第31話「対決!真犯人首領L?」(1977年9月21日)
の続きです。
CM後、早川と東条は早くもダッカーの本部の前へ来ている。

組織の旗を堂々と掲げているダッカー。本部の所在地まで分かっているのになんで警察は野放しにしてるの?
早川「これがダッカーの本部か」
東条「いよいよ、首領Lとの対決だな」
なんで東条、Lのことを知ってるの、と思うが、恐らく神竜からの情報だろう。

と、神竜が負傷した姿で遅れてやってくる。ダッカーの襲撃を受けたのだろう。
早川「その怪我じゃ無理だ。作戦を練って、出直そう」
神竜「それより早川さん、あなたが追っていた犯人の目星がとうとう付きましたよ」
早川「ええっ、飛鳥殺しのですか?」
神竜「飛鳥さんが殺された時の弾丸を今でもあなたは持っていますか」
三人は一旦ホテルへ引き揚げる。
神竜は、早川の持っていた弾丸と同じものを取り出して見せる。
早川「こ、これを、何処で?」
神竜「この(撃たれた)腕から取り出したんです」
早川「で、撃った奴は?」
神竜「悪の大組織ダッカーのボス、首領L!」
東条「首領L!」 ここで東条がその名前を初めて聞いたような顔で繰り返すのは、さっきの台詞と矛盾するような気もする。

早川「俺は一人でも乗り込む、飛鳥の仇を討ってやる!」
神竜「気持ちは分かりますがね、早川さん、それでは自殺行為だ。ダッカーはあなたが相手にしてきたどんな敵よりも手強い」

神竜「いいですか、これは我々国際警察が2年がかりで調べ上げたダッカー本部の見取り図です。内部にはこのとおり、コンピューターを組み込んだ防衛装置が至るところに設置されています」
早川「守りの薄いのは3ヶ所だ。ここと、ここと、ここだ!」
神竜「さすがに目が鋭い!」
三人はそれぞれ分担を決めて、その手薄な3ヶ所を攻めることにする。
本部の前で、
早川「今のうちに言っとく。俺の目的は首領Lを倒すことだけだ。たとえ二人のうちどっちが捕虜になろうとも俺はあえて見殺しにするぜ」
東条「そいつは俺が言おうと思っていた台詞だ」
神竜「俺も異議はない」
早川「いや、俺が捕まった時は是非助けてくれ」 東条&神竜「ええ加減にしなさい!」(バコッ)
言う必要はないと思いますが、途中からデタラメです。
で、三人は一気に本部に突入する。
戦闘員やトラップをかいくぐり、奥へ進む。

ま、中には、ほとんど意味のないトラップもありますが……。

落とし穴に落ちた早川、早くもズバットスーツをまとう。
その眼前に、首領Lの姿が幻影のように現れる。東条と神竜、不甲斐なくも敵に捕まっていた。
L「はははは、何処にいるか分かるか? ようく聞け、東条と神竜は捕まえてある。二人の処刑は5分後に行う」
ズバット「二人には手を出すな! こんな物は俺には通用せん!」

ズバット、周囲の壁をムチで切り裂き、建物の外へ出る。

そして遂にズバットの前に、首領Lが登場。
L「ははははははっ」
ズバット「貴様が首領Lか」
L「驚いたか? 確かに見極めたぞ、ズバット、貴様の正体が早川健だと言うことをな!」
……って、最終回直前の今頃になってそんなこと言ってもねえ。むしろよく今まで気付かなかったな。
で、ダッカー直属の戦闘員との戦いになるが、いつもの下部組織の戦闘員と何の違いもない。バシバシとズバットに倒されてしまう。

肝心のLにしても、全く見せ場もないまま、一方的にズバットにボコボコにされるという情けない姿を晒す。
今まで散々、下部組織のボスを叱咤してきたが、完全なる口だけ野郎だったことが判明し、ちょっと悲しい。

ズバット「飛鳥五郎の仇だ!」
L「違う、飛鳥五郎を殺したのは俺じゃない」
ズバット「嘘をつくな!」
L「飛鳥を殺した真犯人、ダッカーの総統……」
ズバット「ぬぁんだとぉー、ダッカーのボスは貴様ではないと言うのか」
L「ダッカーの総統の名は……」

言いかけたLの額を、マシンガンが撃ち抜く。
L「ああっ、あぅおおがぁーっ」
最後は面白い顔になって死亡するL。うう、惨めだ、惨め過ぎる~。

Lを殺したのは、意外にも用心棒の竜山丸だった。
竜山丸「口の軽い奴は処罰するのが我がダッカーの掟なんでな。さすがのズバットも5分を過ぎたら体が思うように動かんらしいな」
ズバット「このままでも貴様などに負けはせん」
竜山丸「無理をするな、限度を過ぎたズバットスーツはただただ鉛のように重たい物でしかない筈だ」
ズバット(何故知ってるんだ?)
ほんと、なんで知ってたんでしょう?
竜山丸「それに、たとえ首領Lを処刑しようとも我がダッカーの大組織はいささかなりとも揺るぎはせぬぞー、真の大ボス、総統D(デー)がおる! そしてダッカーの殺し屋、最高三大幹部もな」
竜山丸の言葉を受けて、竜天丸、竜海丸と言う、新たな殺し屋が参上する。
竜山丸「我らダッカーの最高幹部、天、海、山、三兄弟!」 親の顔が見てみたいですね。

マスクを外し、素顔を晒した早川に、三人がマシンガンの嵐を浴びせる。
早川はスーツを脱いで身軽になると、近くの吊り橋で処刑されそうになっている東条たちの元へ走る。

で、二人を庇うように前に立つ早川の体に銃弾が撃ち込まれる! と言うところで「つづく」のである。
いよいよ次回、最終回です!