「花のあすか組！」第22話 後編

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　第22話「解散！」（1988年9月19日放送）
　の続きです。

　あすかと壮絶な喧嘩をし、泣きながら試験会場から飛び出していくミコ。麻子たちが見て驚く。

　
　麻子「見たか？」
　久美子「鬼の目にも涙！」

　
　麻子たちもミコを追って走って行く。
　彼らの様子を物陰から見ているのは、あら、懐かしい、風（速水昌未）ではないか。

　ところで「あすか」って、あすかと風林火山が戦ってる間が一番面白かった気がする。後半のコメディタッチも嫌いじゃないけど。

　
　さて、ひばり邸から蘭塾の広間に玉座を移しているひばり。どう見てもどっかのホテルだが。
　春日「スパイより、本日の報告が入りました。あすかは午前9時より午後1時まで……」

　報告書を読み上げていた春日、信じられないものを見たような顔で、言葉に詰まる。
　ひばり「続けなさい」
　春日「午後1時まで予備校……堂本ミコ、予備校に乱入、喧嘩別れ……バカなっ」

　敵ながら春日も、あすかの豹変が信じられず、「これは罠です」と断言する。

　
　だが、あすかは家にいる時も、母親がレース編みをしているのを見て、「貸してみな」と自分から編み物を始める。あすかの変貌に、母親は「小学生以来かしら」と喜んでいたが……。

　
　一方、気の短いミコは麻子たちを引き連れ、蘭塾へ乗り込もうとしていた。

　久美子「スケバン連合なんて脆いもんですね」
　ミコ「愚痴を言ってもはじまらねえ。はるみは捕まってる。あすかは降りちまった。こうなりゃバーッと一花咲かせようぜ」
　麻子「案外、奇襲なんて成功するかもしれませんね」

　と、森の中を進む彼らの前に、風が現れる。
　風「それはどうかな？」

　
　風「お前たちの行動、全て敵に漏れている、としたら？」
　ミコ「スースースースー、ネタが漏れてると思ったらそう言う訳か、風、結局全中裏に出戻りか」

　単細胞かつ好戦的なミコ、すぐに風と一戦交えようと身構える。
　風はミコと交差した後、得意の吹き矢を飛ばす。

　
　だが、それはミコではなく、そばにいた麻子を狙ったものだった！

　うーむ、インパクトのある絵だなぁ。

　ミコ、すぐに駆け寄ろうとするが、風が両手を広げて止める。
　風「待て、この少女は麻子ではない」
　ミコ「いい加減なこと言うな、麻子は小学1年生の時、座り小便した頃から面倒見てやってるマブダチだ」

　
　風は、論より証拠と、麻子の前にしゃがむと、いきなりその顔の皮を剥がし始める。

　
　そう、麻子は、このブログではお馴染み、ベリベリベリで別人が変装していたのだった。

　
　麻子は素顔を見られると、「ふふふふ」とその正体をあらわにする。

　風「全中裏、裏番十人衆、最後のひとり、オレンジ！」

　朱と書いてオレンジと読ませるそのセンスに脱帽です。

　ミコ「おい、じゃあ麻子は？」
　風「ずっと以前そんな名前を蘭塾の中で聞いたことがある。オレンジはいくつもの顔を持ち、そんな少女たちとすりかわっていたのだ」

　うーん、しかし短時間ならともかく、小学1年生以来の親友に、そんな長い間化けていられるだろうか？

　オレンジは馬鹿でかいブーメランを武器に、風を苦しめる。
　（冷静に考えたら、なんじゃこの日本語は？）

　
　オレンジに対し、身構える三人の首の角度が同じなのがちょっとツボ。

　
　吹き矢もブーメランに弾かれ、苦戦する風。
　だが、その時、何処からか飛んできた火が、オレンジの周りを取り囲む。

　そう、「風林火山」の残りの三人が応援に駆けつけてくれたのだ。

　オレンジは旗色が悪いと見て、あっさり退却する。
　「最後に笑うのは我ら全中裏だ」と言う捨て台詞を残して。

　
　久しぶりに揃った法被娘たち。特に「火」の和久井映見さんは、かなりご無沙汰だったね（山もだっけ？）。

　林「ミコ、蘭塾に関わると命がいくつあっても足りないぞ」
　火「ああいう奴らの巣窟だ」
　山「戦わないのが利口だ」

　仲良く台詞をひとつずつ貰う三人。やっぱり、管理人、林（千葉美加）が一番好きだなぁ（知るか）。

　ミコ「でも、でもよぉ、……はるみ、あすか、どうしたらいいんだよぉ」

　ミコの苦悩を知ってかしらずか、あすかは引き続き普通の女の子としての生活を送っていた……。

　次回、いよいよ最終回である！
　……実はまだ管理人も見てないんだよね。どうなるんだろう？