「少女コマンドーいづみ」第7話 その3
- 2015/01/20
- 20:38
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第7話「戦う教室!」(1987年12月17日)
の続きです。
大道寺の姿を見て、顔色を変えるいづみ。
いづみ「あなたは……」
大道寺「深町、やれい!」
いづみ「あの組織の……」
まだ目が覚めない深町、大道寺の命令に、再び立ち上がっていづみを攻撃する。

いづみ、深町のナイフを持つ手を、ぎりぎりのところで止める。
大道寺「いづみ、見せてみろ、あの力を」
「あの力」、すなちわバイオフィードバック発動を促す大道寺。
反射的に、いづみの脳裏に恵子の顔と「大丈夫よ、何があったっていづみのあの力を使えば簡単よ!」と言う言葉が浮かぶ。

いづみ「違う、違う、違う!」
悪夢を振り払うように、激しく頭を振る。
そして深町の体を思い切り突き飛ばす。
深町、壁にしたたか体を打ちつけ、うずくまる。そのショックで漸く正気に返ったようだ。
いづみ、大道寺の姿が消えているのに気付き、校長室のドアを開く。

大道寺、スーツを脱ぎ、トレンチナイフを両手に構えて待っていた。
「いづみ、お前の力を、この手で試してやろう!」

いづみ「人に戦わせ自分の手を汚さないあなたに、本当の戦いを教えてやる!」
大道寺「なぁにぃーっ!」
大道寺、ナイスミドルながら戦闘能力は高く、いづみは苦戦を余儀なくされる。
もっとも、アクションをするのは佐々木勝彦さんではなく、スタントである。
バランスを崩し、床に倒れるいづみ。

そこへ大道寺が飛び掛るが、深町がその間に割って入り、いづみを庇ってナイフを受ける。

いづみ、傷付いて倒れる深町に視線を向けてから、大道寺を見据える。

このタイミングで、バイオフィードバックが発動!
石津の声「バイオフィードバック、戦う意志がお前を最終兵器に変える!」

バイオフィードバック戦士となったいづみにとって、大道寺は最早ただのザコに過ぎない。
ぶっ飛ばされて、デスクを越えて椅子の上に逆さまに落っこちる大道寺。

大道寺「あうーっ」

いづみ「私は、私は化け物じゃない!」
自分に言い聞かせるように叫ぶいづみ。
と、後ろから「そうだよ」と深町の声が応じる。

深町「君は可愛い普通の女の子だよ」
いづみ、「大丈夫?」と駆け寄る。
ジャケットを脱がし、傷にハンカチを巻いてやる。
深町「ありがとう」
いづみ「三人の仲間が待ってるわ」

全てが終わってからやっと星野教諭が戻ってくる。
星野「きょ、教室を出ましたね。全員、退学っ! 退学ーっ!」
声を枯らして叫ぶ星野だったが、深町たちは完全に白けた顔を保ち、「出ていません」と言い張る。
村山「補修テストと反省文、みなできましたんで帰ります。いいですね」
代表して村山が発言し、それぞれ教壇の上にプリントを置いてさっさと教室を出て行く。
しかし、ここまで完全に相手にされないと、星野教諭がちょっと可愛そうに思えてくる。
取り残された星野、しばし茫然としていたが、反省文を手に取って目を通す。
星野「私達は不良品以外の何物でもありません。深く反省します……」
なんだかよく分からないが、こうして彼らは退学を免れたのだった。
もっとも、星野が職員室の惨状を知ったら、確実に退学である。合掌。

長い日曜日が終わり、校舎から出てくる5人。
登校時とは対照的に、仲良く肩を並べて。
校門を出たところでハイタッチをかわし、それぞれの方角へ散って行く。

いづみと深町も、あくまでクールに別れる。
たった1日でも、友人の出来たことに満足そうな笑みを浮かべるいづみ。
視線を転じると、近くで恵子と佐織が待ってくれていた。

佐織「良かったですね。うまくいって。これで一体、いくら儲かるんですか?」
恵子「いくらかなぁ?」
いづみ「洗濯機って、全自動と二槽式ってどっちが経済的かな?」
いづみの疑問に、首を傾げる二人だった。
このエピソード、正直、シナリオはいかにも生硬なのだが、妙に胸の奥が疼くんだよね。
何か、また学校に行きたくなる。
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