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「花のあすか組!」第19話


 第19話「主人公が死んじゃった!」(1988年8月29日)
 走行中のトラックの荷台にいるあすかとミコ。

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 前方に、全中裏の護送車が走っているのが見える。
 あすか「あすか組、突撃だ!」

 二人は、並走するバンの上に飛び乗る。左右から車内に手を伸ばして、護送されている時代劇に出てくるような深編み笠を被った囚人を助け上げようとする。

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 が、その首がスポッと抜けてしまう。
 あすか「人殺し!」
 ミコ「人形だよ」
 あすか&ミコ「まぁたハメられたぁ……」

 その後、あすかの部屋で作戦会議をしている三人。

 あすか「ったく、策士はるみが泣くぜ、南区総番を奪い返す作戦はもう3回も失敗してるんだぜ。総番・広岡達子を救わなきゃ」
 ミコ「そうそう」
 あすか「このまま南区は全中裏のもんだぜ」

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 はるみ「達子は今、南1区の花房中学まで護送されていますわ。東5区の強制収容所まであと僅か……」

 どこの国だよ。

 彼らは全中裏に捕まった広岡達子(いかにも適当なネーミング)を奪還しようとしていたのだ。
 達子の移送ルートを推理するはるみ。

 はるみ「(国道は)渋滞で非常に襲われやすく、そちらは選びませんわ。(旧道)は一方通行が多く、襲撃された時、逃げ道がありません。涙川は運河として船が行き来しております。この川を伝って行けば、楽々と東地区へ入れますわ」
 あすか「さっすがぁ、策士はるみちゃん。敵は船で達子を護送する」
 はるみ「……と、従来でしたらそれでよろしいのですが、敵の方にも相当な策士がいると見ねばなりませんわ。そこで私は逆を衝いて、国道と見ます」
 はるみはそれだけ言うと、模擬試験があるからとさっさと帰ってしまう。

 あすか「そりゃねえだろ」
 ミコ「たまには本捨てて街へ出ろ!」

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 一方、全中裏本部。
 ひばりのいない玉座の間で、行ったり来たり、苛立ちを隠せない春日。
 「なぁーんで、私を差し置いて、策士を呼んじゃうわけぇ? 不満があるなら言うてみい、ひばりぃ」

 19話目にして突然キャラが崩壊する春日。

 そこへひばりが戻ってきたので、慌てて居住まいを正す。

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 ひばりは、12歳くらいの女の子と連れ立って入ってくる。
 姫湖「あすか組などに手を焼くなんて、ひばりも衰えたかな?」
 春日「ひばり様に何と言う口を!」
 春日がムチを構えると、
 ひばり「危ない!」

 春日は構わず「これくらい子供には躾が必要です」とムチを振り下ろすが、姫湖はそれを受け止め、逆に春日を投げ飛ばしてしまう。
 春日「いったぁ~」
 ひばり「危ないのはあなたの方だと言おうと思ったんですが……紹介がまだでしたね。姫湖、12歳ですが日本屈指の策士」
 春日「このガキ……お、お嬢様?」

 姫湖を演じるのは「スケバン刑事3」の翔役でお馴染み、林美穂。

 三人はあすか組の襲撃ルートを予想する。
 春日「策士はるみなら裏の裏をかき、国道を選ぶかと」
 姫湖「人間の次の次の行動も読めず、策士はできなくてよ、春日さん」
 春日「あすか組のことは私が一番知っている」
 姫湖「今日、はるみは高校入試の模擬試験を受けている。あすかの心の中の反発心まで、計算に入れたか?」

 姫湖の読み通り、あすかはあえてはるみの指示に背き、涙川ルートを選ぶ。

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 あすか「敵に相当な策士がいるなら、はるみが裏をかくのは読んでる。恐らくな」
 ミコ「なるほどな、敵の裏の裏をかく」

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 ミコ「……いや、裏の裏の、裏のぉ……うう~ん、分かんな~い!」

