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「ザ・ハングマン 燃える事件簿」その8

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 第49話「強奪一億円 召し上げ作戦」

 冒頭、三人組の強盗が現金輸送車を襲撃し、警備員たちを皆殺しにし、1億2000万を奪う。

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 実行犯のリーダー格・石崎を、平泉成(征)が演じている。

 彼らは別の場所で計画立案者の向井(小松方正)と合流するが、最初からそのつもりだったのだろう、石崎は手下の二人を射殺し、向井と山分けしようとする。

 盗まれた金は、東亜機械工業の社員への給料だった。
 輸送コースを知っていたのは、社長と経理課長だけ。その経理課長こそ、向井だった。

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 ゴッドに招集をかけられたハングマンたち。彼らの前にあるのはかつての自分たちの名を記した位牌である。

 パン、事件の概要を聞き、「ダメな時代になったねえ、簡単に仲間を殺すなんて」
 マイト「おやじさんが嘆いたって始まらないよ」

 今回の任務は、真犯人を探し出し、奪われた金を取り戻すことであった。
 ハングマンは、早速事件の独自捜査を開始し、輸送ルートを知っていた向井に着目する。しかも向井が事件当日病欠していたと分かり、俄然、向井への容疑が濃くなる。

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 向井に関する警察顔負けの情報を集めたハングマン。

 しかし、向井の交友関係は極めて浅く事務的で、強盗犯らしき者との接点が見付からない。その為、警察も向井への捜査を打ち切ってしまったほどだ。

 それでも、向井がちょくちょく顔を出していた新宿のバーで、向井と親しくしていたバーテンの石崎と言う男が浮かび上がる。しかも最近、石崎はそこを辞めていた。
 だが、ハングマンが石崎に接触する前に、石崎は向井によって刺し殺されてしまう。結局、1億2000万は向井が独り占めと言うことになる。

 パン「欲の皮の突っ張った奴には、欲で釣るしかない」
 と言う訳で、向井の強欲さを利用した、ハングマンたちの華麗なる作戦が実行される。

 まず、デジコンがコンピューターを駆使して、数日中に値上がりが見込まれる株をピックアップする。

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 続いて、タミーがわざと車で向井に接触し、怪我をさせる。

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 接触と言うか、思いっきり吹っ飛んでますが……。

 翌日、保険会社の社員・草野と名乗ってマイトが向井のマンションに上がり込む。治療費と、全治1週間の休業補償14万円を即金で支払い、向井を信用させる。

 話の途中、マイトはわざとらしく部屋の電話を借り、証券会社の社員と株の値動きについてあることないこと大声で話している様子を向井に聞かせ、向井の注意を引く。

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 向井「君、株やってるのかい」
 草野「実はお客様から極秘情報を手に入れましたんで……、この国際フーズって銘柄ですがね、買占めグループが株価操作をしてるとか。何しろですね、三日間で7割上がるとか、そう言う情報を入手しましたんで、私も1万株ほど……、今現在手放しても、180万ちょっとの儲けになります、一口乗ってみませんか」

 国際フーズとは、デジコンが弾き出した有望銘柄であった。

 さすがに、初対面の男の誘いに向井は簡単に乗らなかったが、マイトに、なんだったら自分が立て替えて、仮に値が下がっても向井の損にはならないからと不自然なほど熱心に勧められ、結局乗ってくる。

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 向井「しかしあんたバカに熱心だね」
 草野「そりゃ向井さん、これは儲かった者じゃないとこの気持ちは分かりませんよ、うふふっ」

 マイトも金の亡者のような顔を作り、向井に勘繰られないようにする。

 ところが、肝心の国際フーズの値が、デジコンの目論見どおり上がってくれない。

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 パン「なんてこったい」
 タミー「デジコンのコンピューターって当てになんないのねっ」

 そこでマイトは、偽の朝刊を用意して、新聞配達から向井の手に渡る前に細工して、国際フーズが値上がりしたかのように見せる非常手段を取る。

 向井は待ち兼ねたように新聞の株価欄を開き、国際フーズが草野の予言どおり値上がりしているのを見て驚く。本来なら、この新聞だけで信じ込むと言うのは不自然なのだが、すぐにマイトが向井を訪ね、「向井さん名義で40万買いまして20万の儲けになります」と、現金を渡したのでそれ以上詮索しない。

 向井は、更に国際フーズの株を買いたがるが、マイトは「この辺が潮時です。それにこれは仕手株ですからね。絶対と言う保証はございません」と、もっともらしい台詞を並べて、諦めさせる。

 その上で、「もっと確実な金儲けの話があるんですが……いや、こりゃやめといたほうがいいなぁ」と、向井の気を引いて、メインの詐欺話に持ち込む。

 それは、共立観光開発と言う有名企業が東洋一のレジャーランドを作ろうと、神奈川の伊勢原台で土地買収を進めていると言うウソ話であった。

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 その為に、事前に本物の共立観光開発の田島常務を消防訓練だと偽って屋敷から遠ざけ、その間に、パンが田島常務に成りすまして、マイトに連れてこられた向井と会うと言う際どい方法が取られる。

