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「ケータイ刑事 銭形泪」セレクション 第18話 後編


 第18話「盗まれた李の秘宝?~銭形泪探偵団vs怪人十面相事件」(2004年5月2日)
 絵画、原石と、短時間に立て続けに秘宝を盗まれ、面目丸潰れの泪たち。

 美術館の外で事件について話し合う。

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 泪「2通目の挑戦状、5分後にダイヤを盗むとの予告」
 銀田一「でも、3時5分ジャストには何も起こらなかった。……かったい」
 銀田一、回収した金平糖をひとつ取って口に入れるのだが、すぐに袋に戻す。
 実は、これ、後々の伏線になっているのだ。

 ボームズ「だのに、まんまと十面相に騙されたどこぞのアホが蓋、開けてしもた」
 高村「言われてるぞ、銭形君」
 泪「私じゃありません」
 高村「とにかく金平糖が降ってきて、本物と混ざってしまった。十面相がサッと現れて、数あるニセモノの中から、迷わず本物だけを奪い去った」

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 ちなみに、高村役の草刈正雄さん、オンエアからちょうど25年前の映画「病院坂の首縊りの家」では、本物の金田一と共演してるんだけどね。

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 ボームズ「分かった。謎は解けたよワトソン君!」
 銀田一「異人さん、謎はどう解けたんですか?」
 ボームズ「本物の原石には変な塗料が塗ってあったんです。たとえば、角度によって色が変わる。たとえば、サングラスをすると光って見える。そんな塗料を、盗む前に塗ってあったのだ」
 銀田一「なるほど、それで、一瞬にして本物を見抜いたと言う訳ですねえ」

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 泪「あのう、そんなものを事前に塗る暇があったら、その時にさっさと盗めばいいんじゃないですか?」
 銀田一「……!」

 二朗さんの面白顔に、芽以ちゃんが必死に笑いを堪えている。

 高村「絵も一瞬に奪われたんだ。これを神業と呼ばずして、何と呼ぶだ」
 泪「神業か、確かにそんなこと、普通の人間にはできないよなぁ……」
 つぶやきながら、絵画を盗まれた時の現場写真をもう一度見る泪、自分たちの錯覚に気付く。

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 泪「あれ、そっかぁ、謎は解けたよ、ワトソン君!」

 可愛いのう。

 泪、まず、みんなを集めて絵画消失の謎解きをする。

 泪「この壁には、縦型と横型の絵が合わせて10枚飾られていた。午後3時に電気が落ち、まるで神業のように絵がなくなった。でも、なくなったんじゃない。私たちが盗まれたと思い込んでいただけで、ここにあったんです」
 泪、ケータイで撮った事件直後の写真を見せる。

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 ボームズ「でも、絵は確かになくなっていた、筈だ、のだ」
 泪「犯人は李の絵を外した後、横型の弟子の絵を縦にし、空いているスペースに李の絵を縦にしてかけたんです」
 ボームズ「位置を変えることで、数が減ったように見えたと言うことなのか」
 銀田一「目の錯覚を利用しやがりやがったのさ!」
 ボームズの訛りが移る銀田一。

 高村「確かにこうして見ると、違う絵に見えるね。不思議だねー」

 十面相は、第2の予告で泪たちがその場を離れた後、悠々、絵を盗んだのだ。

 茶沢「揃いも揃って、名探偵が負けたと言うことか」
 泪「でも、勝負は一勝一敗です」

 泪、続いて原石盗難事件について解説する。
 ここで、泪、チョビヒゲをつけて、ポワロのバチモンキャラに扮する。
 泪「名探偵エルキュール・ホールです。似てますよね」
 高村「似てない、全然、似てない」

 高村から言われて、ここでいつもの嘘泣きをする泪。
 高村「もー、泣かないの、そっくり、そっくり大賞グランプリ!」

 銀田一「あんな太ったおっさんに似てるって言われたいかね?」
 ボームズ「変わった人ね」

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 それはさておき、泪、事件の時降ってきた大量の金平糖を残らずお湯の入った寸胴鍋に入れて、煮る。
 高村「ああー、甘い香りだ」
 泪「うーん、もう良い感じ」

 どろどろになった液体をザルに流すと、ひとつだけ、溶けていない金平糖が出てくる。
 泪「あったーっ、これが、本物のダイヤモンドの原石です」
 ボームズ「そうか、そうか、なるほどね」
 銀田一「はぁーーーーーーーーーーーっ」

 泪「いくら怪人十面相でも、あんなにたくさんの中から、一瞬で本物を見分けられる訳がありませんね」
 高村「でも、本物を持って行ったんだよ」
 泪「それは口でそう言っただけですよ」
 高村「……はっ、そうか!」

 さっき、銀田一が口にして「かったい」と言っていた金平糖こそ、原石だったのだ(ろう)。

 銀田一「それにしても銭形君、十面相はどうやって逃げたんだろう?」
 泪「逃げてなんていませんよ。怪人十面相はこの中にいます!」

 ま、他にいないのだけど、一応、誰かは伏せておく。
 泪にいつものお仕置をされ、正体を現わした十面相、

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 泪を待たせて、急いで(早送りで)服を着替える。

 これは、後の十面相シリーズでも踏襲されるお約束となる。

 高村「まさか、着替えるの」
 銀田一「待ちましょう、礼儀です」

 十面相「おまた」
 泪「やっと本性を現わしたわね」
 十面相「一勝一敗ですな。それにしても怪盗の血を騒がせてくれるお嬢さんに出会えるなんて、私はなんて幸せ者なんだろう」
 泪「高村さん!」
 高村が十面相に手錠をかけるが、それは人形の手首で、十面相はさっさと建物の外へ逃げ出す。
 この、ニセの手首と言うのも、後のシリーズで繰り返し使われている。

 去り際、
 十面相「いつの日か、あなたに勝って見せる。傷付いた名誉を挽回させる為にもね」
 泪「本物の名誉には傷なんか付かない。ダイヤモンドのようにね。あなたの名誉は引っ掛かれば簡単に傷が付くニセモノよ!」
 十面相「はっはははっ、これは威勢の良いお嬢さんだ。銭形泪さん、戦いはまだ始まったばかりですぞ。さらばだっ」
 割とその場に長く残って喋る十面相であった。

 ただし、泪シリーズでは、再び十面相は出てこず、勝負は次の「零」以降に持ち越される。

 ラスト、高村と連れ立って歩いている泪。
 自分も、十面相の変装のひとつだと一瞬高村を脅かす。これも、十面相シリーズのパターンとなる。

 ちなみに十面相、今回、うなぎの出前持ち、○○と、二つの顔を披露したので、次回からは怪人八面相と言うように、段々数が減って行くのである。

 それにしても、しっかりと李の絵を盗んで逃げたのだから、これはほぼ唯一のケータイ刑事の敗北と言えるだろう。


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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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