「少女コマンドーいづみ」第9話 その3
- 2015/05/17
- 15:30
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第9話「コンサートをねらえ!」(1988年1月7日)
山下に脅され、一時はコンサートを中止しようとした矢追だったが、いづみたちに説得され、踏み止まる。
翌日は、そのコンサート当日。

コンサート会場に貼られたツアーのポスター。
「A-JARI JAPAN CIRCUIT '88」
「現代少年理想的体質」
などと、書かれているが、これは実際のA-JARIのコンサートツアーのものを流用しているのだろう……か?

恵子「少しでも怪しい奴がいたら、必ず連絡しなさい」
三人「はいっ」
闇学中の会長として三人に指示している恵子。例によって、彼ら以外に闇学中のメンバーは出てこない。

タバコの煙がたちこめる楽屋で、和気藹々と最後の打ち合わせをしているA-JARIメンバーと矢追。
いづみたちも、彼らにつきっきりでガードを緩めない。
と、本多氏が立ち上がり、楽屋を出て行こうとする。
いづみ「何処行くの?」
本多「えっ、トイレ!」

念の為、佐織がヌンチャクを持ってついていく。
本多「なに、どうしたの?」
佐織「ボディーガードです!」
本多「ああ……」
佐織、振り回したヌンチャクが自分の頭を直撃し、顔をしかめる。
佐織「いたー」
本多「ぶはぁーっはっはっ」
佐織、そのまま男子トイレの中まで付いて行こうとするが、入り口で本多氏に止められる。
トイレには数人の清掃員がいたが、本多氏は構わず用を足し手を洗おうとするが、背後から清掃員が襲いかかり、拉致されてしまう。山下の部下が潜り込んでいたのだ。

トイレの前で所在なげに本多氏を待っている佐織。
だが、いつまで経っても氏が戻ってこないのでおずおずと中を覗き込む。だが、中には誰もいない。慌てて叫びながら楽屋へ戻ってくる佐織。
佐織の大声にみんな楽屋から飛び出してくる。
恵子「いなくなった?」
佐織「私が覗いた時にはもう……」
いづみ「本多君がさらわれたみたい!」
矢追「山下のところで、お前らを欲しがってるんだ。本多にもしものことがあったら……」
初めて、裏の事情を打ち明ける。

藤尾「あんなのと組むぐらいだったら、俺らだけでやってるよー」
矢追「お前ら……」
藤尾氏の言葉に感動する矢追。
ただ、この台詞、よく考えると少し変である。
「あんなのと組むぐらいだったら、バンドやめてやるよー」と言うのがより適切だろう。
今だって、「俺ら(A-JARI)」だけでやってるからね。
いづみ、すぐ本多氏を助けに行こうとする。血気盛んなA-JARIメンバーも続こうとするが、
矢追「待て、あいつらは手段を選ぶような連中じゃないんだ。命を奪うことなんかなんとも思っちゃいない! 中止しよう!」(コロコロ意見の変わるおっさんだ)
いづみ「あたしが助けます! リハーサルを続けて、最後の一秒まで」

いづみ、一旦自分の部屋へ戻り、入念に装備を整える。
いつもと違い、防弾ベストまでまとう。
「謎の組織」より、ヤクザの方が物騒だと言うのもアレだが、いづみは自分が「最終兵器」と言う彼らにとって利用価値のある存在だと認識しているから、「謎の組織」に対しては実はそれほど切実な危険を感じていないのかもしれない。少なくとも9話まで、いづみが「謎の組織」から本気で命を狙われたことはない筈だ。

フライトジャケットを着て、サバイバルソーをチェックするいづみ。
いづみの準備と並行して、本多氏を除くA-JARIメンバーが最終リハーサルをしている様子、会場にファンが集まっている様子が映し出される。

今日の、「貼りたいだけだろ」のコーナーは、会場の周囲を見張っている祥子さんです。

いづみの部屋に、恵子と佐織もやってくる。
恵子「いづみ、闇学中の連中に調べさせたんだけど、山下の車を廃工場の前で見掛けたって……」
いづみ「わかったわ」
そうか、よく考えたらいづみ、本多氏の居場所を全然知らなかったんだね! 道理でのんびり準備をしていると筈である。
それにしても、闇学中の情報力は相変わらず優秀だ。
恵子「いづみぃ、まさか山下ンところとドンパチやろうってんじゃあ……」
いづみ「仕事は最後までちゃあんとやんなくっちゃね!」
嫌がっていた「なんでも事件解決業」だが、一度引き受けたら最後まで責任を持つのがいづみのポリシーである。
恵子が「冗談じゃないよー、相手は本物なんだよ。拳銃だって持ってるって……」
佐織「いづみ先輩、ご一緒します。わたし、責任があります!」
恵子「あたしだってぇ」
いづみ「恵子と佐織はコンサート会場を頼むわ」
佐織「でもぉ……」
いづみ「あたしを信じて」
いづみ、二人を説得し、単身廃工場へ向かう。
つづく。
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