 マイトは、その地価がいずれ20倍に跳ね上がると断言する。
 パン「ほとんどの土地は買収済みですが、ごく一部残ってるんですわ。それを私の厚意であなたに……、とおもっとるんです。正直言うと私も欲が出ましたよ。だが、担当重役の私がそれをやってしまったんでは完全な背任行為ですからな」
 向井「なるほど、つまり、第三者の名義でおやりになれば問題はないと」
 マイト「ただし、他にも三人ほど出資したいと言うお客様がいらっしゃるので……」
 パン「ですから、出来れば人数を絞った方が率は良いですよ」

 さすがの向井も、1億円以上の大金を投資するのには勇気がいる。なかなかウンと言わない。いつまでも本物の田島常務を遠ざけていられないので、マイトたちは内心気が気ではなかった。

 が、黙考の末、向井は強奪した1億2000万そっくり投資したいと言い出す。

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 タミー「まんまと引っ掛かったわね!」
 デジコン「いや、まだ分からんぞ、上手く行き過ぎてかえって不安だ。(草野が)地主に手付金まで打ったって言うのはちょっとまずかったんじゃないかな」

 デジコン、向井が直接買収予定地に行き、本当かどうか確かめるのではないかと気にしていた。

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 案の定、翌日、向井はタクシーを飛ばして伊勢原台へ赴き、たまたま目にした男に話し掛ける。
 向井「草野さんと仰る方が、この辺の土地を買い占められたと言うのは本当ですか」
 男「ああ、私も200坪ほど売ろうと思ってね。草野さんから手付金を貰いましたよ」
 向井「その草野さんですがね、目のギョロッとした、色の黒い方?」
 男「ええ、そうですよ、髪のもじゃもじゃした」

 向井は男の話に満足そうに頷くと、すぐに帰って行く。

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 実はその男、マイトが予め仕込んでおいた役者だった。
 マイト「さすが俳優さんだけあって芝居がうまいね、はい、今日のギャラだ」

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 すっかり土地買収の話を信じた向井、セントラルホテルへ現金を持って出向き、東亜不動産の社員に化けたデジコンにそっくり渡してしまう。
 デジコン「これが預り証です。明日の午前中には登記を済ませますので、午後1時ごろには(権利証を)お届けにあがれると思います」

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 首尾よく奪い返した1億2000万の札束を前に、興奮するハングマンたち。

 パン「これ全部俺のだったらなぁ」
 タミー「凄い、私もこれひとつでいいから!」
 デジコン「ダメダメ、これは俺たちの金じゃないんだから」

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 デジコン「おやじさんもタミーもこれだもん。人間金を見ると欲が出るもんだな」
 タミー「そりゃあ、これだけの大金を見れば誰だって妙な気になるわよ」
 マイト「とにかくこの金は元の会社に戻す」

 一方、翌日の向井、約束の時間になってもデジコンが来ないのでイライラしていた。あちこちに電話をするがつながらない。
 もう一度田島常務の屋敷へ行って見るが、彼の前に現れたのは、彼が以前会ったのとは似ても似つかぬ老人だった。ここでやっと、騙されたことに気付く向井。

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 ラスト、マイトがわざと道を歩く向井の前に姿を見せ、金を返せと半狂乱の向井に、トラックの荷台にばらまいてある札束を見せる。

 金のことしか頭にない向井、荷台に上がって一心不乱に金をかき集め、数え続ける。マイトが扉を締め、トラックが走り出したのにも全く気付かない。

 トラックは、東亜機械工業の前で止まる。札束を抱えていた向井、給料を奪われた社員たちにその姿を見られ、ジ・エンド。

 と言う、「ハングマン」としては珍しく「スパイ大作戦」(ふるっ)みたいに凝ったオペレーションであった。


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コメント

>盗まれた金は、東亜機械工業の社員への給料だった。
「3億円事件」が東芝のボーナスだったからのネーミングでしょうか?

>マイトも金の亡者のような顔を作り
黒沢さん、いい表情です!

タミーが「色仕掛け」で・・・という話もありかな?と思ったのですが
現金の奪還も目的なので、ちょっと無理ですね。
お金を遣わせるワケにはいかないので。

詐欺と言えば、なんといっても「白昼の死角」ですね。
原作が面白くて3回くらい読みました
(映画は駄作でしたが)。

Re[1]:「ザ・ハングマン 燃える事件簿」その8(06/25)  

影の王子様
>詐欺と言えば、なんといっても「白昼の死角」ですね。
>原作が面白くて3回くらい読みました

読んだことありませんが、そのうち読みます。

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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