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「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第31話 前編


 第31話「サキ失神! 秘孔を突かれる」(1986年7月17日)

 なんちゅうタイトルだ……。

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 轟々と流れ落ちる滝(合成)をバックに、戦国武将のような陣に陣取る影の総統。

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 今日もシャドーがバッチリ決まってますね手書きハート

 はっ、ひょっとして「影の総統」の由来は、このシャドーから来ているのか?(註・来てません)

 総統「来たか」

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 錫杖を鳴らす音が谷に響き、陽炎の向こうから読経の声と共に、5人の雲水がゆっくりこちらに歩いてくる。

 この辺はもう、少年誌の拳法漫画のノリである。

 総統「黒羽五人衆か」

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 総統の問い掛けに、不気味な笑みで点頭するのは、黒羽衆のリーダー十徳ナイフで、演じるのは宮田州さん。

 総統より背が高いと言う理不尽な理由で(註・管理人の想像です)処刑された美智雄に代わる幹部が、「腕前の程、試させて貰うぞ」と、居並ぶ剣士たちに攻撃を命じる。

 無論、こんなもったいぶって登場した刺客のこと、そんな剣士たちなど物の数でなく、圧倒的な強さを見せ付けて薙ぎ倒す。

 総統「見事だ。しかし、その程度の技では、麻宮サキは倒せんぞ」
 せっかちな総統、すぐに立ち去ろうとする。

 と、戦いに加わらなかった十徳が「ふふふふふふっ」と不敵な笑みを発し、総統の足を止める。

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 「はぁああああっ」

 空高く舞い上がると、大きな岩の前に立ち、気合もろとも二本の指をその岩に突き立て、岩を抉り取ってしまう。

 総統「面白い!」
 十徳「ふっふふふふふふっ」
 総統「でも失格!」
 十徳(ズコッ)「あれっ?」
 幹部「ありがとうございました。これ、参加賞の鉛筆削りです」
 十徳「あ、どうも……」

 ……じゃなくて、「面白いから採用!」と言うことである。

 5人は来たときと同様、念仏を唱えながら去って行く。

 新たな強敵の出現など知る由もないサキは、一人部屋でぽつねんと、物思いに耽っていた。前回のラスト、同じペンダントを持つ影の総統との忘れようにも忘れられない出会いと別れ……。

 サキ(なんでじゃ、なんであの男がうちと同じ物を?)

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 サキ「母上、あれは誰なんじゃ? 母上、このペンダントは一体なんなんじゃ?」
 鉄仮面(……って聞かれてもなぁ)

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 サキ「教えとーせ、母上!」
 鉄仮面(そもそも、母上じゃないし)

 サキに迫られ、ちょっと困っている鉄仮面。

 サキ「こんな気持ちでどうやってあの男と戦えっちゅうんじゃ」

 翌日の学校。休み時間、屋上でぼんやりしているサキにお京と雪乃が話しかける。

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 雪乃「ひとりきりでどうしたんですの」
 サキ「まぁ、ちっくと考えごとをしちょったきに……」
 お京「へー、サキが考えごとねー、今晩のおかずは何しよかなっなんて考えてんでしょ?」
 サキ「お京!」
 お京「嘘だよ、冗談、冗談」

 考えたら、今回から、制服が夏服に変わるんだよね。

 お京「でもさぁ、ひとりで考え込んでるのって良くないと思うけどな」
 雪乃「そうですわ、何の為に私たちがいるのか……」
 サキ「わかっちょる、今日の放課後、付き合ってもらいたいところがある」

 放課後、サキが二人を連れて来たのはお墓! 普通、女子高生が来るところじゃないよね。

 それは、かつて西脇に教えられたサキの父親のものだと言う墓であった。

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 お京「早乙女七郎って誰だい?」
 サキ「うちの父上じゃ」
 雪乃「じゃあ、サキさんの本名は早乙女陽子と仰るの?」
 サキ「それはまだ分からんちゃ……」
 お京「どうしてだよ、親父さんが早乙女って言うなら、早乙女陽子じゃんか」
 サキ「下の名前が陽子かどうか分からんちゃ。ただひとつ確かなことはこの墓の下にうちの父上が眠っちょるちゅうことだけ……それともうひとつ」
 サキはペンダントを取り出し、
 「このペンダントと同じものを影の総統がもっちょった。母上の形見のペンダントをなんであの男が……全くの謎じゃ。けんど、その謎を解く為にも、うちはあの男と戦わにゃならんような気がする」

 サキ「父上、うちは三つの悲願が出来ました。ひとつ、父上を殺し、うちを鉄仮面を被らんと生きて行けん運命に追い込んだ男を探し出すこと、二つ、青狼会、影の総統の野望を打ち砕くこと、そして三つ目、うちの出生の秘密を明かす……この三つの悲願、何が何でもうちは成し遂げますち」

 父の墓前で、改めて決意表明するサキ。

 お京と雪乃も協力を誓い、線香を供え、サキと並んで手を合わせるのだった。

 三人がきゃいきゃい言いながら帰る途中、雲水と出会う。黒羽五人衆の十徳である。
 無論、まだ三人はそれが青狼会の刺客とは分からない。十徳も網代笠に手をやり、何事もなくやり過ごす。

 今ここでやってしまおうと逸る部下の声を抑え、
 「焦ることはない、奴らには、特に早乙女の娘にはたっぷりと苦しみを味あわせた後に……」

 ボキボキと音を立てて拳を握る十徳。
 部下「では、あれを?」
 頭領「ふっふふふふふ、死んだ方がマシだと言うほどの苦しみを味あわせてやろうぞ」

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 頭領の拳に応じるように、4人の部下の手が鉤爪のように伸びる。

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 そしてその4つの手も、頭領と同じように力強く握られる。

 別に誰がジュースを買ってくるかジャンケンをしている訳ではない。

 「ふはははははははっ」
 墓場で高笑いを揺らす5人。この後、住職に「うるさいっ」と怒られて涙目になる(なりません)。

 その後、彼らの暗躍が始まる。

 まず、雪乃は車で移動中、道端で倒れている自転車の高校生を見掛け、無視する。……じゃなくて、宮本に手伝わせて助け起こそうとする。

 その際、高校生は右手をカマのように尖らせて、雪乃の首筋を強く掴む。一瞬、雪乃の顔が歪むがそれは本当に一瞬のことだったので、雪乃はそれっきり忘れてしまう。

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 そしてお京がひとりで歩いていると、これまた男子高校生が駆け寄って、肩を叩くような仕草で、右肩に鋭い一撃を放つ。

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 お京「いってーな! なんだよ、てめー」
 男「ご、ごめん、間違えました。人違い」
 お京「ごめんで済めば警察はいらねえんだよ、今日のとこは許してやっけどよ、今度から気ィ付けろよ」
 男「はいっ、すいません」

 お京は何をされたか自覚もないまま歩き去る。

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 そして彼らの密かな魔手はサキにも伸びる。
 今度は、歩道に立っているサキに、すぐそばの店から飛び出してきた男がぶつかりざま、その肩を掴む。サキも、ちょっと痛みを感じ、顔をしかめる。

 つづく。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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