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鶴田法男の「亡霊学級」



 皆さんこんばんわ森進一です、じゃなくて、「亡霊学級」のお時間です。そんな時間ねえよ。

 以前から紹介したくてうずうずしていたが、まあいいや的理由から放置プレーが続いていたが、この度晴れてレビューすることにしたのである。
 これは1996年のビデオ作品だが、マイフェイバリットの1本。Jホラーの先駆的作品のひとつでもあり、思春期の少女の繊細な心理を人気のない学校の哀感を伴う雰囲気に絡めて描写することにも成功した、傑作である。

 もっとも、キャプのために改めて見たら、意外と大したことなかったが、ま、自分は何回も繰り返し見てるからねえ。それに静止画だけでは伝えられない魅力の多い作品でもあるのだ。

 下敷きの「亡霊学級」は同名のつのだじろうの連作短編漫画で、こちらも面白いです。

 監督は、鶴田法男です。

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 冒頭、10年前の高校時代の恋人の自殺を未だにひきずっている雑誌記者の館山(水上竜士)は、その女性らしい幽霊の写った写真を手にとって、考え込んでいた。

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 そう言う前置きのあと、舞台は彼の在籍していた高校になる。ヒロイン・ゆりを演じるのは宮澤寿梨ちゃん。小さくてとても可愛いのです。

 トイレで顔を洗っていると、奥の個室から変な音がし、

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 ギギィと少し扉が開き、中から手が!
 その個室をのぞいてみたが、中には誰もいない。いきなり怖いではないか。

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 物語では(人件費削減のためか)学校は夏休み中で、ヒロインと友人の写真部員は補習のためにちょくちょく学校で顔を合わす仲。友人はやたらとヒロインをモデルにして写真を撮りまくるのだった。

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 またヒロインの憧れる先輩・美也子として「女優霊」でお馴染み石橋けいが出演。でかい。

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 友人がこれ見よがしに使うケータイ。でかい。

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 図書委員でよく図書室で働いている美也子と、ゆりは仲良くなる。そこで、ゆりは何故か紛れ込んでいた「亡霊学級」と言うホラー漫画を見付ける。

 この、人気のない図書室の雰囲気が抜群にいいのだ。

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 ゆりは、帰宅してその漫画を読むが、イモムシのたっぷり入った弁当をぐちゅっと食べるような悪趣味な内容だったので、

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 ゆり「気持ちわりぃ」
 と、率直な感想を述べる。

 で、母親の用意していたパスタを食べようとしたら、それがゴカイやミミズがのたくる特製スパになっているというお約束。ゆりは慌ててゴミ箱に捨ててしまう。

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 その母親を演じるのがひし美ゆり子。しかし、彼女は仕事で不在がちで、別居中の夫とは離婚協議中で、家庭はさむざむとしており、ゆりが家に居場所がないと感じる要因だった。

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 しつこくその漫画を読んでいたゆりに、友人は、10年前に写真部員が自殺した噂を話す。

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 ゆりは、同じく家庭に問題のあるらしい美也子を誘ってプールでひと泳ぎするが、何者かに足を引っ張られて、溺れそうになる。なんとか這い上がるが、足には長い髪の毛がびっしりまとわりついていた。

 この辺も、「亡霊学級」のエピソードをモチーフにしてるんだけどね。

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 さらに、いつの間にか美也子がまるで別人のようになり、額から血を流してゆりをびびらす。

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 また古文の補習授業中、とろとろと眠気を誘う教師の声に半ば眠っていたゆりは、自分がノートに、

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 まったく知らない「七尾千秋」と言う名前を書いているのを見て、ぎょっとする。

 さらに、

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 ふと下を見ると、机の下からこんなものが!

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 ずるずると伸びてくる元祖貞子ふうの幽霊。このシーンは、演出も設定も見事で、ものすごく印象的なのだが、これも静止画では伝わらないなぁ。

 数々の怪奇現象に、ゆりの友人は10年前の自殺事件が関わっているのではないかと、「七尾千秋」と言う名前から、かつての写真部の部長、つまり冒頭に出た館山に連絡する。しかし、その最中に、得体の知れない影に追われ、校舎から転落して死亡してしまう。

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 なお、原作者のつのだじろうも、心霊研究家として特別出演しています。ビデオには最後に「亡霊学級」執筆時のエピソードを語る特典映像もついている。

 ま、この辺までがこの作品の面白いところで、ラスト、生き残った関係者がつどう夜の校舎内でのドタバタは、いまひとつの出来。

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 自殺した女生徒に乗り移られる石橋けいの笑顔がムチャクチャ怖いけど。

 校舎内には、自殺した女生徒以外にも、今までにこの学校で命を落としてきた生徒たちの亡霊がわらわらと現れて、ゆりや館山を襲う。

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 最後、屋上に出ようとしてドアが開かず、亡霊たちに追い詰められた二人。

 さて、ここで衝撃的なラスト(註・嘘です)が待っているのだが、それは実際に見て確認して欲しい。と言っても、DVDも出てないし、簡単には見れないけど。

 ちなみにこのストーリーだが、鶴田の最新作「POV」のそれとそっくりで、ちょっと笑ってしまった。何年も前の自殺事件が源で、女子高生二人や、当時の部長が夜の学校に来るところとか、堅物の女教師の存在とかも。トイレの奥の個室が開くのまで、同じだった。


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コメント

宮澤寿梨ちゃん、小顔で可愛いですね。
やはり、ホラーもののヒロインは「守ってあげたくなる」女の子であるべきでしょうね。

石橋けいが三姉妹の次女だった東映不思議コメディーシリーズの最終作
「有言実行三姉妹シュシュトリアン」で初代ウルトラマンと黒部さんが出ました
(第40話「ウルトラマンに逢いたい」)。

ホラーといえば、今年夏クール放送の「デッドストック〜未知への挑戦〜」を観ました。
全体としてつまらないのですが、日本人形の2話だけがとにかく怖かった!!!
観終わって「おしっこ行くのが怖く」なったほどで、録画を即消去。
次回以降もこんなに怖いのか?と「毎週録画」を「次回更新」(最新回だけ残る)
に変更しましたが、幸か不幸かそんな心配は杞憂に終わりました。
2話だけはとにかく怖いです!!!

Re[1]:鶴田法男の「亡霊学級」(12/11)  

影の王子様

これもそのうちしっかりレビューし直したいと思ってます。

>ホラーといえば、今年夏クール放送の「デッドストック〜未知への挑戦〜」を観ました。
全体としてつまらないのですが、日本人形の2話だけがとにかく怖かった!!!

最近のドラマは一切見ないので、全然聞いたこともありませんでした。機会があればチェックしてみたいですね。

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