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「俺たちは天使だ!」 第15話 その3


 第15話「運が悪けりゃ劇的最期」(1979年9月2日)
 の続きです。

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 ナビ「じゃ、潮興業の二代目を殺したのは現三代目の大森だってのか」
 麻生「うん、直接手を下したのは、紅会の鉄砲玉の須藤だ。劇画じゃ、須川になってる。恐らく大森が金を掴ませてやらせたんだろう」
 ジュン「なーるほど、ホシが紅会の男なら誰一人、黒幕が大森だとは気付かない……」
 ダーツ「そこで須藤を自分の子分に殺させたら、表向きは立派な仇討ち」
 ユーコ「老親分の覚えめでたく、三代目就任は確実ね」
 ナビ「野郎、うまくやりやがったなぁ。キャプテン、今度の絵解きはよーく分かるぜ、劇画入りのせいかね」

 実際、今回はこの謎解きのシーンが抜群に面白い。
 脚本に、作家の渡辺由自氏が参加しているからだろう。「俺天」に氏が参加したのはこれ1本きりだが。

 ナビ「だが、待てよ、やっぱりわかんねえよ。なんで比留間が命を狙われるんだい」
 麻生「『暁の死闘』の後編にだ、その汚い筋書きがそっくりそのまま描かれてあるとしたら?」
 ナビ「……そうか」
 ユーコ「特に老親分が見たら一発よね」
 ジュン「息子を殺したのが実は腹心の部下・大森だと分かったら……」
 ダーツ「これはすげえことになるぜ、血の雨が降るぜ!」

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 ナビ「分かった! ……いや、やっぱりわかんねえな」
 麻生「うん?」
 ナビ「だってそんなこと描きゃ命狙われること分かってる筈なのに……」
 麻生「勘違いするな。描いたのは比留間じゃない、ゴーストライターの早瀬だ」
 ナビ「ああ、そうかそうか、なんでその早瀬はそんなこと描くんだ?」
 麻生「恐らくな、復讐だ。比留間翼に対する……」

 麻生は、喫茶店の外で早瀬の比留間に対する不穏な目付きを見逃していなかった。

 ジュン「だけどさぁ、早瀬はなんでそんな秘密を知ってたのかな」
 麻生「それはな……」
 ダーツ「うん?」
 麻生「本人に聞いてみなくちゃ分からん!」

 麻生の言葉にずっこけるダーツたち。

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 小料理屋でひとりで飲んでいる早瀬の横に、昔の渡世人みたいな格好をしたダーツが座る。

 ダーツ「おたおたするんじゃねえ、俺は潮会(正しくは潮興業)の殺し屋だ。てめえが例の劇画描いてるくらい、調べがついてるんだよ。危うく比留間、バラすところだったぜ」
 早瀬「えっ、そ、そんなバカな……」

 そこへ麻生が「それまで」と、二人の間に割って入り、名刺を早瀬に見せる。
 早瀬「探偵?」
 ダーツ「こんちは、探偵なんすよ僕」
 麻生「君が比留間を恨んでいたことは分かっている。どうだ、話ついでだ、全部聞かせてくれないかね」

 麻生の問い掛けに、早瀬はあっさりと応じ、自分のアパートがすぐ近くで、大森がこの店の常連客だったので、彼らの密談を聞いたのだと打ち明ける。

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 二人は早瀬のアパートへ行き、問題の「暁の死闘」後編の原稿を見せて貰う。麻生の推測どおり、それには二代目を殺させた黒幕が大原だとはっきり描かれてあった。
 麻生「大森は遮二無二、比留間を殺しに掛かる」
 早瀬「信じて下さいよ。僕は先生を殺す気なんかほんとになかったんです。扱いがあんまりひどいんで、暴力団に脅かされたら良い気味だと」
 ダーツ「なんであいつのゴーストライターなんてやってたんだよ」
 早瀬「5年前、僕が金に困ってた頃、僕の劇画買ってくれたんですよ。以後、僕の作品を比留間翼の名で発表するって約束で」
 ダーツ「分かるような気がするな。向こうは何にもしないでマンション暮らし」
 麻生「こっちはしこしこ描いて一間のアパートか……」

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 麻生たちは、その事実を比留間にぶつける。比留間は当然、否定していたが、
 麻生「あなたは自分の得手な物を自分で描いて下さい。早瀬君も自分の名前で勝負することを決めました」
 比留間「そんなことされたら僕は破滅だよ」
 麻生「殺されるよりはいいでしょ」

 麻生は一旦比留間を見捨てて帰るふりをするが、結局引き返して「全てのことを認めると言うなら命だけはガードしますが」と、申し出る。比留間も条件をのみ、三人は比留間の車で出発する。

 (何処へ? 探偵事務所へ匿うつもりだったのだろうか?)

