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日本じゃあ二番目だ!「快傑ズバット」セレクション 第29話

 第29話「父母なき子 涙の復讐」(1977年8月31日)
 タケル少年が2年もの間行方不明となっている両親の写真を見ていると、ガールフレンドのミッチー(表記はミチ)があれこれと話しかける。

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 そこへ、赤永会のボス「闇の黒兵衛」と下っ端が現れ、彼らを取り囲む。
 黒「湯川タケル、貴様の両親が脱走した。人質として貴様を本部へ連れて行く!」
 タ「それじゃ、や父さんとお母さんは赤永会に捕まっていたのか」
 黒「ぬぅっはっはっはっ、どうせすぐ殺すがな」

 小学生を相手に大人気ない大人たち。
 アホみたいな格好の黒兵衛を堀田真三氏がハイテンションで演じている。

 そこへ例によって早川がギターを鳴らしつつ登場。雑魚を一蹴して二人を連れて行こうとすると、ゴムボールが飛んでくる。それを後ろ向きで受け止め、
 早川「ご丁寧な名刺代わり、確かに受け取ったぜ。陣太郎」

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 陣「ふっふっふっふ、私の名を知っているとはさすがだな、早川!」
 不気味なメイクの殺し屋用心棒・陣太郎を演じるのは、御存知、キレンジャー役で強烈な印象を残した畠山麦さん。「ゴレンジャー」では仲間だったが、ここでは宮内洋氏の敵役を好演している。

 早川「ああ、知ってるさ、テニスの名人、殺しの陣太郎……ただし、その腕前は日本じゃあ二番目だ」
 陣「二番目? ふっ、バカも日曜祭日に休み休み言いたまえ。私の他に日本一がいるとでも……」

 「バカも~」は、畠山氏の有名なアドリブ。

 いつものように、場所を変えて、テニスの技比べをするふたり。
 ……もっとも、彼らの言うテニスとは、トラックボールとか言う、昔流行ったおもちゃである。

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 先行の陣太郎、ゴムボールを打って三本積まれたビール瓶を打ち抜いてしまう。

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 後攻の早川、重なった三つの瓶の下にボールに滑り込ませ、それをポーンと空へ舞い上げる。

 口を開けてそれを見上げる黒兵衛たち。早川はさらに周囲の樹木にボールを当てて折り(折っちゃダメだよ)、悪人たちの上に覆い被せて、その隙に無事二人を連れ出すことに成功。

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 早川は二人を、タケルの祖父の家へ連れて行く。
 ちょうど祖父のところに、タケルの母親から別荘に隠れていると電話があったと言う。

 三人は赤永会の下っ端の監視の目をくぐって、別荘へ到着。
 2年ぶりの親子再会となる筈だったが、父親は脱走途中に銃で撃たれ、既に絶命していた。父親の死骸にすがりついて泣くタケル。

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 母親の方も、重傷を負っていて、父親の後を追うように倒れる。
 祖父「ルナ、まさかお前まで!」
 ルナ「おじいちゃん、タケルを頼みます」
 タ「お母さん、死なないで……」

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 ルナ「それから、これを……」
 ここで、急に元気になって書類を取り出す母親。どう見ても死にそうにない。

 ルナ「これは赤永会に脅迫されながらお父さんが無理矢理書かされた、秘密兵器を作る書類です。赤永会に悪用されたら、日本は大変なことになります。これを警察に渡せば、赤永会は……」
 が、あっさりと息を引き取るルナ。今度は母親に縋り付いて泣くタケル。

 しかし、「秘密兵器」と言うのが具体的などんなものなのか、一切説明されていないのがこのシナリオの欠陥である。それに、そんな危ないものなら無理して警察に届けなくても、さっさと焼却すれば良いのでは?

