「少女コマンドーいづみ」第8話 その3
- 2015/03/26
- 19:40
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第8話「聖夜」(1987年12月24日)
智子、いづみと剣を交える前に、前半でも演じた芸……辻の投げたりんごを空中で4つ切りにすると言う……を披露して鼻高々。

智子のこの横顔、めちゃ可愛い。
続いて、いづみにもデモンストレーションを要求するように目で訊ねる辻。この辺は、まるっきり「快傑ズバット」のノリである。

当然、ここでも後攻のいづみがそれ以上の技を見せる。空中で、りんごの皮を綺麗に剥いちゃうのである。

その神技には、智子、辻、そして縛られている恵子までぽかんと口を開けて驚く。

そして(スタッフが投げた)りんごをキャッチし、

いづみ「戦いはサバイバル、退屈しのぎのゲームとは違うのよ!」
このタイミングで言っても説得力ゼロであるが……。

智子「分かってるわ、そんなこと」
分かっちゃった智子さん。
で、やっと戦いが始まるが、何故かここで、BGMが運動会の徒競走の定番曲「ウィリアム・テル序曲」になるのが、謎である。
「いづみ」の戦闘シーンにおける選曲では、他にも1話の「SHADOW OF LOVE」(セーラー服反逆同盟のOP)、3話の「オクラホマミキサー」など、首を傾げてしまうチョイスが見られる。

激しく剣を振り回す二人。
だが、いづみの五十嵐さんはともかく、智子の森村さんはいかにも運動神経が鈍そうで、アクションはほとんどスタント(男)である。

いづみに押されるようにして、水路に落ちる智子。
この体型と言い、動作と言い、いかにもトロそうなのが、逆に萌えるのである!
口ほども無く、あっさりいづみに負ける智子。

尻餅をついて、顔をくしゃくしゃにして泣き出す智子。カワエエ……。

辻「智子様!」
辻の叫びに、鋭く振り向くいづみ。
辻「智子様は私の生き甲斐、お前などとは違う世界のお方だ!」
いづみ「……分かったわ。あなたが彼女を作ったのね。プライドを守るだけの悲しい人間に!」
いづみ、最終兵器として「作られた」自分自身を、辻の操り人形のような智子に重ね合わせ、強い憤りを覚える。

今度は辻がいづみに戦いを挑む。辻の剣を素手で握った為、いづみの手の平に朱が走る。
2話でも、恵子の攻撃を受けて出血したことがトリガーになったが、ここでも、それをきっかけにして「バイオフィードバック」が発動!
まぁ、発動させなくても勝っていたと思うが、いづみ、剣をぐにゃりと曲げると、渾身の右ストレートを放つ。辻はかろうじてかわし、いづみの拳はツリーの幹に当たる。辻はそのまま座り込んで戦意喪失。
いづみは、恵子のいましめを解き、さっさとその場を後にする。
直後、巨大なツリーが傾き、辻の頭に巨大なベルが落ちる。
智子はずーっと泣き続けていた。

恵子に肩を貸しながら、バーガーインへ向かういづみ。
タバコを買っていた藤原、それを目にするが、「ちっ、まぁいいか、クリスマス休戦だ」と、踵を返す。

恵子「ほんとはね、パーティーやりたかったの、私なんだ……初めて楽しくクリスマスパーティー出来る仲間が集まったような気がしてさ」
いづみ「ほんと言うとね、私も!」
恵子「ふふ……佐織、待ってるかな?」
二人はバーガーインの表の窓から店内を覗き込むが、中は真っ暗で人の気配もない。ドアには「CLOSED」の札が下がっている……。
さすがにがっくりする二人。
それでも、一応、裏口から例の部屋へ入る。
恵子「健も佐織も、冷たいなぁ」
いづみ「随分遅くなっちゃったからね」

と、闇の中に幾つもの白い光が明滅し、次の瞬間、部屋がパッと明るくなる。

そして、隠れていた佐織、健、祥子、マーコ、アイが飛び出して、次々とクラッカーを鳴らす。
不意打ちを食って、嬉しそうに驚く二人。
5人、横並びになって「イェーイ、メリークリスマス!」

佐織「わーい、騙されたーっ!」

恵子「このーっ」
恵子、笑いながら、佐織を追い掛け回す。
いづみ、彼らの様子に微笑みながらささやかなクリスマスケーキを持ってつくづくと眺める。
特にいづみは、この3年間、コマンドとしての訓練に明け暮れ、そういうものを目にする機会もなかっただろうから、感動もひとしおであった。
青春の1ページを謳歌しているいづみたちとは対照的に、

孤独が似合う石津は、いづみたちの楽しそうな声を小雪の舞う路上で聞きながら、
「メリークリスマス、いづみ」と、つぶやくのだった。
ほんとは仲間に入りたくてしょうがなかったのに、どうして素直にそう言えなかったの? 麟一郎のバカバカ!
終わりです。
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