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「少女コマンドーいづみ」第7話 その2


 第7話「戦う教室!」(1987年12月17日)
 の続きです。

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 昼食時間中、深町の鉾先が今度は田代に向かう。

 田代を演じるのは岩本宗規氏。「スクール☆ウォーズ」の内田治男を演じていた人だ。

 深町が突然「窓から机を放り投げろ」と強い調子で言う。何度もしつこく命令していると、田代は言われるがまま、机を窓に向かって放り投げる。机は窓ガラスを突き破って、アスファルトの上に派手な音を立てて落ちる。すぐさま星野が飛んでくる。

 星野「深町! ……そんなに、退学したいの?」
 深町「俺じゃねえよ」
 星野「嘘おっしゃい、こ、こんなことするのは、あなた以外にありませんっ!」

 いづみが「深町がやったんじゃない」と庇うが、星野は不良娘の言うことに耳など貸さない。
 村上たちも何も言わないので、星野は諦める。
 星野「分かりました! もう一度騒ぎを起こしたら、全員退学です!」

 星野教諭が去った後、

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 深町「これで分かっただろ? いつだって悪いことは俺のせいなんだよ! 俺に引かれたレールがあったとすれば、不良ってレールだけなんだ!」

 深町「……悪かったな、田代」
 穏やかなトーンになって田代に詫びる。

 田代「僕は、いつも人の陰だった。勇気がないから、イヤだって言えなくて、うちでも、何処でも気を遣って……そのうち、居場所がなくなって……」
 語りながら、大きな体を震わせて嗚咽する田代を、深町が優しく慰める。

 そしていづみを見て、「これで自分のことを話してないのは、お前だけになったな、稲垣浩子」と、しつこく「自分語り」を強要する。

 その頃、マリーナ(前回出てきた銀座ヨットハーバーか?)のオープンテラスでまったりしている恵子たち。
 そこへ、佐織が「恵子さぁーん、分かった、分かった、分かりました!」とけたたましくやってくる。

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 恵子「教育視察委員?」
 佐織「他の学校でも、日曜学校の後、やっぱり消えちゃった人がいるんです。全部に共通してるのが、教育視察委員なんです」

 ひとりで事件について調べていたのか、佐織が報告する。
 話しながら、アイのスプーンを横取りして、アイのアイスクリームをパクパク食べる。

 恵子「分かった! あたしたちで裏取るからさ、佐織、いづみにそのこと伝えてくれる?」
 ……と言うものの、恵子、その後、特に何もした形跡は見えない。

 教室のいづみ、突然、「話すわ、私のことを」と立ち上がる。机の間を歩きながら、

 いづみ「まだ誰にも話したことないけど……10才の時、事故で両親を一度になくしてから、私の人生は一変したわ。それまでは平和な家庭の普通の女の子だった。引き取ってくれるって言う人もいたんだけど、私はひとりで生まれた町に残った。いつかふらっと父と母が帰ってくるような気がして……呼びかけても誰も答えてくれない、いつもひとりで考えて、ひとりで答えを出して……」

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 いづみの身の上話に聞き入る優子たち。

 ただ、いづみ、11話では両親の死後、祖父か祖母に育てられたって言ってたけど……。脚色したのかな。

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 いづみ「中学に入った頃にはもう、ワルのレッテルを貼られてた。いつもひとりだった……」
 教壇にもたれ、花をいじりながらつぶやく。

 深町「俺もそうだった」

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 深町の言葉を聞き、いづみ、振り向いてとびきりの笑顔を見せる。
 いづみ「話せて良かった!」

 それぞれの胸の内を打ち明け、急に距離が縮まった感じの5人。

 深町「何かスカッとすることしたい気分だな」
 優子「こんなとこ抜け出してね!」
 深町「田代、お前何がしたい? 言ってみろよ」
 田代「うん……職員室、で、はは、サッカーやったらおもしろいんじゃないかなって」
 優子「職員室でー?」

