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優しい世界を作ろうぜ「バトルフィーバーJ」セレクション 第33話


 第33話「コサック愛に死す」(1979年9月15日)
 タイトル通り、コサックこと白石謙作が殉職するエピソード。

 伊藤武史氏の降板理由については夢のない話になるので触れない。

 さて、その謙作、ひとりバイクにまたがりパトロール中、竹やぶの中にある三村教授の自宅兼研究所に立ち寄る。彼は、教授や娘のまゆみ、助手の神誠たちと親しく付き合っており、なかんずく、神は国防省時代の謙作の先輩だった。
 その神を演じるのが、キカイダーこと伴直弥その人であった。

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 三村「白石君、遂に完成したよ、ドリルミサイル!
 謙作「やりましたか! いい年して
 三村「これはね、標的の内部に食い込んでから、爆発する仕組みになってる」

 謙作が神と「トローリングでも行きますか」などと話しながら帰ろうとすると、いつの間にか、サロメと戦闘員が、まゆみを人質にしてドアの向こうに居並んでいた。
 まゆみ「おとーさまー!」
 サロメ「動くな、設計図を頂戴する」
 三村「10年かかってやっと完成したんだ。渡さん!」
 (註・ドリルミサイル>娘の命)

 サロメ、容赦なくマシンガンで教授を蜂の巣にし、設計図を奪い去る。

 瀕死の父親に縋り付いて泣き叫ぶまゆみ。
 三村は、娘をしっかり抱いてから、「頼みますぞ、まゆみを」と二人に言い残して絶命する。

 まゆみはショックのあまり気を失い、そのまま病院に担ぎ込まれる。
 まゆみ、ベッドに横たわり天井を見上げて悲嘆に暮れ、謙作たちの呼びかけにも反応しない。

 ヘッダーは秘密の工場でドリルミサイルの完成を急ぐ。それを使って、バトルシャークを破壊するつもりなのだ。

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 謙作「何も心配しなくてもいいからね。お兄ちゃんがついてるぞ」
 まゆみ「帰って!」
 謙作「今、なんて言った?」
 まゆみ「人殺しは嫌いよ。帰ってよー」
 謙作「僕は人殺しじゃない。バトルフィーバーの隊員なんだ」
 まゆみ「殺し合いをするんですもの、同じよ!」
 ドリルミサイルなどと言う物騒な物を作っていた父親のことは棚に上げて叫ぶまゆみ。

 謙作「おいおい、そんな寂しくなるようなこと言わないでくれよ。笑顔を見せておくれ」
 まゆみ「血のにおいがするわ。寄らないで!」

 まゆみにきついことを言われ、相当ショックを受ける謙作、病室を出た後、思わず自分の指先をくんくん嗅いでしまう。

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 で、その手を丹念に洗い清め、
 謙作「どうだ、臭うか?」
 ケイコ「まだ気にしてるの?」
 トモコ「その子、ショックだったのよ。お父さんを殺されて」

 バトルフィーバー、そして神は、エゴスの秘密工場を求めて必死の捜索を続ける。

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 謙作はその合間合間に、まゆみの病室を訪れていた。
 謙作「どうですか」
 看護婦「元気になりましたよ」

 ドアを開けて中を見ると、まゆみはベッドの上に座って、シャボン玉で遊んでいた。
 看護婦「お父様の顔が映るんですって、シャボン玉に」

 この看護婦さんを演じるのは、このブログではお馴染み、八百原寿子さん。円熟の演技である。

 その言葉に、謙作、孤児だった自分を育ててくれていた神父が、自分の目の前で地元の暴力団に射殺されたことを悲しく思い返していた。自分と同じ境遇のまゆみが不憫でならない謙作、公園でケン玉をして遊んでいたマサルに頼んで、病室でまゆみの相手をして貰う。
 マサルと遊んで、やっとまゆみに笑顔が戻る。

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 まゆみと一緒に出掛ける約束をした謙作、鼻毛を抜いたり、髪を整えたり、身だしなみに余念がない。
 ケニア「デート? 相手はガキだろう?」
 謙作「うるさいっ、これでよしと」
 ケニア「よしと」
 謙作「じゃ、行って来ようかな」
 ケニア「行ってらっしゃい」

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 ジャパンが、謙作が強化服を忘れていることを指摘すると、
 謙作「あれね、あれ、クリーニングセンターに出してあるんだ。今日は要らないよ」
 ジャパン「持ってけよ」

 謙作、反射的にまゆみの「血の臭いがする」と言う言葉を思い出し、そのまま手ぶらで行ってしまう。

 もっとも、今まで、強化服を持っていく、なんてシーンは一切なかった筈だが……。
 ともあれ、謙作とマリアたちとの(俳優の)共演シーンは、これが最後となってしまった。

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 謙作、まゆみを連れて、ダムへ行く。もうちょっと女の子の喜びそうなところへ行きません?
 「これがダムなんだ。そして東京の水がめだよ」なんて言われても、まゆみ困っちゃうのである。

 ま、実際は、まゆみはころころと喜んでくれるので、謙作も安堵する。
 しかし! 彼がジュースを買いにその場を離れた隙に、まゆみがサロメたちによって再び人質にされてしまう。

 本来ならすぐバトルコサックに変身するところだが、
 謙作(しまった、俺は強化服を持っていない)
 と言うことになってしまう。

 それでも戦闘員の銃撃をかわし、まゆみを助け出す。
 そして、身をもってまゆみを庇い、銃弾を全身に浴びる。
 サロメがトドメを刺そうとするが、そこへ神が現れてマシンガンを乱射し、サロメたちを撃退する。

