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「スケバン刑事2 少女鉄仮面伝説」セレクション 第31話 後編


 第31話「サキ失神! 秘孔を突かれる」(1986年7月17日)
 の続きです。

 その時は何事もなかった三人だが、黒羽五人衆の秘技の効き目は、その夜、早速現れる。

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 サキは勉強中、首筋に強い凝りや痛みを感じ、

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 お京はマグカップに何気なく伸ばした手に、力が入らない。

 雪乃も、首筋に強い痛みを覚えていた。

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 計画がうまく行き、お寺の境内でキャンプファイヤーをしている黒羽五人衆。要するに、家がないらしい。

 部下「人が良いと言うか、馬鹿と言うか、術をかけられたとも知らず、私を車で送ってくれました」
 部下「京子の方はやたらいきがりよって、ごめんで済めば警察はいらんなどと抜かしおった」
 十徳「ふふふふふふっ、そう言っておられるのも今のうち、あと3日もすれば……」
 一同「ふっふっふっふ、ははははっ!」

 この後、住職に「夜中に騒ぐな」と叱られ、泣きそうになるのであった。

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 部下から、報告を聞いている総統。
 総統「黒羽五人衆は動いておるのか」
 部下「三日後には、麻宮サキならず、矢島雪乃、中村京子の両名とも倒して見せると豪語しておりましたが」
 総統「出来るのか」
 部下「はい、黒羽衆の頭・十徳の父は麻宮サキの父・早乙女七郎に倒されたとかで、親子二代にわたる怨念が込もっておりますゆえ……」
 総統「今なんと言った?」
 部下「親子二代にわたる怨念が……」
 総統(バン!と机を叩いて)「違う! 麻宮サキの父の名だ」
 部下「早乙女七郎です!」
 総統「どこかで聞いた名だな」
 部下「さっき私が言いました」
 総統「なるほど、道理でな……って、バカにしとんのか?」
 (註・途中から、嘘です)

 部下「高名な考古学者であったとか」
 総統「そうか……」
 明らかにその名に心当たりがありありの総統、ペンダントを開いてあのメロディを流しつつ、サキと同じように、前回の印象的な出会いを想起していた。

 総統(まさかっ、いや、違う……そうである筈がない……美しい、貴様は美し過ぎる……殺さねばならんのか、口惜しい)

 そこへ電話のベル。受話器を取った部下が、緊張した面持ちで「鎌倉からです」と取り次ぐ。総統はすぐ人払いして、電話に出る。

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 総統「代わりました。私です。はい、一週間ほど前に。ご報告が遅れて申し訳ございません。色々とご相談したいこともございますので、二、三日中には……はい、分かりました」

 総統にも敬語を使わねばならない相手がいるらしい。恐らく、第1話で暗闇指令たちが口にしていた「鎌倉の老人」であろう。

 もっとも、総統、電話を切った後で、「おいぼれめ!」と一言。心服している訳ではなさそうだ。

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 翌日、体のあちこちに故障を抱えながら登校してくる三人。
 雪乃などは、首が曲がらなくなったようで、おかしな姿勢で登校してきた。

 お京「おい、何やってんだよう」
 雪乃「あらお京さん、おはようございます」
 お京「どうしたのぉ?」
 雪乃「朝起きたら、首が曲がらなくなって……」
 お京「ふーん、借金で、首が回らなくなったんじゃねえのか?」
 雪乃「まあ! お京さんと違って、借金なんてありません!」

 こうして冗談が言えるうちはまだ良かったのだが……。

 今回は、担任の西脇が出張と言う設定。

 数学の先生が、「自習にするか数学の補習をするか、多数決で決めよう」と言い出す。
 上原たちは「自習に決まってるよ」と最初から勉強する気がなさそうで、教師に「お前ら3年なんだぞ、受験生としての自覚はないのか」と説教される。

 そう言えば、もう彼らは3年の夏なんだよね。普通、もう少し真面目に勉強してるだろ?