 少し頭を使うとすぐ混乱するミコ。可愛い。

 橋の上で待つ二人。やがて、全中裏の船が現れる。
 あすか「そら見ろ、やっぱ今から策士あすかちゃんだね」

 船が橋の下を通るタイミングを見計らい、ロープを結んだ鉤爪で唐丸カゴごと引っ張り上げる二人。

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 無論、それは姫湖の仕掛けたニセモノで、風船が膨らんで弾け、小麦粉が舞い飛ぶ。
 ミコ「何が策士あすかちゃんだよ、まんま読まれてんじゃねえか」
 あすか「裏の裏をかかれちまったんだよー」
 ミコ「裏の裏の裏? 裏の裏の裏の……」

 いちいち混乱して困ったような顔になるミコが可愛い。

 などとやっていると、全中裏が橋の両側から殺到してくる。二人は川に落ちる。
 ミコは、水面にあすかの戦闘服が浮いているのを見て、ギョッとする。
 あすかの名を呼び、潜って懸命に探すが、あすかの姿は見えない。

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 春日「そんなバカな、あすかが死ぬなんて! そんな筈はない」
 姫湖「ほう、随分とあすかに肩入れを?」
 春日「いや、ただ、あのしぶといあすかが……」
 姫湖「人の死は呆気なく訪れるものだ。が、あすか語録に、『ガキは信ずるな』とある」
 春日「では、これはあすかの作戦だと?」
 姫湖「またあすか語録には『マブダチは欺かず』とある。生きてればミコかはるみの元に連絡がある」

 恥ずかしい語録だなぁ。

 夜になって、ミコはあすかの自宅を訪ねるが、母親がいるだけでやはりあすかは帰っていない。
 公衆電話ではるみに連絡しようとするが、留守番電話になっていた。

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 絶望して、その場に座り込むミコ。
 「どうしよう……どうしたらいいんだよーっ!」

 気の短いミコ、地下道に隠してあったケースから武器を取り出して全身にまとい、単身、達子を奪還しようとする。
 ミコ「もし、私が先に死んでしまったら、お前、きっと同じように戦ってくれたよな」

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 ミコ、街中で護送車に向かって火炎瓶を放り投げる。ほとんどテロリストであるが、さすまた軍団によってあっさり捕獲される。

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 ミコは姫湖たちの前に連れて行かれる。同時に、本物の達子を乗せた護送車もやってきて、唐丸カゴを下ろす。勝利を確信する姫湖だったが、その時、紛れもないあすかの笑い声が響く。

 他でもない、あすかはそのカゴの中に入っていたのだ。
 もろはだ脱いで「あすか組、見参!」と叫ぶ。

 姫湖「あすか、どうして?」
 あすか「あの時、船の底にへばりついていたのさ。私が死んだと思ってあんたらの警護はがら空きだった。今頃達子が、南区の兵隊をまとめているさ」

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 戦う前に、ミコ、「てめえ騙しやがって!」と、思い切りあすかの顔面にパンチを喰らわす。
 あすか「今のは利いたぜ」
 ミコ「心配料だよ」

 その後、がっちりと手を握る二人。

 姫湖「何故、お前はマブダチに連絡しなかった?」
 あすか「マブダチって言うのはね、騙されても欺かれても拳一発で全て許せる物なんだ」

 下っ端を片付けた後、
 あすか「ガキにもならねえ子供の仕置ってのはな、これって相場が決まってんだよ」
 と、姫湖のお尻をペンペンするあすか。
 姫湖「痛いっ、やめてよ、痛い痛い痛い……」
 さすがの姫湖も子供の素顔を見せて降参するのでありました。

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 生意気な姫湖のそんな様子を見て、「やったね手書きハート」と会心の笑みを漏らす春日。

 だが、

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 今度はその春日に不気味な笑みを浮かべてにじり寄る二人。

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 春日「ダメだっ、私はもう子供卒業してる……そんな恥知らずな。いやだっ、いやだっ、いやだーっ」
 可愛いお尻を押さえて飛んで逃げる春日でありました。

