「花のあすか組！」第23話 その2

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　第23話「たったひとり　最後の戦い」（1988年9月26日）
　の続きです。

　
　あすか、久しぶりの戦闘服に袖を通し、以前、ミコが接触したことのある街の情報屋の前に立つ。

　この格好で、ひとりでここまで来るのは勇気が要るぜ。

　この情報屋、街の不良少女たちのプロフィールや写真を集めている、ま、変態ですね。
　本業は露天商だと思うが。

　
　あすか、春日に見せたあの質札を見せる。

　男「出来てるぜ、ちっとやそっとじゃ切れねえぜ」
　男は、あの金貨にチェーンをつけたものを取り出して渡す。

　あすかは、金貨の改造を男に頼んでいたのだ。
　あすか、早速金貨を口にくわえ、チェーンを思いっきり引っ張る。
　ここであっさりチェーンが切れたら大笑いなのだが、無論、切れない。

　
　あすか「恩に着るぜ」
　男「流れ星になるなよな、星がひとつ消えるたびに、おじさん寂しくなるからな」

　あすかの背中に言葉をかける情報屋。どうやら、変態じゃなくてただのロリコンだったらしい。

　そして、第1話のクライマックス同様、ひとりで肩を怒らせて橋の真ん中を闊歩するあすか。

　
　と、これまた1話を再現するように、ポップコーンを片手にミコが登場。

　ミコ「あすか！」
　あすか（振り返って）「来るな！　この戦争はたったひとりのあすか組の戦いだ！　誰も巻き込まない、巻き込んじゃいけない戦いだったんだ！」

　
　ミコ「勘違いすんなよ、お前についていくんじゃない、たまたま行く方向が一緒なだけだ。あたしはたったひとりのミコ組だ。誰にもよっかからないね。文句ねーべ？」
　ミコも、最初の頃のような掴みどころのないキャラに戻ったよう。

　
　あすか「バカ！」
　ミコ「いやおかしいなぁ、偶然だよ。歩いていく方向が一緒だぜ。偶然だよ、なあ、あすか、偶然だぜ」
　あすか「……」
　ミコ「偶然てあるんだよなぁ。偶然っていいなぁ～！」
　あすかの横を歩きながら、しつこく言い続けるミコ。

　
　さすがのあすかも根負けして、やっと笑顔を見せる。
　「負けたよ！」

　
　ミコ「あすか！」

　この時のミコの嬉しそうな顔、めっちゃ可愛い！
　ミコ、嬉しさのあまりぴょんぴょん飛び跳ねながらあすかの後に続く。

　このシーンを見て、やっぱり、「あすか組」の軸は、あすかとミコの友情にあったんだなぁと再認識する。

　そして、続くシーンでは、

　
　季節的には微妙だが、二人の水着姿が拝めます！

　そう言えば、彼女たちの水着姿ってこのシーンだけなのだ（……と思ったら、17話で水着になってた）。

　彼らは水路を泳いで蘭塾に忍び込もうとしているのだ。

　
　と言っても、色気のない水着で、その華奢な肢体が見れるのも、陸に上がる際の一瞬だけ。

　
　でも、ミコの初々しいお尻なんかは、とても貴重な画像です。

　
　邸内は、警備員の姿もなく、簡単に侵入できた。これはまあ、予算の都合もあるだろう。

　あすか、内部で待っていた風と合流する。風は、あすかの戦友と言う感じの、独特の存在だったなぁ。

　風「兵士はほとんど出払っている。急ごう、今ならまだ蘭塾は眠っている」
　風の先導で奥に進む三人だが、そこへ前回も出てきた、巨大なブーメランが飛んでくる。そう、「朱」と書いてオレンジと読ませる裏番十人衆の最後の一人である。

　
　風、戦闘スタイルになると、どこにいたのか、他の三人もやってきて、最後の横並び。

　「風林火山」、もうちょっと出番があったら良かったのにな、と。
　ラストと言うこともあってか、一人一人アップになって台詞がある。

　
　林「この喧嘩、私たちが背負い込んだ運命だ！」

　「林」役は、千葉美加さん。

　
　火「私たちで解決させてくれ」

　「火」は、ブレイク前の和久井映見さん。

　
　山「そうじゃ！」

　一番控え目な「山」は、蜷川香子さんでした。

　あすかとミコも、彼らの気持ちを汲んで頷く。
　風「ありがとう、あすか、ミコ。はるみは奥の建物だ」
　あすか「分かった、頼むぞ！」
　二人は、オレンジを4人に任せ、先に進む。

　
　風「お前は決して私たちに勝てない。何故か分かるか？」

　そしてリーダーの「風」は、速水昌未さん。皆さんご苦労様でした！

　
　朱「なにぃ？」
　風「お前は全中裏に操られている人形だ。私たちは自分の意思で、自分の足で歩き始めているのだ！」

　……と言うか、4対1ですからねえ。（勝てない）理由はそこにあるんじゃないかと。

　ただし、尺がもうないので、本格的な戦いは描かれず、火が朱の周りに火を放ち、その中で朱がやや悲しげな顔を見せるところで、このシーンは終わり。ちなみに「朱」役は、常盤しげみさんでした。

　つづく。