 突拍子もない提案に、しばし黙り込む深町たちだったが、やがて誰からともなく笑い出す。

 と言う訳で、かなり唐突な展開だが、がっちり握手して「職員室サッカー」をしようと盛り上がる5人。

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 まず、職員室の星野教諭に、校門から出て行く後ろ姿を見せて、彼女をおびきだし、学校から遠ざける。

 塀を乗り越えて敷地内に戻ってきたいづみたち。
 いづみ「これでしばらく戻ってこないわ」
 深町「お前って、やっぱりワルだな」
 深町の言葉に首をすくめるいづみ。

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 で、いづみのホイッスルで、「職員室サッカー」が始まる。

 ……あんまり楽しくなさそうだ。グラウンドでやれよ。

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 まぁサッカーと言っても、別にルールがある訳でもなく、ボールを蹴りまくるだけである。

 いづみ、ピョンピョン飛び跳ねて、「こっちこっちこっちぃー!」と叫ぶ。

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 村山の蹴ったボールが目の前の地球儀をぶっ飛ばし、いづみ、興奮して大口を開ける。可愛い。

 その後も、鉛筆削り、ガラス戸、蛍光灯、賞状の額など、次々と被害に遭う。

 ……これって、単にDQNが騒いでるだけなのでは?
 学校はいい迷惑だ。

 しばらくして、いい汗かいた顔で教室へ戻ってくる面々。

 田代「こんな楽しかったこと、生まれて初めて」
 村山「胸がスカッとしたよな」
 優子「ほんと楽しかったーっ」

 いづみ「あれ、深町君は?」
 みんなで優子のポッキーをつまんでいたが、いづみが深町の姿が見えないことに気付く。

 そこへ恵子の指示を受けた佐織がやってきて、ガラッと教室の窓を開け、
 「いづみ先輩、教育視察委員に気を付けてください!」

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 深町、いつの間にか、校長室で大道寺と会っていた。

 大道寺「退学だよ君、学校にとって無用と烙印を押されたんだ。両親からも学校からも見放されて、社会のクズとなるしか道はないねえ。……そう言う君でも、必要とする場所もあるんだ。そこでは、君は人々から尊敬され、英雄となれるかも知れん」
 深町「俺が?」

 大道寺「そうだ。そうした教育機関で君は訓練を受け、強靭な肉体と精神を作り上げるんだ! そして人々を助ける勇敢な戦士となる。そう言う若者をこれからの世界は必要としてるんだ。どうだ、クズとなって街に埋もれるか、英雄となるか、その選択は君の自由だ」

 大道寺は深町をいづみ同様、バイオフィードバック戦士の実験場へ送り込もうとしているのだ(ろう)。

 このやりとりからすると、深町は初めてそう言う話を聞かされているようだ。だが、深町の両親の話によれば、「日曜学校に通うなってからおかしくなった」らしいので、もっと以前からそう言う勧誘を受けていた感じなんだけどね……。

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 神妙な顔付きで校長室から出てくる深町。
 既に軽い洗脳状態にあるのか、彼を探しに階段を降りてきたいづみを見て、トレンチナイフを構える。

 深町「俺の前に立ちはだかるものを……誰だろうと倒す!」
 いづみ「どうしちゃったの?」

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 深町「お前を倒して、こんなチンケな町に、学校にオサラバだよ。俺は英雄になるんだ!」
 いづみ「目を覚まして! 深町君、あなたも私も、普通の人間……こんなことするために、生まれてきたんじゃないわ! 思い出して! 職員室のサッカーを!」

 突進する深町の攻撃をかわしながら、必死に訴えるいづみ。
 ここは、俳優本人が演じているので、なかなか緊迫感のあるシーンとなっている。

 いづみの言葉に深町の動きが止まる。

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 「深町、どうした、そいつは普通の人間なんかじゃない、特殊訓練を受けた、コマンドーだ!」

 いつの間にか壁にもたれて、大道寺がこちらを見詰めていた。

 続く。


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70~80年代の特撮、80年代のドラマを中心に紹介しています。

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