 ……しかし、いつの間にかすっかりコメディドラマになっちゃったなぁ。


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コメント

実写ドラマ版花のあすか組第19話の敵の『ひっかかった』という人物について詳しく知りたい

Re[1]:「花のあすか組!」第19話(01/06)  

アナウンタクシンさん
>実写ドラマ版花のあすか組第19話の敵の『ひっかかった』という人物について詳しく知りたい

私も全然知りませんが、山本優紀さんと言う名前かも知れません。

Re:「花のあすか組!」第19話  

実写ドラマ版花のあすか組第19話で敵のひっかかった と言う人物は何者か詳しく知りたいです

Re:「花のあすか組!」第19話(01/06)  

この時も全中裏の春日さんが、ざこ兵隊にやっつけろと、命令したが、ざこ兵隊達、簡単にやられてました。あのざこ兵隊達、とにかく弱い。

遅らせながら、お疲れ様でした。

花のあすか組も読破しました。
テコンドーいづみ→花のあすか組
スケバンから時系列な流れのようですが、花のあすか組は後続ドラマではなく、別枠ドラマでしたか。
そして、なぜ、この回にコメントかといえば、それは勿論・・・翔様―――――!!

お嬢様、お姫様のような姿、そして小悪魔的な性格がもうなんとも堪りません。

>姫湖を演じるのは「スケバン刑事3」の翔役でお馴染み、林美穂。
管理人様も林美穂さんはやはり翔が‟お馴染み”ですか。
考えてみますと、当ドラマやテコンドーいづみは「3」よりも前にレビュー編集されているので、この時点でも「3」をよく観ておられたということですね。あのドラマ(「3」)冒頭、にんじんを食べてた宮崎織沙(ミドリ)さん。いきなりスケバン「3」24話といわれるとさすがの私も「あれっ、誰?」となりました。
ドラマは、ラスボスひばりとのバトルがなく、正体も不明?だったので、どこか不完全燃焼でしたね。
春日のバトルがあったのが救いですかね。“ちっちゃい”のと眉が太い(太すぎ)のが印象的でしたが。
兎にも角にも、オトヒのフェンシング姿も絵になりましたし、翔のお嬢様姿も非常に絵になりました。しかも、ひばりの策士として春日の立場を脅かすとは、さすが翔様――!!
でも、オトヒ(智子・テコンドーいづみ)や翔(姫湖)が最後泣いてしまうとは、影の幹部としての威厳はいずこへ(泣)
それでも、この回がコメディタッチだったのは、ビー玉のお京のように、“先輩”への配慮だったと考えます。(まあ、ゲスト出演が子どもといえばそれまでですが)
ビー玉のお京が6400万人、いや35億(笑)もの人々の間に人気を博していたとは。

姫湖ははまり役でした。小生、もう思い残すことはないです。ありがとうございました。

Re: 遅らせながら、お疲れ様でした。

いつもながらの長文コメントありがとうございます。

> お嬢様、お姫様のような姿、そして小悪魔的な性格がもうなんとも堪りません。

そう言えば「あすか」にも出てられましたね。「あすか」のレビューは昔書いたので、不満なのですが、かと言って書き直すほど愛着はないので。

> 考えてみますと、当ドラマやテコンドーいづみは「3」よりも前にレビュー編集されているので、この時点でも「3」をよく観ておられたということですね。あのドラマ(「3」)冒頭、にんじんを食べてた宮崎織沙(ミドリ)さん。いきなりスケバン「3」24話といわれるとさすがの私も「あれっ、誰?」となりました。

「3」を良く見ていたのかどうかは覚えてないんですが、「あすか」より先に宮崎さんの画像を貼った記憶があります。

> ドラマは、ラスボスひばりとのバトルがなく、正体も不明?だったので、どこか不完全燃焼でしたね。

ちゃんと正体とか考えてからスタートさせて欲しかったです。

> 姫湖ははまり役でした。小生、もう思い残すことはないです。ありがとうございました。

そんなに喜んでいただけて私も嬉しいです。

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