派手に戦う。
怪人同士が3体も巨大化して戦うというのは、なかなか見られない光景である。

サッカラーは二人に倒され、片腕を失ったバンリキ魔王は割とあっさりヘドリアン女王に権力の座を奪い返されてしまう。
ヘドリアン「お前をただ殺しては私の気が済まぬ、燭台鬼にしてやるわ、あっはははっ」
バンリキ「なんとでもしやがれ、だが言っておくぞ、ワシは負けたんじゃない」
ヘドラーは恨み重なるバンリキ魔王に唾を吐きかけると、「地獄へ落ちろ!」と、床をパカッと開けて、魔王を地下に突き落とす。

再び引き揚げられたバンリキ魔王は、白塗りに固められ、哀れ、人間燭台になっていた。
早速、頭の上の蝋燭にチャッカマンで火をつける女王。
このまま終わってしまってはデンジマンの見せ場がないので、やっつけ的にケンダマラーとカラクリラーが毒ガス作戦を続行し、順調にデンジマンに見破られて失敗、最後はケンダマラーがデンジマンと戦い、倒される。
バンリキ魔王の反乱はこうしてあっけなく終結したが、まだバンリキ魔王は不気味な目を光らせているのだった。