「少女コマンドーいづみ」第7話 その1
- 2015/01/19
- 18:48
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第7話「戦う教室!」(1987年12月17日)
前回いつやったのか、覚えてないくらい久しぶりの「いづみ」のお時間です。
管理人が初めてDVDを見てから1年経ったが、「いづみ」への愛は衰えることなく、最近もまた毎日のようにDVDを見返している今日この頃。キャストが好きと言うより、やっぱり作品自体にこの上ない愛着を覚えるのだ。自分でも不可解なほど。
さて、7話は初期のスケバン刑事のように、主人公が事件を解決するため、一時的に別の学校へ転校すると言う設定である。

前回、恵子(土田由美)の世話でいづみ(五十嵐いづみ)が入居したアパートへ、その恵子と佐織(桂川昌美)が息を弾ませてやってくる。
二人が行くと、いづみは風呂場で手洗いした洗濯物を屋内に干しているところだった。
いづみ「お洗濯だーい好き、シェイシェッイ!」
恵子「風呂場で洗濯しないで洗濯機買えばいいのに」
佐織「いづみ先輩、お仕事です、お仕事」
いづみ「事件解決業なんてやらないと……」
恵子「でもねえ、いづみの追ってる組織と関係あるかもよ」
恵子の言葉に、真剣な顔になるいづみ。

佐織、洗濯物の中にいづみのブラを見付け、楽しそうに自分の胸にあてがい、ついで恵子の胸に当ててみる。
いづみ、(何故か)自分の胸を押さえ、恵子もそれに倣う。

そこへ健(湯江健幸)が「おい、頼まれた奴、できてる……ぜ」と生徒手帳のような物をかざしながらチャイムも押さずに入ってくる。

健「はは……」
なんとなく笑う健。
まさにモテる為にこの世に生を受けてきた顔である。ムギーッ!(管理人の魂の叫び)
いづみ、自分の下着を取って、部屋の奥へ逃げるように隠れる。

恵子、猛然と健に食って掛かる。
恵子「もう、いやらしいんだからっ」
健「なんだよ、なにしたってんだよっ」
恵子「変態!」

恵子、事前に頼んでおいたのだろう、偽造の学生手帳をひったくりながら、「んっとにもう、こんなにいやらしいとは思わなかった」と言いたい放題。
健、以前は結構ワルだったらしいが、劇中で、それらしいことをするのはこの偽造の一件くらいである。

恵子「いづみ、これ使ってさあ、日曜学校に潜り込んでくれない?」
いづみ「出来るわけないでしょう!」
佐織「大丈夫です、その子、立派な不良っ子で、長期無断休校、誰もその子の顔、良く知らないんです。でー、その子の資料、全部いづみさんの写真に貼り替えちゃいましたから」
佐織の言葉に思わず振り向くいづみ。
恵子「大丈夫、いづみのあの力さえ使えば、何があっても簡単だからさ」
いづみ「使わないわ! 決してね。あたしがどんなにあの力を憎んでるか」
あくまで拒絶の意向を翻さないいづみ。
が、結局押し切られ、次の場面では北洋高校と言う別の学校へ、別人として登校しているいづみ。
日曜学校へ出てきた数人の生徒たちの映像を映しつつ、恵子の声で依頼内容が語られる。
恵子「今度の仕事は深町信太郎って男の子を守って上げることよ。日曜学校に通うようになってから、おかしくなったらしいのよ。誰かに戦場に行って英雄になれって唆されてるらしいの。一体誰がそんなことを言ってるのか、そいつの正体を突き止めて、深町君を守ってくれって言うのが御両親の依頼よ」
しかし、この依頼内容はあまりに詳細で、ほとんどいづみの調べることがなくなっているのが物足りない。だったら、日曜学校へ行かせなきゃいいのでは?

いづみを除く紅一点の宮園優子、演じるのは久保田理香さんで、「いづみ」の中ではかなりの美少女だ。

そして問題の深町を、若き保阪尚輝氏が演じている。

校門のところで、視線をぶつける二人。
生徒たちはひとつの教室に入れられる。星野と言う中年の女性教師が担当するが、ほとんど教室にはやってこない。
星野「今日の補習テスト、及び反省文の作成に、なぁぜぇ、あなたがた5人が呼ばれたか、よほく分かってるわねえ! いわばぁ、あなたがたは学校の廃棄物、不良品! うほん、反省文の内容によっては自主退学の勧告もありうるから、そのつもりで!」
いかにも権高で、学歴社会と管理教育の申し子のようなキャラである。
ただ、一応テストと銘打ってるのに、その間、教室にいないと言うのはどうかと思うが?
他の生徒同様、いづみも教師の話など上の空。

いづみ(一体誰が、深町信太郎を戦場に送り込もうとしているのだろう?)
星野、優子、村山、田代、そして深町へ鋭い視線を向けるいづみ。
星野「ま、とにかく今日一日、3時半まで教室を一歩たりとも出ることを禁じます。無断で出れば、退学を希望したとみなします! いいですね」
その頃、校長室では、教育視察委員なる肩書きを持つ大道寺正樹(佐々木勝彦)が、生徒たちの資料に目を通していた。その中に、紛れもない、いづみの写真を見て驚く。
大道寺「稲垣浩子? いづみだ、まさか」
どうやら彼、石津の「謎の組織」の一員らしい。
そこへ、星野教諭が入ってくる。

星野「ほんとに、近頃の生徒はお恥ずかしい限りでございます」
大道寺「いやいや、どこの学校にも更生の必要のある生徒は多いんですよ。文部局特別教育視察委員と言う私の立場は、それをつぶさに視察することです。私としては彼らの考え、意見なども直接聞いて見たいですなぁ。特に、深町信太郎君」
大道寺の言葉に、我が意を得たりと言う顔で頷く星野。
いづみたちの教室。
一応、テストの時間らしく、答案用紙が各自の机の上に見える。

深町、優子からポッキーを貰って食べながら、
「秀才、おい、秀才」と、村山にしきりに話しかけている。
深町「学校一勉強の出来るお前がなんでこんなとこにいんだよ?」
村山「き、君に関係ないだろ」
深町「みんな聞きたがってんだよ、なぁ?」
深町がしつこく問い掛けると、
村山「全教科のテストを白紙で出したんだ!」
深町「なんでだよ?」
村山「自分でも、自分でも分からないんだ……」
虚脱したように床に座り込む村山。深町がなおも追及するのを見て、
いづみ「もういいでしょう、やめなさい」
と、凛とした声で制する。
深町「長期休校のワルが、正義の味方かよ!」

と、ポッキー少女こと、優子が、
「あたしーっ! あたし、あたし……村山君の気持ち分かる」などと言い出す。
優子「私、水泳の選手としてみんなに期待されてたの……けど、泳げば泳ぐほどイヤになっていったわ。前は泳ぐのがただ好きだったのに……大会で私、ゴールの手前で泳ぐのをやめてしまったの。優勝を前にしてって、みんなに叱られた。でも、みんなの期待に応えるのに疲れたの! 村山君もそうでしょ? 誰かが引いたレールの上を、走るのがイヤになっただけ……」
それぞれ共感するものがあるのか、優子の言葉に黙り込む面々。

さて、あっという間に昼食タイム。いづみは、佐織の作ってくれたメッセージカード付きお弁当を広げる。
つづく。
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