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 で、挙手による多数決をすると、一番後ろのサキたちだけが自習に賛成せず、上原たちの期待を裏切り、数学の補習になってしまう。

 三人は手を上げたくても、それが出来ないのだった。

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 休み時間、同病相憐れんでいる三人娘。
 サキ「ああ、つらいっちゃ、両肩に鉛がべったり張り付いたような感じじゃ」
 お京「なーんで、三人いっぺんにこうなっちゃうわけぇ?」
 雪乃「まさか、四十肩には早過ぎるし」
 サキ「四十肩って、何ぃ?」
 お京「40才くらいになると、突然手が上がらなくなるの」
 サキ「うちはまだ17じゃ」
 お京「んなことは分かってるよ」

 サキ、雪乃に肩を揉んで貰っている時、稲妻のように昨日の一件を思い起こす。

 二人にも聞いてみると、雪乃もお京も、見知らぬ男から肩を掴まれたことを思い出す。

 サキ「それじゃ!」
 お京「だって、ただ肩叩かれただけで?」
 サキ「うちは前に三年突きと言うのを聞いたことがある。突かれた時はなんでもないけんど、三年経ったら内臓が破裂するっちゅう恐ろしい技じゃ」
 雪乃「もしや、その技の効き目の早いものだったら?」
 お京「じゃあ、あたいたち……」
 サキ「仕掛けられたかも知れん!」

 三人の顔が曇る。だが、仮にその技だとしても、対処法が分からない。間の悪いことに、西脇も不在である。

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 その夜、今度は耐えがたい痛みに襲われ、「ああ~っ」と色っぽく悶えるサキ。

 ベッドから転げ落ち、虚空を掴んで必死に手を伸ばそうとするが、硬直したように落ちてしまう。

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 サキの苦しみ悶える喘ぎ声を、家の外の路上で笑みを浮かべて聞いている十徳。
 どこに出しても恥ずかしくない、完全な変態である。

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 お京も、指先に力が入らず、苦しんでいた。

 遂には、ビー玉にちょっと触れただけで、

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 「ぐわーっ!」と、絶叫してもんどりうってしまうほどの激痛が走るようになってしまう。

 お京「いたぁーいっ! サキぃっ!」

 お京のマンションの通路にも、雲水の姿が……。めちゃくちゃ怪しいんですけど。

 雪乃は、布団に入ることも出来ず、痛みと戦っていたが、

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 首がゴリッと軋む音と共に、

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 振り向いて「ああーっ!」と叫ぶ雪乃の顔。笑うところじゃありません。

 ここは、はからずも、三人の演技力合戦みたいになっているが、
 順位をつけると、相楽晴子>南野陽子>>>吉沢秋絵だろう(あくまで管理人の偏見です)。

 もっとも、金持ちの令嬢の雪乃の場合、とっくに大きな病院に担ぎ込まれていると思うけどね。

 再び、境内でキャンプファイヤーが楽しい五人衆。

 十徳「明日には筋が硬直する。明後日は動かそうと考えだけで激痛が走る。そして全ての感覚がなくなる。ただひとつを残して」
 部下「その時が地獄」
 部下「奴らに残された感覚……身を切り裂くような痛みだ」
 部下「その痛みに耐えられず、死んでいくも地獄」
 十徳「耐え抜くことはなお地獄、じわりじわりと苦しめて殺してやるわい。父を倒された恨み、じっくりと晴らさせて貰おうぞ!」

 最後に、もう一度、七転八倒しているサキの乱れ姿。
 サキが暴れ、台の上の鉄仮面が転げ落ちる。

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 サキ「うっうっ、う、うん、うちは負けんぞね、どんなことがあってもうちは……、うちは負けんきねー!」
 鉄仮面(って言われても……)

 果たしてサキたちは五人衆の技に打ち勝てるのか?

 と言ったところで、32話に続くのである。


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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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