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 麻生「ゴーストライターの件は落着だ。後は人殺しの大森をどうするかだな」
 ダーツ「そして我々が何処で金を掴むか。いつもみたいに最後に来て、ワンパターンのノーマネーなんて絶対やだかんね!」
 麻生「その劇画がある限り、大森は根こそぎ毟れる……その後で警察に逮捕させる」

 麻生は尾行している車に気付くが、距離が妙に開いているのを不審に思い、Uターンして逆にその車に接近を試みる。

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 潮興業の組員が乗っている筈だが、車は逆に麻生たちから逃げて行く。

 ダーツ「殿、安心めされい。敵は退散致し申した」
 麻生「愚か者、殺し屋が訳もなく逃げるか」

 明敏な麻生、車内に二つの時計の秒針が響いてるのに気付き、時限爆弾を仕掛けられたことを悟る。

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 で、急いで周囲に害の及ばない場所まで車を走らせ、間一髪で脱出する。

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 燃え盛る車を見ながら、
 麻生「相手は潮興業の三代目社長だ」
 ダーツ「なんせ、ヒット劇画のヒーローだもんね」
 麻生「ひょっとすると俺たちは劇画に出られるか?」
 ダーツ「運が悪けりゃ」
 麻生「劇的最期!」

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 麻生「かははははっ」
 マシンガンを撃つ真似をする麻生たち。しっかり銃撃のSEが入る。

 長くなったので後は簡単に。

 麻生とジュンは大胆にも大森のところへ乗り込み、原稿を5000万で買い取ってくれるよう申し出る。断れば、すぐ近くの会長の家に、ダーツとナビが原稿を持って行くという寸法だ。

 が、会長宅の周りをうろうろしていたダーツたち、会長の手下に見付かって原稿を奪われてしまう。
 それを聞いた大森も、会長に読まれたら大変なので、麻生たちを放置して会長宅へ急行する。
 麻生は、彼らを追跡しながら、待機していたユーコと早瀬に連絡し、警察へ駆け込むよう指示する。

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 大森が会長の前に来た時は、既に会長は原稿を読んでしまった後だった。
 大森「会長……」
 会長「大森!」
 大森「はっ、その、妙な奴らがうろついてると聞きましたので……」
 会長「ああ、何故かそいつらが持ってたのがこれだ」

 万事休すかと青くなる大森。
 ちなみにそれを庭から見ていたダーツたちが「2000万パー」とつぶやくのだが、5000万じゃなかった?

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 ところが、会長は暴力団会長とは思えぬほどお人好しで、
 「ははははっ、いやぁ、劇画っちゅうのは面白いもんだなぁ。お前もこれくらい阿漕にやらにゃいかんぞ」と大森のことを露ほども疑わないのだった。

 ホッとする大森。
 その後、広い庭で、麻生たちと大森たちが壮絶な追いかけっこを演じるが、最後はユーコの知らせで駆けつけた金沢たちによって、大森が逮捕され、なんとか助かる。

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 5000万の夢が儚く消え、いつも以上にがっくりしている麻生たち。

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 全員「はぁ~っ、俺たちは天使だ」

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 虚ろな声を出し、カメラを向く5人。今回は決めポーズも取る元気もなかったらしい。

 でも、最初にボディーガード料として20万を受け取っているのだから、タダ働きではなかったんだけどね。

 と言う訳で、個人的には全20話中ベスト3に入る傑作でありました。


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コメント

大森役の睦五朗氏は「シャリバン」29話
組長役の伊沢一郎氏は「シャリバン」37話に出演されてました。
睦氏は円谷の「ファイヤーマン」の隊長役が有名ですね。

>最初にボディーガード料として20万を受け取っているのだから、
タダ働きではなかったんだけどね。

でも車を爆破されてますしね・・・
次回以降の麻生の車はいったいどうしたのでしょうか?

放送当時には劇画が流行っていたと記憶してます。
個人的には(「美味しんぼ」の)雁屋哲氏原作の「男組」「野望の王国」が大好きです。

Re[1]:「俺たちは天使だ!」 第15話 その3(03/19)  

影の王子様
>大森役の睦五朗氏は「シャリバン」29話

私、マイケル富岡さんを見て何故か大笑いしてしまいました。

>でも車を爆破されてますしね・・・
>次回以降の麻生の車はいったいどうしたのでしょうか?

いや、あれは比留間の車だったんじゃないんですか。

Re[2]:「俺たちは天使だ!」 第15話 その3(03/19)  

>いや、あれは比留間の車だったんじゃないんですか。

すみません、読み落としてました。「比留間の車で」とありますね。
でも、爆弾が仕掛けられているのに気づくキャプテン凄過ぎ・・・

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Author:zura1980
70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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