 三人は別荘を出て、工事現場のプレハブ小屋の中へ逃げ込む。
 小屋の中には、作業用のダイナマイトがたくさん置いてあった。
 ……どう考えても、そんなところに置きっぱなしにする訳がないのだが。

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 早川はケースごとダイナマイトを持って裏手から外へ出て、敵に見付からないように近付く。

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 で、ガンガン投げる。

 火薬が大好きな宮内洋氏、至福の時間であった。

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 が、赤永会は、ミッチーを含む7人の子供を人質にして、1時間以内にタケルに書類を届けさせなければ彼らを殺すと脅してくる。7人も要らないと思うが……。

 陣「早川、一度しか言わんからよーく聞けー、今から1時間以内に猛に秘密書類を持たせて届けさせろ。命令どおりにしなければ、人質の命はなぁい。1時間しか待たん、分かったな早川、タケルに秘密書類を持たせて、赤永会の本部まで届けさせろー!」

 明らかに二度言ってますね。

 タ「ミッチーが、ミッチーが殺されちゃうよー」
 人質の中に愛しいミッチーを見付けて、動揺するタケル。
 早川「ミッチーは必ず私が助けてくる! 君はその書類をしっかりと守ってるんだ」

 早川はダイナマイトを数本持って、もう一度小屋を抜け出る。

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 早川は陣太郎や子供たちの近くまで駆け寄ると、少し離れた場所でダイナマイトを爆発させる。

 陣太郎たちが煙の中であたふたしている僅かな隙に、早川は子供たちを全員救い出す。

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 早川が傷だらけになって小屋に戻ってくると、タケルの姿はなく、祖父が自らダイナマイトに点火して自決しようとしているところだった。
 祖父「すまない、てっきりあんたがやられちまったもんと思って」
 早川「奴らの言いなりになったんですか」
 祖父「いいや、確かにタケルは奴らのところへ行った。だが、秘密書類は……」
 早川「じゃあ、タケル君が持っていったのは……まさかっ?」
 祖父「30本のダイナマイトだ!」
 早川「えっ」
 祖父「奴らがタケルの体に近付くと、大爆発を起こす仕掛けにしておいた」

 と言うハードな展開になるのだが、いくら武闘派の老人とは言え、孫にそんなことをするだろうか?

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 早川の想像の中で、タケルに黒兵衛たちがエサに群がる野獣のように飛び掛かる。

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 と、体に巻かれたダイナマイトが爆発し、彼らを道連れにして爆死するタケル。

 これも、合成じゃなくてほんとに子役の体に火薬を付けて爆発させているようにしか見えない。
 70年代の特撮スタッフは、ほんとに子役に容赦ない。

 早川「なんてことを!」
 祖父「ワシじゃない、ワシは止めたんだ」
 この期に及んで責任逃れをするジジイ。

 祖父「あの子は、ミッチーたち7人を助けるには自分の命を賭けてこうするしかないんだと……」

 タケルは腹にダイナマイトを巻き付け、悲壮な覚悟で赤永会の本部へやってくる。

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 だが、黒兵衛はこんなアホな格好の割に頭が良く、
 「待て、におう、臭いぞ、ふふふふ、何か仕掛けがあるかも知れん、まず殺してからにしよう」と、自ら銃口をタケルに向ける。

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 そこへズバットがズバッカーで突入。

 たいてい、その前に早川が死ぬか、行方不明になってから、ズバットが現れるのだが、今回は珍しくそういう前フリがない。

 ただ、敷地内で下っ端を追い回している途中で、「フライスイッチオン!」は、ちょっとどうかと思う。空を飛び、ムチをテラスの手摺に巻きつけるのだが、そんなの飛ばなくたって届くだろう。

 ま、とにかく、黒兵衛をテラスから突き落とし、そこで決め台詞を放つズバット。

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 後は、敵をぶちのめすのみ。
 雑魚を片付け、黒兵衛と戦っていると、陣太郎が登場。

 今回、黒兵衛と陣太郎、どっちがボスでも用心棒でも成立する、微妙な組み合わせだった。
 陣「待ちな、待ちな、待ちなさいよ」

 夜道で絶対会いたくない二人組。

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 陣太郎、用心棒キャラの中ではかなりの存在感だったが、最後は爆弾ボールを投げ返されて死亡。

 ズバット「二月二日、飛鳥五郎を殺したのは貴様だな」
 黒兵衛「違う、俺はその頃、シスコにいた

 やかましいわ

 悪を倒した後も、東条は登場しない(シャレ)。
 みどりさんもオサム君も出ないし、首領Lすら出ない、省エネキャスティングであった。

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 タ「早川さーん!」
 去っていく早川を見送るタケル&ミッチー。

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 祖父(早川さん、孫はたとえ両親がいなくてもワシが施設に入れて見せますからなぁ)

 (振り返って)早川「育てんかい!」

 無論、正解は「~立派に育てて見せますからな。あなたのような強い男に」でした。


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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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