強い奴ほど笑顔は優しい「宇宙刑事シャリバン」第18話

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　第18話「夏だ！海だ！伊豆半島を襲うメテオの群」（1983年7月1日）
　
　昨日まで連続更新していた「ネタバレ前提の美女シリーズ」は、旧年中に書き溜めておいたものなので、実質的には2015年最初の記事になります。

　去年紹介した17話から引き続き、舞台は番組の慰安旅行先の伊東温泉である。
　前回ボーリングによるウラン鉱脈奪取計画を潰されたマドー、執念深く、今度はメテオ型ミサイルを伊東温泉に落とし、それによって地下深くのウラン鉱脈を浮上させようという、更に荒っぽい計画を立てる。

　……と言うか、そんなごっつい兵器があるのなら、普通に地表に撃ち込んで東京を壊滅させれば良いのに。

　しかし、電も調査を続行し、ウラン鉱脈の存在を突き止める。

　
　烈「シャリバン、これを見てくれ、マドーのメテオ型ミサイルだ。正確に地球に接近しつつある」
　電「小惑星のように見えますが」
　烈「マドーの犯罪ファイルを調べてみた。アンドロメダ星雲のスノー星がやはりメテオ型ミサイルを撃ち込まれ、壊滅している」
　電「もしかすると、あのウラン鉱石とも関係が？」
　烈「よし、俺も行こう！」
　電「いえ、自分ひとりで大丈夫です」
　烈「そ、そうか……でも、念の為」
　電「結構です！」
　烈「……」
　こうして、烈の、事件にかこつけて伊東温泉で遊び倒す計画は頓挫する（註・管理人の妄想です）。

　実際の慰安旅行には、大葉健二さんも参加したのだろうか？

　
　そんなことは知らない小次郎さんたち、ホテル川良の温泉プールにやってくる。
　リリィも、警護の為に彼らと行動を共にして、千秋ともども水着姿を披露する。

　
　最近、千秋（中川みどり）のことが気になる管理人であった。

　
　その様子を、これまた水着姿で覗き見ているミスアクマ1と2、撮影の後、狂ったようにプールで遊んだことだろう。

　最初にリリィが見事な泳ぎを披露し、負けじと千秋も飛び込む。
　だが、水中からサメビーストが現れ、千秋だけを何処かへ連れ去ってしまう。

　
　小次郎「明に千恵、なぁ……堪忍してけろじゃあ、僕が招待したばっかりにこんなことになっちまって……」
　姉がいなくなってひたすら嘆き悲しむ二人を前に、小次郎さんには謝ることしかできなかった。

　着替えろよ。

　
　知らせを聞いて、電も駆けつける。
　千恵「死んじゃったの、お姉ちゃん？」
　電「心配しなくていいよ、お姉ちゃん元気に帰ってくるから！」
　千恵＆明「ほんとぉ？」
　泣き腫らした顔を起こす二人。千恵役の青木ゆかりちゃんはなかなか演技が上手い。

　電「俺が必ず探し出してあげるからね、ほらぁ元気を出して」
　と、遠くから太鼓の音が響いてくる。
　電「そうだぁ、名物の川良太鼓でも見てきたらいいよ」

　かなりタイアップ臭い台詞である。

　
　ホールでは、盛大に川良太鼓が行なわれていた。

　
　小次郎さん、二人を連れてきて座らせ、気を引き立たせようとするが、無論、子供がそんなものを見て喜ぶ筈もない。

　
　困った小次郎さん、遂には自ら飛び入りで踊り出す。

　着替えろよ。

　
　が、母親代わりの姉を失った二人、その程度で元気になる筈もなく、ますますうなだれる。

　……ま、この場合、小次郎さんの身内と思われたくないので顔を伏せていたのかもしれないが。

　さすがの小次郎さんもどうしようもなく、その場にへたりこんでしまう。

　
　今回、嬉しいことにポルターまで水着姿で登場。女性レギュラーが全員水着姿を披露すると言う、夢のような企画である。

　ポルターが指を鳴らすと、サメビーストが現れ、観光客の女性を千秋同様攫ってしまう。
　その後も、次々と若い女性ばかりを誘拐するマドー。

　捜索する電とリリィの前に、海坊主と一緒にいる千秋の姿が……。
　二人はすぐ追いかけるが、マドーの待ち伏せ攻撃を受ける。

　
　リリィに飛びついて、飛んでくる矢をかわす電。

　
　思わずリリィのパンツが見えてしまうではないか。困るなぁ（註・ほんとは困ってない）。

　結局、この誘拐事件は、ミサイルから電の目を反らす為の陽動作戦だった。

　
　千秋は、他の女の子たちと一緒に監禁されていた。
　ガイラー「メテオ型ミサイルの落下と同時に、この基地も爆発する。お前たちももうすぐ楽になれるぞ」
　千秋（心配してるだろうな、明も知恵も）

　このセットは、そのまま「宇宙刑事シャイダー」22話で使われているようだ。

　電は割とあっさりミサイル誘導基地を発見する。
　その前に立ちはだかるガイラーたち。

　
　ガイラーは、誘拐した女の子達を縛り上げて、人質にする。

　この、水着姿の女性がプールや海以外の場所にいると言うシチュエーション、なんか良いなぁ。
　（辺りを見回して）……あ、俺だけか？

　
　攻撃できない電に、バズーカ砲が撃ち込まれる。

　この爆破ショットは大迫力だ。

　だが、電はシャリバンに「赤射」して、光の球となって崖の上にひとっとび。簡単に千秋たちを救出してしまう。誘導装置も破壊して事件解決かと思いきや、

　
　ガイラー「安心するのはまだ早いぞシャリバン、第二の誘導装置があるのだ。メテオ型ミサイルは確実にこっちに向かっているわ」

　ガイラー、あんたアホやろ。

　なんでわざわざそんな余計なことを敵に教えるの？

　ちなみにこの「誘導装置があるのだ」は、「誘導装置があるんや」と聞こえてしょうがない。

　勘の良いシャリバン、サメビーストの体内に誘導装置があることを知り、いつものようにビーストを倒す。
　地球に近付いていたミサイルも、グランドバースで破壊し、今度こそ事件解決。

　
　無事ホテルに戻り、小次郎さん、千恵たちと豪華な海鮮料理に舌鼓を打つ千秋。

　
　更に、ラストはもう一度水着になって海へ繰り出す電たち。

　ひとりだけ泳げない小次郎さん、砂に埋まって寝ていたが、千秋がカニをその顔に乗せたりするのだった。

　ただ、放送は7月でも、撮影時期は5月か6月だろうから、泳げと言われても、正直そんなに有難くなかったのではないだろうか？　電と手をつないで海に入る千恵なんか、露骨に嫌そうな顔してたぞ。