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 直後、車で強化服を届けに来たケイコとトモコが駆け寄る。

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 謙作も必死に手を伸ばして受け取ろうとするが、力尽きて倒れてしまう。

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 急を聞いて他の仲間も駆けつけるが、何故か全員、変身後の姿なのが、ちょっと残念。
 やっぱりこういう愁嘆場は、生身の役者同士の絡みが見たかった。

 まゆみ「おにいちゃーん」
 謙作「まゆみちゃん、楽しかったかい? そりゃ良かった」
 神「しっかりしろ、白石」
 謙作「申し訳ない、設計図は……」
 ジャパン「コサック、大丈夫だ、俺たちがやる」

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 謙作「カキ氷食いてえなぁ、体中がカッカするぜ、エゴスの野郎、今度会ったら承知しねえぞ……今度あったら……ぐふっ」

 これが謙作の最後の言葉となった。
 「謙作! コサック!」と呼びかけるメンバー、トモコやケイコは地面に体を投げ出して嗚咽する。

 ジャパン、遂に謙作が着れなかった強化服をそのなきがらに置いてやる。そして4人で敬礼する。

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 と、神がその強化服を持ち、謙作の仇を取ることを誓い、ひとり歩き出す。

 怒りに燃える神、ジープで、かねてからエゴスの隠れ蓑だと目をつけていた工場現場へ直行し、いきなりマシンガンで作業員を殺しまくる。
 ……ま、彼らはみんな戦闘員だったから良かったけど、神の見込み違いだったら大変なことになっていた。

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 その後、いろいろあり、神は謙作の強化服をまとい、二代目バトルコサックに変身するのだった。

 さすがに、何の訓練も受けていないのに強化服をまとっただけで、初代と同じように戦ってしまうと言うのは説得力がないが、まぁ、神も謙作と同じ、国防省の出身と言うことで大目に見ましょう。

 で、バトルフィーバー、怪人と巨大ロボを倒し、秘密工場も爆破して、事件そのものは解決する。

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 ラスト、謙作の墓標の前に改めて並び、敬礼を捧げる面々。
 ケニア「謙作、ゆっくりと眠れよ」

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 夕焼け空に、謙作の爽やかな笑顔が浮かび上がる。
 お疲れ様でした!

 ナレ「バトルコサック、白石謙作はひとりの少女の命を守るために、壮烈な戦死を遂げたが、彼の遺志を継いでここに新しい戦士が現れた。その名は神誠、無口だが行動力のある、ニューバトルコサックである」


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コメント

「ゴレンジャー」の二代目キレンジャー、この初代バトルコサック
「バイオマン」の初代イエローフォー・・・と初期の戦隊は殉職がありますね。

ライダーや宇宙刑事等と違い、
5人で1体の怪人を倒す戦力しか各個人にはないワケですから
殉職者が出るほうがむしろ当然な気がするのですが・・・

個人的には「バイオマン」第10話が演出に切迫感があって傑作だと思います。
降板の理由はまったく夢がありませんが・・・
でも、その関係で真田広之と黒崎輝が出演しましたので嬉しかったです。

Re:戦隊の殉職者(01/15)  

影の王子様
>個人的には「バイオマン」第10話が演出に切迫感があって傑作だと思います。

「バイオマン」はオンエア以来、一度も見てないので内容はすっかり忘れてしまいました。レンタルしようかな。

Re:優しい世界を作ろうぜ「バトルフィーバーJ」セレクション 第33話(01/15)  

>急を聞いて他の仲間も駆けつけるが、何故か全員、変身後の姿なのが、ちょっと残念。
>やっぱりこういう愁嘆場は、生身の役者同士の絡みが見たかった。

上原脚本で人が死ぬエピソードの中で、どうしても「泣けない」理由はこれですかね?
(ベル・ヘレンの回などの傑作と比べると)
ラスト・シーンも変身しているし・・・
将軍もバトルシャーク発進のバンク・シーンのみ・・・

スケジュール的な問題もあったかと思われますが
いろいろ残念なエピソードに感じます。

Re[1]:優しい世界を作ろうぜ「バトルフィーバーJ」セレクション 第33話(01/15)  

影の王子様
>上原脚本で人が死ぬエピソードの中で、どうしても「泣けない」理由はこれですかね?
>(ベル・ヘレンの回などの傑作と比べると)

交替劇が唐突だったせいもあるんでしょう。

でも、ベル・ヘレンってあの時ダムの上ですぐ死んでないのが(文字通り)往生際が悪かったような気がします。

Re:優しい世界を作ろうぜ「バトルフィーバーJ」セレクション 第33話(01/15)  

コザックが殉職(死亡)ですか?自分の知ってる範囲ではバイオマンのイエローと二人ですね😅

Re[1]:優しい世界を作ろうぜ「バトルフィーバーJ」セレクション 第33話(01/15)  

ふて猫様

ゴレンジャーの二代目キレンジャーも殉職ですね。

Re:優しい世界を作ろうぜ「バトルフィーバーJ」セレクション 第33話(01/15)  

特撮の世界で国防省が存在するようですが、彼等は国家公務員ですよね?その割には余り待遇が良いとはいえないのですがね😅(あまりストーリーと関係なくて申し訳無いですがね😅)

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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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